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第四章
秘密多き塔1
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「ちょっと緊張するね……」
「そんなに緊張することはないさ」
波瑠にもだいぶ時間の余裕ができた。
そろそろまたレベルアップにでも努めようと思った。
ゲートや自由狩猟特別区域もいいのだけどここらで一つ趣きを変えてみた。
今回向かうことにしたのは塔だった。
塔はゲートと違って覚醒者でなければ入ることすら許されない場所であり、未だにほとんどが謎に包まれている。
逆に覚醒者であれば誰でも入れるのだけど塔の出入り口は覚醒者協会によって管理されている。
これには理由があった。
塔は複数の国に同時に現れた不思議な巨大建造物なのであるがさらに不思議なことに中で繋がっている。
塔はアメリカにもあるのだがアメリカから入っても、日本から入っても同じ空間に入ることが出来る。
しかし逆に出入り口はその国の分だけ存在していて塔を通じて日本からアメリカに行くことも可能なのである。
そのために密入国などを防ぐために塔の入り口周辺の警備は非常に厳重なのである。
もちろんモンスターを警戒するという意味合いもある。
これまでモンスターが塔から出てきたことはないのだけどないとは言い切れないので金網のフェンスで囲まれている。
圭も塔で働いていた。
といっても塔の出入り口の警備や塔を攻略する覚醒者としてではない。
こうして他の国に繋がっていることを利用した国際郵便が存在していて、塔の中を移動して荷物を輸送する仕事を圭は行っていた。
結局その仕事は不当に解雇されたままだったけど結果的にはそれでよかったなと今は思える。
今となっては関わりたくもない。
「リーダビリティギルドですね。身分証をご提示お願いします」
事前にネットで塔の攻略申請はしてある。
塔の出入り口でちゃんと身分を確認してもらう。
「むふー!」
今回は和輝や優斗を除いたいつものメンバーで訪れていた。
身分証の提示と言われるがここで出さなきゃいけないのは覚醒者証であり、カレンも鼻息荒く自分の覚醒者証を取り出した。
もっとレベルアップしてからと思っていたのだけどレベルが上がってきてレベルアップも大変になってきた。
どこまで上げるかの問題もある。
その上先日のピンクダイヤモンドの件でカレンの存在を誤魔化しているのも厳しくなってきた。
なのでカレンにも覚醒者等級検査を受けてもらって正式に覚醒者として登録を受けた。
もちろんリーダビリティギルドにも加入してもらった。
ようやく堂々と覚醒者だと言えるようになったカレンは自分の覚醒者証を自慢げに取り出した。
波瑠や夜滝よりも最近になって覚醒者等級検査を受けたので2人はF級として登録されているのに対してカレンはE級として登録されている。
ちょっとだけそのことが嬉しいのだ。
「村雨圭さん……平塚夜滝さん……」
登録されているギルドの情報と覚醒者証を照合して確認する。
「はい、確認できました。それではご入場ください」
問題なく身分証の確認が終わった。
「それじゃあ行こうか」
塔の出入り口に向かう。
はるかに大きな出入り口は巨大な扉が開け放たれている。
塔が現れて開いて以来この扉は閉じたことがない。
白く光る塔の出入り口に入っていく。
その感覚はゲートを通り抜ける時とよく似ている。
「わぁ~」
塔の中に広がっているのもゲートと同じく広い世界。
空があり、地面があり、草が生えていて木も生い茂っている。
その光景に波瑠やカレンも驚く。
塔の中も外と同じく金網のフェンスに囲まれているのだけどその先に見える景色はまるで外と変わりがない。
「おっ?」
「わっ!」
「な、なんだこれ!」
「みんなにも出たか」
夜滝、波瑠、カレンの前に表示が現れる。
いきなり現れた表示に3人がそれぞれ驚いている。
圭が真実の目で見ているステータスに似ているけれどこちらの表示は他の人にも見えている。
さらには表示されている内容はステータスなんかではない。
「第一階の試練……」
「ゴブリンを10匹倒せ?」
塔はゲートと似ている。
けれど違うところも多い。
その一つが塔から試練が与えられるところにある。
「これが噂に聞いていたやつなんだねぇ」
塔は一階のみでなく二階、三階と続いているのだが階を上がるためにはこの試練をクリアする必要がある。
圭にこの表示が出ないのは働いていたことがあるのでとっくの昔に表示されているためだった。
「なんだかゲームとかそんな感じみたいだな」
「これどうやったら消えるの?」
「消えろって思ったら消えるよ」
「消えろ! あっ、消えた」
「別に口に出さなくても思うだけで大丈夫だよ。出したきゃ表示出ろって思えば出てくるし」
圭が表示出てこいと思うと目の前にパッと現れる。
みんなと同じくゴブリンを倒せとなっていてその下に1/10と表示されている。
昔飛び出してきたゴブリンをひいてしまってその時に1数字が増えていたのである。
「あれ……?」
一瞬表示が歪んだように見えた。
「シークレット?」
「どうしたんだい、圭?」
「いやこれ……」
「これ? ……んー、みんなと同じじゃないかい」
