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第二章
少しは強くなりました1
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取り戻した日常。
暗殺までしようとした大事件であったのだけれど、波瑠たちは一般人であるためにあまり大きく取り上げられないように覚醒者協会が取り計らってくれた。
首謀者である片岡を逮捕もできず謎も多く、体面を保つ理由もあったのだろうと夜滝は鼻で笑っていた。
けれどそのおかげで波瑠の生活も早くに落ち着いた。
安全だろうということになって家に戻り、保険会社から受け取った多くのお金で暮らしていけることになった。
一応暗殺者に住所を知られているということで引っ越すことにもなったが、その費用も保険会社持ちで今よりも良いところに引っ越した。
最初に波瑠が心配していた弟の修学旅行も無事に行くことができた。
捜査の間波瑠は学校を休むことになったけれど母親の体調不良であったということで周りを誤魔化して上手く乗り切ったようだ。
お金にも困らなくなったのだし波瑠が覚醒者として強くなる必要もなくなった。
また一般的な学生生活に戻ることだってあり得るし、圭はそれでもよいと思っていた。
「圭さん、そっちです!」
「おう!」
「いくよ!」
「夜滝さん、お願いします!」
波瑠が回り込み、圭が追い詰め、夜滝が魔法を放つ。
見事な連携でビッグラットが水の槍に貫かれて絶命した。
波瑠は覚醒者として成長したいと言い、狩りを続けることになった。
友達からの誘いもあるだろうに時々時間を作ってモンスター狩りでレベル上げに勤しんでいた。
もちろん休みの度に行くのではない。
安全のために小橋に同行してもらう必要もあるし、波瑠も受験生なのだ。
お金もないし大学には行かないつもりだったと言うけど、、経済状況が変わった今では行った方がいいなんて圭も説得したりした。
波瑠も実は結構頭の良い方なので大学には行ける。
大学に行っても覚醒者は続けられる。
逆に大学には行くから覚醒者として強くなる手助けを続けてほしいと圭が説得されるような形にまでなってしまった。
圭としては波瑠が続けてくれると嬉しいからそれで文句もない。
「慣れてきましたね。ビッグラットぐらいなら相手じゃなそうです」
圭も波瑠もF級相当になった。
夜滝もF級覚醒者であるし理論上はF級モンスターのビッグラットなら戦える相手であると言ってよかった。
これまでは毒作戦でやってきたけれどちょっと戦ってみることにした。
戦いの中でそれぞれの特徴を活かしてみる。
波瑠は速度が高いのでスピードを活かし、圭はやや体力が高いので敵を引きつけ、夜滝は魔力が高いので魔法を使う。
上手く役割分担して戦えばビッグラットも意外と簡単に倒すことが出来た。
G級であった時にはとてもじゃないが倒せそうにない怖い相手だったのに強くなったからかそれほどの圧力も感じず戦えていた。
もしかしたら忠成という圭からすれば絶対的に勝てないような相手にも立ち向かった経験があるからかもしれない。
「村雨さん本当にG級ですか?」
ジャンケンで負けた圭がビッグラットの腹を開いて魔石を取り出す。
小橋が少し首を傾げる。
波瑠の等級はまだ聞いてないので知らないが圭の等級はG級だと小橋も知っている。
けれど圭の動きはかなり良かった。
素人臭いし小橋から見ればまだまだ弱いのだけど一般人程度と言われるG級の動きにしてはかなり動けていると思っていた。
実際にG級が戦っているところを見たのは圭が初めてなのでこんなものなのかと思いながらも少しの疑問は持っていた。
「圭は優秀だからねぇ」
「そうですね、圭さんですから」
聞いた相手が悪かったと小橋は思った。
なんだかんだと圭に甘めな夜滝と波瑠に聞いてもちゃんとした答えは返ってこない。
下手に足を引っ張られるよりかは全然良いのだけど。
「弥生さんも中々やりますね」
本来は波瑠に覚醒者の厳しさを教えて覚醒者となることを諦めさせる目的で狩りをしていたのに気がつけば波瑠を含めて夜滝や圭も覚醒者として戦う練習みたいになっている。
波瑠の戦闘センスはかなり良いと小橋は見ている。
物理的な力は弱そうであるがスピードがある。
上手く戦えばしっかりとしたダメージディーラーになりそうだ。
「本当ですか? 褒めてもらえると嬉しいです」
「平塚さんも戦えたんですね」
「ふふ、あまり強くもないから諦めていたが2人の補助ぐらいはね」
まさか夜滝まで戦うなんて小橋には意外だったけれど夜滝は魔法のセンスもある。
水系の魔法を扱う夜滝の魔法は補助なんてどころでなくしっかりと相手を仕留められる威力があった。
頭も良いので感覚的なところだけでなく理論としても理解して魔法を使っている。
小橋はあまり魔法が得意なタイプじゃないので魔法を上手く使えるのは羨ましい。
「いっちょ上がりっと」
血に濡れてもいいように肘上まですっぽりと覆える革製の手袋を付けた圭が休んでいるみんなのところに戻ってくる。
手に持ったバケツにはビッグラットの魔石が入っている。
「ほい」
「ありがとう、夜滝ねぇ」
夜滝が水を出して手袋と魔石の血を洗い流す。
「3人の連携も上手くなってきました。実力を見るにあまり無茶な戦い方をしなければビッグラットなら個人でも戦えてしまいそうな雰囲気すらありますね」
