1 / 515
第一章
危機的状況1
しおりを挟む
世界は変わった。
突如として現れた天を衝く巨大な建造物の塔や場所を問わずいきなり現れる不思議な異世界への出入り口であるゲートが現れた。
モンスターと呼ばれた異形の化け物はゲートの中から溢れ出し、世界は一時危機に瀕した。
その時覚醒者と呼ばれる者が現れた。
圧倒的な力、人知を超えた不思議な能力を持ってモンスターと戦った。
人類の反撃が始まり、地上に出てきた魔物が狩り尽くされていった。
ゲートやモンスターの出現は世界に様々な影響を及ぼしたのであるが中でも大きな影響があったのは魔力と呼ばれるものの存在であった。
魔力は覚醒者が持つエネルギーというだけでなく、死んだモンスターの体の中から取り出される魔石、これにも魔力が含まれている。
資源が枯渇寸前となり緩やかな衰退を迎えつつあった人類にとっての希望の光となりえる新たなエネルギーとして魔力が取って代わった。
ゲートの中で採れる素材やモンスターの素材の研究が進んで利用が進むと今度は塔やゲートに目が向けられた。
まずは魔物が溢れてくるゲート。
魔物を狩り、その魔物の素材で作った防具や武器でさらに身を強化した覚醒者がゲートの中に入っていった。
中に広がっているのは地球とはまた異なる異質な空間。
中にいるのは異世界の生き物。
人を襲う異形の化け物が巣食う世界が塔やゲートの中には広がっていたのである。
最初は異世界が広がっているなど知らずに大きな被害を出した人類であるがゲートの攻略に成功した。
1つ成功して方法が分かると次々とゲートを攻略していった。
そうしてモンスターが飛び出してくる多くのゲートが攻略されて閉じられて、世界に一時の平和が戻ってきた。
人類が次に目を向けたのは塔だった。
世界10か所に急に現れた塔の中もゲートと同じく異世界が広がっているのだがゲートとはまた違っていた。
そこからの歴史は人類とモンスターの戦いの歴史となっていた。
気づけば塔が現れてからもう30年という時間が流れていた。
何のきっかけがあるのかいまだに不明であるが、いきなり覚醒者となる人も現れたりゲートが出現したりしながら新たな展開を迎えた世界も上手く回っていた。
塔は世界各地に現れたどの塔から入っても塔の1階という同じ空間に繋がっていた。
そのために1階を通っていくと塔のある他の国に比較的早く行くことができるなんてことが発生した。
塔の所有権を争って国同士で議論が巻き起こったこともある。
なので今では塔はどの国にも所属しない存在となっている。
「特別配達人です。日本からの荷物お届けにきました」
特別配達人。聞こえは良いがやっていることはただのトラック運転手である。
塔が他の国に繋がっていることを利用して生まれた職業が生まれた職業が特別配達人というものだった。
なんてことはない、トラックを運転して各国のゲートに荷物を届ける仕事。
早ければその日のうちに別の国に素早く荷物を届けられるとあって意外と人気のあるサービスが特別配達である。
塔に入れるのが覚醒者だけなので当然覚醒者が配達を担う。
トラックは魔力で動く最新式のもので操縦感はかなり良い。
覚醒者じゃなきゃいけないので給料はそこそこなのだが超がつく不人気職で働き手は少ない。
それもそのはずで覚醒者ならモンスターを狩った方がはるかに儲かるからだ。
なんなら運転手よりもトラックの護衛の方がお金を貰えている。
覚醒者になったのに何が悲しくてトラック運転手をして荷物を運ばなきゃならないのかとみんな思うのだ。
だから不人気なのである。
なりたいと思ってなれるものでもないけれど。
「これで今日の分は終わり?」
「そうですね、今日はあと帰るだけです」
護衛のリーダーでE級覚醒者の佐藤重恭が荷運びを終えて村雨圭に声をかけてきた。
中年の覚醒者で人が良く、塔を攻略するよりも危険度が低いので荷運びの護衛をやっている。
本当は護衛だけで荷物まで運ぶのは業務ではないのだが早く終われば重恭達にとってもよいのでいつしか手伝ってくれるようになった。
荷物受け取りのサインをもらい、圭はトラックの運転席に乗り込んだ。
重恭達はバンに乗り込みトラックを先導して走り出す。
配達の都合で今日は訪れた場所は日本からやや遠い。
早く帰らなきゃ暗くなってしまうなと圭は思っていた。
あとは帰るだけとはいえ気は抜けない。
変えるのに1番近い道は森の中を走っていくものになる。
圭1人なら多少時間が伸びても森を迂回していくのだが先導する重恭達は早く帰りたいのか躊躇いなく森の中に進んでいく。
圭も早く帰りたいことには違いないのでトラックでついていく。
「止まれ!」
重恭達のバンが止まり、圭も慌ててブレーキを踏む。
晩御飯をどうしようかなんて考えていたので少し危なかった。
道の先に青い光が見えている。
重恭はバンの中から手を出して圭に出てこないように指示をした。
見えている光が何なのかは覚醒者ならすぐに分かる。
「ゲート……」
塔もゲートも人類にとっては未だに未知のものである。
塔の外でも時折ゲートが現れてモンスターが飛び出してくることもある。
塔の中でさえもいきなりゲートが現れることがある。
ゲートの中の世界はダンジョンと呼ばれていてモンスターが住んでいる。
突如として現れた天を衝く巨大な建造物の塔や場所を問わずいきなり現れる不思議な異世界への出入り口であるゲートが現れた。
モンスターと呼ばれた異形の化け物はゲートの中から溢れ出し、世界は一時危機に瀕した。
