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第四章
犯罪覚醒者5
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「うわっ!」
「よくやってくれた!」
圭の後ろに近づいていた田山がバンと圭の肩を叩いた。
「お前さんらがいなかったら俺たちは危なかったかもしれん!」
豪快に笑いながら田山はまたバンバンと圭の肩を叩き続ける。
「お嬢ちゃん、すまなかったな」
最初に少し突っかかるような発言をした覚醒者が波瑠に頭を下げた。
「俺たちが甘かった。女、子供だと見ていたがこの世界ではそんなこと関係ないのにな」
波瑠は強かった。
しっかりと周りも見ているし速度も速くてイカマンギルドが総出で追いかけても波瑠は捕まえられない。
男で年上だから強いわけではない世界で戦い方も波瑠の方が上だった。
どこかで覚醒者や波瑠のことを甘く見ていた自分を反省した。
「おじさんだって家族、いるんでしょ?」
波瑠はおじさん覚醒者の手をチラリと見た。
薬指には少しくすんだ指輪。
「ああ、妻と娘がな。君よりもまだ幼いが……もしかしたら娘の姿が重なったのかもしれないな」
単に下に見たわけではなくまだ若い波瑠にどこか娘の姿を重ねていた。
戦えるわけがない、戦ってはいけないなどという思いはそうしたところからも湧いたものであった。
「ならもっと頑張らなきゃ。女とか子供とかじゃなくて一緒にモンスターと戦う仲間を認めてね」
「……そうだな」
波瑠の言うことは間違っていない。
偏見を持っては正しく協力などできはしない。
娘に怒られているようだなと思いながらうなずいたおじさん覚醒者に波瑠はニコリと笑った。
今回のことは勉強になったとイカマンギルドは倒したモンスターを全て運んでくれた。
そしてその上報酬の配分は6対4でリーダビリティギルドの方を少し多くまでしてくれたのだ。
問題もなくやれるだろうと思っていた認識を改めて外部の覚醒者を招いて戦い方を教えてもらうことまで決めたようである。
「最初は嫌なおじさんたちかと思ったけど良い人たちだったね」
「家族のために頑張ってるんだな」
無理することもないようなちゃんとした仕事もあるおじさんたちの集まりがイカマンギルドだった。
しかし子供が受験や離婚して養育費などの事情から通常の仕事に加えて副業として覚醒者への道を進み始めたようであった。
覚醒者になる事情も色々なのである。
ーーーーー
「よろしくお願いしまぁ~す!」
「あ、はい……よろしくお願いします」
覚醒者協会で持っているゲートは比較的期限が短い。
そのために攻略の申し込みなどが重なれば抽選のような形で覚醒者協会が協力するギルドを決めることもある。
今回選ばれたギルドはなかなかとんでもない相手だと圭は思った。
イカマンギルドは全員が男性のギルドだった。
対して今回のギルドはピンクダイヤモンドというギルドであり、そのメンバーは全員が若い女性であった。
やたらとキャピキャピした女性たちで挨拶もすごく軽い。
ゲートにもタクシーを使ってワイワイとやってきて、集まってもネイルの話をしているような人たちで少しだけ頭の痛いような思いがする。
ギルドマスターである遠藤由美は派手なピンクの装備を身につけて他のメンバーたちも謎の装飾などがされた装備で来ている。
そもそもタクシーに乗ってきた時点で身一つ。
攻略に必要な他のものも持ってきていない。
つまりやる気がない。
圭は先日見たテレビの内容を思い出していた。
多角化する覚醒者という見出しで紹介されていたもので塩原に聞いた趣味や興味本位での覚醒者や社会的な地位を高めるつもりの覚醒者が増えていることを言っていた。
さらには覚醒者狙いで覚醒者になる覚醒者が増えているとも言われていた。
覚醒者狙いとは恋人、あるいは結婚相手として覚醒者を狙っているということである。
覚醒者としての活動を出逢いの場としてみているような人が増えているのだ。
覚醒者はリスクも高いがその分稼げる職業としても認知され始めている。
ここに目をつけた女性たちが自分も覚醒者として活動を始めて高等級覚醒者を捕まえようとしているのである。
ピンクダイヤモンドがそうだとは限らないが不真面目さを見るにかなり覚醒者としての活動を舐めているのではないかと思えて仕方がない。
それでも攻略するゲートはF級。
今日は和輝は工房の方で刀匠体験のためにいないがF級ゲートなら圭たちだけでも攻略は可能である。
「村雨さんがE級覚醒者なんですか~?」
「すごーい!」
「今日は私たちのこと守ってくださいね~!」
ピンクダイヤモンドは特に自己紹介をするつもりもなく圭のことを褒めたてる。
普段なら嬉しいと感じるのだろうけどなんだかすごく薄っぺらい褒め言葉で圭も引いている。
「うーん、不愉快だねぇ」
その不真面目さもそうだが圭に色目を使うことに夜滝はすごく不満そうな顔をしている。
「えー、嫉妬ですかぁ?」
「ならそっちも可愛い装備でも身につければいいのにねー」
「ねー」
「アイツらぶっ飛ばしてもいいか?」
「今日だけなんだ、やめとけ……」
「こわーい! 圭さん守ってぇ~」
