十割です。

猫宮乾

文字の大きさ
4 / 6

【四】SIDE:十朱

しおりを挟む



「……ああ、もう」

 扉が閉まったのを確認してから、俺は両手で顔を覆って、その場にしゃがみこんだ。
 ――嬉しい。
 操に、『美味しい』と言ってもらえた事が、死ぬほど嬉しい。

「でも、あの馬鹿。人の気持ちも知らないで」

 それから今度は、口と鼻を両手で覆い、俺は赤面したままで、情けの無い顔をしてしまった。からかわれたのだとは分かっているが、あんな風に口説くような事を言われると、心臓に悪すぎる。ドクンドクンと煩い鼓動を落ち着けるべく、俺は必死で呼吸をした。

 やっぱり俺は、操が好きらしい。いいや、そんな事は中学生の頃から自覚していたが、想いが溢れかえってきて、苦しい。茶色の髪を揺らして、真剣に俺を見ていた操のアーモンド型の眼を思い出す。その瞳に自分が映り込んでいるような錯覚に陥ったほどだ。

「……」

 俺はその場で暫く、操の事を考えていた。どれくらいの間、そうしていたのかは分からない。次に我に返ったのは、扉が開く気配に気づいた時だ。慌てて姿勢を正し、俺はそちらを見る。吐息してから、俺は声を出した。

「いらっしゃいませ――……っ」

 そして訪れた人物が客ではないとすぐに悟り、息を呑んだ。
 そこに立っていたのは、俺が借金をしている銀行の担当者である、登藤だった。

「やぁ、月芝さん」
「……返済の件でしたら――」
「もう待てないんです。お分かりですよね?」
「……」
「何度お電話を差し上げても、埒が明かない。そこで忙しい合間を縫って、わざわざここまで来たんですよ、俺は」
「……」
「だんまり、ですか」
「……申し訳ありません。もう少しだけ、その……」

 俯きながら俺が述べると、登藤が一歩前へと出た。そして、少し屈んで俺の顔を覗き込んできた。

「医療費が大変だというのは、こちらも承知していますよ」
「……」

 周囲には喧伝しないようにしていたが、登藤にだけは事情を話すしかなかったので、俺は目を見据え返す。すると、登藤が二ッと唇の片端を持ち上げた。

「そこで、ご提案なのですが」
「提案……?」
「銀行からはこれ以上融資は困難ですし、お待ちする事も出来ません――が、俺が個人的に工面する事は可能だ。何せ、月芝さんとはこれでも、保育所から中学までが同じでしたしね」
「どういう意味でしょうか?」
「先輩として、個人的に助けてやれるという話ですよ」

 俺には、一学年上だという登藤の記憶は全然無いが、宮生町には一個ずつしか、保育所も小学校も中学校も無いので、多分本当に先輩だったのだろうとは思う。

「ですからその、個人的にというのは……?」
「俺の母方は、闇金をしておりまして」
「――え?」
「ただし、クリーンな闇金です」
「?」

 クリーンな闇金という言葉に、俺は困惑した。闇金融というのは、膨大な利子を請求してくるイメージである。

「代償次第で、利子も担保も無しに、お金をお貸ししているんですよ。結構、多いんですよ。俺の所から借りて、銀行への返済に充てる方」

 ニタリと嗤っている登藤の声に、俺は眉根を下げたまま、その顔を見上げる。背丈は俺とそう変わらないが、登藤の方が肩幅が広いので、大柄に見える。

「代償というのは?」
「単刀直入に言います。いやぁ、月芝さんは非常に美しい」
「?」

 何を言われているのか、俺は理解出来なかった。

「その体、返済が終わるまで、俺に差し出してくれるのであれば、お貸ししますよ」
「え? 体? それは、何らかの肉体労働などを……?」
「ある意味では、そうなりますねぇ。ああ、まどろっこしい。月芝、はっきり言う。俺に抱かれるなら、金を貸してやるぞ」
「っ、え? 何を言って――」
「簡単な話だ。俺に抱かれて喘ぐなら、お前の両親の医療費を肩代わりしてやるという話だ。保育所の子供でも分かるんじゃないか?」

