97 / 120
97 高山にて 住処
しおりを挟む
ハルタカの住処に着いてから、およそ十日が経った。
マヒロは最後の生水石のかけらを水筒に入れ、わずかに残った呼び水をかけた。ぼこん、という音とともに水が生じる。
住処には水場がない。ハルタカが自分で水を引き寄せることができるからだ。つまり水場がある必要がないのだ。
タムに追加でもらっていた生水石も大事に使っていたが、とうとう最後のかけらも使ってしまった。これでもう水はない。
マヒロは少しだけ喉を潤すと、ばたりとハルタカの隣に寝転んだ。
水を節約しているからあまり温かいものなどは食べられていない。乾燥携帯食を多く用意していたので、そのまま食べられるものが少なかった。高山にはいざともなれば雪があるから、そこまで水が足りない状況になるとは思っていなかったからだ。
登山による疲れと飢えと渇き。そしておそらく、斜面から大きく滑落した時の傷などのせいか、マヒロの身体はこの二日くらい熱っぽい。
思考能力もだんだん落ちてきていて、どうするべきかをあまり考えられない。
何となく身体が震えているかも、と思いながらマヒロは目を閉じた。
喉の渇きで目が覚める。窓から見える景色は薄い紅色と紺色が入り混じっているが、朝なのか夕方なのかわからない。マヒロはぼんやりしながら水を飲もうと身体を動かそうとした。
が、動かない。
鉛でも詰められているかのように腕が、胴が、頭が重い。刺すような頭痛と眩暈がして頭がぐるんぐるんと揺れているような気さえする。
だが喉は乾ききって貼りつくように痛みがあるほどだ。
重い腕を少しずつ持ち上げて、寝台横の小机に置いていた水筒に指を伸ばす。
指は、水筒をかすめ、水筒はそのままゴトンと床に落ちて転がっていった。
ああ、無理だ。もう、身体を動かせない。
マヒロはぱたりと腕を落とした。そのままどうにか頭だけでもハルタカの傍につけたいと引きずるように動かす。ブチリ、という鈍い音とともにじわっと痛みに似た刺激が耳に生じた。ぬる、とした感触がする。血でも出たのかもしれない。
だがそれを確認するために腕を動かすこともできなかった。
ハルタカ、ごめん。
百年経ってたら、私はもう塵になって消えているかな。
目が覚めて、横に骨だけあるとか、恐怖だよね。
そんな目に遭わせたくなかったけど、もう、身体を動かせない。
ごめんね。
私のせいで、眠らされちゃって、気がついたら横に死体が転がってるなんてやだよね。
でも、私は頑張ったよ。
テンセイだって私をここまで連れて来てくれた。
ハルタカに会えて、ハルタカの横で逝けるなら、私は満足だけど
ごめんね。
マヒロの目から、つうっと涙が流れ落ちた。
身体中が重い。
そして何だか、熱い。
ふわふわした感じがして、寝ているのか立っているのかわからない。
ただあれだけマヒロを苦しめていた頭痛は無くなっていた。
瞼が重い、
その時、ぬるりとしたものがマヒロの中に入ってくるのがわかった。
それは温かく、じんわりとした優しさをマヒロの中に押し込んでくる。
嬉しくて、その温かいものを夢中で飲み込んだ。
「マヒロ」
ごくんと呑み込むと、少しだけ瞼が軽くなった。何とか目をこじ開ける。
そこには、乱れた銀色の髪の、金色の瞳から涙を溢れさせている美丈夫がいた。
ハルタカ。
マヒロは呼びたかったが、口が動かない。目も長く開けていられなくて瞼が下がる。ハルタカは「マヒロ」ともう一度呼びかけて深い口づけをした。柔らかいハルタカの唇が吸い付くようにマヒロの唇に触れる。その隙間からハルタカの長い舌が割り入ってきて、マヒロの舌を絡めとる。そのままハルタカから唾液とともに温かさが押し込まれる。
その快さにまたマヒロはのどを鳴らしてそれを飲み込んだ。
飲み込めば、マヒロの身体全体が温かくなって軽くなる。
気づけばハルタカは「マヒロ、マヒロ」と呟きながら深い口づけを繰り返し、マヒロの身体中をその身体で抱きしめていた。腕はマヒロの背中に回され背中を撫でさすっているし、足もマヒロの下半身に巻き付けられている。
まさに身体中で抱きとめられている。
何度かハルタカから温かいものを押し込まれ飲み下すという作業を終えると、またマヒロは目を開けられるようになった。
「ハ、ル‥カ」
ガサガサの掠れたものではあるが、少し声も出せた。
それを聞いたハルタカはハッとしてマヒロから少し身体を離し、その顔を覗き込んだ。
「マヒロ、気づいたか?私がわかるか?‥なぜ、こんな‥酷い状態になってまで、ここに来るとは‥」
「うれ、し‥」
マヒロはほっとした。
ハルタカが生きている。
目の前で起きて、話している。
自分を抱きしめてくれている。
‥あれ、私死んだのかな?死んで夢見てるっていうオチかな‥?
