猟犬クリフ

小倉ひろあき

文字の大きさ
68 / 99
2章 壮年期

11話 エリーの縁談

しおりを挟む
 秋を迎え、小集団に別れつつ兵士が帰ってきた。

 収穫の為である。

 今年は長期間に渡り多数の男が戦でとられたために不作である。
 なんとなく、村の空気が重くなるのは仕方の無いことであろう。

 帰還した従士から聞けば、内乱は大詰めを迎え、ダリウスが籠るサヴァレの町の攻略中であるらしい。

 ヒースコートは他のアルバート派の軍勢と共にリグという町を攻略した後は予備戦力として後方に回っているそうだ。
 戦況から考えれば、先ずは戦場に出ることは無い。

……とりあえず、無事に終わったらしい。

 クリフは少し安堵したが、こういう時こそトラブルは起こるものだと思い直し、落武者や野盗への警戒を密にした。

 既に怪しげな者たちとの小規模な戦闘はクロフト村で2度、クラフ村で1度行われている。

 被害こそ無かったが油断のできる状況では無い。



………………



「お父さん、バーニーとジーナのこと知ってる?」

 朝、クリフが井戸で顔を洗っているとエリーが唐突に話しかけてきた。

 エリーは初潮も迎え、さすがに父親と一緒の部屋では不味(まず)かろうと、別室を貰い生活している。
 そのため、内緒話をする機会も減り、このような時を狙ったものだろう。

 エリーは従者のバーニーとジーナが男女の関係になったことを言いたいのだとクリフは察した。

「ああ、バーニーももう14才だ……そういう話があってもおかしくは無いさ。」

 この時代のマカスキル地方では15才前後で成年とされ、早いことには早いが14才ならば結婚したところで不思議は無い。
 バーニーが恋人を作っても全く不自然では無いのだ。

「うん、そうなんだけど……その、あれだから……」

 エリーが言い辛そうに口にするが、これはバーニーとジーナが……と言うよりもジーナがバーニーに執着し、所構わずにベタベタとしていることが気になるのだろう。少し顔が赤い。

 農村の性とは、それしか日常の楽しみが無いこともあり、非常におおらかだ。
 バーニーとジーナも人目を忍んで物陰で体を重ねている……エリーもそれを目にしたのかもしれない。

 大人からすれば「気づかないふりをしてやろう」程度のことであるが、エリーもお年頃であり、その手の行いには敏感なのだ。

……うーん、もとはと言えば俺のせいではあるんだよな……

 クリフは「ジーナを抱いてやれ」とバーニーに命じたことを思いだし、少し気まずくなる。

 バーニーも性欲が旺盛な年頃であるし、ジーナも喜んでいたのでクリフは良しとしていたのだが、思わぬ所でエリーが迷惑をしていたらしい。

 ちなみにバーニーはすらりとした美少年であり、村の少女の間では憧れの的だ。
 ずんぐりとした体形で、目鼻立ちもパッとしないジーナと並べばあまり釣り合いが取れてるようには見えないが、バーニーはジーナを邪険にしたりはせずに大事にしているらしい。
 バーニーはジーナの兄であるゲリーとも良好な関係を築いており、若者たちの睦まじい様子は傍目(はため)にも微笑ましいものである。

「エリー、バーニーとジーナを引き離せと言うのなら……」
「ちがうよっ!」

 エリーはクリフの言葉を遮るように力強く否定した。

「そんなことじゃなくて、ただ……私は……」

 エリーが複雑な表情を浮かべている。

 思えば、バーニーはここ数年でエリーに最も近しい存在だった。
 ハンナが鬱(うつ)病になり、クリフがハンナにかかりきりの時期にもバーニーはエリーに近しく仕えていたのだ。