小橋が圭に水のペットボトルを渡す。
焦る戦いではないので一戦ごとに休憩と体調の確認をしておく。
暗殺までしようとした大事件であったのだけれど、波瑠たちは一般人であるためにあまり大きく取り上げられないように覚醒者協会が取り計らってくれた。
首謀者である片岡を逮捕もできず謎も多く、体面を保つ理由もあったのだろうと夜滝は鼻で笑っていた。
けれどそのおかげで波瑠の生活も早くに落ち着いた。
安全だろうということになって家に戻り、保険会社から受け取った多くのお金で暮らしていけることになった。
一応暗殺者に住所を知られているということで引っ越すことにもなったが、その費用も保険会社持ちで今よりも良いところに引っ越した。
最初に波瑠が心配していた弟の修学旅行も無事に行くことができた。
捜査の間波瑠は学校を休むことになったけれど母親の体調不良であったということで周りを誤魔化して上手く乗り切ったようだ。
お金にも困らなくなったのだし波瑠が覚醒者として強くなる必要もなくなった。
また一般的な学生生活に戻ることだってあり得るし、圭はそれでもよいと思っていた。
「圭さん、そっちです!」
「おう!」
「いくよ!」
「夜滝さん、お願いします!」
波瑠が回り込み、圭が追い詰め、夜滝が魔法を放つ。
見事な連携でビッグラットが水の槍に貫かれて絶命した。
波瑠は覚醒者として成長したいと言い、狩りを続けることになった。
友達からの誘いもあるだろうに時々時間を作ってモンスター狩りでレベル上げに勤しんでいた。
もちろん休みの度に行くのではない。
安全のために小橋に同行してもらう必要もあるし、波瑠も受験生なのだ。
お金もないし大学には行かないつもりだったと言うけど、、経済状況が変わった今では行った方がいいなんて圭も説得したりした。
波瑠も実は結構頭の良い方なので大学には行ける。
大学に行っても覚醒者は続けられる。
逆に大学には行くから覚醒者として強くなる手助けを続けてほしいと圭が説得されるような形にまでなってしまった。
圭としては波瑠が続けてくれると嬉しいからそれで文句もない。
「慣れてきましたね。ビッグラットぐらいなら相手じゃなそうです」
圭も波瑠もF級相当になった。
夜滝もF級覚醒者であるし理論上はF級モンスターのビッグラットなら戦える相手であると言ってよかった。
これまでは毒作戦でやってきたけれどちょっと戦ってみることにした。
戦いの中でそれぞれの特徴を活かしてみる。
波瑠は速度が高いのでスピードを活かし、圭はやや体力が高いので敵を引きつけ、夜滝は魔力が高いので魔法を使う。
上手く役割分担して戦えばビッグラットも意外と簡単に倒すことが出来た。
G級であった時にはとてもじゃないが倒せそうにない怖い相手だったのに強くなったからかそれほどの圧力も感じず戦えていた。
もしかしたら忠成という圭からすれば絶対的に勝てないような相手にも立ち向かった経験があるからかもしれない。
「村雨さん本当にG級ですか?」
ジャンケンで負けた圭がビッグラットの腹を開いて魔石を取り出す。
小橋が少し首を傾げる。
波瑠の等級はまだ聞いてないので知らないが圭の等級はG級だと小橋も知っている。
けれど圭の動きはかなり良かった。
素人臭いし小橋から見ればまだまだ弱いのだけど一般人程度と言われるG級の動きにしてはかなり動けていると思っていた。
実際にG級が戦っているところを見たのは圭が初めてなのでこんなものなのかと思いながらも少しの疑問は持っていた。
「圭は優秀だからねぇ」
「そうですね、圭さんですから」
聞いた相手が悪かったと小橋は思った。
なんだかんだと圭に甘めな夜滝と波瑠に聞いてもちゃんとした答えは返ってこない。
下手に足を引っ張られるよりかは全然良いのだけど。
「弥生さんも中々やりますね」
本来は波瑠に覚醒者の厳しさを教えて覚醒者となることを諦めさせる目的で狩りをしていたのに気がつけば波瑠を含めて夜滝や圭も覚醒者として戦う練習みたいになっている。
波瑠の戦闘センスはかなり良いと小橋は見ている。
物理的な力は弱そうであるがスピードがある。
上手く戦えばしっかりとしたダメージディーラーになりそうだ。
「本当ですか? 褒めてもらえると嬉しいです」
「平塚さんも戦えたんですね」
「ふふ、あまり強くもないから諦めていたが2人の補助ぐらいはね」
まさか夜滝まで戦うなんて小橋には意外だったけれど夜滝は魔法のセンスもある。
水系の魔法を扱う夜滝の魔法は補助なんてどころでなくしっかりと相手を仕留められる威力があった。
頭も良いので感覚的なところだけでなく理論としても理解して魔法を使っている。
小橋はあまり魔法が得意なタイプじゃないので魔法を上手く使えるのは羨ましい。
「いっちょ上がりっと」
血に濡れてもいいように肘上まですっぽりと覆える革製の手袋を付けた圭が休んでいるみんなのところに戻ってくる。
手に持ったバケツにはビッグラットの魔石が入っている。
「ほい」
「ありがとう、夜滝ねぇ」
夜滝が水を出して手袋と魔石の血を洗い流す。
「3人の連携も上手くなってきました。実力を見るにあまり無茶な戦い方をしなければビッグラットなら個人でも戦えてしまいそうな雰囲気すらありますね」
小橋が圭に水のペットボトルを渡す。
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