 呆気にとられた俺は、口調が変わった登藤を凝視してしまった。

「俺に抱かれろ、体を差し出せ。そうすれば、金を貸してやる」
「十朱くん、忘れ物し――は?」

 その時、月芝亭の扉が開いた。一気にガラガラと音がして、そこに操の姿を俺は認めた。反射的に振り返ったのは登藤も同じで、登藤は操の姿を見ると、姿勢を正し、吐き捨てるように笑った。

「――銀行からの融資の話は、以上となります。月芝さん、良いお返事、期待していますよ。来週末までには、連絡をお願いしますね。こちらからも、ご連絡させて頂きます。それでは」

 取り繕った登藤は、そう言うと、軽く操に会釈し、その脇をすり抜けて店を出ていった。
 操は眉を顰めて、その背中を見た後、呆然としていた俺の前に立った。

「ねぇ、何の話?」
「……なんでもない」
「なんでもなくない。僕じゃ頼りにならない?」
「別に。ただこれは、月芝亭の問題で――」

 俺が顔を背けようとしたその時、操がぐいと俺の腰を片腕で抱き寄せた。咄嗟に仰け反ると、顔をより近づけられた。

「ふぅん? じゃあ、どうしておばさんとおじさんの事、話してくれなかったの?」
「え?」

 どうして知っているのだろうかと驚いた時、どこか切なそうな顔をして、操がもう一方の手で俺の顎を掴んだ。

「そういうのも色々ショックで、話を聞きたいというのもあって、比較的どうでも良い忘れ物だったんだけど、取りに来て――正解だった。ねぇ、本当に、どういう事? 聞こえちゃったんだけど。体って何? 抱かれろって、どういう話? お金ってどういう事?」

 不機嫌そうに両眼を細くした操が、じっと俺を見据えている。身動きを封じられたに等しくて、俺は逃れられない。それに――突然の事態に意味が分からず困惑しているのは俺も同じであるし、何より大好きな操の顔を見ていたら……色々な感情がこみ上げてきた。

「っ……登藤が」
「うん。やっぱりさっきの登藤だよね? 一個年上だった嫌な奴」
「……今、俺の両親は入院していて……っ」

 つい、俺は説明しようとしたら、気づいたら涙ぐんでしまった。いい年をした男が泣くのもどうかと思うが、堰を切ったように悲しみが溢れてくる。

「うん。うん。ゆっくりで良いから。きちんと話して」

 そんな俺の背を、あやすように操が撫でた。その感触が優しく思えて、ギュッと目を閉じたら、俺の双眸から涙が零れた。

「銀行からお金を借りたんだ。その担当が、登藤で……返済できそうにもなくて……待ってほしいという話をしていたら……っ、自分に抱かれたらクリーンな闇金が融資を……を、と……」
「クリーンな闇金? そんなものはない。あり得ない」
「でも、お金が無いと……っく……」
「じゃあ、十朱くんは、登藤に抱かれるつもりなの?」
「嫌に決まってる、そんなのは嫌だ。でも、他にどうしようも無い……っ」

 気づくと俺はボロボロと泣いていた。そんな俺を、操が両腕で抱きしめた。俺の肩に操の顎がのる。柔らかな髪が、俺の頬に触れた。俺はもう、涙が止められない。

「なぁ、操」
「ん?」
「――お前、本当にバイなのか?」
「うん? まぁ、それはそうだけど、それが?」
「俺が相手でも勃つか?」
「へ? そりゃ当然、余裕だけども? どうして?」
「俺、俺は……初めては操が良い」
「えっ」
「操が良い。操、俺を抱いてくれ」
「十朱くん?」
「ずっと……俺、ずっと操が好きだったんだ。どうせ誰かに抱かれるなら、操が良い。一回だけで良いから……頼む」

