【革命大戦紀 SLIVED EKURIPUSU/スリヴドゥエクリプス】

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第13 ギエンの破壊作戦始動

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「どういう事です、艦長。 こんなのは納得がいきません」

 ニルスは自分たちが、何も悪い事をしていないのにも関わらず、この仕打ちはあまりにも失礼だと嫌悪していた。

「ったく、荒いことしてくれるね、この惑星も。 で、どうするよ艦長。 こりゃピンチじゃないか? 俺たち、今皆、この惑星の支配下にあるって事だろ。 どこに連れていかれたのかは知らないが、クルーたちは大丈夫か?」


 相変わらず、こんな状況だと言うのに、お気軽そうであった。

「決まっているだろ。 こんな無礼な惑星の者など。 すぐにでもここから出て、私達だけでも上がりましょう。 こんなことしている場合じゃないんです。 命がけで、サギン元帥は我々を送り出していただいたと言うのに」



「まぁ、そうかっかするなよ、ニルス。 気分が悪くなるだろう」

「はぁ、本当にイライラさせますね。貴方は。 というか実は、ちょっとばかし前から気分がすぐれないんです。頭が痛いと言うか、嗚咽も少ししますし」

「なんだ、お前、昨晩酒でも引っ掛けたのか? ダサいな」

「そういうのじゃありません。 あなたと一緒にしないでください」

「まぁ、そう言うな。 よくある事だよ」

 グロスの訳の分からない返しに、ニルスは話すのをやめた。それどころではなくニルスは気分が悪いのだ。 

「ところでよ、坊主。 何でお前まで、俺たちと一緒に牢獄≪ここ≫に入れられてんだ?」

 ライルはただ、一人膝を抱えて黙りこんでいた。

「知らないよ。 ここのやつらは俺らの事なんて何とも思ってないんだから」



 グロスは、何か訳アリなんだろうとだけ察しそれ以上は相手にしなかった。

 


「どうします、艦長。 少しばかり状態が良くないのでは? 艦もほったらかしになってしまいますし、どんな仕打ちを受ける事になるのか。 あまりこの惑星の人を信じられそうな状況でもありませんね」
 
 サフィは冷静にノンと状況分析を交わす。 

「そうだな。 ここでいつまでもじっとはしてられない。 帝国軍がいつ動くかも知れん」

「では、どうしますか? サーゲンレーゼがこの惑星の者に奪取される可能性も高いし。 今すぐ行動を起こす?とか?」


「いや、少しここで待とう、動くのはそれからだ。 どうも、皆、何やら、疲れているようだからな」

 サフィが頭を押さえて苦しそうにしている姿をノンは見逃していなかった。

「すいません、艦長。 その、少し前から、頭痛などがするんです」

 それを耳にしたニルスはサフィに呼びかける。

「サフィもか? 俺もなんだ。 どうも、具合が悪い」

 ニルスは自分だけじゃないと知れて少し安心しているようだった。

「皆もか、俺だけなのかと思ったが、これはなんだ、この地球と言う惑星からくる何かなのか?
グロスは平気なのか?」

「あぁ? 艦長、俺はいつも酔い慣れってからな。 こんなもんいつもと同じよ。 まぁ、気分悪いのは確かだがな」

 ノン達は頭を悩ませていた。 やはりこの国の空気は体に毒なのでは無いかと。 そうであるならこの状況はとても悪い。


「ライル!!」

 そこへ一人の少女が飛び込んできた。 

「クラルド! 無事だったんだ!」

「私はあの後すぐ、もういらないって解放されたけど、ライルがまた入れられたって聞いて、」

「聞いたって、誰から聞いたんだよ」

「ここの人達よ」

「だからって、何でお前がここに来れたんだ? まさかまたお前も収容されるってんじゃ?」

「違うわ。 普通に入れてくれたのよ。 あそこの看守の人が」

 ライルは驚いた。いったいどんな色仕掛けを使ったのか……

「なんか、変な事考えてない? ここに掴まった時に普通に友達になっただけよ。 あなたが、あのロボットの乗せられている間にね」


 ライルは良からぬことがなくて、ほっと胸を撫でた。 

「私、ちょっと掛け合ってくるわ。こんなのおかしいもの」

 ライルはクレイドを呼び止めたが、一人突っ走って行ってしまった。


「おいおいおい、何だ、坊主。 あの疾走のガールフレンドは? お前も隅に置けないな。 いい女じゃないか。青いな」

 ライルはグロスの言葉に顔を赤く染めていた。

「止めて上げてください、グロスさん。 そうやって人をからかうのは良くないですよ。 すまないライル君許してやってくれ」

 ライルはニルスに会釈だけ返した。




 
 ギエンは丁度上空から、サーゲンレーゼを捉えられる場所にいた。

「いました。 隊長。 周りに人の気配はなく、停泊しているようです」

「うん、聞いていた通りだな。 まさかまだ地球側≪むこうがわ≫がこちらの話を聞いてくるれる耳を持っていたとは思わんかったがな。 後は、ニギューの連絡待ちだな」

 ニギューは先に、エターを使って地上に降り、辺りを偵察していた。

 サーゲンレーゼに近づいてその辺り一帯を調べていたのだが。

 何もない荒野にポツンと置かれたサーゲンレーゼはまるで持って行ってください、とささげられたようであった。 
 暫く状態を見たが、敵が出てくる気配も、また人が現れる事もなかった。

