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第1章 異世界
23話 フェアリークイーン
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『赤い光は隠しアイテムか』と思っていたのだけれど、これは動いている。
ゆらゆらと、まるで何かを待っているように。
『なんだ?これは…』と眺めていると、一瞬ピタッと止まった光は、ふらふらっとこちらに向かってくるのだった。
これはもしや敵なのではないのか?そんな思いが巡ってしまい、俺はすぐさま赤い矢を向け射ようとしたのだった。
「お願いします…助けてください…」
急に光の方から声が聞こえてくる。非常にか細く今にも消えそうな灯火のようであった。
射ってもいいのか悪いのか、本来ならこの躊躇が生死を分かつことになる。
この赤い光が邪なるものなら、俺はまた死んでいたかもしれないという状況になっていたというのに。
「見えて…ますよね?お願いです、王女様を助けてください!」
赤い光をじっと目を凝らしてみれば、小さな小さな…背中に羽の生えた少年がじっとこちらを見つめているのだった。
「妖精…?」
自然とそんな疑問を口にしていた。それほどにその少年が妖精と呼ぶに相応しい姿形であったからに他ならない。
「…はい!僕は妖精族のリフルです。
半刻ほど前に、我が城から王女様が連れ去られてしまい…。
追いかけて来たのですが、仲間達は無残にもオークキングに殺されてしまいました。
どうにか一度は砦から逃げ出して来たのですが、王女様を助けずには帰ることもできません!どうか!どうか…」
涙をポロポロと流す少年。放ってはおけないのだけど助けられるかどうかもわからない。
本当に引き受けていいのか、放っておいた方がいいんじゃないのか…?
一人しかいないというのに、未知の魔物未知の場所で今すぐなど、到底無理である。
「街に戻って準備をする時間はありそうなのか?」
「わかりません…王女様が連れ去られた理由もわからないのです…」
そう言われてしまうと猶予は無さそうに感じてしまう。
オークはなんでもすぐに食べてしまうと言うのだから、もしかしたら王女も既にオークの腹の中かもしれないではないか。
「わかった、出来る限りやってやろう」
見捨てたとあっては寝覚めも悪かろう。無理なら無理で今度は全力で逃げてやる。
そう意気込むと、リフルから一つのアイテムを渡される。
「これは【帰還の鈴】です、もし危なくなったら殺されてしまう前に使ってください…
安全なところへ戻れるようになっていますので…」
どこへ?と聞くと、答えられないと言う。
とにかく、使わずに倒せるのが一番なのだからその時になって考えることにしよう。
俺は、他になにか武器は無いかと考える。少しでも倒せる可能性を高めたかった。
「短剣…の代わりに錫杖…は使えないか、棍棒もダメだな重い」
右手は矢を持つのに使うのだけど、それでも接近されたら他の手段しかない。
じゃあいっそゴブリンスリンガーを両手に持って…。
オロオロとリフルは戸惑っている。
『あぁダメだな、どうやって矢を付けるんだ?』と一人で突っ込んでいると
【合成しますか?】と文字が唐突に現れる。
ギルド長からもらった防具のことがパッと頭に蘇り、今この状況と一つの線で繋がるのだった。
「そうか、合成値か」
「どうしました?!だ…大丈夫ですか…?」
リフルよ、大丈夫だ、いけるかもしれないぞ。
「よし!(+1)になった!」
続けて残りの2つも合成した。
【ゴブリンスリンガー(+3):攻撃力32(+24)】
『短剣もやっておこう!』と2つ3つ合成すると、突然…。
『パァン…』と光になって消えていく。
「失敗しました…だと?!」
ゴブリンスリンガーが失敗しなくてよかった、短剣ならまだたくさんある。
せめて(+4)は作りたい。
その後2回失敗して、4回目にしてついに【短剣(+4):攻撃力9(+8)】が、出来上がったのだ
使わないかもしれないけれど、用心するに越したことはない。
先程からリフルは困った表情ばかり見せている。
さて、あまり待たせても悪い、さっさと向かうことにするか。
煌く霊薬を一瓶使い、仄めく小瓶も水に入れて飲んでおいた。
俺は急ぎ足で、なおかつ警戒しながら砦に近づいたが、妖精のリフルはついて来てはいない。
