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2章 ビギシティと出会い
練習試合
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ヒューデッドとの戦いに向けて、力をつけるために、俺達は訓練所と呼ばれる場所へと向かった。
「お、ついてるな。この部屋が空いているからここで特訓だ。」
アイオンが、緑色のランプがついている扉を開ける。
周りにも4つほど、同じような扉があり、赤いランプがついているものもあった。恐らく、赤いランプの扉は使用している人がいる扉なのだろう。
「中は意外と広いんだな。」
扉に入ると、そこは体育館の半分ほどの広さの空間があった。周りにはいくつかベンチがあり、手前には人ひとりが入れるような神界で見たものとそっくりなカプセルが置いてある。
「まぁ、ビギシティのギルドだと5つしかこの訓練所は無いけどな。早い者勝ちで、もし空いてなかったら、ギルドの別のところにある広場を使う羽目になってたぞ。」
そう言いながら、カプセルにアイオンが入る。
その直後、ウィーンとカプセルが音を鳴らしながらアイオンをスキャンし、カプセルが開く。
「何だこのカプセル?」
続いてキャサリンが、カプセルに入っていくのを見ながら、ぽつりと疑問を口にする。
「この訓練所は、特殊な空間で出来ていてな。
外からギルドを見たと思うが、こんな、広い部屋が5つもあるような大きさじゃなかっただろ?
さっきの入ってきた扉を潜ると、別の空間に行くことが出来て、この空間では、戦技や魔法の練習のために、攻撃を食らってもダメージを受けない特殊な空間になっている。
でも、試合をする時とかは、それだと攻撃を何度食らっても平気だから勝負にならないだろ?
だから、あのカプセルで体の情報をスキャンすることにより、自分の体力を表示させることが出来るようにするんだ。攻撃を受けると、体力は減少する。他人にももちろん見えるぞ。」
「空間を作り出すって、魔法で?」
「いや、アーティファクトっていうはるか昔に作られたとんでもない力を持つ道具で作られたんだ。
なんでも、そのアーティファクトは、昔神々が作って人間に与えたそうなんだ。」
神々か……。てことは、べシールが作ったのだろうか?
そんなことを考えていると、キャサリンがカプセルから出てきて、入ってみてくださいと言う。
「じゃあ、やってみるか。」
気持ちを切り替え、俺がカプセル内に入ると、2人の時と同じように機械が作動し、スキャンされる。
「……これは。」
すると、視界の左下に小さく自分の体力と思われるものが、緑のゲージとなって表示されていた。
「ユウキさん、どうですか?」
カプセルから出ると、リーフもこの訓練所を使うのが初めてなのか、不思議そうな表情で見つめてくる。
「本当に体力が表示されてるぞ、リーフもやってみるといいよ。」
「わ、分かりました。私もやってみます!」
「この訓練所で戦闘する場合、その体力が0になると負けになります。0になると、0になったことが分かるように、あのカプセルと連動しているこの訓練所が音を鳴らして教えてくれます。」
カプセルに向かうリーフを見ながら、アイオンとキャサリンが寄ってくる。
「戦闘?」
「あぁ、さっきも言ったが、訓練所ではいくら攻撃をくらっても無傷だから、戦闘練習をする者も多い。だから、こうやって勝敗をつけられるようになっているんだ。」
「すごい技術だな。」
この攻撃を食らっても無傷な空間を作ったり、体力を表示させることが出来るようにしたりと、アーティファクトは凄いんだなぁと、思い知らされる。
「本当にな、一体どうやってこんなすごいシステムを作ったんだろうな。アーティファクト様様だ。」
豪快にアイオンは笑いながら、背中にある大剣を抜く。
「さて、クレインの嬢ちゃんも終わったみたいだし、まずは試合といこうじゃないか。」
