ドエル(宿ししもの達)

4話

グランドに着いた俺たちは、先生に声をかけられた。

「３人がかりでいい、俺を倒してみろ」

「え？」

なんで俺巻き込まれてるの？
てかクラスのTOP3相手に先生でも勝てるのか？

「分かりました」

「え！？やるの？！」

「行くよ鬼神！」

なんで俺以外やる気なんだよ！
もうやるしかないじゃないか。

「天叢雲」

天がそう言うと手から剣が現れる。

「え！？」

それ大丈夫？！
これ先生死んじゃわない？

「行け！あまのっち！」

そう言うと、天のが急加速する。

「御免」

そのまま突っ込んだ天の剣は先生を一刀両断した。

「水谷先生！？」

「問題ない、俺のドエルは水だ。俺に物理攻撃は効かない。」

「なっ」

振り向いた天が驚いた顔で振り向く。

「どうだ、分かっただろう。お前らはまだ弱いそれを今から磨くために学校に来たんだろ？」

「…」

天は口をとざす。
てか、物理攻撃聞かないならどうやって倒すんだ？
元々勝てる算段のない戦いだったってことか。
まぁ、俺のあれを使えばワンチャンあるけどな。

「さぁ、みんな教室に戻るぞー」

そう言って先生はみんなを先導し教室へと帰っていく。

「あまのっちどんまい！」

鈴原は本当に何も考えてないな。
今1番かけては行けない言葉を、サラッと言う。

「くっ、未熟なのは私だった…」

「まあそう気を落とすなよ、またチャンスはあるって」

「…」

天は無言で教室に向かった。

「鬼神何してるの？戻らないの？」

「あぁ、屋上で昼寝でもしてくるわ」

「うわー、不良だー」

「これでも優等生なもんで」

そう言って俺は昼寝をしに屋上へ向かった。

「天のドエルは天叢雲か、通りで体力テスト上位に食い込むわけだ」

天の努力もあるんだろうが、ドエルの強さはイデア力で決まるからな。
俺のドエルが鬼であるように世間の周知が力の源になってるからな。
水なんて正直めちゃくちゃなドエルだ。
まあ、それも神器があれば関係ないんだがな。
それほどに神器は大きな力を持っている。

「考え事してたら眠くなってきたし、一眠りするか」

そう言った鬼神は、睡眠に着いた。