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【五十】陥落Ⅱ
しおりを挟むぐったりとしていた翌日は、昼過ぎに魔王が顔を出した。玉座の間に連れて行かれない日というのは、魔王の休日だ。それは、俺にとっては残酷な一日だ。
「熱い、ああああ!」
ダラダラと蝋燭を背中に垂らされ、俺はシーツを握りしめる。
「火傷をしない体に作り替えてやったんだ。問題はない」
「熱い、いや、嫌だ、熱い、いやあああ」
「そんなに嫌か? では、何が良いんだ?」
「あ、あ、あ……ベリアス様の、あ、早く、う、うあ、挿れてくれ……ひ」
「俺の何を?」
意地悪く中指の先だけいれ、魔王が俺を嘲笑う。ガクガクと震えながら俺は懇願した。
「あ……ベリアス様の、う……あ……」
「――まぁ良い。俺も今日は、後継者を得て気分が良いからな」
魔王が俺に、太く長い肉茎を突き立てた。一気に根元まで挿入され、結腸をぐっと押し上げられ、俺はその衝撃で放った。今日は放つ事を、刻印が許しているらしい。それはそれで、俺にとっては辛い。もう果てられないと思っても、魔王が満足するまでイかせられるという事だからだ。
巨大なもので貫かれた状態で、太股を持ち上げられる。不安定な体勢で魔王の上に乗った俺は、身動きが出来なくなって、ガクガクと震えた。
「そういえば、折角俺が贈ったピアスを、どこかでなくしてきたようだな。またつけてやらなければな」
「ひ」
乳首を強めに噛まれ、俺はまた射精した。そのまま魔王が動かなくなったため、繋がった状態で、ずっと感じる場所を押し上げられる事となり、快楽から俺は泣きじゃくった。しかし魔王は動かない。
「たまにはスローも良いだろう?」
ニヤニヤとそう笑う魔王の前で、俺はタラタラと液を零した。よだれも零れる。涙も止まらない。だが――幸せだった。黒薔薇の刻印が、教えてくれるのだ。魔王が俺を求めていると。トロトロと炙られるように、体が熱くなっていく。同時に、心が癒やされていく。魔王だけは、俺をきちんと求めていてくれるような気がするのだ。
「錯覚だぞ?」
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