「すごい……本当に体力が……。って、試合ですか?いくらなんでも、Bランクのアイオンさん達と私達では勝負にならない気がするんですが。」
「大丈夫だ、キャサリン抜きで俺だけだし、お前達は2人でかかってきてもらって構わない。もちろん手加減もする。」
「キャサリンさんは参加しないんですか?」
「私は2人と同じ魔法使いですから、あなた達を観察していたほうがいいアドバイスをあげれると思いますので。」
お気になさらず、と言いながら、少し離れたところでキャサリンはベンチに座る。
「という訳だ、準備が出来たらその線の所に2人並ぶんだ。そしたら、試合を始められるからな。」
部屋の中心部分に2つの線があり、2つの線は15m程、間がある。
その片方の線の上にアイオンがニコリと笑いながら、大剣を床に突き刺し、腕を組む。
「ど、どうしましょうか、ユウキさん……?」
「どうもこうもやるしかないな。アイオン、俺達は全力でいいんだよな?」
「もちろんだ。じゃないと、ちゃんとした特訓にならないからな!」
「なら、俺が前衛で攻撃するから、リーフは、後ろから援護してくれ。
詠唱省略(小)と、デュアルアクションがあるから、その分、手数が多いからな。」
「分かりました。」
こくりと、リーフは頷き、俺と一緒に線の上に立つ。
「よし、それじゃ試合を始めるとしよう。
コマンド――練習試合!」
『モード、練習試合。アイオン・ラグナVSユウキ・ツキモト、リーフ・クレインの試合を始めます。
アイオン・ラグナの体力が0になった場合、ユウキ・ツキモト、リーフ・クレインの勝利。
ユウキ・ツキモト、リーフ・クレイン2人の体力が0になった場合、アイオン・ラグナの勝利となります。』
アイオンが叫ぶと、機械のような音声が部屋に響き渡る。
そして、アイオンの頭上に現在の体力を表すゲージが出現した。
リーフを見ると、同じくリーフの体力も見れるようになっている。
『それでは、試合開始のカウントダウンを開始します。5、4、3、2、1――試合開始。』
音声のカウントダウンの終わりと同時に、アイオンが、大剣を片手に突っ込んでくる。
「〈ウェポンズブースト〉!」
大剣が俺に届く距離へと一瞬で移動し、戦技を発動したのか、大剣が光って、魔力を纏う。
大剣を振って俺の体を切り裂こうとする。
「〈守りし水膜よ〉!」
デュアルアクションと、詠唱省略(小)を起動しながら、『ウォーターフィルム』を目の前に2枚展開し、アイオンの〈スラッシュソード〉を防ぐ。
しかし、初級魔法であるため、何とか防ぐことが出来たが、『ウォーターフィルム』が2枚とも、破られてしまい、アイオンは追撃しようと、大剣の切っ先を俺に向け、突き刺そうと地を蹴る。
「させません!」
俺に大剣が突き刺さる直前に、後ろからリーフの放った『ファイア』が俺の真横ギリギリを掠めて、アイオンに襲いかかる。
「ふっ!!」
アイオンは、事前に『ファイア』が見えていたため、危なげなく回避をして、『ファイア』をやり過ごす。
しかし、僅かに俺から意識が逸れたため、その僅かな隙を使って、デュアルアクションで『パワーライズ』を発動し、両足を強化する。
「〈小さな火球よ〉!」
強化された足で今度は俺が距離を詰め、0距離でアイオンに『ファイア』を放つ。
「なにっ!?」
驚愕の表情でアイオンは衝撃で後ろに軽く吹っ飛ぶ。
「〈風よ阻め〉!リーフ今だ!」
俺は追撃で『ウィンドブロウ』を放ち、さらにアイオンを吹っ飛ばし、リーフに大声で合図を送る。
「はい!これは熱いですよ、『ファイア』!」
時間稼ぎを俺がしたため、詠唱を終えていたリーフがすぐに最高火力の『ファイア』を無防備なアイオンに放つ。
「うあああ!!」
絶叫しながら、アイオンは後ろに吹っ飛び、壁に叩きつけられ、煙が巻き上がる。
「……どうだ?」
『パワーライズ』の効果が切れ、僅かに乱れた息を整えながら、アイオンの方を見る。
結構威力があったのか、よく見ると壁が一部崩壊している。
「リーフ、どんだけ魔力込めたんだ。」
あれは、普通に『ファイア』を使っただけでは、到達しないほどの威力だ。