「隊長、どうやら、辺りには人っ子一人も来る気配がありません。 あいつらの言っていた事が実行されているみたいですが、これなら、中に入って、機体を奪取できるのでは?」


「マレー二等兵。 近状はどんな状態だ?」

「はい。 こちらも人の存在は確認できていません。 またL.S.E.E.D部隊と思われる者達が町で飲んだくれているのを目撃しています」

「そうか、どうやら地球側はちゃんとやってくれているようだな。 ニギュー、間違っても一人で入ろうとするな。偵察だけでいい。 まだ罠かもしれないのでな。 入ってセンサーでもあったら終わりだ。そのまま動きがなければ帰還しろ。
一斉攻撃を掛ける」


 ニギューは心のどこかで、これほどの物を破壊してしまう事が勿体ないと感じていた。



 一方ノン達は監禁されて一日がたっていた。

「いつまでここに入れておくつもりなんだ。ここの奴らは。 あれから全く話し合いが無い」

「向こうも色々と準備をしているのだろう。 我々が武力を行使してきた時の対策とかな」

 じっとしている事にだんだんと苛立ちを覚えるグロス。 そんな隊員をなだめるのも艦長の務め。

「艦長、そんな事より、流石に、艦がやばいのでは!? これが罠だとしたら今頃艦が」

 不安を切り出したりのはニルスだった。ニルスは心配性でもある。 だが、だからこそ隊長の座を任せる事ができる器でもあった。

「大丈夫だ、ニルス。 手は打ってある。 みんなもいつでも動けるように準備はしておいてくれ」

 ライルは全く聞く耳を持っていない。 自分には関係がないのでどうでも良かった。 それよりも、抗議しに行くと言ってから姿を見せないクレイドの事が心配で仕方がなかった。




