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7話
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森の中をたんたんと進む俺たち。
鈴原もいつにもなく真剣なまなざしだ。
「こんなところにホントにあるんですか?」
「まあにわかに信じ難いけどな」
「鈴原さんを信じるしかないわ」
「大丈夫こっちだから!」
そう言い先頭を進む。
どれほど歩いただろうか。
無言の時間が続き、時間が長く感じた。
18分ほど歩いただろうか、やっと鈴原が口を開いた。
「ここだ!」
鈴原が指を指す。
そこには、ここにありますと言わんばかりの洞窟があった。
「行きましょう」
天が先陣を切る。
それに続き俺達もついて行く。
「暗いな」
数メートル先も見えないほどの暗さだ。
「ちょっと待ってね!」
そう言うと、鈴原は手をかざす。
その瞬間手のひらから光がポーと現れた。
「天使だからね!」
謎の理論だが、確かに光っているイメージはある。
まあ、助かる事に変わりはないので問題は無い。
「ちょっと待って」
そう言い、俺たちを止める天。
黙って指を指すその先には、数名の何者かがいた。
「先客のようね」
「どうするんですか?」
「行くしかないだろ」
そう言い、俺はみんなの1歩先を行く。
「おい、ここで何してる?」
「あん?こっちのセリフだ。ガキがこんなところで何してるんだ?こっちは神器探しで忙しいんだよ」
「目的は一緒のようだな」
「悪いけどここの神器は私たちが頂くわよ」
「面白いことを言うお嬢ちゃんだ。ガキが俺たちに勝てるとでも思ってんのか?」
そう言い、大柄の男が大笑いする。
周りにいた男たちもつられて笑いだす。
見たところ俺たちと同じく、4人のようだ。
「えぇ、貴方のような頭の悪そうな大人なら勝てると思うけど」
「なに?!」
天のが、相手を挑発する。
あまり意味は無いだろうが、こいつの性格上仕方の無いことだと諦める。
「なら、大人の怖さ教えてやるよ」
そう言うと大柄の男が、臨戦態勢に入る。
「おい来るぞ!」
「えぇ、天叢雲!」
天も臨戦態勢に入る。
こんな事になると思ってなかったが、ノーリスクで手に入るものでもないか。
「モード牛鬼」
俺も臨戦態勢に入る。
相手のドエルが分からないいじょう、受け手に回るしかない。
「行くぞガキども!」
そう言うと、大柄の男が俺に向かって突っ込んでくる。
「ぐっ」
手を組み合うように、大柄の男と取っ組み合いになる。
見た目に圧倒されたのか、思ったより力が弱い。
「おいどうした?ビビっちまったか?」
「いや、弱いね」
「なに?煽ってんのか?」
そう言う、大柄の男を軽々と持ち上げる。
「なっ?」
そしてそのまま、放り投げる。
大柄の男を避けきれなかった、男達が巻き込まれ吹っ飛ぶ。
「どうやら私たちの出番はなさそうね。」
「鬼神強い~!」
「さすが首席ですね」
どうやら全員気絶してしまった様だ。
「先生が強すぎただけ?」
「貴方が強いだけよ。さぁ先を急ぎましょう」
「あぁ」
そう言って男達を跨ぎながら、先へ進む天。
俺達もそれに続くのであった。
鈴原もいつにもなく真剣なまなざしだ。
「こんなところにホントにあるんですか?」
「まあにわかに信じ難いけどな」
「鈴原さんを信じるしかないわ」
「大丈夫こっちだから!」
そう言い先頭を進む。
どれほど歩いただろうか。
無言の時間が続き、時間が長く感じた。
18分ほど歩いただろうか、やっと鈴原が口を開いた。
「ここだ!」
鈴原が指を指す。
そこには、ここにありますと言わんばかりの洞窟があった。
「行きましょう」
天が先陣を切る。
それに続き俺達もついて行く。
「暗いな」
数メートル先も見えないほどの暗さだ。
「ちょっと待ってね!」
そう言うと、鈴原は手をかざす。
その瞬間手のひらから光がポーと現れた。
「天使だからね!」
謎の理論だが、確かに光っているイメージはある。
まあ、助かる事に変わりはないので問題は無い。
「ちょっと待って」
そう言い、俺たちを止める天。
黙って指を指すその先には、数名の何者かがいた。
「先客のようね」
「どうするんですか?」
「行くしかないだろ」
そう言い、俺はみんなの1歩先を行く。
「おい、ここで何してる?」
「あん?こっちのセリフだ。ガキがこんなところで何してるんだ?こっちは神器探しで忙しいんだよ」
「目的は一緒のようだな」
「悪いけどここの神器は私たちが頂くわよ」
「面白いことを言うお嬢ちゃんだ。ガキが俺たちに勝てるとでも思ってんのか?」
そう言い、大柄の男が大笑いする。
周りにいた男たちもつられて笑いだす。
見たところ俺たちと同じく、4人のようだ。
「えぇ、貴方のような頭の悪そうな大人なら勝てると思うけど」
「なに?!」
天のが、相手を挑発する。
あまり意味は無いだろうが、こいつの性格上仕方の無いことだと諦める。
「なら、大人の怖さ教えてやるよ」
そう言うと大柄の男が、臨戦態勢に入る。
「おい来るぞ!」
「えぇ、天叢雲!」
天も臨戦態勢に入る。
こんな事になると思ってなかったが、ノーリスクで手に入るものでもないか。
「モード牛鬼」
俺も臨戦態勢に入る。
相手のドエルが分からないいじょう、受け手に回るしかない。
「行くぞガキども!」
そう言うと、大柄の男が俺に向かって突っ込んでくる。
「ぐっ」
手を組み合うように、大柄の男と取っ組み合いになる。
見た目に圧倒されたのか、思ったより力が弱い。
「おいどうした?ビビっちまったか?」
「いや、弱いね」
「なに?煽ってんのか?」
そう言う、大柄の男を軽々と持ち上げる。
「なっ?」
そしてそのまま、放り投げる。
大柄の男を避けきれなかった、男達が巻き込まれ吹っ飛ぶ。
「どうやら私たちの出番はなさそうね。」
「鬼神強い~!」
「さすが首席ですね」
どうやら全員気絶してしまった様だ。
「先生が強すぎただけ?」
「貴方が強いだけよ。さぁ先を急ぎましょう」
「あぁ」
そう言って男達を跨ぎながら、先へ進む天。
俺達もそれに続くのであった。
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