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第1章 異世界
24話 キングとクイーンと①
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フェアリークイーンを助けるという理由で、俺はモルツに止められていた砦に近付いている。
そうでなくとも遠目にはここを訪れていたのだから、理由は後付けでしかないのだが。
いや、最初から1匹や2匹ならば相手取ってやろうなどと考えていたのだから理由など有っても無くても関係無かったのだろう…。
「見えるのは…1匹か、よし」
赤い矢を射って対象に命中させる、がやはりオークは強い。
ゴブリンスリンガーに強化値(+3)、爆炎の矢、炎帝の刻印、そして煌く霊薬と仄めく小瓶の効果。
きちんと全てが効果的に働いているのだが、これだけ強化してもやはり一撃というわけにはいかないのだから嫌になる。
「くそっ、面倒な奴だな…」
そう思うものだから、こちらに振り向き襲ってくる姿もひどく醜く感じてしまう。
『もう一発だ、まだ倒れない…もう一発…』『…ドォォォンンン…』
ようやくオークは光となって消えた。
だが、続けて次のオークが現れる。
音につられて4匹ものオークが砦の中から姿を現したものだから、内部には一体どれだけの奴らがいるのだろうかと思いゾッとしてしまう。
「まぁ、この距離から倒せるんだからこの武器にも感謝しないとな…」
剣や斧ならば罠を張ったとしてもそうはいかない。強力な魔法でも使えるのならば色々と手はあるのだろうが。
さぁもう一発、と構えた時、すでに霊薬の効果が切れていることに気付く。
「ヤバイ、慎重になりすぎていた…」
もう一回霊薬を使うしかないが、小瓶の方はもういい、何本も使用する時間の余裕など無くなるのだから。
三発で倒せるのなら、そうだな、15mもあればいいか。
いや、爆風も考え25mか…意外と遠いな。
これ以上近くにいるオークを相手取る時は、引くか別の手段を考えなくてはいけない。
それに倒すべきはオークキングなのだ。
もしかしたら倒さなくても良いかもしれないのだが、どこにいるかもわからない王女を連れ出し見つからずに脱出する事を考えると、現実的では無いように思える。
見つけるだけ見つけたら、鈴を使ってもいいのかもな…二人で逃げられるのかを聞かなかった、失念していたな。
もう倒すことしか頭になかったからなぁ…。
さっと霊薬を使用すると、右手に4本の矢を持ちながら第1射を放つ。
『…ドーーーーン!』
続けて2射3射。
『…ドドーーーーンンンン!!』
全てのオークにうまく当たっていればこれでお終いだが…。
念の為にもう一発。
これが射ち放たれたタイミングに、ちょうど土煙の中から2匹のオークが飛び出してくるのが見え、瞬間、矢が当たり爆発をおこす。
まだわからない、だが前にばかり集中するのも危険だ。
次の矢を準備しながら周りを警戒する、特に問題はなさそうだった。
土煙が手前にも広がって視界が悪くなっていく。
「一旦下がるか…」
急に飛び出して来られては距離が足りない。
砦の中にまで入る攻撃ならば床は石でできているのだから土煙は立たない、か。
「風魔法でも使えれば、見えない敵も倒せるかもしれないな…ちょっと試してみるか…」
今までは魔法といえば隕石が降り注いだり、地表が隆起して噴火を起こしたり
そんなものばかり想像してしまっていたのだから、大した魔力も持たない俺が使えるはずもなかった。
まぁ、普通に火の玉を飛ばすだけでも練習が必要なのだから、愚かとしか言いようがないだろうな。
だけど今回は違う。
矢が乗るだけで良い、そんな風…少し強風がふく程度で良い。
今までは吹き荒れる竜巻やら大木すら切り倒すカマイタチを想像していたが、そうではないのだ。
「ウィンド!」
ひゅう、と風がふいた。
「よしっ!」
あとは攻撃を繰り出しながらできるかどうかだ、1射
「ウィンド!」
『ヒュウゥ…』
よし乗った!