 そして時は来た。 マレーやニギューはそのまま帰還。ギエンは地球側との交渉通り、サーゲンレーゼ破壊策戦を単隊で決行するのであった。

「全主砲、ミサイル弾頭1番から4番開け、 目標サーゲンレーゼ本体全弾発射!!」



 サーゲンレーゼ内――

 中は真っ暗でとても、静かだった。 その中にうっすらとライトの光だけが点滅している。

「はぁ、隊長たち遅いな。 まさか、やっぱり酷い目に逢ってるんじゃ?」

「シノ副艦長、 考えすぎですよ。 スクリーンで話していた時、とても温厚そうだったじゃないですか」

「ジャン、もう二日は立っているのよ?」

「ち、たくよう。それにしたって、艦長からの救援信号は一向に鳴らないじゃないか? みんなは大丈夫なのかよ」

「スカットマン、今は耐えましょう。 これも任務よ」

「俺たちは早く上に上がらないといけないんじゃないのかよ。 こんなところ、さっさと出てしまえばいいのに」

「何事にも、順番があるの。 今は艦長を信じて、私達は実行するだけよ」

「へいへ~い」

 対空レーダが鳴る。 そして無数の爆発が近くで起こり、サーゲンレーゼは右に左にと揺れた。

 皆はその揺れに悲鳴を上げる。

「な、何だよ一体。 何が起こったんだ」


「来たわね」

 シノは急いで舵を取ると、スリープモードだったサーゲンレーゼの全システムを起動させた。

「あ、あれは、!!」

 二人は驚いた。レーダーとカメラがとらえたのは敵艦の船サイジロス。 ギエン隊だ。

「くそ、何でこんな時に、アルカ―ナ軍が来るんだ。こんなの聞いてないぞ」


「ジャン、スカットマン。 急ぎ迎撃態勢、 プランCを決行します。 」

「プランCって、マジか 動くのかこの艦!!」


「急いで! 全エネルギー出力最大! ジャン、スカットマン主砲を敵艦に向けて! 急いで」


 二人はただただ大慌てでシノの指揮に従った。

「艦を浮上させたら、私の合図で撃て! まだ早まらないでよ」


 サーゲンレーゼは、砂煙を上げて、浮遊しだした。 艦体を回転させ、サイジロスの方に向ける。 飛来する攻撃の中ゆっくりと迅速に艦を動かしていく。


 「ジャン!バリアを展開」

 すっとジャンの横に現れると、浮力操舵をシノが変わり、ジャンは大慌てでバリアを展開しに行った。

「主砲準備良い? 両部電磁砲、撃て! 続いて、フォトンミサイル、1から2番発射! フォトンレーザー装填準備! 」

 三人で艦を期動かすという事がどれほど大変か。 シノを覗いて、2人はばたばたしながら指示をこなす。




「少佐!敵の艦が動いています。 どう言事ですか!?」



「何!? 誰も乗っていなかったはず。そうだなニギュー!」


「はっ! 確認した時は誰もいませんでしたし、近づいたモノも見ていません」



  騙された。 ギエンは撤退を命じたかったが、相手がどうもそうはさせてくれない。


 サーゲンレーゼから放たれた無数の攻撃がサイジロスの動きを封じた。

「バカな、アレだけの砲撃をくらっても、動けるのか!? 何なんですあの戦艦は!?」


「急ぐな。 全主砲、目標新艦に放射!」

「何ですかあれ!? 全くこちらの主砲をうけ付けてませんよ」

 ギエンはその光景に冷や汗をかいていた。 地球側の作戦にまんまと引っ掛かってしまった野もあるが、それ以前に、艦隊同士の戦いにおいて、これほどまでに圧倒的な艦隊を見たことが無かった。


『バリアのようなものが見えた気がした。 あの艦体、独自に軽減してるのか!? 
道理でニストル様が注視する訳か』

 ギエンは直ちに全隊員に指示を出す。

「サイジロス一隻ではあれは落とせん。 ADも出す。 ニギュー、マレーついて来い」

「はい」




「副艦長、敵の艦が悲鳴上げてるぞ」

「気を抜かない! 左後方に舵を切ります。 そのまま主砲準備用意!」

 彼女は次の行動に移る中、2人は左に引かれる重力に体を打ち付けていた。

「副艦長! 前方より3機のADが接近! や、ヤバくないですか」


「怖気づかない! 後退しつつ後方射撃。 体勢を立て直します。 ADが来る。 バリア展開」



「ニギューは左翼から、マレーは右翼をつけ。俺が後方をこのままつく。 逃がしはさせない。 ここで落とす」


 ギエン達は背を向けて逃げようとするサーゲンレーゼに対し、両脇と後方から一気に叩き込む作戦を決行した。 ギエン隊も未知の力に危険を感じてたが、AD三機の出撃に、向こう側が撤退を選択してくれたことが好機に転んだ。


「副館長やばいですよ。 後ろから、ADが迫って来てる。 このままではすぐに挟まれるよ」

「叩きつけられないようにしっかり体勢を維持していて。 私の合図で両部電子砲発射!いいわね!」


 2人は分からないでいた。 顔を見合わせててすぐ、その場にしがみついた。 

 

「何だ?! 急速転換!? こちらに向き直しただと!? あの艦長、撃ち合いをするつもりか?? どういう事だ?!」


 こんな戦い方をする艦長は、自殺もしくは、殿を考えてる他ない。

 ギエンはこの戦いの勝利を確信した。 これで、やっと戦争を終わらせる一手を打てたんだと。

 しかし、サーゲンレーゼは諦めた訳ではなかった。 ギエンは読み間違えたのだ。


「副館長――!!」


「今だ、主砲! 射てぇぃぃぃ!」


 真直ぐ伸びた主砲は、そのままサイジロスに直撃する。

「バカな、 我々を抜いて、はなから狙いは母艦だったのか。 ニギュー、マレー! 母艦が落とされる前に、叩き落とせ。


「畜生がぁ!」

「少尉!攻撃を行っていますが、全て弾かれます。 何なんですか……これは……」

「ブリッジを狙う!」

 ニギューは上空高く上がると、そのままサーゲンレーゼのブリッジ頭部まで飛び上がった。

「副館長! 敵が、ADが上部に……」

「上部なら大丈夫だ。 バリア展開怠らないで!」


「死ね~!!」

 ニギューのライフルが火を噴いた。 サーゲンレーゼのブリッジに直撃する。はずの粒子は砕けて消えた。

「な、何でだ!? 何でなんだよ」



 サーゲンレーゼではシノたちが粘っていた。

「まだ落ちないか。 何てしぶといんだ。 もう一度、主砲を撃ち込む!」


「少尉!ダメです。 もう艦が持ちません」

 ジトーからの連絡を受けたギエンは撤退を下した。


「て、敵が引いて行く。 や、やった。 助かった」

「俺たち三人でやっつけたぞ。 やったー」


 サーゲンレーゼは、破損一つなくこの危機を乗りきったのだった。

「まだだよ。 まだ終わりじゃない」

「へ?」

 二人は拍子抜けしたように、顔を見合わせた。

「艦長達を救出しに行かなければ。 プランCになったって事は、そう言う事よ」



 2人はしばらく見つめ合っていた。



「サーゲンレーゼはこれより、艦長救出任務へと移行します」


 サーゲンレーゼは飛び立った。







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