その時覚醒者と呼ばれる者が現れた。
圧倒的な力、人知を超えた不思議な能力を持ってモンスターと戦った。
人類の反撃が始まり、地上に出てきた魔物が狩り尽くされていった。
ゲートやモンスターの出現は世界に様々な影響を及ぼしたのであるが中でも大きな影響があったのは魔力と呼ばれるものの存在であった。
魔力は覚醒者が持つエネルギーというだけでなく、死んだモンスターの体の中から取り出される魔石、これにも魔力が含まれている。
資源が枯渇寸前となり緩やかな衰退を迎えつつあった人類にとっての希望の光となりえる新たなエネルギーとして魔力が取って代わった。
ゲートの中で採れる素材やモンスターの素材の研究が進んで利用が進むと今度は塔やゲートに目が向けられた。
まずは魔物が溢れてくるゲート。
魔物を狩り、その魔物の素材で作った防具や武器でさらに身を強化した覚醒者がゲートの中に入っていった。
中に広がっているのは地球とはまた異なる異質な空間。
中にいるのは異世界の生き物。
人を襲う異形の化け物が巣食う世界が塔やゲートの中には広がっていたのである。
最初は異世界が広がっているなど知らずに大きな被害を出した人類であるがゲートの攻略に成功した。
1つ成功して方法が分かると次々とゲートを攻略していった。
そうしてモンスターが飛び出してくる多くのゲートが攻略されて閉じられて、世界に一時の平和が戻ってきた。
人類が次に目を向けたのは塔だった。
世界10か所に急に現れた塔の中もゲートと同じく異世界が広がっているのだがゲートとはまた違っていた。
そこからの歴史は人類とモンスターの戦いの歴史となっていた。
気づけば塔が現れてからもう30年という時間が流れていた。
何のきっかけがあるのかいまだに不明であるが、いきなり覚醒者となる人も現れたりゲートが出現したりしながら新たな展開を迎えた世界も上手く回っていた。
塔は世界各地に現れたどの塔から入っても塔の1階という同じ空間に繋がっていた。
そのために1階を通っていくと塔のある他の国に比較的早く行くことができるなんてことが発生した。
塔の所有権を争って国同士で議論が巻き起こったこともある。
なので今では塔はどの国にも所属しない存在となっている。
「特別配達人です。日本からの荷物お届けにきました」
特別配達人。聞こえは良いがやっていることはただのトラック運転手である。
塔が他の国に繋がっていることを利用して生まれた職業が生まれた職業が特別配達人というものだった。
なんてことはない、トラックを運転して各国のゲートに荷物を届ける仕事。
早ければその日のうちに別の国に素早く荷物を届けられるとあって意外と人気のあるサービスが特別配達である。
塔に入れるのが覚醒者だけなので当然覚醒者が配達を担う。
トラックは魔力で動く最新式のもので操縦感はかなり良い。
覚醒者じゃなきゃいけないので給料はそこそこなのだが超がつく不人気職で働き手は少ない。
それもそのはずで覚醒者ならモンスターを狩った方がはるかに儲かるからだ。
なんなら運転手よりもトラックの護衛の方がお金を貰えている。
覚醒者になったのに何が悲しくてトラック運転手をして荷物を運ばなきゃならないのかとみんな思うのだ。
だから不人気なのである。
なりたいと思ってなれるものでもないけれど。
「これで今日の分は終わり?」
「そうですね、今日はあと帰るだけです」
護衛のリーダーでE級覚醒者の佐藤重恭が荷運びを終えて村雨圭に声をかけてきた。
中年の覚醒者で人が良く、塔を攻略するよりも危険度が低いので荷運びの護衛をやっている。
本当は護衛だけで荷物まで運ぶのは業務ではないのだが早く終われば重恭達にとってもよいのでいつしか手伝ってくれるようになった。
荷物受け取りのサインをもらい、圭はトラックの運転席に乗り込んだ。
重恭達はバンに乗り込みトラックを先導して走り出す。
配達の都合で今日は訪れた場所は日本からやや遠い。
早く帰らなきゃ暗くなってしまうなと圭は思っていた。
あとは帰るだけとはいえ気は抜けない。
変えるのに1番近い道は森の中を走っていくものになる。
圭1人なら多少時間が伸びても森を迂回していくのだが先導する重恭達は早く帰りたいのか躊躇いなく森の中に進んでいく。
圭も早く帰りたいことには違いないのでトラックでついていく。
「止まれ!」
重恭達のバンが止まり、圭も慌ててブレーキを踏む。
晩御飯をどうしようかなんて考えていたので少し危なかった。
道の先に青い光が見えている。
重恭はバンの中から手を出して圭に出てこないように指示をした。
見えている光が何なのかは覚醒者ならすぐに分かる。
「ゲート……」
塔もゲートも人類にとっては未だに未知のものである。
塔の外でも時折ゲートが現れてモンスターが飛び出してくることもある。
塔の中でさえもいきなりゲートが現れることがある。
ゲートの中の世界はダンジョンと呼ばれていてモンスターが住んでいる。
152
あなたにおすすめの小説
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
焔の幽閉者!自由を求めて最強への道を歩む!!
雷覇
ファンタジー
とある出来事で自身も所属する焔木一族から幽閉された男「焔木海人」。
その幽閉生活も一人の少女の来訪により終わりを迎える。
主人公は一族に自身の力を認めさせるため最強の力を求め続ける。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる