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第七章
妹分を助けろ1
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「ピピ、ダレカツケテキテル」
「つけてきてる?」
スーパーで食材の買い込みをした帰り道。
作り置きを補充しておかなきゃなと思っていた圭の隣でメイド服姿のフィーネが立ち止まった。
買い物のお手伝いをしてくれるのだけどなんせ日常でもメイド服なので目立つことこの上ないのだが、フィーネがメイド服がいいというのだから仕方ない。
買い物した荷物が詰まったエコバッグを持ったフィーネが後ろを振り返る。
圭も後ろを振り返るけれど誰もいない。
夕方の帰宅ラッシュ手前の時間にしては人は少ないけれど誰もいなくても別に不思議ではない。
「ダレ?」
フィーネが見つめているのは電柱だった。
ただ電柱に人が隠れられるような太さはない。
仮に隠れていたとしてもすぐに分かる。
「ふっ、よく分かったな」
電柱の裏ではなかった。
電柱の影がモゾリと動いて圭は驚きに目を見開いた。
「あんたは……ダンテ!」
黒い影が人の形になって中から人が現れた。
現れた白髪のイケメン外国人はルシファーという悪魔と契約しているダンテという男であった。
以前ゲートの中で一悶着あったのだが、ダンテの契約する悪魔ルシファーは神々のゲームの存在に気がついて抵抗しようとしていたので圭たちと協力関係を築くことにした。
今は日本に潜伏して自分たちを攻撃してきた悪魔に反撃しつつ勢力を拡大しようとしているはずだった。
「そいつ前にはいなかったが優れた感覚を持っているな」
見つかるとは思わなかったとダンテは目を細めてフィーネを見る。
銀髪の美少女フィーネは警戒するような目をしている。
ダンテから敵対心は感じないものの、つけてきていきなり現れたのでフィーネが警戒するのも当然である。
圭は実は前もいたんだよとこっそりと心の中で思っていた。
「何の用だ?」
一応コンタクトできるように連絡先や住所は教えてあった。
まさかこんなふうに直接会いにくるとは思わなかったので驚きはしたけれど、会いにきた以上何かの用事があるのだろう。
「助けてほしい。お前たちの協力が必要なんだ」
ーーーーー
「はっ……? あれがこれ……これがあれ?」
「アレコレシツレイ!」
「うっ……悪かった」
道端で話をするのもなんなのでダンテを家に招いた。
夜滝は急な来客に驚いていたけれどA級覚醒者には文句も言えないのでため息をつきながら受け入れた。
台所に買った荷物を置いたフィーネはいつもの丸い姿に戻った。
その様子には流石のダンテも驚いていたようだ。
「……何もかもすまないな。それに…………とても旨い」
元々家で晩御飯を作るつもりだった。
ダンテの話がどれぐらいで終わるのかも分からないので先にご飯を食べることにした。
作り置きするつもりで食材も多めに買っていたのでダンテが一人ぐらい増えても問題はない。
ただ増えたのはダンテ一人じゃなかった。
「うむ……確かに旨いな。やはりお前なら契約してやってもいいな」
「はは、光栄です」
圭の料理を食べている中にはルシファーもいた。
本体ではなく前と同じく人形に憑依した姿でテーブルの上にちょこんと座っている。
事前に作ってあった豚の角煮を自分の魔力で作ったナイフとフォークで小さく切って食べている。
「こいつは料理ができないからな。コンビニの飯ばかりで最近飽きていたのだ」
「日本のコンビニのご飯も美味しいじゃないですか……」
「コンビニ飯も旨いがたまにはこうした食べたくなるものだ」
「じゃあ偶には……」
「やめてくれ」
「なっ……!」
料理に関してダンテには何かありそうだとルシファーの遠い目を見て圭は察した。
意外と箸づかいの上手いダンテとルシファーも圭の食事に満足してくれて、お皿洗いをフィーネに任せた。
ちゃんとした人型に慣れるようになったのでこうしたお手伝いもしてくれるようになったのである。
「それで本題を聞いてもいいか?」
食後のお茶を飲むダンテに本題を切り出す。
ルシファーはペットボトルのフタに入れたお茶を飲んでいる。
「助けてくれって何があったんだ?」
実際のところ困っているようには見えないなと思った。
「ルシファー様から力を受けているのは俺だけではない。世界中に何人かいて、今はそれぞれ他の悪魔から姿を隠して生きている」
ルシファーの契約者の筆頭はダンテである。
だがダンテ一人のみが契約者なのではなくルシファーは気に入った何人かに力を与えていた。
悪魔に狙われるようになったので他の契約者たちも姿を隠して生活している。
「その中でも俺の妹分となるやつがいるのだが……他の悪魔に見つかってしまった」
湯呑みを置いてダンテは悔しそうな顔をした。
白髪外国人イケメンと湯呑みって意外と合うなとひっそり圭は思っていた。
「このままでは捕まってしまう。どうにか逃してやりたいんだ」
「……話はわかるけどその人はどこに?」
「イギリスだ」
「イギリス? そんなところの人どうやって助けろと?」
日本の中だって悪魔から人を助けろ言われると困るのに遠く離れたイギリスにいる人をどうやって助ければいいのか。
流石に厳しすぎる。
「つけてきてる?」
スーパーで食材の買い込みをした帰り道。
作り置きを補充しておかなきゃなと思っていた圭の隣でメイド服姿のフィーネが立ち止まった。
買い物のお手伝いをしてくれるのだけどなんせ日常でもメイド服なので目立つことこの上ないのだが、フィーネがメイド服がいいというのだから仕方ない。
買い物した荷物が詰まったエコバッグを持ったフィーネが後ろを振り返る。
圭も後ろを振り返るけれど誰もいない。
夕方の帰宅ラッシュ手前の時間にしては人は少ないけれど誰もいなくても別に不思議ではない。
「ダレ?」
フィーネが見つめているのは電柱だった。
ただ電柱に人が隠れられるような太さはない。
仮に隠れていたとしてもすぐに分かる。
「ふっ、よく分かったな」
電柱の裏ではなかった。
電柱の影がモゾリと動いて圭は驚きに目を見開いた。
「あんたは……ダンテ!」
黒い影が人の形になって中から人が現れた。
現れた白髪のイケメン外国人はルシファーという悪魔と契約しているダンテという男であった。
以前ゲートの中で一悶着あったのだが、ダンテの契約する悪魔ルシファーは神々のゲームの存在に気がついて抵抗しようとしていたので圭たちと協力関係を築くことにした。
今は日本に潜伏して自分たちを攻撃してきた悪魔に反撃しつつ勢力を拡大しようとしているはずだった。
「そいつ前にはいなかったが優れた感覚を持っているな」
見つかるとは思わなかったとダンテは目を細めてフィーネを見る。
銀髪の美少女フィーネは警戒するような目をしている。
ダンテから敵対心は感じないものの、つけてきていきなり現れたのでフィーネが警戒するのも当然である。
圭は実は前もいたんだよとこっそりと心の中で思っていた。
「何の用だ?」
一応コンタクトできるように連絡先や住所は教えてあった。
まさかこんなふうに直接会いにくるとは思わなかったので驚きはしたけれど、会いにきた以上何かの用事があるのだろう。
「助けてほしい。お前たちの協力が必要なんだ」
ーーーーー
「はっ……? あれがこれ……これがあれ?」
「アレコレシツレイ!」
「うっ……悪かった」
道端で話をするのもなんなのでダンテを家に招いた。
夜滝は急な来客に驚いていたけれどA級覚醒者には文句も言えないのでため息をつきながら受け入れた。
台所に買った荷物を置いたフィーネはいつもの丸い姿に戻った。
その様子には流石のダンテも驚いていたようだ。
「……何もかもすまないな。それに…………とても旨い」
元々家で晩御飯を作るつもりだった。
ダンテの話がどれぐらいで終わるのかも分からないので先にご飯を食べることにした。
作り置きするつもりで食材も多めに買っていたのでダンテが一人ぐらい増えても問題はない。
ただ増えたのはダンテ一人じゃなかった。
「うむ……確かに旨いな。やはりお前なら契約してやってもいいな」
「はは、光栄です」
圭の料理を食べている中にはルシファーもいた。
本体ではなく前と同じく人形に憑依した姿でテーブルの上にちょこんと座っている。
事前に作ってあった豚の角煮を自分の魔力で作ったナイフとフォークで小さく切って食べている。
「こいつは料理ができないからな。コンビニの飯ばかりで最近飽きていたのだ」
「日本のコンビニのご飯も美味しいじゃないですか……」
「コンビニ飯も旨いがたまにはこうした食べたくなるものだ」
「じゃあ偶には……」
「やめてくれ」
「なっ……!」
料理に関してダンテには何かありそうだとルシファーの遠い目を見て圭は察した。
意外と箸づかいの上手いダンテとルシファーも圭の食事に満足してくれて、お皿洗いをフィーネに任せた。
ちゃんとした人型に慣れるようになったのでこうしたお手伝いもしてくれるようになったのである。
「それで本題を聞いてもいいか?」
食後のお茶を飲むダンテに本題を切り出す。
ルシファーはペットボトルのフタに入れたお茶を飲んでいる。
「助けてくれって何があったんだ?」
実際のところ困っているようには見えないなと思った。
「ルシファー様から力を受けているのは俺だけではない。世界中に何人かいて、今はそれぞれ他の悪魔から姿を隠して生きている」
ルシファーの契約者の筆頭はダンテである。
だがダンテ一人のみが契約者なのではなくルシファーは気に入った何人かに力を与えていた。
悪魔に狙われるようになったので他の契約者たちも姿を隠して生活している。
「その中でも俺の妹分となるやつがいるのだが……他の悪魔に見つかってしまった」
湯呑みを置いてダンテは悔しそうな顔をした。
白髪外国人イケメンと湯呑みって意外と合うなとひっそり圭は思っていた。
「このままでは捕まってしまう。どうにか逃してやりたいんだ」
「……話はわかるけどその人はどこに?」
「イギリスだ」
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