一瞬で呼び方が村雨から圭に変わり、ピンクダイヤモンドは睨みつけるようなカレンの視線から隠れるように圭の後ろに回る。
「よくやってくれた!」
圭の後ろに近づいていた田山がバンと圭の肩を叩いた。
「お前さんらがいなかったら俺たちは危なかったかもしれん!」
豪快に笑いながら田山はまたバンバンと圭の肩を叩き続ける。
「お嬢ちゃん、すまなかったな」
最初に少し突っかかるような発言をした覚醒者が波瑠に頭を下げた。
「俺たちが甘かった。女、子供だと見ていたがこの世界ではそんなこと関係ないのにな」
波瑠は強かった。
しっかりと周りも見ているし速度も速くてイカマンギルドが総出で追いかけても波瑠は捕まえられない。
男で年上だから強いわけではない世界で戦い方も波瑠の方が上だった。
どこかで覚醒者や波瑠のことを甘く見ていた自分を反省した。
「おじさんだって家族、いるんでしょ?」
波瑠はおじさん覚醒者の手をチラリと見た。
薬指には少しくすんだ指輪。
「ああ、妻と娘がな。君よりもまだ幼いが……もしかしたら娘の姿が重なったのかもしれないな」
単に下に見たわけではなくまだ若い波瑠にどこか娘の姿を重ねていた。
戦えるわけがない、戦ってはいけないなどという思いはそうしたところからも湧いたものであった。
「ならもっと頑張らなきゃ。女とか子供とかじゃなくて一緒にモンスターと戦う仲間を認めてね」
「……そうだな」
波瑠の言うことは間違っていない。
偏見を持っては正しく協力などできはしない。
娘に怒られているようだなと思いながらうなずいたおじさん覚醒者に波瑠はニコリと笑った。
今回のことは勉強になったとイカマンギルドは倒したモンスターを全て運んでくれた。
そしてその上報酬の配分は6対4でリーダビリティギルドの方を少し多くまでしてくれたのだ。
問題もなくやれるだろうと思っていた認識を改めて外部の覚醒者を招いて戦い方を教えてもらうことまで決めたようである。
「最初は嫌なおじさんたちかと思ったけど良い人たちだったね」
「家族のために頑張ってるんだな」
無理することもないようなちゃんとした仕事もあるおじさんたちの集まりがイカマンギルドだった。
しかし子供が受験や離婚して養育費などの事情から通常の仕事に加えて副業として覚醒者への道を進み始めたようであった。
覚醒者になる事情も色々なのである。
ーーーーー
「よろしくお願いしまぁ~す!」
「あ、はい……よろしくお願いします」
覚醒者協会で持っているゲートは比較的期限が短い。
そのために攻略の申し込みなどが重なれば抽選のような形で覚醒者協会が協力するギルドを決めることもある。
今回選ばれたギルドはなかなかとんでもない相手だと圭は思った。
イカマンギルドは全員が男性のギルドだった。
対して今回のギルドはピンクダイヤモンドというギルドであり、そのメンバーは全員が若い女性であった。
やたらとキャピキャピした女性たちで挨拶もすごく軽い。
ゲートにもタクシーを使ってワイワイとやってきて、集まってもネイルの話をしているような人たちで少しだけ頭の痛いような思いがする。
ギルドマスターである遠藤由美は派手なピンクの装備を身につけて他のメンバーたちも謎の装飾などがされた装備で来ている。
そもそもタクシーに乗ってきた時点で身一つ。
攻略に必要な他のものも持ってきていない。
つまりやる気がない。
圭は先日見たテレビの内容を思い出していた。
多角化する覚醒者という見出しで紹介されていたもので塩原に聞いた趣味や興味本位での覚醒者や社会的な地位を高めるつもりの覚醒者が増えていることを言っていた。
さらには覚醒者狙いで覚醒者になる覚醒者が増えているとも言われていた。
覚醒者狙いとは恋人、あるいは結婚相手として覚醒者を狙っているということである。
覚醒者としての活動を出逢いの場としてみているような人が増えているのだ。
覚醒者はリスクも高いがその分稼げる職業としても認知され始めている。
ここに目をつけた女性たちが自分も覚醒者として活動を始めて高等級覚醒者を捕まえようとしているのである。
ピンクダイヤモンドがそうだとは限らないが不真面目さを見るにかなり覚醒者としての活動を舐めているのではないかと思えて仕方がない。
それでも攻略するゲートはF級。
今日は和輝は工房の方で刀匠体験のためにいないがF級ゲートなら圭たちだけでも攻略は可能である。
「村雨さんがE級覚醒者なんですか~?」
「すごーい!」
「今日は私たちのこと守ってくださいね~!」
ピンクダイヤモンドは特に自己紹介をするつもりもなく圭のことを褒めたてる。
普段なら嬉しいと感じるのだろうけどなんだかすごく薄っぺらい褒め言葉で圭も引いている。
「うーん、不愉快だねぇ」
その不真面目さもそうだが圭に色目を使うことに夜滝はすごく不満そうな顔をしている。
「えー、嫉妬ですかぁ?」
「ならそっちも可愛い装備でも身につければいいのにねー」
「ねー」
「アイツらぶっ飛ばしてもいいか?」
「今日だけなんだ、やめとけ……」
「こわーい! 圭さん守ってぇ~」
一瞬で呼び方が村雨から圭に変わり、ピンクダイヤモンドは睨みつけるようなカレンの視線から隠れるように圭の後ろに回る。
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