恐らく、魔力を自分が制御できる限界まで込めたのだろう。
「あ、あはは、たくさん魔力込めたのと、その前に『マジックチャージ』を使ったのであんな威力になったんだと思います。おかげで魔力はもうあまりないですけど。
……それにしても、やり過ぎましたかね?アイオンさん大丈夫かな。」
どこか、不安げな表情でアイオンの方を見るリーフ。
なるほど、確かに『マジックチャージ』も使ったのだとしたらこの威力も頷ける。
『マジックチャージ』は、無属性初級魔法。
効果は次に使用する魔法の効果を1段階上昇させるバフ魔法だ。
『マジックチャージ』を使用して『ファイア』の攻撃力をF+から、F++まで上げ、その上に通常よりも魔力を込めて放つ。
いくら、リーフのステータスの魔法攻撃力が低いといっても、これだけ威力を上げれば、かなりのダメージを与えることが出来るだろう。
しばらくすると、煙が晴れ、今度は俺達が驚愕することになった。
「ふ、ふふ、いいじゃないか!さすがに手加減しすぎたようだ。少し本気を出してやろう。」
そこには、ピンピンとしているアイオンがいた。
アイオンの体力ゲージを見ると、3分の1程削れている。
「あれだけやって、3分の1かよ!」
戦士は体力が多い、それに相手はBランクだ。
そりゃ、あれだけの攻撃を食らっても平然としていられる。
「これは……不味いかもですね。」
魔力を使い過ぎたリーフが、少し顔を歪める。
「もう、あまり策はないぞ。」
俺はなにか策はないかと、使える魔法を思い浮かべながら、再び大剣を構え直すアイオンを見ながら呟いた。
今回使用した戦技・魔法
ウェポンズブースト 中級戦技
戦技制御力 F-
消費魔力量 E-
戦技発動速度 D
効果時間 E-
説明
武器に魔力を纏わせて武器の攻撃力や防御力等を上昇させる戦技。
マジックチャージ 無属性初級魔法
魔法制御力 F-
消費魔力量 F
魔法発動速度 E-
効果上昇 F+
詠唱
さらなる魔の力・求む我
説明
次に使用する魔法の効果を1段階上昇させる。
「お、ついてるな。この部屋が空いているからここで特訓だ。」
アイオンが、緑色のランプがついている扉を開ける。
周りにも4つほど、同じような扉があり、赤いランプがついているものもあった。恐らく、赤いランプの扉は使用している人がいる扉なのだろう。
「中は意外と広いんだな。」
扉に入ると、そこは体育館の半分ほどの広さの空間があった。周りにはいくつかベンチがあり、手前には人ひとりが入れるような神界で見たものとそっくりなカプセルが置いてある。
「まぁ、ビギシティのギルドだと5つしかこの訓練所は無いけどな。早い者勝ちで、もし空いてなかったら、ギルドの別のところにある広場を使う羽目になってたぞ。」
そう言いながら、カプセルにアイオンが入る。
その直後、ウィーンとカプセルが音を鳴らしながらアイオンをスキャンし、カプセルが開く。
「何だこのカプセル?」
続いてキャサリンが、カプセルに入っていくのを見ながら、ぽつりと疑問を口にする。
「この訓練所は、特殊な空間で出来ていてな。
外からギルドを見たと思うが、こんな、広い部屋が5つもあるような大きさじゃなかっただろ?
さっきの入ってきた扉を潜ると、別の空間に行くことが出来て、この空間では、戦技や魔法の練習のために、攻撃を食らってもダメージを受けない特殊な空間になっている。
でも、試合をする時とかは、それだと攻撃を何度食らっても平気だから勝負にならないだろ?
だから、あのカプセルで体の情報をスキャンすることにより、自分の体力を表示させることが出来るようにするんだ。攻撃を受けると、体力は減少する。他人にももちろん見えるぞ。」
「空間を作り出すって、魔法で?」
「いや、アーティファクトっていうはるか昔に作られたとんでもない力を持つ道具で作られたんだ。
なんでも、そのアーティファクトは、昔神々が作って人間に与えたそうなんだ。」
神々か……。てことは、べシールが作ったのだろうか?