風に乗った、そしてそのまま砦に向かって…壁に当たって爆発。
「これは…練習しないと使えないな…」
それに、どこにいるかもわからない王女に当たってしまうかもしれないのだから迂闊に使えない
だったら爆炎の矢ではなく普通の矢を使うべきなのかもしれないが、それでは威力が足りなさすぎて、それこそ助けられないだろう。
この答えは一旦保留だ。
まずは数を減らしていかなければ…。
この世界、魔物は一度倒してもある程度時間が経つと再び出現してくる。
それは魔素同士の共鳴によるものだと聞いている。
その感覚がおよそ一時間、これ以上時間がかかってしまうくらいなら、逃げられなくなる前にやはり引き返すべきなのだ。
そうでなくとも遠目にはここを訪れていたのだから、理由は後付けでしかないのだが。
いや、最初から1匹や2匹ならば相手取ってやろうなどと考えていたのだから理由など有っても無くても関係無かったのだろう…。
「見えるのは…1匹か、よし」
赤い矢を射って対象に命中させる、がやはりオークは強い。
ゴブリンスリンガーに強化値(+3)、爆炎の矢、炎帝の刻印、そして煌く霊薬と仄めく小瓶の効果。
きちんと全てが効果的に働いているのだが、これだけ強化してもやはり一撃というわけにはいかないのだから嫌になる。
「くそっ、面倒な奴だな…」
そう思うものだから、こちらに振り向き襲ってくる姿もひどく醜く感じてしまう。
『もう一発だ、まだ倒れない…もう一発…』『…ドォォォンンン…』
ようやくオークは光となって消えた。
だが、続けて次のオークが現れる。
音につられて4匹ものオークが砦の中から姿を現したものだから、内部には一体どれだけの奴らがいるのだろうかと思いゾッとしてしまう。
「まぁ、この距離から倒せるんだからこの武器にも感謝しないとな…」
剣や斧ならば罠を張ったとしてもそうはいかない。強力な魔法でも使えるのならば色々と手はあるのだろうが。
さぁもう一発、と構えた時、すでに霊薬の効果が切れていることに気付く。
「ヤバイ、慎重になりすぎていた…」
もう一回霊薬を使うしかないが、小瓶の方はもういい、何本も使用する時間の余裕など無くなるのだから。
三発で倒せるのなら、そうだな、15mもあればいいか。
いや、爆風も考え25mか…意外と遠いな。
これ以上近くにいるオークを相手取る時は、引くか別の手段を考えなくてはいけない。
それに倒すべきはオークキングなのだ。
もしかしたら倒さなくても良いかもしれないのだが、どこにいるかもわからない王女を連れ出し見つからずに脱出する事を考えると、現実的では無いように思える。
見つけるだけ見つけたら、鈴を使ってもいいのかもな…二人で逃げられるのかを聞かなかった、失念していたな。
もう倒すことしか頭になかったからなぁ…。
さっと霊薬を使用すると、右手に4本の矢を持ちながら第1射を放つ。
『…ドーーーーン!』
続けて2射3射。
『…ドドーーーーンンンン!!』
全てのオークにうまく当たっていればこれでお終いだが…。
念の為にもう一発。
これが射ち放たれたタイミングに、ちょうど土煙の中から2匹のオークが飛び出してくるのが見え、瞬間、矢が当たり爆発をおこす。
まだわからない、だが前にばかり集中するのも危険だ。
次の矢を準備しながら周りを警戒する、特に問題はなさそうだった。
土煙が手前にも広がって視界が悪くなっていく。
「一旦下がるか…」
急に飛び出して来られては距離が足りない。
砦の中にまで入る攻撃ならば床は石でできているのだから土煙は立たない、か。
「風魔法でも使えれば、見えない敵も倒せるかもしれないな…ちょっと試してみるか…」
今までは魔法といえば隕石が降り注いだり、地表が隆起して噴火を起こしたり
そんなものばかり想像してしまっていたのだから、大した魔力も持たない俺が使えるはずもなかった。
まぁ、普通に火の玉を飛ばすだけでも練習が必要なのだから、愚かとしか言いようがないだろうな。
だけど今回は違う。
矢が乗るだけで良い、そんな風…少し強風がふく程度で良い。
今までは吹き荒れる竜巻やら大木すら切り倒すカマイタチを想像していたが、そうではないのだ。
「ウィンド!」
ひゅう、と風がふいた。
「よしっ!」
あとは攻撃を繰り出しながらできるかどうかだ、1射
「ウィンド!」
『ヒュウゥ…』
よし乗った!
風に乗った、そしてそのまま砦に向かって…壁に当たって爆発。
「これは…練習しないと使えないな…」
それに、どこにいるかもわからない王女に当たってしまうかもしれないのだから迂闊に使えない
だったら爆炎の矢ではなく普通の矢を使うべきなのかもしれないが、それでは威力が足りなさすぎて、それこそ助けられないだろう。
この答えは一旦保留だ。
まずは数を減らしていかなければ…。
この世界、魔物は一度倒してもある程度時間が経つと再び出現してくる。
それは魔素同士の共鳴によるものだと聞いている。
その感覚がおよそ一時間、これ以上時間がかかってしまうくらいなら、逃げられなくなる前にやはり引き返すべきなのだ。
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