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隣の神様さん
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(ふぅぁ!)
ふぅぁ!
どうした!!
(完全に乗っ取られてました。)
乗っ取られる?
そいつはいわゆる“ポルターガイスト”って奴?
(その人達はただの愉快犯です。)
“人”ではないけどね?
(まぁ、今回の事件も愉快犯といえば愉快犯ですね。)
正体分かったの?
(はい。だから今度こそあの呪文を唱えてて下さいね?)
分かった。
俺は水華に言われた通り、あの意味不明な呪文(?)を唱えていた。
すると…急に眠気と共に頭痛がしたのだ。
あまりの痛さに目を閉じると…
そこは、自分の家だった。
「?????…?」
一瞬何が起きたのかわからなかった。
「気づきました?」
すぐ横にいたのは、水華だった。
おー。
なんか、久しぶりに水華の生の声を聞いた気がする。
「ん…と?なんで俺家にいるの?」
「次元交換ですよ。」
「でた!そのthe・厨二病みたいな名前のやつ!」
「…で?何それ?」
と聞いた瞬間だった。
水華にデコピンされたのだ。
…尋常じゃない力で。
軽く1メートルは吹っ飛んだ気がする。
「痛!お前、吉田沙●里か!」
あとで気づいたのだが、さおりんもデコピンでこんな事したら本当に霊長類最強になってしまう。
どちらかと言うと範馬勇●郎か。
「吉田さん?ほう私が吉田ならお前は虫ケラか?あぁ?」
え?
何?
怖い怖い!
「ふぅぁ!」
ふぅぁ!
「またか!また乗っ取られたか!」
今回ばかりは素人目でもよくわかった。
「はい…。…ってなんでそんなに怯えてるんですか?」
「いや、いきなり元ヤンのお母さんみたいになったから…。」
「・・・・?」
乗っ取られてる時は記憶がないのか?
「これで心に迷いがなくなりました。」
「ん?」
「出てきなさい!」
「巫咫薔!」
ふ、ふたば?
「んー!見つかっちゃったです!」
キッチンから声が聞こえたと思い、振り向くとそこには白の衣服に身を染めた小さな女の子がいた。
「あのー?巫咫薔とは…誰?」
「神様です。」
「ほー!ついに神降臨ですか!?」
「嫌!私を神なんかと一緒にしないで!」
叫んだのは巫咫薔だった。
「ふーちゃんは、仏教の仏様なの!」
「仏様?…だから、神様じゃないの?」
「まぁ、確かに神さまとは違いますね。」
水華が答える。
「だからって体を乗っ取る必要はないんじゃないんですか?」
「むー!」
水華が問い詰めると巫咫薔という少女は苦しそうな顔をする。
「ちなみに私は誰でしたっけ?」
「…?…リストちゃん?」
「違います。」
違うんかい!…ってそういえばそうだった。
「リストって誰?」
「リストちゃんは、キリスト教の神様だよ。」
そのキリスト教の神様の方が水華の言う神様?
新展開すぎて頭が追いつかないですね。
そういやーなんか水華の事忘れてるしこの子。
本当にこの子誰?
「ん?ふたばの事?ふたばの苗字は式神っていうんだー!」
「式神…。てか、人の心読める…ますよねー。」
困っちゃうねー。
また厄介なのが増えるぞ。
「巫咫薔は何かと厄介なことしかしないので相手にしたら負けですよ。」
いや、何もそこにルビ振らなくても…。
「仏教はー、キリスト教より早く生まれたから年で言うとふたばの方が年上なの!だからリストちゃんより年上!水華ちゃんより年上!」
「ふーん。仏教の初動を作ったのは誰でしたっけ?それに巫咫薔、リスト様と私はあなたより年上です。」
年上なのかい。
水華…何歳なの?
「あっ、思い出した!ミカちゃん?」
「…やっとですか?自分から来といてそれは無いですよ。」
「いやー、だってここら辺からいいお経が聞こえたんだもーん。」
「ん?お葬式あるんだっけ?」
ここら辺の自治体はお葬式があると呼ばれるという少々めんどくさいルールがあるのだ。
そんなお知られされてないよ?
「…綾くん、責任取ってくださいね。」
「え?俺何した?」
その『責任取ってくださいね』の言葉!
いくら思春期が過ぎたとは言え、
この可愛らしい女の子に言われると邪な考えが大量生産されてしまう。
「綾くんがさっきmaimaiの前で唱えていたあとお経のせいですよ。」
「あのお経…?……ハッ!」
思いっきり思い出した。
確かに、、、、、、、、
すぐるんコンボ ②での出来事…
——心の中で鎮魂歌を歌う。
下手くそなアメイジンググレースを歌う。
これでもかとばかりにお経を唱える。
「あーーー。俺確実な戦犯デスよね?」
「もちろんです。責任とってください。」
ふぅぁ!