そんなことを考えていると、キャサリンがカプセルから出てきて、入ってみてくださいと言う。
「じゃあ、やってみるか。」
気持ちを切り替え、俺がカプセル内に入ると、2人の時と同じように機械が作動し、スキャンされる。
「……これは。」
すると、視界の左下に小さく自分の体力と思われるものが、緑のゲージとなって表示されていた。
「ユウキさん、どうですか?」
カプセルから出ると、リーフもこの訓練所を使うのが初めてなのか、不思議そうな表情で見つめてくる。
「本当に体力が表示されてるぞ、リーフもやってみるといいよ。」
「わ、分かりました。私もやってみます!」
「この訓練所で戦闘する場合、その体力が0になると負けになります。0になると、0になったことが分かるように、あのカプセルと連動しているこの訓練所が音を鳴らして教えてくれます。」
カプセルに向かうリーフを見ながら、アイオンとキャサリンが寄ってくる。
「戦闘?」
「あぁ、さっきも言ったが、訓練所ではいくら攻撃をくらっても無傷だから、戦闘練習をする者も多い。だから、こうやって勝敗をつけられるようになっているんだ。」
「すごい技術だな。」
この攻撃を食らっても無傷な空間を作ったり、体力を表示させることが出来るようにしたりと、アーティファクトは凄いんだなぁと、思い知らされる。
「本当にな、一体どうやってこんなすごいシステムを作ったんだろうな。アーティファクト様様だ。」
豪快にアイオンは笑いながら、背中にある大剣を抜く。
「さて、クレインの嬢ちゃんも終わったみたいだし、まずは試合といこうじゃないか。」
「すごい……本当に体力が……。って、試合ですか?いくらなんでも、Bランクのアイオンさん達と私達では勝負にならない気がするんですが。」
「大丈夫だ、キャサリン抜きで俺だけだし、お前達は2人でかかってきてもらって構わない。もちろん手加減もする。」
「キャサリンさんは参加しないんですか?」
「私は2人と同じ魔法使いですから、あなた達を観察していたほうがいいアドバイスをあげれると思いますので。」
お気になさらず、と言いながら、少し離れたところでキャサリンはベンチに座る。
「という訳だ、準備が出来たらその線の所に2人並ぶんだ。そしたら、試合を始められるからな。」
部屋の中心部分に2つの線があり、2つの線は15m程、間がある。
その片方の線の上にアイオンがニコリと笑いながら、大剣を床に突き刺し、腕を組む。
「ど、どうしましょうか、ユウキさん……?」
「どうもこうもやるしかないな。アイオン、俺達は全力でいいんだよな?」
「もちろんだ。じゃないと、ちゃんとした特訓にならないからな!」
「なら、俺が前衛で攻撃するから、リーフは、後ろから援護してくれ。
詠唱省略(小)と、デュアルアクションがあるから、その分、手数が多いからな。」
「分かりました。」
こくりと、リーフは頷き、俺と一緒に線の上に立つ。
「よし、それじゃ試合を始めるとしよう。
コマンド――練習試合!」
『モード、練習試合。アイオン・ラグナVSユウキ・ツキモト、リーフ・クレインの試合を始めます。
アイオン・ラグナの体力が0になった場合、ユウキ・ツキモト、リーフ・クレインの勝利。
ユウキ・ツキモト、リーフ・クレイン2人の体力が0になった場合、アイオン・ラグナの勝利となります。』
アイオンが叫ぶと、機械のような音声が部屋に響き渡る。
そして、アイオンの頭上に現在の体力を表すゲージが出現した。
リーフを見ると、同じくリーフの体力も見れるようになっている。
『それでは、試合開始のカウントダウンを開始します。5、4、3、2、1――試合開始。』
音声のカウントダウンの終わりと同時に、アイオンが、大剣を片手に突っ込んでくる。
「〈ウェポンズブースト〉!」
大剣が俺に届く距離へと一瞬で移動し、戦技を発動したのか、大剣が光って、魔力を纏う。
大剣を振って俺の体を切り裂こうとする。
「〈守りし水膜よ〉!」
