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第9話
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タイムリープという言葉を知ったのは、いつだろう。
なんかのSF小説に出てきた言葉がきっかけだろうか?それとも、SF映画を見ていた時に、知ったのだろうか?
男である俺は、この力を1度は手にしてみたいと思ったりした。
でも、それはフィクションの世界だからありえる。
今まではそうだった。
「これが時をさかのぼる力、タイムリープって言うんだよ」
そう言って、彼女は微笑んだ。
それは、ある日の放課後だった。
「ねー、今日暇?」
そう聞いてきたのは、クラスメイトの足立咲さんだった。
「うん」
そう答えて、彼女と一緒に教室をでた。
「そういえば、お姉ちゃんと手紙のやり取りどう?」
お姉ちゃんとは、足立咲さんの姉、足立美咲さんだ。
「うん楽しい」
そう答えた。実際、美咲さんとの手紙の交換はとても楽しく、誰にも言えない俺の唯一の楽しみであった。
それぐらい、咲さんとの手紙は刺激的で楽しかった。
「それでさ、お姉ちゃんはあの事について、なにか言ってた?」
そう聞いてくる美咲さん。
思い当たるふしがない俺は、首を傾げる。
「手紙には、俺の周りでおきたことしか書いてないよ」
「そうなんだ」
美咲さんは、ホッとしたようにため息をついた。
「お姉さんに何かあったの?」
俺は、美咲さんにそう聞く。
けど、美咲さんから返ってきた返事は、曖昧に、彼女らしくない返事だった。
「うーん、まぁ、うーん」
その返事に、変なモヤモヤしたものを抱きながら、美咲さんとならんで帰った。
家に帰ったらポストに手紙が入っていた。
案の定、足立美咲さんのお姉さんの足立咲さんからだった。
手紙の内容は、いつもみたいな雑談かなとウキウキな気分で、玄関に入り居間に向かった。
ちゃぶ台を上に手紙を置き、制服から部屋着に着替える。
気なれたジャージに着替えて、手紙を読んだ。
「拝啓、仲間くんへ
妹が、いつもお世話になってるけどどうかな?悪さとかしてない?
あの子は、ほんとに目が話せない子で先生に迷惑かけてないか心配です。」
やっぱり、お姉ちゃんは妹の心配するんだなと思いながら続きを読む。
「実は、仲間くんに言いたいことがあるんです。
それは、私には、時を超える能力がありました。
それは、神様が禁じた能力で、私の家族は、禁じられた力をもってしまった、家族で私も使えていました。
しかし、ある事故のせいで私の能力は、パタリと使えなくなってしまったのです。
今は、何もない普通の女の子で、こうして仲間くんと文通しています。
なぜ、こんな話をしたのか、それは前、仲間くんが読んだといった本を私も読んで、私も本当のことを言おうと決心しました。
だから、今日はこの事についてのお手紙でした。
では、また今度、手紙が来るまで。
足立美咲」
俺は、唖然とした。
突然きた手紙が凄く重要なことで、突然の手紙で俺は、少しのあいだポックリと口を開けてしまった。
これか、これが今日咲さんが聞いてきた事なんだと。
だから今日俺に聞いてきたんだ。
それに気づかないで、俺はとぼけた反応しかできなく、その時の自分が恨めしい。
なんであんなに不安そうな顔をしていたのか。
やっと理解した俺は、もっていた手紙をそっとちゃぶ台の上において、考えた。
どうやってこの手紙のことを足立美咲さんに言おうか。
どうやったら、手っ取り早く手紙のことを伝えることができるのか。
杉さんに電話して足立美咲さんと話をできるように頼むという案がでてきた。
そうだ。そうしよう。
でも、電話は珍しく、繋がらなかった。
翌日、起きるのが辛かった。
昨日のことを足立美咲さんに話さないといけないこと。
どうやって話そうか何度も何度も頭の中でシュミレーションしたが、上手くはいかなかった。
俺は、気だるげな体を起こして、弁当と朝ごはんを作った。
学校への通学路がこんなに嫌だと思ったことはこれが初めてだと思う。
これから、足立美咲さんにあって話さないといけない。
俺は、そわそわとドキドキと変な気持ちが渦巻く感情を胸の奥に隠し、自分の席についた。
でも、その日足立美咲さんは珍しい事に遅刻をしてきた。
しかも、5時間目という時間に学校にきて、暗い顔をしていた。
仲のいいクラスの人達が彼女を心配そうな声でたずねる。
でも、ちょっとくだけた笑顔で彼女は「大丈夫だよ」そう答えていたのを、放課後のあの時まで鮮明に目に残っていた。
「ねえ、ちょっと話したいことが…」
そう言った俺は、多分挙動不審だったと思う。
足立美咲さんは「何?」そうたずねてきて、教室をでた。
ちょうど放課後からかなり時間が過ぎて、足立美咲さんは先生に事情を聞かれてて、教室で1人ぽつんと足立美咲さんの帰りをまっていた。
教室のドアが開いて、彼女の帰りを確認すると、颯爽と近づいて言った。
足立美咲さんは、少しの間を開け「うん、いいよ」と答えた。
俺は、昨日あったことを話した。
昨日の手紙がいつもと様子が変だった事。
そして、足立咲さんの秘密。
その話を聞いた時の足立美咲さんの顔を俺は、多分忘れないと思った。
足立美咲さんは、驚いた反面、全て解けたと言うような顔をしていた。
「今ね実は、足立家で私だけがタイムリープ能力を持っているの。」
「え、」
「実は、今日お姉ちゃんが軽くタイムリープしたの。」
「え、」
まって、突然足立美咲さんから放たれた言葉に動揺と焦りが隠せない。
え、タイムリープ能力?何それ、映画なの?
「焦ってる顔してるね。無理ないか。じゃあ1から話すね。」
そう言った彼女は、少しニヒルな笑みを浮かべていた。
なんかのSF小説に出てきた言葉がきっかけだろうか?それとも、SF映画を見ていた時に、知ったのだろうか?
男である俺は、この力を1度は手にしてみたいと思ったりした。
でも、それはフィクションの世界だからありえる。
今まではそうだった。
「これが時をさかのぼる力、タイムリープって言うんだよ」
そう言って、彼女は微笑んだ。
それは、ある日の放課後だった。
「ねー、今日暇?」
そう聞いてきたのは、クラスメイトの足立咲さんだった。
「うん」
そう答えて、彼女と一緒に教室をでた。
「そういえば、お姉ちゃんと手紙のやり取りどう?」
お姉ちゃんとは、足立咲さんの姉、足立美咲さんだ。
「うん楽しい」
そう答えた。実際、美咲さんとの手紙の交換はとても楽しく、誰にも言えない俺の唯一の楽しみであった。
それぐらい、咲さんとの手紙は刺激的で楽しかった。
「それでさ、お姉ちゃんはあの事について、なにか言ってた?」
そう聞いてくる美咲さん。
思い当たるふしがない俺は、首を傾げる。
「手紙には、俺の周りでおきたことしか書いてないよ」
「そうなんだ」
美咲さんは、ホッとしたようにため息をついた。
「お姉さんに何かあったの?」
俺は、美咲さんにそう聞く。
けど、美咲さんから返ってきた返事は、曖昧に、彼女らしくない返事だった。
「うーん、まぁ、うーん」
その返事に、変なモヤモヤしたものを抱きながら、美咲さんとならんで帰った。
家に帰ったらポストに手紙が入っていた。
案の定、足立美咲さんのお姉さんの足立咲さんからだった。
手紙の内容は、いつもみたいな雑談かなとウキウキな気分で、玄関に入り居間に向かった。
ちゃぶ台を上に手紙を置き、制服から部屋着に着替える。
気なれたジャージに着替えて、手紙を読んだ。
「拝啓、仲間くんへ
妹が、いつもお世話になってるけどどうかな?悪さとかしてない?
あの子は、ほんとに目が話せない子で先生に迷惑かけてないか心配です。」
やっぱり、お姉ちゃんは妹の心配するんだなと思いながら続きを読む。
「実は、仲間くんに言いたいことがあるんです。
それは、私には、時を超える能力がありました。
それは、神様が禁じた能力で、私の家族は、禁じられた力をもってしまった、家族で私も使えていました。
しかし、ある事故のせいで私の能力は、パタリと使えなくなってしまったのです。
今は、何もない普通の女の子で、こうして仲間くんと文通しています。
なぜ、こんな話をしたのか、それは前、仲間くんが読んだといった本を私も読んで、私も本当のことを言おうと決心しました。
だから、今日はこの事についてのお手紙でした。
では、また今度、手紙が来るまで。
足立美咲」
俺は、唖然とした。
突然きた手紙が凄く重要なことで、突然の手紙で俺は、少しのあいだポックリと口を開けてしまった。
これか、これが今日咲さんが聞いてきた事なんだと。
だから今日俺に聞いてきたんだ。
それに気づかないで、俺はとぼけた反応しかできなく、その時の自分が恨めしい。
なんであんなに不安そうな顔をしていたのか。
やっと理解した俺は、もっていた手紙をそっとちゃぶ台の上において、考えた。
どうやってこの手紙のことを足立美咲さんに言おうか。
どうやったら、手っ取り早く手紙のことを伝えることができるのか。
杉さんに電話して足立美咲さんと話をできるように頼むという案がでてきた。
そうだ。そうしよう。
でも、電話は珍しく、繋がらなかった。
翌日、起きるのが辛かった。
昨日のことを足立美咲さんに話さないといけないこと。
どうやって話そうか何度も何度も頭の中でシュミレーションしたが、上手くはいかなかった。
俺は、気だるげな体を起こして、弁当と朝ごはんを作った。
学校への通学路がこんなに嫌だと思ったことはこれが初めてだと思う。
これから、足立美咲さんにあって話さないといけない。
俺は、そわそわとドキドキと変な気持ちが渦巻く感情を胸の奥に隠し、自分の席についた。
でも、その日足立美咲さんは珍しい事に遅刻をしてきた。
しかも、5時間目という時間に学校にきて、暗い顔をしていた。
仲のいいクラスの人達が彼女を心配そうな声でたずねる。
でも、ちょっとくだけた笑顔で彼女は「大丈夫だよ」そう答えていたのを、放課後のあの時まで鮮明に目に残っていた。
「ねえ、ちょっと話したいことが…」
そう言った俺は、多分挙動不審だったと思う。
足立美咲さんは「何?」そうたずねてきて、教室をでた。
ちょうど放課後からかなり時間が過ぎて、足立美咲さんは先生に事情を聞かれてて、教室で1人ぽつんと足立美咲さんの帰りをまっていた。
教室のドアが開いて、彼女の帰りを確認すると、颯爽と近づいて言った。
足立美咲さんは、少しの間を開け「うん、いいよ」と答えた。
俺は、昨日あったことを話した。
昨日の手紙がいつもと様子が変だった事。
そして、足立咲さんの秘密。
その話を聞いた時の足立美咲さんの顔を俺は、多分忘れないと思った。
足立美咲さんは、驚いた反面、全て解けたと言うような顔をしていた。
「今ね実は、足立家で私だけがタイムリープ能力を持っているの。」
「え、」
「実は、今日お姉ちゃんが軽くタイムリープしたの。」
「え、」
まって、突然足立美咲さんから放たれた言葉に動揺と焦りが隠せない。
え、タイムリープ能力?何それ、映画なの?
「焦ってる顔してるね。無理ないか。じゃあ1から話すね。」
そう言った彼女は、少しニヒルな笑みを浮かべていた。
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