ドエル(宿ししもの達)

( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )白夜

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6話

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1-Cに着いた俺たちは教室へ入っていった。

「どいつなんだ?」

「あの子よ」

そこにはヘッドホンをしてゲームをしている少年がいた。

「このちんちくりんか?」

「えぇ、そうよ」

天がそう言うと鈴原がヘッドホンを取上げた。

「こんにちは!私は鈴原ララ!私たちの部活に入ってくれない?」

相変わらず直球だな。
なんの部活かせめて説明してやれ。

「何君たち」

「あなたに用があるの」

「よく見たら首席くん達じゃんか!そんな人達が僕に何か用?」

ほかのクラスを含めても俺たちがTOPだったのか。
そんな噂回ってるんだな。

「あなたのドエルが欲しいの、部活に入ってちょうだい」

「藪から棒だなー。なんの部活?僕ゲーム部入りたいんだけど」

「あのね!みんなで神器探すの!」

「そんなの首席の君たちがいれば簡単だろ。僕には関係ないね。」

まあそりゃそうなるわな。
もう俺が説明した方が早いか。

「俺らだけだと、大人には勝てないってのをついさっき目の当たりにされたんだよ。だから手伝ってくれないか?」

「やだね」

なんだコイツ。
だんだんムカついてきた。
1発ぶん殴ってやろうか。
そう思った時だった。

「欲しいゲーム買ってあげるわよ」

「なんだって!何本?」

「いくらでも」

「やります、すぐ行きましょう」

なんて現金なヤツなんだ。
そしてこいつもなんてやり方で人を勧誘してるんだ。

「名前なんて言うの?」

纏優まとめすぐるです。」

「この子のドエルはパソコン」

「こんな奴使えるのか?」

「あなたよりはね」

いちいち一言余計なことを言いやがる。
さっさと説明してくれればいいものを刺してきやがって。

「で、具体的に何をすれば?」

「ここに行きたいの!」

そう言って鈴原は地図を広げ指を指した。

「なるほど、じゃあ皆さんこれを持ってください」

そう言って、ちんちくりんは何かを渡してきた。

「これは?」

「この子の能力に必要なものよ」

謎のバーコードのような紙を渡された。

「これでどう能力を使うんだ?」

「黙って見てろ」

ちんちくりんは、そう言って指を鳴らした。
するとそこは既に山奥だった。

「どういう芸当だ?」

「簡単な話ですよ。あなた達をデータ化してここの座標にワープさせたんです。」

原理は分からないが、こいつのドエルが役に立つことだけはわかった。
パソコンも使いようってことか。

「僕ができるのはここまでなので頑張ってください。」

確かに戦闘向きのドエルでは無いな。
だが使いようによっては、化けるかもしれないぞ?

「どう鈴原さん。なにか感じる?」

「うん。多分こっち!」

そう言うと鈴原は、歩み始めた。

「ついて行くわよ」

「言われなくても」

天とは一生仲良くできない気がする。

「僕も行かないといけないんですか?帰ってゲームしたいんですが」

「着いてこないと私たちが帰れないでしょ」

「まぁ、今後のゲームのためです。ついて行きましょう」

渋々着いてくる纏。
鈴原を先頭に4人は森の中を進むのであった。
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