デュアルアクションと、詠唱省略(小)を起動しながら、『ウォーターフィルム』を目の前に2枚展開し、アイオンの〈スラッシュソード〉を防ぐ。
しかし、初級魔法であるため、何とか防ぐことが出来たが、『ウォーターフィルム』が2枚とも、破られてしまい、アイオンは追撃しようと、大剣の切っ先を俺に向け、突き刺そうと地を蹴る。
「させません!」
俺に大剣が突き刺さる直前に、後ろからリーフの放った『ファイア』が俺の真横ギリギリを掠めて、アイオンに襲いかかる。
「ふっ!!」
アイオンは、事前に『ファイア』が見えていたため、危なげなく回避をして、『ファイア』をやり過ごす。
しかし、僅かに俺から意識が逸れたため、その僅かな隙を使って、デュアルアクションで『パワーライズ』を発動し、両足を強化する。
「〈小さな火球よ〉!」
強化された足で今度は俺が距離を詰め、0距離でアイオンに『ファイア』を放つ。
「なにっ!?」
驚愕の表情でアイオンは衝撃で後ろに軽く吹っ飛ぶ。
「〈風よ阻め〉!リーフ今だ!」
俺は追撃で『ウィンドブロウ』を放ち、さらにアイオンを吹っ飛ばし、リーフに大声で合図を送る。
「はい!これは熱いですよ、『ファイア』!」
時間稼ぎを俺がしたため、詠唱を終えていたリーフがすぐに最高火力の『ファイア』を無防備なアイオンに放つ。
「うあああ!!」
絶叫しながら、アイオンは後ろに吹っ飛び、壁に叩きつけられ、煙が巻き上がる。
「……どうだ?」
『パワーライズ』の効果が切れ、僅かに乱れた息を整えながら、アイオンの方を見る。
結構威力があったのか、よく見ると壁が一部崩壊している。
「リーフ、どんだけ魔力込めたんだ。」
あれは、普通に『ファイア』を使っただけでは、到達しないほどの威力だ。
恐らく、魔力を自分が制御できる限界まで込めたのだろう。
「あ、あはは、たくさん魔力込めたのと、その前に『マジックチャージ』を使ったのであんな威力になったんだと思います。おかげで魔力はもうあまりないですけど。
……それにしても、やり過ぎましたかね?アイオンさん大丈夫かな。」
どこか、不安げな表情でアイオンの方を見るリーフ。
なるほど、確かに『マジックチャージ』も使ったのだとしたらこの威力も頷ける。
『マジックチャージ』は、無属性初級魔法。
効果は次に使用する魔法の効果を1段階上昇させるバフ魔法だ。
『マジックチャージ』を使用して『ファイア』の攻撃力をF+から、F++まで上げ、その上に通常よりも魔力を込めて放つ。
いくら、リーフのステータスの魔法攻撃力が低いといっても、これだけ威力を上げれば、かなりのダメージを与えることが出来るだろう。
しばらくすると、煙が晴れ、今度は俺達が驚愕することになった。
「ふ、ふふ、いいじゃないか!さすがに手加減しすぎたようだ。少し本気を出してやろう。」
そこには、ピンピンとしているアイオンがいた。
アイオンの体力ゲージを見ると、3分の1程削れている。
「あれだけやって、3分の1かよ!」
戦士は体力が多い、それに相手はBランクだ。
そりゃ、あれだけの攻撃を食らっても平然としていられる。
「これは……不味いかもですね。」
魔力を使い過ぎたリーフが、少し顔を歪める。
「もう、あまり策はないぞ。」
俺はなにか策はないかと、使える魔法を思い浮かべながら、再び大剣を構え直すアイオンを見ながら呟いた。
今回使用した戦技・魔法
ウェポンズブースト 中級戦技
戦技制御力 F-
消費魔力量 E-
戦技発動速度 D
効果時間 E-
説明
武器に魔力を纏わせて武器の攻撃力や防御力等を上昇させる戦技。
マジックチャージ 無属性初級魔法
魔法制御力 F-
消費魔力量 F
魔法発動速度 E-
効果上昇 F+
詠唱
さらなる魔の力・求む我
説明
次に使用する魔法の効果を1段階上昇させる。
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