 涙を流しながら俺は頼んだ。もし本当に、登藤が俺を抱く気なのだとしたら、きっとその噂は広まるだろうし、もう露見しても良い。俺は、もう操への気持ちを抑えられない。

「自暴自棄になるな、とか、色々言いたい事はある。でも、だよ? 僕、据え膳は迷わず頂く方なんだ。十朱くんは、本当に、僕の事が好き?」
「……ああ。好きだ」
「ずっとって、いつから?」
「キャンプファイヤーをした時だ。中学の頃だ。悪い、気持ちが悪いだろうな」
「いいや? 最高に気分が良いよ。え、じゃあ、何? 僕らって、両想い?」
「? 両想い?」
「だって、僕も十朱くんの事好きだし。うーん、そうだなぁ。じゃあ、とりあえずは、まずは、十朱くんの望み、叶えよっか?」
「俺を抱いてくれるのか?」
「勿論。僕は、ずっと十朱くんの事、押し倒したかったんだから」

 それを聞き、俺はこれが、操の優しい嘘でも構わないと思いながら、小さく頷いた。


 ――俺の呼吸が落ち着き、泣き止むのを操は待っていてくれた。その後、俺は手の甲で涙を拭いてから、奥へ通じる路を見た。裏口に通じていて、そこを抜けると、蕎麦打ち場と、普段暮らしている母屋がある。俺は念のため、暖簾を下ろしてから、待っていた操に声をかけた。

「……ついてきてくれ」
「うん」

 俺は操を促し、母屋の己の部屋へと向かった。
 簡素な布団が敷いてある。

「風呂、入ってくる」
「いいよ。僕、気にしないから」

 そう言った操に驚いて、振り返ろうとすると、そのまま両手首を掴まれて、俺は押し倒された。息を呑むと、どこか獰猛な瞳で見据えられる。それは、いつかテントで戯れに転がった時にも見た事のある色で、俺が一瞬で恋に落ちた瞳と同じだった。

 ぺろりと舌で唇を舐めた操は、俺の和服をそれからすぐに乱した。そしていつもの穏やかさが嘘のように、激しく俺の首の筋にかぶりついた。

「!」

 俺はいつか操に抱かれたいという願望はあったし、同性に貫かれたいという願望を持ってはいたが、経験は無い。だからビクリとして、ガチガチに緊張してしまった。続いて俺の右乳首を唇に挟んだ操が、チュッと吸った。俺の体が跳ねる。操は左手では、俺の陰茎を緩く握った。そうして擦られると、すぐに俺の体が熱くなった。ここの所、両親の事もあり、一人では全然処理をしていなかった事も大きいのかもしれない。

「ぁ……」
「もっと、声を聴かせて」
「っ、ァ……」

 ツツツと舌先で俺の肌をなぞってから、操が俺の陰茎に両手を添えた。そして唇に俺の陰茎を含む。口淫をされるのも、俺は人生で初めてだ。必死で己の性癖を隠して生きてきたから、なるべく性的な事柄から遠ざかろうとしてきた結果でもある。

「んン」

 生温かい操の口腔に、巧みに昂められ、すぐに俺の陰茎は硬く反り返った。すると先端を重点的に、舌先で操が嬲り始めた。ゾクゾクとしたものが、背筋を這い上がっていく。

「あ、ダメだ、出る」
「――一回、イきな。ね、十朱?」

 いつもは、『十朱くん』と呼ばれるから、俺は不思議な気分だったが、そのまま強く唇で雁首の部分を扱かれた時、呆気なく放ってしまった。肩で息をしていると、操が俺の右の太股を持ち上げて、その肌を舐めた。そのまま何度か太股の付け根と肌を往復するように舐められて、俺が身悶えていると、相変わらず獰猛な目をしたままで、操が口角を持ち上げた。それから操は、右手の指の二本を端正な口に含んだ後、唾液で濡らしたその指を、俺の後孔へと一気に二本挿入した。