来てもおそらく邪魔でしかないだろうから待機しているのだろう。
さっそく1匹のオークが見えてきた。あのくそ豚どもめ…。
モルツの説明のお陰で、俺は躊躇なくその豚たちに攻撃を仕掛けることができるほどにはなっていたのだった。
ゆらゆらと、まるで何かを待っているように。
『なんだ?これは…』と眺めていると、一瞬ピタッと止まった光は、ふらふらっとこちらに向かってくるのだった。
これはもしや敵なのではないのか?そんな思いが巡ってしまい、俺はすぐさま赤い矢を向け射ようとしたのだった。
「お願いします…助けてください…」
急に光の方から声が聞こえてくる。非常にか細く今にも消えそうな灯火のようであった。
射ってもいいのか悪いのか、本来ならこの躊躇が生死を分かつことになる。
この赤い光が邪なるものなら、俺はまた死んでいたかもしれないという状況になっていたというのに。
「見えて…ますよね?お願いです、王女様を助けてください!」
赤い光をじっと目を凝らしてみれば、小さな小さな…背中に羽の生えた少年がじっとこちらを見つめているのだった。
「妖精…?」
自然とそんな疑問を口にしていた。それほどにその少年が妖精と呼ぶに相応しい姿形であったからに他ならない。
「…はい!僕は妖精族のリフルです。
半刻ほど前に、我が城から王女様が連れ去られてしまい…。
追いかけて来たのですが、仲間達は無残にもオークキングに殺されてしまいました。
どうにか一度は砦から逃げ出して来たのですが、王女様を助けずには帰ることもできません!どうか!どうか…」
涙をポロポロと流す少年。放ってはおけないのだけど助けられるかどうかもわからない。
本当に引き受けていいのか、放っておいた方がいいんじゃないのか…?
一人しかいないというのに、未知の魔物未知の場所で今すぐなど、到底無理である。
「街に戻って準備をする時間はありそうなのか?」
「わかりません…王女様が連れ去られた理由もわからないのです…」
そう言われてしまうと猶予は無さそうに感じてしまう。
オークはなんでもすぐに食べてしまうと言うのだから、もしかしたら王女も既にオークの腹の中かもしれないではないか。
「わかった、出来る限りやってやろう」
見捨てたとあっては寝覚めも悪かろう。無理なら無理で今度は全力で逃げてやる。
そう意気込むと、リフルから一つのアイテムを渡される。
「これは【帰還の鈴】です、もし危なくなったら殺されてしまう前に使ってください…
安全なところへ戻れるようになっていますので…」
どこへ?と聞くと、答えられないと言う。
とにかく、使わずに倒せるのが一番なのだからその時になって考えることにしよう。
俺は、他になにか武器は無いかと考える。少しでも倒せる可能性を高めたかった。
「短剣…の代わりに錫杖…は使えないか、棍棒もダメだな重い」
右手は矢を持つのに使うのだけど、それでも接近されたら他の手段しかない。
じゃあいっそゴブリンスリンガーを両手に持って…。
オロオロとリフルは戸惑っている。
『あぁダメだな、どうやって矢を付けるんだ?』と一人で突っ込んでいると
【合成しますか?】と文字が唐突に現れる。
ギルド長からもらった防具のことがパッと頭に蘇り、今この状況と一つの線で繋がるのだった。
「そうか、合成値か」
「どうしました?!だ…大丈夫ですか…?」
リフルよ、大丈夫だ、いけるかもしれないぞ。
「よし!(+1)になった!」
続けて残りの2つも合成した。
【ゴブリンスリンガー(+3):攻撃力32(+24)】
『短剣もやっておこう!』と2つ3つ合成すると、突然…。
『パァン…』と光になって消えていく。
「失敗しました…だと?!」
ゴブリンスリンガーが失敗しなくてよかった、短剣ならまだたくさんある。
せめて(+4)は作りたい。
その後2回失敗して、4回目にしてついに【短剣(+4):攻撃力9(+8)】が、出来上がったのだ
使わないかもしれないけれど、用心するに越したことはない。
先程からリフルは困った表情ばかり見せている。
さて、あまり待たせても悪い、さっさと向かうことにするか。
煌く霊薬を一瓶使い、仄めく小瓶も水に入れて飲んでおいた。
俺は急ぎ足で、なおかつ警戒しながら砦に近づいたが、妖精のリフルはついて来てはいない。
来てもおそらく邪魔でしかないだろうから待機しているのだろう。
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