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ルナ・リスト
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「そういえば、リストちゃんがミカちゃんによろしくって言ってたよー。」
何のよろしくだよ。
「了解です。…巫咫薔?そろそろリストちゃんって呼ぶのやめなよ。バチ当たるよ?」
「だって昔の癖が治らないんだもーん。しかも同い年なのに何でいちいち『様』呼びしなくちゃいけないのー?」
「リスト様がキリスト教の神様に任命されたからです。」
「キリスト教が1番お偉いさんなの?」
俺は水華に問いた。
本当に訳わかんねー。
いつもの会話がどんだけレベルが低かったか思い知らされたわ。
「はい。キリスト教は天界創造役所の直接傘下ですから。」
「じゃあ。その…天界創造…役所?って所のお偉いさんがこの世とあの世で1番偉いの?」
くい込む感じでまたも問いただす。
「まぁ、そうゆうことになりますね。」
「そのお偉いさん誰だか知ってる?」
巫咫薔がここぞとばかりに口を挟む。
「巫咫薔?天界皇の事は絶対秘密権があるって学校で習いませんでした?」
「だって、、、」
このだって、、、の後がめちゃくちゃ気になってしょうがない。
てか、天界のこと言っちゃダメだって言ってるのに結局教えてくれる水華はどうなの?
「私はいいんです。特別偉いですからねー。」
うわっ!
出たよー。
『特別偉い権』そんなの知るかって話だよなー。
「巫咫薔。あなたは何をしたら気がすむの?」
「ミカちゃんがいつもやってるアレ!」
アレ?
ドレ?
ナニ?
「何だっけなー?名前…KoiKoi…だっけ?」
「KoiKoi?花札のこと?」
俺は家の押入れに入っていた花札を持ってきてみせた。
「違うー。そんなボロっちいのやだー。」
・・・ボロっちくて悪かったですね!
これおばあちゃんの形見だわ!
「もしかして、maimaiの事?」
水華が首を傾げながら答える。
流石にそれはないでしょ。
…いや、待て。
今思いっきりフラグを立てた。
ってことは…?
「あっそれそれ!」
大当たりー!
見事にシナリオ通りにいったわ。
「maimaiやりたいの?それやったら300年は下界に降りるの禁止ですからね?」
300年後?
俺生きてないから…まじで。
ただでさえ、あと…一年半ぐらいであっちに連れて行かれると言うのに…!
「えー!?嫌だよー。300年後って結構先じゃん!」
何を当たり前のことを言っているのだ。
その通りに決まってんだろ。
「その間何をすればいいの?暇で死んじゃう~」
「いつもみたいにお経でも楽しんでればいいじゃないですか。」
「飽ーきーたぁー!」
「それにあなたに任せた仕事終わったのですか?」
仕事?
「・・・・・・・・・・・・?」
巫咫薔はど忘れしてるらしいぞ。
「その仕事って何?」
さっきから天界人同士での会話だったので口を挟まずにいたが、つい口に出してしまった。
「『仏教とキリスト教の区別をつける為の政策を提案しといて下さい』と言ってあったのですが…。その様子だと…ど忘れしてますね?
私のこともさえも忘れていましたね?」
「そんなことないよ。リストちゃんは忘れてないよ。」
「リスト様です。」
水華はピシャリと言った。
リスト様のことは今関係なくね?と思ってしまったが口を出すのは申し訳ないと思い、俺はただ高等な会話を右から左へ受け流すだけだった。
何のよろしくだよ。
「了解です。…巫咫薔?そろそろリストちゃんって呼ぶのやめなよ。バチ当たるよ?」
「だって昔の癖が治らないんだもーん。しかも同い年なのに何でいちいち『様』呼びしなくちゃいけないのー?」
「リスト様がキリスト教の神様に任命されたからです。」
「キリスト教が1番お偉いさんなの?」
俺は水華に問いた。
本当に訳わかんねー。
いつもの会話がどんだけレベルが低かったか思い知らされたわ。
「はい。キリスト教は天界創造役所の直接傘下ですから。」
「じゃあ。その…天界創造…役所?って所のお偉いさんがこの世とあの世で1番偉いの?」
くい込む感じでまたも問いただす。
「まぁ、そうゆうことになりますね。」
「そのお偉いさん誰だか知ってる?」
巫咫薔がここぞとばかりに口を挟む。
「巫咫薔?天界皇の事は絶対秘密権があるって学校で習いませんでした?」
「だって、、、」
このだって、、、の後がめちゃくちゃ気になってしょうがない。
てか、天界のこと言っちゃダメだって言ってるのに結局教えてくれる水華はどうなの?
「私はいいんです。特別偉いですからねー。」
うわっ!
出たよー。
『特別偉い権』そんなの知るかって話だよなー。
「巫咫薔。あなたは何をしたら気がすむの?」
「ミカちゃんがいつもやってるアレ!」
アレ?
ドレ?
ナニ?
「何だっけなー?名前…KoiKoi…だっけ?」
「KoiKoi?花札のこと?」
俺は家の押入れに入っていた花札を持ってきてみせた。
「違うー。そんなボロっちいのやだー。」
・・・ボロっちくて悪かったですね!
これおばあちゃんの形見だわ!
「もしかして、maimaiの事?」
水華が首を傾げながら答える。
流石にそれはないでしょ。
…いや、待て。
今思いっきりフラグを立てた。
ってことは…?
「あっそれそれ!」
大当たりー!
見事にシナリオ通りにいったわ。
「maimaiやりたいの?それやったら300年は下界に降りるの禁止ですからね?」
300年後?
俺生きてないから…まじで。
ただでさえ、あと…一年半ぐらいであっちに連れて行かれると言うのに…!
「えー!?嫌だよー。300年後って結構先じゃん!」
何を当たり前のことを言っているのだ。
その通りに決まってんだろ。
「その間何をすればいいの?暇で死んじゃう~」
「いつもみたいにお経でも楽しんでればいいじゃないですか。」
「飽ーきーたぁー!」
「それにあなたに任せた仕事終わったのですか?」
仕事?
「・・・・・・・・・・・・?」
巫咫薔はど忘れしてるらしいぞ。
「その仕事って何?」
さっきから天界人同士での会話だったので口を挟まずにいたが、つい口に出してしまった。
「『仏教とキリスト教の区別をつける為の政策を提案しといて下さい』と言ってあったのですが…。その様子だと…ど忘れしてますね?
私のこともさえも忘れていましたね?」
「そんなことないよ。リストちゃんは忘れてないよ。」
「リスト様です。」
水華はピシャリと言った。
リスト様のことは今関係なくね?と思ってしまったが口を出すのは申し訳ないと思い、俺はただ高等な会話を右から左へ受け流すだけだった。
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