「えっ?」
歪みが直った後表示の1番下にシークレットという項目が現れていた。
「そんなに緊張することはないさ」
波瑠にもだいぶ時間の余裕ができた。
そろそろまたレベルアップにでも努めようと思った。
ゲートや自由狩猟特別区域もいいのだけどここらで一つ趣きを変えてみた。
今回向かうことにしたのは塔だった。
塔はゲートと違って覚醒者でなければ入ることすら許されない場所であり、未だにほとんどが謎に包まれている。
逆に覚醒者であれば誰でも入れるのだけど塔の出入り口は覚醒者協会によって管理されている。
これには理由があった。
塔は複数の国に同時に現れた不思議な巨大建造物なのであるがさらに不思議なことに中で繋がっている。
塔はアメリカにもあるのだがアメリカから入っても、日本から入っても同じ空間に入ることが出来る。
しかし逆に出入り口はその国の分だけ存在していて塔を通じて日本からアメリカに行くことも可能なのである。
そのために密入国などを防ぐために塔の入り口周辺の警備は非常に厳重なのである。
もちろんモンスターを警戒するという意味合いもある。
これまでモンスターが塔から出てきたことはないのだけどないとは言い切れないので金網のフェンスで囲まれている。
圭も塔で働いていた。
といっても塔の出入り口の警備や塔を攻略する覚醒者としてではない。
こうして他の国に繋がっていることを利用した国際郵便が存在していて、塔の中を移動して荷物を輸送する仕事を圭は行っていた。
結局その仕事は不当に解雇されたままだったけど結果的にはそれでよかったなと今は思える。
今となっては関わりたくもない。
「リーダビリティギルドですね。身分証をご提示お願いします」
事前にネットで塔の攻略申請はしてある。
塔の出入り口でちゃんと身分を確認してもらう。
「むふー!」
今回は和輝や優斗を除いたいつものメンバーで訪れていた。
身分証の提示と言われるがここで出さなきゃいけないのは覚醒者証であり、カレンも鼻息荒く自分の覚醒者証を取り出した。
もっとレベルアップしてからと思っていたのだけどレベルが上がってきてレベルアップも大変になってきた。
どこまで上げるかの問題もある。
その上先日のピンクダイヤモンドの件でカレンの存在を誤魔化しているのも厳しくなってきた。
なのでカレンにも覚醒者等級検査を受けてもらって正式に覚醒者として登録を受けた。
もちろんリーダビリティギルドにも加入してもらった。
ようやく堂々と覚醒者だと言えるようになったカレンは自分の覚醒者証を自慢げに取り出した。
波瑠や夜滝よりも最近になって覚醒者等級検査を受けたので2人はF級として登録されているのに対してカレンはE級として登録されている。
ちょっとだけそのことが嬉しいのだ。
「村雨圭さん……平塚夜滝さん……」
登録されているギルドの情報と覚醒者証を照合して確認する。
「はい、確認できました。それではご入場ください」
問題なく身分証の確認が終わった。
「それじゃあ行こうか」
塔の出入り口に向かう。
はるかに大きな出入り口は巨大な扉が開け放たれている。
塔が現れて開いて以来この扉は閉じたことがない。
白く光る塔の出入り口に入っていく。
その感覚はゲートを通り抜ける時とよく似ている。
「わぁ~」
塔の中に広がっているのもゲートと同じく広い世界。
空があり、地面があり、草が生えていて木も生い茂っている。
その光景に波瑠やカレンも驚く。
塔の中も外と同じく金網のフェンスに囲まれているのだけどその先に見える景色はまるで外と変わりがない。
「おっ?」
「わっ!」
「な、なんだこれ!」
「みんなにも出たか」
夜滝、波瑠、カレンの前に表示が現れる。
いきなり現れた表示に3人がそれぞれ驚いている。
圭が真実の目で見ているステータスに似ているけれどこちらの表示は他の人にも見えている。
さらには表示されている内容はステータスなんかではない。
「第一階の試練……」
「ゴブリンを10匹倒せ?」
塔はゲートと似ている。
けれど違うところも多い。
その一つが塔から試練が与えられるところにある。
「これが噂に聞いていたやつなんだねぇ」
塔は一階のみでなく二階、三階と続いているのだが階を上がるためにはこの試練をクリアする必要がある。
圭にこの表示が出ないのは働いていたことがあるのでとっくの昔に表示されているためだった。
「なんだかゲームとかそんな感じみたいだな」
「これどうやったら消えるの?」
「消えろって思ったら消えるよ」
「消えろ! あっ、消えた」
「別に口に出さなくても思うだけで大丈夫だよ。出したきゃ表示出ろって思えば出てくるし」
圭が表示出てこいと思うと目の前にパッと現れる。
みんなと同じくゴブリンを倒せとなっていてその下に1/10と表示されている。
昔飛び出してきたゴブリンをひいてしまってその時に1数字が増えていたのである。
「あれ……?」
一瞬表示が歪んだように見えた。
「シークレット?」
「どうしたんだい、圭?」
「いやこれ……」
「これ? ……んー、みんなと同じじゃないかい」
「えっ?」
歪みが直った後表示の1番下にシークレットという項目が現れていた。
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