「ジーナにバーニーを取られた気分か?」

 クリフが尋ねると、エリーは「む」と唇を尖らせた。
 恐らくは図星だったのだろう。

「わかったよ、バーニーにはもう少し隠れてするように伝えとく……後はエリーが寂しがってることもね。」

 クリフがニヤリと笑うと「もういいわっ」と言い残し、エリーはぷいっと離れていった。

 その様子がクリフには堪らなく愛おしい。
 クリフにとってはいつまでも小さい頃のエリーのままなのだ。つい子供扱いしてしまうのも仕方の無いことではある。

……大きくなったな。

 クリフはエリーの後ろ姿を感慨深げに見送る。
 そしてエリーを引き取った昔日を思いだし「ふ」と薄く笑った。

 エリーがクリフを初めて「パパ」と呼んだ日のことを思い出すと、クリフはいつも堪らない気持ちになるのだ。

 間違いなく、クリフとエリーは本当の親子である。
 ただ、そこに血の繋がりが無いだけだ。


 エリーに構ってもらい上機嫌のクリフは朝食を済ませ、従者たちと合流した後に村人たちと見張りを交代する。

「なあ、バーニー……話があるんだが。」
「はい、何でしょうか?」

 改まった様子のクリフを見て、バーニーが少し緊張した様子で返事をした。

「あのな、ジーナと仲良くするのは良いんだが……エリーが困ってるんだ。もう少し上手く隠れてやってくれ。」

 クリフの言葉に「すいません」とバーニーが頭を下げる。
 ジーナも恥ずかしそうに俯(うつむ)いている。ひょっとしたら彼女は、誰にも見つかっていないと思い込んでいたのかも知れない。

 気配を探ることに長けたクリフは実は何度も見つけているのだが、別にそれを言う必要は無い。

「それと、子供が出来ないようにしろよ。ファロンに戻るときに腹が大きかったり、赤子がいたら連れていけないぞ。」

 クリフの言葉にバーニーとジーナが顔を見合わせた。

「どうした?」
「あの、子供ができないようにって……?」

 バーニーが情けなさげに質問をした。彼らは本当に避妊の仕方を知らないのだ。
 まともな性教育などはされない時代のことだ、彼らが知らなくても無理はない。

「種を外に出すんだよ。」

 クリフが教えると2人は感心した様子で「はい」と返事をし、ちらちらとお互いを見やる……これにはクリフも苦笑いするしかない。
 見張りが終われば早速にでも試すのだろう。


 ちなみにクリフはと言えば、エリーと別室になったこともありハンナに挑みかかったものの、肝心のハンナが「今はその気になれない」と断ってしまったためにすっかりと御無沙汰である。
 恐らくハンナには子供を作る行為に不安があるのだろう。

「クリフ……他にお嫁さんを貰ってもいいんだよ……?」

 クリフの誘いを断った時のハンナの言葉である。
 この時、クリフはハンナを本気で叱りつけた。

 30代のクリフにとって3年に迫る禁欲生活は苦行でしか無いが、ハンナを悲しませてまで他の女を抱こうとは思わない。

 その言葉を伝えると、ハンナはポロリと涙を溢(こぼ)した。

 それは複雑な涙であった。


ともかくも、外に出すか、そもそもしないか……避妊具の無い時代の避妊のやりようはこの程度である。



…………



 収穫を終える頃、ヒースコートが兵を40人ほど引き連れて帰還した。
 ハンクとフィオンも同行している。

「柵が出来たか。」
「すみません、出すぎた真似とはおもいましたが防衛のために必要でした。」

 ヒースコートはゲリーの作った柵を見て感心したようだ。クリフに「かまわんよ」と笑い、村の広場に向かう。
 クリフと話す前に、領主として兵たちを労(ねぎら)わねばならないのだ。

 兵たちの前で数人の男たちが正式に従士として任命され、功のあった者に褒美を与える。

 こうした行いを怠ると軍規は保(たも)てない。
 功に報い罪を罰せねば兵たちの不満は溜まり、下手をすれば寝首をかかれることもある。

 兵や民の反乱で滅んだ貴族家などは枚挙に暇がないのだ。

 この国に真性の暴君などは存在しない。
 たとえ存在したとしても、君主とは支持を失えば部下や民衆に「交代」させられる存在なのである……あっという間に首をすげ替えられてお仕舞いだ。
 妊婦の腹を裂き、血に酔いしれる暴君などは「おとぎ話」の存在なのだ。