「ハル、タカ」
掠れる声で呼ぶと、ハルタカは両手でマヒロの顔を支えて正面からマヒロの顔を見てくれた。
「どうした、何か言いたいのか?‥まだ話せないだろう?心を読んでいいなら読む、許可してくれるなら目をつぶってくれ」
そう言われて、マヒロはぎゅっと目をつぶった。
『ハルタカ目が覚めたの?』
『ああ、マヒロのお陰だと思う。マヒロ、身体はどうだ、何かしてほしいことはないか』
『喉が少し痛いのと身体が重いだけ、かな‥。あんまりよくわからない』
『どうやってここまで来たんだ‥ヒトが来れる場所ではないぞ』
『途中までは自分の足で登ってきたよ。だいぶ上まで来た時に滑落しちゃって、もう駄目かもと思った時、テンセイが助けに来てくれたの』
『テンセイが‥ああ、マヒロのピアスが割れていたな。私が応えられなかったからテンセイが代わりに行ったのかもしれない。私とテンセイの繋がりは深いから』
『そしてハルタカのところまで来たんだけど、ハルタカが起きてくれなくて。ずっと傍にいたんだけど、‥多分十日くらい?の後から記憶がないや』
『‥‥‥お前はほとんど死にかけていた。その時何かの拍子でもう片方のピアスが割れたのだろう。お前の生命活動が絶えようとしているのが、私の魂に届いた。
お前を、絶対に死なせない、という気持ちが私を目覚めさせたのだと思う。マヒロ‥死ななくて、よかった‥』
心の中でそこまで会話をすると、またハルタカはぎゅっとマヒロを全身で抱きしめた。マヒロはそのハルタカの温かさに心から安心した。何故か、涙溢れてきた。
『‥なんでかわかんないけど涙止まんない』
『泣くと体力を消耗する。泣くなマヒロ』
『‥ハルタカが、タツリキで回復してくれるんでしょ?‥粘膜接触で』
マヒロが、いたずら心でそう伝えると、すぐにハルタカは深い口づけを再開した。
『あったかい、ハルタカのキス‥』
『口づけのことだったか。お前の体力と、怪我もひどかったからその回復のために何度もタツリキをのせている。一度には良くならないからしばらくは絶対安静だ。もう少ししたら何か食べられるようになる』
『心で話していると、キスしてても話せて便利だね』
『‥‥目覚めたら横で番いがほぼ死にかけていた私の心も考えてくれ』
『それは、ごめん』
ハルタカの口づけにより、どんどんマヒロは身体が軽くなっていくのを感じていた。怠さはまだ消えないが、この怠さは治るのに時間がかかることを知っている。
何より時間がかかっても、その長い時間をハルタカを過ごせることがわかっているから、今は何も辛くなかった。
マヒロは最後の生水石のかけらを水筒に入れ、わずかに残った呼び水をかけた。ぼこん、という音とともに水が生じる。
住処には水場がない。ハルタカが自分で水を引き寄せることができるからだ。つまり水場がある必要がないのだ。
タムに追加でもらっていた生水石も大事に使っていたが、とうとう最後のかけらも使ってしまった。これでもう水はない。
マヒロは少しだけ喉を潤すと、ばたりとハルタカの隣に寝転んだ。
水を節約しているからあまり温かいものなどは食べられていない。乾燥携帯食を多く用意していたので、そのまま食べられるものが少なかった。高山にはいざともなれば雪があるから、そこまで水が足りない状況になるとは思っていなかったからだ。
登山による疲れと飢えと渇き。そしておそらく、斜面から大きく滑落した時の傷などのせいか、マヒロの身体はこの二日くらい熱っぽい。
思考能力もだんだん落ちてきていて、どうするべきかをあまり考えられない。
何となく身体が震えているかも、と思いながらマヒロは目を閉じた。
