ドエル(宿ししもの達)

( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )白夜

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3話

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「よく寝た」

目を覚ます。
昨日は色んなことがありすぎてすぐに寝てしまった。

「今日も学校か」

そう呟きながら、制服に着替える。
電車に揺られ学校に着く。

「おはよ!鬼神」

「おう、鈴原」

「今日はどんな授業かな?」

「確か座学ばっかりだったぞ」

「えーやだなー」

まあ、座学は正直興味無いしバックれてもいいんだが、一応初めのうちは授業を聞いといてやるか。

「そんなことより部活決めたのか?」

「決めたよ!」

「何部?」

「トレジャーハント部!」

なんだそれは。
と口から出かけたが、グッとこらえる。

「何する部活なんだそれは?」

「宝物を探すんだよ!神器とか!」

なるほどそう来たか。
確かにこの世界には神器と呼ばれる、神クラスの宝があるとされているが、たかが高校生の俺たちが見つけれる代物では無い。
何故なら、それ専門の職業があるぐらいだ。
大人が見つけられないものを俺たちが見つけれるものなのだろうか?

「壮大すぎない?」

「その方がいいじゃん!」

「そうか…」

まあこいつが考えることだし、大したことは期待してなかったがそこまで大きく出るとは思わなかった。

「まぁ、いいんじゃないか」

「でしょ!もう申請も出して受理されたからこれからよろしくね!」

「え?!」

まさかそんな馬鹿な部活が受理されるとは。
この学校大丈夫か?
そんなことより勝手に部活に入れられてることの方が気になってその考えが飛んでいってしまった。

「あまのっちも誘ったら良いって!」

「え?!」

昨日馴れ合う気は無いとか言ってたのに部活入ったの?!
突っ込みたいところが多すぎて脳の処理が追いつかない。

「3人でこれから仲良くやっていこうね!」

ガラガラガラ

そんな噂をすれば天のが教室へ入ってきた。

「あまのっちおはよ!」

「おはようございます」

「天なんでこんな馬鹿げた部活入ったんだ?」

俺は率直に疑問をぶつけた。

「入りたい部活がなかったからよ」

俺の考えよりもあっさりとした返答に、呆れてしまいもうどうでも良くなってしまった。

「まあ、これからよろしく頼むよ」

「えぇ、よろしく」

そう言って自分の席に着く天。
初っ端からとんでもない学園生活が予想される。
こんなはずじゃなかったはずなのに。
だが、起こってしまったことは仕方ない。
ここは潔く受け入れよう。
まぁ、元々天とも近しくはしたかったのは事実だ。
こうなればポジティブに考えよう。
そうすると、先生が教室へ入ってきた。

「よし、じゃあ授業を始めるぞー」

さてこれから睡眠の時間だな。

「みんな知っていることの繰り返しになるかと思うが、ドエルの根源はイデアにある。逆に言えばイデアに存在するものはドエルになり得るということだ」

「先生その事は中学で習っているはずです。もっと先の話をしてください。」

天が意義を申し立てる。

「だが、復習も大事だろ」

「実技演習の方が身になると思います」

天は何にそんなに固執しているんだ?
謎は残るが、その内分かるだろう。

「そこまで言うなら、今から実技演習にしてやろう。みんなグラウンドに集まれ。」

そう言って、先生は教室を出た。

「あまのっち言うね~」

「私は身のあることを求めて、学校へ来たのです。当然の権利です。」

「でも今から演習って、何すんだろな?」

「行ってみたら分かるよ!」

そう言って俺たち3人はグランドに向かった。
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