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第二章
見抜く将来性4
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「お客様すいません。えっと、僕は八重樫優斗と申します。姉に代わって何かありましたら何なりとお申し付けください」
姉であるカレンよりもだいぶ腰が低い。
カレンが雑だったというわけではない。
しっかりと圭たちのことを見て装備を選んでくれるし見ている時には邪魔にならないようにしてくれた。
多少態度が職人チックだったという話である。
カレンが優斗になろうとやることは変わらない。
夜滝の杖を探して色々と手に取ってみる。
「ええとそれはモンスターの牙や爪を多く使っていて、軽量だけど頑丈。先も尖らせているのでそのまま攻撃にも使えます。それは……」
優斗は手に取った商品を丁寧に説明してくれる。
「あっ、それは」
『メルンカイナ
八重樫優斗が作った杖。
C級モンスター水刃虎の牙を中心に複数の素材を混ぜて作られている。
まだ作った当人の技術が未熟なために作りな雑な点はあるが丁寧に作られているために品質は良い。
魔力の流れや魔法の発動を補助してくれる。
魔力伝送率が高く使用時に魔力に補正を得られる。
特に水刃虎の素材が多く使われているために水系統の魔法を強化してくれる。
八重樫優斗が初めて表に出すことを許された最初の杖でもある。
適性魔力等級:C
必要魔力等級:E』
「ええとこれは水刃虎っていうモンスターの素材を使っていまして……主に魔法使いの補助のために作られているのであまり殴打とかには使えません」
「これ、いいんじゃないか?」
「本当かい?」
「うん」
品質は良い。
魔力に補正も得られるし、そこらへんの量産品とは比べるまでもない。
さらには水属性の魔法を使う夜滝にとって水属性を強化してくれるこの杖はピッタリだ。
圭が真実の目で確かめてくれていることを知っている夜滝は改めて手に持った杖を見た。
重さは重すぎず軽すぎず。
長さはやや長いかなとは思うけど取り回すのに邪魔にはならない。
装飾は華美ではなく地味であるが細かく意匠が施してあり、落ち着いた感じあって夜滝の好みであった。
持ってみた感じも手に馴染む。
夜滝は完全に魔法使いタイプで前に出ることもないので打撃武器としての耐久性は必要としていない。
「うん、良い感じだねぇ」
「えっ、えっ?」
まさか夜滝が杖を決めそうで優斗に動揺が走る。
「この杖、君が作ったの?」
圭が優しく微笑んで優斗に声をかける。
真実の目で見て分かっているがどうやらこの杖は優斗の作品でようやく認めてもらえて商品になったもののようだ。
「じ、実はそうなんです……お恥ずかしい限りなんですけど僕も、おじいちゃんみたいな職人になりたくて。初めて商品として売ってもいい品質のものができたって認めてくれたのがその杖で」
照れ臭そうに優斗は笑った。
まだ買うとは決めてないけれど買おうかどうか迷うくらいのテーブルには上がったのがとても嬉しかった。
良いと言ってもらえただけでも天にも昇りそうな気持ちになっていた。
「それにしてもよく僕が作ったものだと……」
「手に取ったとき嬉しそうな顔してたからね」
真実の目で優斗作だと知って改めて優斗の顔を見ると嬉しそうにしていたのが分かった。
嬉しそうにしていたから優斗作だと分かったのとは逆の順序だが真実の目のことは誰にも分からないのでこんな言い訳しかできない。
「か、顔に出ちゃってましたか? みんな僕の顔が怖いって、わかりにくいって言うのに……」
確かに彫りが深くてイカつい顔をしている。
体格の良さと相まって威圧感がすごい上に身長も高いので顔を見ようと思ったら見上げなきゃならない。
色々な要因が絡んで結果的に分かりにくくなってしまうような印象になるのだ。
しかしこうしてちゃんと話してみるととても好青年な感じがしている。
照れた顔も意外と分かりやすい。
「そんなことはないさ。君は良い人だよ」
今も圭が褒めてやると嬉しそうな顔をしている。
最初の印象では年上にすら思えたけれど今はどことなく少年っぽさも感じられた。
「ふむ、1つ聞いていいかい?」
「な、なんでしょうか?」
杖についての質問。
優斗の顔に一瞬で緊張が走る。
「杖のメンテナンスはどうなっているんだい?」
一般的に売っている商品はお店やメーカーなどである程度のメンテナンスをしてくれる。
完全に壊れてしまえば新しいものを買わなくてはならないが多少ガタがきたとかそれぐらなら無償でメンテナンスしてくれるところも多い。
海外製の装備メーカーも日本に支社があって修理なんかしてくれるのだ。
大きな会社では無償のメンテナンスを保証してくれる。
逆に小さな会社ではいくらかメンテナンス料を取る場合やひどいところではメンテナンスを引き受けていないところもある。
八重樫工房はどうなのか聞いておかねばならなかった。
「もちろんうちで販売している全ての装備はうちでメンテナンスをしています。損傷が大きい場合は費用をいただくことはありますが基本的なメンテナンスは無償で行います。そちらは僕が作ったものなのでご購入いただけましたら僕が全力でメンテナンスします!」
「なら……これはとても良さそうだね」