喉の渇きで目が覚める。窓から見える景色は薄い紅色と紺色が入り混じっているが、朝なのか夕方なのかわからない。マヒロはぼんやりしながら水を飲もうと身体を動かそうとした。
が、動かない。
鉛でも詰められているかのように腕が、胴が、頭が重い。刺すような頭痛と眩暈がして頭がぐるんぐるんと揺れているような気さえする。
だが喉は乾ききって貼りつくように痛みがあるほどだ。
重い腕を少しずつ持ち上げて、寝台横の小机に置いていた水筒に指を伸ばす。
指は、水筒をかすめ、水筒はそのままゴトンと床に落ちて転がっていった。
ああ、無理だ。もう、身体を動かせない。
マヒロはぱたりと腕を落とした。そのままどうにか頭だけでもハルタカの傍につけたいと引きずるように動かす。ブチリ、という鈍い音とともにじわっと痛みに似た刺激が耳に生じた。ぬる、とした感触がする。血でも出たのかもしれない。
だがそれを確認するために腕を動かすこともできなかった。
ハルタカ、ごめん。
百年経ってたら、私はもう塵になって消えているかな。
目が覚めて、横に骨だけあるとか、恐怖だよね。
そんな目に遭わせたくなかったけど、もう、身体を動かせない。
ごめんね。
私のせいで、眠らされちゃって、気がついたら横に死体が転がってるなんてやだよね。
でも、私は頑張ったよ。
テンセイだって私をここまで連れて来てくれた。
ハルタカに会えて、ハルタカの横で逝けるなら、私は満足だけど
ごめんね。
マヒロの目から、つうっと涙が流れ落ちた。
身体中が重い。
そして何だか、熱い。
ふわふわした感じがして、寝ているのか立っているのかわからない。
ただあれだけマヒロを苦しめていた頭痛は無くなっていた。
瞼が重い、
その時、ぬるりとしたものがマヒロの中に入ってくるのがわかった。
それは温かく、じんわりとした優しさをマヒロの中に押し込んでくる。
嬉しくて、その温かいものを夢中で飲み込んだ。
「マヒロ」
ごくんと呑み込むと、少しだけ瞼が軽くなった。何とか目をこじ開ける。
そこには、乱れた銀色の髪の、金色の瞳から涙を溢れさせている美丈夫がいた。
ハルタカ。
マヒロは呼びたかったが、口が動かない。目も長く開けていられなくて瞼が下がる。ハルタカは「マヒロ」ともう一度呼びかけて深い口づけをした。柔らかいハルタカの唇が吸い付くようにマヒロの唇に触れる。その隙間からハルタカの長い舌が割り入ってきて、マヒロの舌を絡めとる。そのままハルタカから唾液とともに温かさが押し込まれる。
その快さにまたマヒロはのどを鳴らしてそれを飲み込んだ。
飲み込めば、マヒロの身体全体が温かくなって軽くなる。
気づけばハルタカは「マヒロ、マヒロ」と呟きながら深い口づけを繰り返し、マヒロの身体中をその身体で抱きしめていた。腕はマヒロの背中に回され背中を撫でさすっているし、足もマヒロの下半身に巻き付けられている。
まさに身体中で抱きとめられている。
何度かハルタカから温かいものを押し込まれ飲み下すという作業を終えると、またマヒロは目を開けられるようになった。
「ハ、ル‥カ」
ガサガサの掠れたものではあるが、少し声も出せた。
それを聞いたハルタカはハッとしてマヒロから少し身体を離し、その顔を覗き込んだ。
「マヒロ、気づいたか?私がわかるか?‥なぜ、こんな‥酷い状態になってまで、ここに来るとは‥」
「うれ、し‥」
マヒロはほっとした。
ハルタカが生きている。
目の前で起きて、話している。
自分を抱きしめてくれている。
‥あれ、私死んだのかな?死んで夢見てるっていうオチかな‥?