どうした!!
(完全に乗っ取られてました。)
乗っ取られる?
そいつはいわゆる“ポルターガイスト”って奴?
(その人達はただの愉快犯です。)
“人”ではないけどね?
(まぁ、今回の事件も愉快犯といえば愉快犯ですね。)
正体分かったの?
(はい。だから今度こそあの呪文を唱えてて下さいね?)
分かった。
俺は水華に言われた通り、あの意味不明な呪文(?)を唱えていた。
すると…急に眠気と共に頭痛がしたのだ。
あまりの痛さに目を閉じると…
そこは、自分の家だった。
「?????…?」
一瞬何が起きたのかわからなかった。
「気づきました?」
すぐ横にいたのは、水華だった。
おー。
なんか、久しぶりに水華の生の声を聞いた気がする。
「ん…と?なんで俺家にいるの?」
「次元交換ですよ。」
「でた!そのthe・厨二病みたいな名前のやつ!」
「…で?何それ?」
と聞いた瞬間だった。
水華にデコピンされたのだ。
…尋常じゃない力で。
軽く1メートルは吹っ飛んだ気がする。
「痛!お前、吉田沙●里か!」
あとで気づいたのだが、さおりんもデコピンでこんな事したら本当に霊長類最強になってしまう。
どちらかと言うと範馬勇●郎か。
「吉田さん?ほう私が吉田ならお前は虫ケラか?あぁ?」
え?
何?
怖い怖い!
「ふぅぁ!」
ふぅぁ!
「またか!また乗っ取られたか!」
今回ばかりは素人目でもよくわかった。
「はい…。…ってなんでそんなに怯えてるんですか?」
「いや、いきなり元ヤンのお母さんみたいになったから…。」
「・・・・?」
乗っ取られてる時は記憶がないのか?
「これで心に迷いがなくなりました。」
「ん?」
「出てきなさい!」
「巫咫薔!」
ふ、ふたば?
「んー!見つかっちゃったです!」
キッチンから声が聞こえたと思い、振り向くとそこには白の衣服に身を染めた小さな女の子がいた。
「あのー?巫咫薔とは…誰?」
「神様です。」
「ほー!ついに神降臨ですか!?」
「嫌!私を神なんかと一緒にしないで!」
叫んだのは巫咫薔だった。
「ふーちゃんは、仏教の仏様なの!」
「仏様?…だから、神様じゃないの?」
「まぁ、確かに神さまとは違いますね。」
水華が答える。
「だからって体を乗っ取る必要はないんじゃないんですか?」
「むー!」
水華が問い詰めると巫咫薔という少女は苦しそうな顔をする。
「ちなみに私は誰でしたっけ?」
「…?…リストちゃん?」
「違います。」
違うんかい!…ってそういえばそうだった。
「リストって誰?」
「リストちゃんは、キリスト教の神様だよ。」
そのキリスト教の神様の方が水華の言う神様?
新展開すぎて頭が追いつかないですね。
そういやーなんか水華の事忘れてるしこの子。
本当にこの子誰?
「ん?ふたばの事?ふたばの苗字は式神っていうんだー!」
「式神…。てか、人の心読める…ますよねー。」
困っちゃうねー。
また厄介なのが増えるぞ。
「巫咫薔は何かと厄介なことしかしないので相手にしたら負けですよ。」
いや、何もそこにルビ振らなくても…。
「仏教はー、キリスト教より早く生まれたから年で言うとふたばの方が年上なの!だからリストちゃんより年上!水華ちゃんより年上!」
「ふーん。仏教の初動を作ったのは誰でしたっけ?それに巫咫薔、リスト様と私はあなたより年上です。」
年上なのかい。
水華…何歳なの?
「あっ、思い出した!ミカちゃん?」
「…やっとですか?自分から来といてそれは無いですよ。」
「いやー、だってここら辺からいいお経が聞こえたんだもーん。」
「ん?お葬式あるんだっけ?」
ここら辺の自治体はお葬式があると呼ばれるという少々めんどくさいルールがあるのだ。
そんなお知られされてないよ?
「…綾くん、責任取ってくださいね。」
「え?俺何した?」
その『責任取ってくださいね』の言葉!
いくら思春期が過ぎたとは言え、
この可愛らしい女の子に言われると邪な考えが大量生産されてしまう。
「綾くんがさっきmaimaiの前で唱えていたあとお経のせいですよ。」
「あのお経…?……ハッ!」
思いっきり思い出した。
確かに、、、、、、、、
すぐるんコンボ ②での出来事…
——心の中で鎮魂歌を歌う。
下手くそなアメイジンググレースを歌う。
これでもかとばかりにお経を唱える。
「あーーー。俺確実な戦犯デスよね?」
「もちろんです。責任とってください。」
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