「じゃ、じゃあ……」
「私の杖はこれにするよ」
「本当ですか!」
優斗が嬉しさに破顔する。
姉であるカレンよりもだいぶ腰が低い。
カレンが雑だったというわけではない。
しっかりと圭たちのことを見て装備を選んでくれるし見ている時には邪魔にならないようにしてくれた。
多少態度が職人チックだったという話である。
カレンが優斗になろうとやることは変わらない。
夜滝の杖を探して色々と手に取ってみる。
「ええとそれはモンスターの牙や爪を多く使っていて、軽量だけど頑丈。先も尖らせているのでそのまま攻撃にも使えます。それは……」
優斗は手に取った商品を丁寧に説明してくれる。
「あっ、それは」
『メルンカイナ
八重樫優斗が作った杖。
C級モンスター水刃虎の牙を中心に複数の素材を混ぜて作られている。
まだ作った当人の技術が未熟なために作りな雑な点はあるが丁寧に作られているために品質は良い。
魔力の流れや魔法の発動を補助してくれる。
魔力伝送率が高く使用時に魔力に補正を得られる。
特に水刃虎の素材が多く使われているために水系統の魔法を強化してくれる。
八重樫優斗が初めて表に出すことを許された最初の杖でもある。
適性魔力等級:C
必要魔力等級:E』
「ええとこれは水刃虎っていうモンスターの素材を使っていまして……主に魔法使いの補助のために作られているのであまり殴打とかには使えません」
「これ、いいんじゃないか?」
「本当かい?」
「うん」
品質は良い。
魔力に補正も得られるし、そこらへんの量産品とは比べるまでもない。
さらには水属性の魔法を使う夜滝にとって水属性を強化してくれるこの杖はピッタリだ。
圭が真実の目で確かめてくれていることを知っている夜滝は改めて手に持った杖を見た。
重さは重すぎず軽すぎず。
長さはやや長いかなとは思うけど取り回すのに邪魔にはならない。
装飾は華美ではなく地味であるが細かく意匠が施してあり、落ち着いた感じあって夜滝の好みであった。
持ってみた感じも手に馴染む。
夜滝は完全に魔法使いタイプで前に出ることもないので打撃武器としての耐久性は必要としていない。
「うん、良い感じだねぇ」
「えっ、えっ?」
まさか夜滝が杖を決めそうで優斗に動揺が走る。
「この杖、君が作ったの?」
圭が優しく微笑んで優斗に声をかける。
真実の目で見て分かっているがどうやらこの杖は優斗の作品でようやく認めてもらえて商品になったもののようだ。
「じ、実はそうなんです……お恥ずかしい限りなんですけど僕も、おじいちゃんみたいな職人になりたくて。初めて商品として売ってもいい品質のものができたって認めてくれたのがその杖で」
照れ臭そうに優斗は笑った。
まだ買うとは決めてないけれど買おうかどうか迷うくらいのテーブルには上がったのがとても嬉しかった。
良いと言ってもらえただけでも天にも昇りそうな気持ちになっていた。
「それにしてもよく僕が作ったものだと……」
「手に取ったとき嬉しそうな顔してたからね」
真実の目で優斗作だと知って改めて優斗の顔を見ると嬉しそうにしていたのが分かった。
嬉しそうにしていたから優斗作だと分かったのとは逆の順序だが真実の目のことは誰にも分からないのでこんな言い訳しかできない。
「か、顔に出ちゃってましたか? みんな僕の顔が怖いって、わかりにくいって言うのに……」
確かに彫りが深くてイカつい顔をしている。
体格の良さと相まって威圧感がすごい上に身長も高いので顔を見ようと思ったら見上げなきゃならない。
色々な要因が絡んで結果的に分かりにくくなってしまうような印象になるのだ。
しかしこうしてちゃんと話してみるととても好青年な感じがしている。
照れた顔も意外と分かりやすい。
「そんなことはないさ。君は良い人だよ」
今も圭が褒めてやると嬉しそうな顔をしている。
最初の印象では年上にすら思えたけれど今はどことなく少年っぽさも感じられた。
「ふむ、1つ聞いていいかい?」
「な、なんでしょうか?」
杖についての質問。
優斗の顔に一瞬で緊張が走る。
「杖のメンテナンスはどうなっているんだい?」
一般的に売っている商品はお店やメーカーなどである程度のメンテナンスをしてくれる。
完全に壊れてしまえば新しいものを買わなくてはならないが多少ガタがきたとかそれぐらなら無償でメンテナンスしてくれるところも多い。
海外製の装備メーカーも日本に支社があって修理なんかしてくれるのだ。
大きな会社では無償のメンテナンスを保証してくれる。
逆に小さな会社ではいくらかメンテナンス料を取る場合やひどいところではメンテナンスを引き受けていないところもある。
八重樫工房はどうなのか聞いておかねばならなかった。
「もちろんうちで販売している全ての装備はうちでメンテナンスをしています。損傷が大きい場合は費用をいただくことはありますが基本的なメンテナンスは無償で行います。そちらは僕が作ったものなのでご購入いただけましたら僕が全力でメンテナンスします!」
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「じゃ、じゃあ……」
「私の杖はこれにするよ」
「本当ですか!」
優斗が嬉しさに破顔する。
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