「ハル、タカ」
掠れる声で呼ぶと、ハルタカは両手でマヒロの顔を支えて正面からマヒロの顔を見てくれた。
「どうした、何か言いたいのか?‥まだ話せないだろう?心を読んでいいなら読む、許可してくれるなら目をつぶってくれ」
そう言われて、マヒロはぎゅっと目をつぶった。
『ハルタカ目が覚めたの?』
『ああ、マヒロのお陰だと思う。マヒロ、身体はどうだ、何かしてほしいことはないか』
『喉が少し痛いのと身体が重いだけ、かな‥。あんまりよくわからない』
『どうやってここまで来たんだ‥ヒトが来れる場所ではないぞ』
『途中までは自分の足で登ってきたよ。だいぶ上まで来た時に滑落しちゃって、もう駄目かもと思った時、テンセイが助けに来てくれたの』
『テンセイが‥ああ、マヒロのピアスが割れていたな。私が応えられなかったからテンセイが代わりに行ったのかもしれない。私とテンセイの繋がりは深いから』
『そしてハルタカのところまで来たんだけど、ハルタカが起きてくれなくて。ずっと傍にいたんだけど、‥多分十日くらい?の後から記憶がないや』
『‥‥‥お前はほとんど死にかけていた。その時何かの拍子でもう片方のピアスが割れたのだろう。お前の生命活動が絶えようとしているのが、私の魂に届いた。
お前を、絶対に死なせない、という気持ちが私を目覚めさせたのだと思う。マヒロ‥死ななくて、よかった‥』
心の中でそこまで会話をすると、またハルタカはぎゅっとマヒロを全身で抱きしめた。マヒロはそのハルタカの温かさに心から安心した。何故か、涙溢れてきた。
『‥なんでかわかんないけど涙止まんない』
『泣くと体力を消耗する。泣くなマヒロ』
『‥ハルタカが、タツリキで回復してくれるんでしょ?‥粘膜接触で』
マヒロが、いたずら心でそう伝えると、すぐにハルタカは深い口づけを再開した。
『あったかい、ハルタカのキス‥』
『口づけのことだったか。お前の体力と、怪我もひどかったからその回復のために何度もタツリキをのせている。一度には良くならないからしばらくは絶対安静だ。もう少ししたら何か食べられるようになる』
『心で話していると、キスしてても話せて便利だね』
『‥‥目覚めたら横で番いがほぼ死にかけていた私の心も考えてくれ』
『それは、ごめん』
ハルタカの口づけにより、どんどんマヒロは身体が軽くなっていくのを感じていた。怠さはまだ消えないが、この怠さは治るのに時間がかかることを知っている。
何より時間がかかっても、その長い時間をハルタカを過ごせることがわかっているから、今は何も辛くなかった。
12
あなたにおすすめの小説
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【完結】そして異世界の迷い子は、浄化の聖女となりまして。
和島逆
ファンタジー
七年前、私は異世界に転移した。
黒髪黒眼が忌避されるという、日本人にはなんとも生きにくいこの世界。
私の願いはただひとつ。目立たず、騒がず、ひっそり平和に暮らすこと!
薬師助手として過ごした静かな日々は、ある日突然終わりを告げてしまう。
そうして私は自分の居場所を探すため、ちょっぴり残念なイケメンと旅に出る。
目指すは平和で平凡なハッピーライフ!
連れのイケメンをしばいたり、トラブルに巻き込まれたりと忙しい毎日だけれど。
この異世界で笑って生きるため、今日も私は奮闘します。
*他サイトでの初投稿作品を改稿したものです。
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる