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第1章 異世界
4話 早く森を抜けておけば良かった
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スライムを倒すことができ、採取とドロップで薬草も5つほどになる。
俺はその一つを口にしながら、また良さげな木の枝を拾って歩みを進めた。
相変わらず薬草は独特の風味で、バニラのような匂いと苦味の中に痺れる様な舌の感覚、ちぎれたところから粘りが出るようにも感じる。
枝だけでなく石にも使い道があるので、めぼしいのを大小10個ほどインベントリにしまってある。
そして再び見つけたのだ。
遠目に木々が揺れ動くのが見え俺はつい口角が上がってしまう。
「よーしスライムちゃん、こっちだよー」
離れた位置の木に向かって小石を投げつける。
『カツンッ』『ガサガサッ』と音を立て小石はヤブに消えていくと、その音がする方へスライムが向かっていくのだ。
どうも奴らは音を頼りに獲物を探しているに違いない。
「せいっ!」
勢いよく駆け出して、スライムの目の前まで来ると、インベントリから、持てるギリギリの大きな石を取り出す。
ちなみにそれを持ち上げる必要はない。
手のひらに取り出したそれは自由落下の衝撃でスライムを押しつぶしてくれるのだから。
そんなやり方も楽しくなってきたせいで、俺は日が傾くまでスライム狩りに没頭してしまっていた。
「よっと、これで100匹目っ!」
ちょうど100匹を倒したタイミングでレベルも4になっていた。
若干ではあるが、身体も軽くなったような気になっていた。
まぁ、そんなタイミングだったものだから、スライムじゃない魔物が見えた時はもう…。
『よし、やってやるか』等と意気込んでしまうのだ。
そういえばゲームでは日中と夜で出現モンスターが違うなんてよくある話だったというのに。
なぜかうまくいくだろうとタカをくくっていた俺は、スライムと同じように小石を投げた時に後悔することになった。
『カツッ』
小石に気付いた瞬間に魔物は振り向き一直線にこちらに向かってきた、戸惑いも警戒すらもなく。
《狼》が走ってきた。
そりゃあ慌てるじゃないか。
普通に咬み殺されるイメージしか湧かないのだから。
「うわぁぁああ、たっ助けてくれっ、おーい!!」
俺は慌てて大きな石を全て吐き出し、木の棒を振りかぶり、手も足も振り回して、作戦も何もなくただがむしゃらに暴れるだけであった。
振りかぶった木の枝が狼の顔面を捉えたものだから、狼もまた少し距離をとって警戒していたのだけれど。
それ以上に足首を噛まれ、HPが半分持っていかれた状態の俺は、もはやただただ大声で、助けを呼ぶだけになっていた。
遠くで草をかき分ける様な音がしたことに気付いた俺は、音に寄ってくる魔物(スライム)のことを思い出す。
俺は一体何をしてるんだ…こんな大声で叫んだら魔物が集まるだけじゃないか…。
と思ったのだが、幸いにもそれは近くでウルフ狩りをしていた冒険者だったのだから非常に運が良い。
「おいっ大丈夫か?…ってなんだよその格好、お前は森に死ににきたのか?」
いくらスライムが弱いとはいえ、他の魔物や盗賊がいないとも限らないので、こんな格好で森にやって来るのはただの馬鹿野郎なのだ。
ーーーーーーーーーーーー
[異世界の服:防御力0、身を守るためではなく着飾るために作られた服、その存在は空想上のものとされている]
[薬草:体力回復アイテム、独特の味と苦味を持つ、効果のみを抽出した液体をヒールポーションと呼ぶ]
※飲んでも振りかけても良いらしいのだが、結構後になって知ったことである。
俺はその一つを口にしながら、また良さげな木の枝を拾って歩みを進めた。
相変わらず薬草は独特の風味で、バニラのような匂いと苦味の中に痺れる様な舌の感覚、ちぎれたところから粘りが出るようにも感じる。
枝だけでなく石にも使い道があるので、めぼしいのを大小10個ほどインベントリにしまってある。
そして再び見つけたのだ。
遠目に木々が揺れ動くのが見え俺はつい口角が上がってしまう。
「よーしスライムちゃん、こっちだよー」
離れた位置の木に向かって小石を投げつける。
『カツンッ』『ガサガサッ』と音を立て小石はヤブに消えていくと、その音がする方へスライムが向かっていくのだ。
どうも奴らは音を頼りに獲物を探しているに違いない。
「せいっ!」
勢いよく駆け出して、スライムの目の前まで来ると、インベントリから、持てるギリギリの大きな石を取り出す。
ちなみにそれを持ち上げる必要はない。
手のひらに取り出したそれは自由落下の衝撃でスライムを押しつぶしてくれるのだから。
そんなやり方も楽しくなってきたせいで、俺は日が傾くまでスライム狩りに没頭してしまっていた。
「よっと、これで100匹目っ!」
ちょうど100匹を倒したタイミングでレベルも4になっていた。
若干ではあるが、身体も軽くなったような気になっていた。
まぁ、そんなタイミングだったものだから、スライムじゃない魔物が見えた時はもう…。
『よし、やってやるか』等と意気込んでしまうのだ。
そういえばゲームでは日中と夜で出現モンスターが違うなんてよくある話だったというのに。
なぜかうまくいくだろうとタカをくくっていた俺は、スライムと同じように小石を投げた時に後悔することになった。
『カツッ』
小石に気付いた瞬間に魔物は振り向き一直線にこちらに向かってきた、戸惑いも警戒すらもなく。
《狼》が走ってきた。
そりゃあ慌てるじゃないか。
普通に咬み殺されるイメージしか湧かないのだから。
「うわぁぁああ、たっ助けてくれっ、おーい!!」
俺は慌てて大きな石を全て吐き出し、木の棒を振りかぶり、手も足も振り回して、作戦も何もなくただがむしゃらに暴れるだけであった。
振りかぶった木の枝が狼の顔面を捉えたものだから、狼もまた少し距離をとって警戒していたのだけれど。
それ以上に足首を噛まれ、HPが半分持っていかれた状態の俺は、もはやただただ大声で、助けを呼ぶだけになっていた。
遠くで草をかき分ける様な音がしたことに気付いた俺は、音に寄ってくる魔物(スライム)のことを思い出す。
俺は一体何をしてるんだ…こんな大声で叫んだら魔物が集まるだけじゃないか…。
と思ったのだが、幸いにもそれは近くでウルフ狩りをしていた冒険者だったのだから非常に運が良い。
「おいっ大丈夫か?…ってなんだよその格好、お前は森に死ににきたのか?」
いくらスライムが弱いとはいえ、他の魔物や盗賊がいないとも限らないので、こんな格好で森にやって来るのはただの馬鹿野郎なのだ。
ーーーーーーーーーーーー
[異世界の服:防御力0、身を守るためではなく着飾るために作られた服、その存在は空想上のものとされている]
[薬草:体力回復アイテム、独特の味と苦味を持つ、効果のみを抽出した液体をヒールポーションと呼ぶ]
※飲んでも振りかけても良いらしいのだが、結構後になって知ったことである。
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