 その点を言えばヒースコートは実に立派である。
 新しく手に入れた領地を硬軟織り交ぜて統率し、長期間に渡り兵を動員させた手腕は名君と呼んで差し支えが無い。

 一族に強力な対抗馬もおらず、ヒースコートの立場は正に磐石(ばんじゃく)である。

 この日は収穫の祝いも兼ねて宴会となる。
 宴は大いに盛り上がり、多くの者は翌日に障りがでたようだ。


 ちなみに先日、バーニーらが飲んだ酒はクリフの私物である。
 農村で酒とは比較的豊かな者しか口にできない貴重品なのだ。



…………



 翌日の夕飯、1日ゆっくりと休んだヒースコートは寛(くつろ)いだ様子でテーブルに着く。

 戦場に出ると人は一気に老ける。ヒースコートも髪に白いものが随分と増えた。

 お疲れさまでしたと、皆が労うとヒースコートは「さすがに草臥(くたび)れたよ」と薄く笑った。

「次はクリフ殿に行って貰うとしよう。」
「ご冗談を、叔父上はまだまだ現役ですよ。」

 クリフは冗談めかしてお世辞を言うが、ヒースコートはもう41才だ……決して若くはない。
 跡を継ぐべき近親者もおらず、姪の養子をさらに養子に貰おうかという状況ではうっかりと戦死するわけにもいかない。
 今回の戦はストレスも多かったことだろう。

「ダリウス様とサヴァレが降参してくれて助かったよ、あのまま来年に持ち越しではこちらが参ってしまうからな。」

 ヒースコートが本音を洩らす。

 来年も戦が続けば畑は荒れ、農夫たる兵も死に、兵糧などの出費も嵩(かさ)み、冗談ではなく破産した可能性がある。

「それでな、名誉な話なのだろうが……複雑な話がある。聞いて欲しい。」

 ヒースコートは全員の顔を眺めてゆっくりと話し出す。

「公爵閣下には3人の男子がいることを知っているな?」

 この公爵閣下とは当然だが、アルバートのことである。

 ヒースコートの話によれば、今回の後継争いに懲りたアルバートは、次男と三男を臣下に養子に出すことにしたらしい。

 これには将来の後継争いを未然に防ぐ意味がある。
 養子に出て、他家の当主になれば基本的には相続人にはなれないからだ。

 アルバートの長男ファビウスにも子はおり、将来的な相続に不安が少なくなったことも一因であろう。

 次男のアマデウスは、今回の内乱で最後まで抵抗したサヴァレ家を継ぐ。

 サヴァレ家当主、バリー・サヴァレは隠居し、バリーの子らは相続権を放棄、そしてアマデウスを当主とすることを条件にサヴァレ家は降参を許されたのだ。
 公爵家による有力貴族家の乗っ取りである。

 これは厳しい処置には思えるが、サヴァレ家からは1人も刑死はされず、家門も家碌もそのままである……考えようによっては非常に寛大な処置でもある。

 サヴァレの町は1760戸もあるジンデル公爵領第3位の大邑(たいゆう)であり、要害だ。

 アマデウスは公爵にこそなれないが、公爵領屈指の大貴族として、そして親族衆の筆頭として大いに権勢を振るうであろう。

「そして、三男のトバイアス様だが……我がクロフト家にどうかと内示があった。」

 エリーが「え」と僅かに声を上げる。

「すまない。私は……エリーを養子に迎えようと思っていたのだが……本当にすまなく思う。」

 ヒースコートが頭を下げる。

「叔父上、そのようなことはお止めください。」
「そうよ、別に私はエリーがクロフト家を継がなくても構わないわ。」

 クリフとハンナが声を揃えてヒースコートを庇う。
 エリーは複雑そうな表情だ。

「まだ続きがあるのだ。トバイアス様にはクロフト家とは別にバーチの町が所領として与えられる……そして、エリーを妻に欲しいらしい。」

 これには皆が唖然(あぜん)とした。

 ちなみにバーチの町とはクロフト領からは然程(さほど)離れていない500戸ほどの小ぢんまりとした町だ。

 わざわざ持参金がわりに領地をつけると言うのだから「クロフト家への乗っ取り」という意味合いは薄いし、そもそも公爵家にとってクロフト家は乗っ取るほどの価値はあまり無い。

 アルバートからすれば、よく働いたヒースコートへの恩賞と、エリーとの結婚を強く望むトバイアスの希望を兼ねた処置なのだろう。

 常識で考えれば配下の小貴族に公爵が息子を養子に出すことなどは非常な名誉である。断ることはできない。

「それは、あまりにも強引ではありませんか! エリーの意思はどうなるのですかっ!」

 クリフが思わず声を荒げた。
 権力を笠に着て無理矢理娘を奪うなど許される事では無い。

 ヒースコートが悪いわけでは無いが、つい責めるような形になってしまう。

 ヒースコートは苦しげな表情だ。
 彼とてエリーを養子に迎えようと考えていたのだ。
 溺愛する姪(ハンナ)の子でもあるエリーを、ヒースコートも大切に思っている。

「私は、構いません。」

 意外にもヒースコートの助け船を出したのはエリーだった……その表情は意外や明るい。

「ただしトバイアス様が、以前に私が言った条件に叶うなら、とお伝えください。」
「むぅ、それはクリフ殿を破ればという話か……」

 エリーの言葉にヒースコートが小さく唸(うな)る。
 この話は有名で、ヒースコートは既に知っていた。

「何の話?」

 ハンナが興味津々といった風情(ふぜい)でエリーに尋ねる。

「私ね、トバイアス様からプロポーズされたの。そこで、お父さんより弱い男は嫌だって言ってやったわ。」

 アビゲイルが「まあ」と控え目に笑った。

「あはは、さすがはエリーね!」

 ハンナは大喜びしている。

 クリフは何と言ったら良いのか分からず黙っていた。

「誤解しないで。私はトバイアス様が嫌いじゃない、むしろ好きよ……だってお父さんを知っているのに挑戦するって言ったのよ、勇気があるわ。」

 ハンナがうんうんと頷き、アビゲイルも目を輝かせて身を乗り出した。
 この降って湧いたような話に2人のご婦人は興味を隠せない様子だ。

「でもね、私はお父さんのほうが好き。」

 エリーがクリフを見る。

「お父さんみたいに強くて、私を守ってくれるような男じゃなきゃ嫌。」

 クリフは複雑な気持ちで聞いていたが、どうしようもなく顔がにやけていく。
 娘にこんなことを言われて喜ばない父がいようか……クリフはエリーを抱き締めたくなったが、必死で我慢した。

「だから小父(おじ)さま、トバイアス様にお伝えください。アリス・チェンバレンはトバイアス様が約束を果たされるのを待っていると。」

 ヒースコートは黙り込んでしまった。
 憐れな彼はさらに老け込んだ様にも見える。

「でも、クリフに挑戦するなんて身の程知らずね。」

 ハンナがトバイアスを鼻で笑うと、エリーが少しムッとしながら「トバイアス様も優秀らしいわ」と抗議した。

 その様子が微笑ましく、アビゲイルは「ほほ」と控え目に笑った。


 結局、ヒースコートはそのままアルバートに伝え、来春に催される公爵の就任と戦勝を祝う宴にクリフとエリーは招待されることとなる。

 その席でクリフとトバイアスは決闘をするのだ……娘(エリー)を賭けて。

 奇しくもその日はエリーとトバイアスが出会って、丁度2年後のことである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

少し冷めた村人少年の冒険記 2

mizuno sei
ファンタジー
 地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。  不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。  旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。

200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち

半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。 最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。 本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。 第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。 どうぞ、お楽しみください。

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

お妃さま誕生物語

すみれ
ファンタジー
シーリアは公爵令嬢で王太子の婚約者だったが、婚約破棄をされる。それは、シーリアを見染めた商人リヒトール・マクレンジーが裏で糸をひくものだった。リヒトールはシーリアを手に入れるために貴族を没落させ、爵位を得るだけでなく、国さえも手に入れようとする。そしてシーリアもお妃教育で、世界はきれいごとだけではないと知っていた。 小説家になろうサイトで連載していたものを漢字等微修正して公開しております。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

処理中です...