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第八章
封印を解いて4
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「トオクニイル!」
フィーネがリザードマンの気配を感じ取った。
圭たちの方に向かって来ているものではないので向こうはまだ気づいていなさそうである。
気配を消してリザードマンの方に向かう。
フィーネが気配を感じていたリザードマンはあっさりと見つかった。
やはりリザードマンは圭たちに気づいておらずまるで見張りのように時折キョロキョロと周りを見てはゆっくりと移動している。
圭は後ろからリザードマンの姿を真実の目で見る。
ただのリザードマンではなくダークリザードマンというリザードマンの亜種のようだ。
ドローンで木々の上から見た感じでは黒っぽさが分かりにくかったようである。
真実の目では倒すのに有益な情報もなかったのでスマホのアプリで撮影して情報ないか照合してみる。
アプリの方でも近くで撮影してみるとちゃんとダークリザードマンであると判別してくれた。
「魔法に強いようだな」
リザードマンは全身を黒っぽい鱗で覆われている。
そのために物理防御力が高いのであるがダークリザードマンはそれに加えて魔法に対する抵抗も高いらしい。
その分物理防御力がやや低めでリザードマンよりも力がちょっと弱いので結果的にリザードマンとダークリザードマンは同じ等級のほぼ同じ強さだと認定されている。
「薫君、行ってみようか」
「分かりました」
遠距離の奇襲といえば夜滝の魔法であるが薫も遠距離攻撃を行う。
夜滝と違って弓矢という物理攻撃でダークリザードマンに対しては魔法より有効な可能性がある。
ヒールや強化をしている機会の方が多いので実戦での弓矢の出番は少ないけれど、薫の弓矢の扱いもちょっとずつ上達してきている。
薫が矢を手に取って弓につがえる。
力の才能値が伝説級で高めな薫に合わせてかなり強めに張られた弦を目一杯引きながらダークリザードマンに狙いを定める。
「いきます!」
矢の先端に魔力を込めて薫が手を放した。
ピュンと音を立てて矢がほとんど真っ直ぐに飛んでいく。
飛んでいった矢はダークリザードマンの頭に深々と突き刺さり、込めていた魔力が弾けて頭を吹き飛ばした。
「う、うわぁ……」
「すげえな」
頭が無くなってダークリザードマンの体はゆっくりと地面に倒れた。
あまりの威力の高さに波瑠とカレンが呆然としている。
こんな風にしっかりと薫の矢の威力を見たことがなかったので圭も驚いている。
ダークリザードマンは何をされたのかも一切理解することなく死んでしまった。
「あぁ……でもあんまり使えませんね」
薫が爆発の衝撃で飛んでいった矢を拾って小さくため息をついた。
矢尻がひしゃげてしまっている。
ちゃんとした金属製の矢尻であったのだが爆発で大きく歪んでしまったのだ。
これでは回収してもその場で再利用はできない。
「やるならもうちょっと威力落とすか、重要な場面だけ使うかだな」
薫がやったのはある種の魔法のようなものでアローバーストと呼ばれる技術である。
矢尻に込めた魔力が破裂することで殺傷能力を大きく高めるのだ。
ただ今回は薫の魔力が大きすぎた。
薫の魔力は神話級なので込められた魔力に矢尻が耐えられなかった。
「ただすごい威力じゃないか」
「本当ですか? 圭さんに褒めてもらえて嬉しいです」
矢は一本ダメになったけれど圭に褒めてもらえたなら矢なんか何本ダメになってもいい。
薫はほんのりと頬を赤らめて笑顔を浮かべる。
「フィーネ、近くにまだモンスターはいるか?」
「ピピピピ……」
フィーネが目を閉じて周りに意識を集中させる。
その間に圭はナイフを取り出してダークリザードマンの体を切り開く。
心臓に近いところに魔石があったので取り出す。
攻略することがメインなので死体の回収まで行うつもりはないけれど簡単に取れる魔石ぐらいは回収しておく。
C級モンスターであるダークリザードマンの魔石なら価値も結構高めなので数があればそれだけでもいい金額になる。
「ムッ、イタ!」
フィーネがカッと目を開いて腕を伸ばして指をさす。
「あっちなんだな?」
「ン!」
「じゃあ行こう」
フィーネの先導でモンスターの方に行く。
少し行ってみるとすぐにダークリザードマンの姿が見えて圭たちは姿を隠して様子をうかがう。
今度のダークリザードマンも周りを警戒するように時折見回しながら短く移動するを繰り返している。
やはり見張りをしているのではないかと圭は思った。
「多少の知能はありそうだねぇ」
見張りだとしたら自分達のナワバリを中心として組織的、計画的に守るような知能を持っていることになる。
全く知能のないモンスターよりは考えて動いてくることも考えられるので厄介さは少し高くなる。
「ちょっとずつ戦ってどんな感じか見ていこう」
C級ということで油断できる相手でもない。
どんな感じで戦うのか確かめながら戦い方を考えていく。
またしても相手は一体で、フィーネによるとすぐ近くには他にダークリザードマンはいないということなのでしっかりと戦ってみることにした。
「こっちこい!」
カレンを先頭にして木の影から飛び出す。
圭たちの存在に気づいたダークリザードマンにカレンが魔力を差し向けて挑発する。
フィーネがリザードマンの気配を感じ取った。
圭たちの方に向かって来ているものではないので向こうはまだ気づいていなさそうである。
気配を消してリザードマンの方に向かう。
フィーネが気配を感じていたリザードマンはあっさりと見つかった。
やはりリザードマンは圭たちに気づいておらずまるで見張りのように時折キョロキョロと周りを見てはゆっくりと移動している。
圭は後ろからリザードマンの姿を真実の目で見る。
ただのリザードマンではなくダークリザードマンというリザードマンの亜種のようだ。
ドローンで木々の上から見た感じでは黒っぽさが分かりにくかったようである。
真実の目では倒すのに有益な情報もなかったのでスマホのアプリで撮影して情報ないか照合してみる。
アプリの方でも近くで撮影してみるとちゃんとダークリザードマンであると判別してくれた。
「魔法に強いようだな」
リザードマンは全身を黒っぽい鱗で覆われている。
そのために物理防御力が高いのであるがダークリザードマンはそれに加えて魔法に対する抵抗も高いらしい。
その分物理防御力がやや低めでリザードマンよりも力がちょっと弱いので結果的にリザードマンとダークリザードマンは同じ等級のほぼ同じ強さだと認定されている。
「薫君、行ってみようか」
「分かりました」
遠距離の奇襲といえば夜滝の魔法であるが薫も遠距離攻撃を行う。
夜滝と違って弓矢という物理攻撃でダークリザードマンに対しては魔法より有効な可能性がある。
ヒールや強化をしている機会の方が多いので実戦での弓矢の出番は少ないけれど、薫の弓矢の扱いもちょっとずつ上達してきている。
薫が矢を手に取って弓につがえる。
力の才能値が伝説級で高めな薫に合わせてかなり強めに張られた弦を目一杯引きながらダークリザードマンに狙いを定める。
「いきます!」
矢の先端に魔力を込めて薫が手を放した。
ピュンと音を立てて矢がほとんど真っ直ぐに飛んでいく。
飛んでいった矢はダークリザードマンの頭に深々と突き刺さり、込めていた魔力が弾けて頭を吹き飛ばした。
「う、うわぁ……」
「すげえな」
頭が無くなってダークリザードマンの体はゆっくりと地面に倒れた。
あまりの威力の高さに波瑠とカレンが呆然としている。
こんな風にしっかりと薫の矢の威力を見たことがなかったので圭も驚いている。
ダークリザードマンは何をされたのかも一切理解することなく死んでしまった。
「あぁ……でもあんまり使えませんね」
薫が爆発の衝撃で飛んでいった矢を拾って小さくため息をついた。
矢尻がひしゃげてしまっている。
ちゃんとした金属製の矢尻であったのだが爆発で大きく歪んでしまったのだ。
これでは回収してもその場で再利用はできない。
「やるならもうちょっと威力落とすか、重要な場面だけ使うかだな」
薫がやったのはある種の魔法のようなものでアローバーストと呼ばれる技術である。
矢尻に込めた魔力が破裂することで殺傷能力を大きく高めるのだ。
ただ今回は薫の魔力が大きすぎた。
薫の魔力は神話級なので込められた魔力に矢尻が耐えられなかった。
「ただすごい威力じゃないか」
「本当ですか? 圭さんに褒めてもらえて嬉しいです」
矢は一本ダメになったけれど圭に褒めてもらえたなら矢なんか何本ダメになってもいい。
薫はほんのりと頬を赤らめて笑顔を浮かべる。
「フィーネ、近くにまだモンスターはいるか?」
「ピピピピ……」
フィーネが目を閉じて周りに意識を集中させる。
その間に圭はナイフを取り出してダークリザードマンの体を切り開く。
心臓に近いところに魔石があったので取り出す。
攻略することがメインなので死体の回収まで行うつもりはないけれど簡単に取れる魔石ぐらいは回収しておく。
C級モンスターであるダークリザードマンの魔石なら価値も結構高めなので数があればそれだけでもいい金額になる。
「ムッ、イタ!」
フィーネがカッと目を開いて腕を伸ばして指をさす。
「あっちなんだな?」
「ン!」
「じゃあ行こう」
フィーネの先導でモンスターの方に行く。
少し行ってみるとすぐにダークリザードマンの姿が見えて圭たちは姿を隠して様子をうかがう。
今度のダークリザードマンも周りを警戒するように時折見回しながら短く移動するを繰り返している。
やはり見張りをしているのではないかと圭は思った。
「多少の知能はありそうだねぇ」
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「ちょっとずつ戦ってどんな感じか見ていこう」
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どんな感じで戦うのか確かめながら戦い方を考えていく。
またしても相手は一体で、フィーネによるとすぐ近くには他にダークリザードマンはいないということなのでしっかりと戦ってみることにした。
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カレンを先頭にして木の影から飛び出す。
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