「う、うあ……」

 異物感が強い、しかし、痛みは無い。どころか、気持ちが良い。二本の指に押し広げられている菊門自体からも、その指先が軽く動くと触れる内壁からも、快楽が響いてくる。

「ゆっくりと息をしてごらん? ね、十朱、大丈夫だから」
「あ、あ、あ」

 指がどんどん進んでくる。俺の頬が涙で乾かなくなる。しかしそれは恐怖からではない。ずっと好きだった相手に抱かれるというのが、抱いてもらえるというのが、こんな状況下だというのに嬉しかったからだ。

 操の二本の指が根元まで入った。必死で息をしながら、俺はバラバラに動き始めた指の刺激に耐える。初めてのSEXであるから分からないが、操には余裕があるし、慣れているように見えるし、上手いと感じた。バイだという話は、本当なのだろう。

 じっくりとその後も、操が指で俺の内壁を解していく。そうされる内、俺の全身は熱を帯び、びっしりと汗をかいた。俺の黒い髪が、肌に張り付いてくる。

「元が白いから、上気してるのがよく分かるね」

 少し掠れた声でそう述べてから、操が指を引き抜き、俺の窄まりに陰茎をあてがった。

「挿れるよ」
「あ、あああ! あ、ぁ――!」

 指とは圧倒的に異なる硬い質量が、俺を穿つ。ゆっくりと、しかし実直に進んできた操の楔に、俺の中が押し広げられていく。繋がっている箇所が熱くて、全身がドロドロに蕩けてしまいそうになる。思わず腰を引こうとすると、左手で腰骨の少し上を掴まれた。もがいた俺の右手首もまた、ギュッと握られ、布団に押し付けられる。そうされたのとほぼ同時に、グッと奥深くまで貫かれた。

「あ、ああ……あ、ァ……んぁ……あア!」

 嬌声を上げながら、俺は涙で滲む瞳を、操に向ける。すると操は獰猛な目をしたままではあったが、口元に孤を張りつけていた。

「本当、最高。十朱、お蕎麦も良かったけど、十朱の中、最高に気持ち良い」
「あ、あン……んぅ!」
「つけ入るみたいで悪かったなって思うけど、悪いけどさ、僕は逃さないからね」
「あああ! や、ぁ、激しっ」
「ちゃんと抱いてあげるから、任せて。じっくり、十朱の事、食べさせて」

 肌と肌がぶつかる音が静かな室内に響き始める。激しく抽挿され、俺はすすり泣いた。全身を快楽に絡めとられていく。

「あ、ンぅ……ァ! ああ! あ、あああああ!」

 初めて刺激される最奥を突き上げられた瞬間、俺の思考が真っ白に染まった。

「出すよ」
「うあああ、あ、ア――!」

 一際強く腰を動かされた瞬間、俺は内部に飛び散った操の白液を感じると共に、意識を手放した。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中  二日に一度を目安に更新しております

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【完結済】「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ! あらすじ 「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」 貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。 冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。 彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。 「旦那様は俺に無関心」 そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。 バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!? 「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」 怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。 えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの? 実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった! 「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」 「過保護すぎて冒険になりません!!」 Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。 すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。

運命じゃない人

万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。 理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。

アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました

あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」 穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン 攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?   攻め:深海霧矢 受け:清水奏 前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。 ハピエンです。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。 自己判断で消しますので、悪しからず。

平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法

あと
BL
「よし!別れよう!」 元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子 昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。 攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。    ……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。 pixivでも投稿しています。 攻め:九條隼人 受け:田辺光希 友人:石川優希 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 また、内容もサイレント修正する時もあります。 定期的にタグ整理します。ご了承ください。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

処理中です...