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第2章 精霊王
20話 再戦
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「ピルスル頼む、俺もローズももう限界だ!」
早朝、すでに『出かけるぞ!』な雰囲気の漂う中、俺は土下座をしていた。
「せっかく大きな街にいるっていうのに、着いてからは拘束されて…。
ようやく解放されたと思えば塔に登り…。
見ろ!ローズなんか既に女を捨てたような髪をしているぞ!」
もはや身だしなみなど関係なかった。
ピルスルの目的は王への謁見と調査だったのだから。
「ようやく、レギも回復したところだ、少しは気持ちを切り替えてもいいのではないだろうか?」
俺は二人の為、自分の為に熱弁する。
「せやせやー…」
放心状態のローズも同意していた。
そんな感じで、熱弁の甲斐あって街の観光へと繰り出すことができたのだった。
「結局昨日はギルド寄らんと帰ってもうたやん?ピルスルおらんけどウチらだけでお金取りに行こうや」
そうだった、査定待ちだったのだ。
要らない物を全部売ったお陰で、俺のインベントリもすっきりして食料と装備、アイテムくらいなものだ。
「えーっと、シュウ様からお預かりしていた素材ですね…」
ゴソゴソと後ろの巨大金庫から革袋をひとつ。
「こちらの金貨30枚です、一部見たことのないものも含まれていたのですが、良いものだということでして少し色をつけての金額になっております。
明細はご入り用でしょうか?」
『あ、大丈夫です』むしろ貰いすぎな気が…。
「少し銀貨でいただけますか?」
ちょっとした買い物に金貨をポンポン出すわけにもいくまい…。
さて、軍資金もできたことだし、いざ!
…まず俺の希望でアクセサリーショップを覗いていた。
「誰かにプレゼント買うんか?」
「あ、いや火属性強化できないかと思って」
俺が答えると、ローズは『あんさんも同じクチやっちゅうことか…』なんてぼやいてた。
うん、女心はよくわからん。
レギはレギで『これカッコいいです…』なんて言って、鍛冶屋の前で見惚れてるし。
しかし何がそんなにカッコいいのだろうか…お、おぅズカズカと入っていった?!…やるなレギ。
一回り小さい身体に巨大な槌を振り回すドワーフ族が中で長身の剣を打っているのだったが。
それらの剣はレギには振り回せそうもない。
と、思っていたのにレギのやつ…。
よりによってその中でも特に長い業物を買ってきやがった。
「はぁー…素敵です…」
ちょっと変わってやがるとは思ったがここまでとは。
「で、それどうすんだ?」
もしかしてレギが装備するのか?それならちょっと見てみたくないわけでもないぞ。
「いえ、シュウさんなら似合うと思って」
『え?なんでそんな事を聞くのだ?』といった風に首を傾げながらレギが答える。
「え?俺はこの武器(ゴブリンスリンガー)が…」
「いいじゃないですかー、金貨8枚もしましたけど、普段火属性だ炎だって言ってるシュウさんにはぴったりだと思いますよ」
「あー、確かにシュウって変わったとこあんもんなぁ」
俺はローズにまで変わった男に見られているのか。
そりゃ火属性だなんだは言っていたがこれは理由が…まぁいいや…。
「数年に一度生え変わるとされる火龍の牙を使った武器だそうで、すっごく強そうなんです」
非常に怪しい謳い文句だが…まさか観光客相手だと思われてつかまされてんじゃないだろうか?とりあえず鑑定だな。
【魔剣キルディクス:攻撃力10、倒した魔物の力を吸収し成長する、使用する者を選ぶため低レベルの者ではその身を拝むことすら叶わない、適正レベル25】
うわー…もっとヤバいのきたー…。
なに魔剣って?そんなの売るなよ鍛冶屋ども!……でもちょっと気になるな。
「な、…なぁレギ、その剣抜くことできるか?」
俺はレギ自身にまず抜かせようと決めた。
だって呪われたくないもん。
レギが鞘と柄に手をかけ引くと、スルリと鞘からその美しい刀身を露わにする。
「やっぱ綺麗ですよねぇー、中でも見せてもらってたんですが。
急にそこの偉い人が『似合ってる』って言うんですよ、火属性が良いって言ったんですけど『これ』がそうだってことで、絶対にシュウさんの方が似合うと思ってつい買っちゃいました」
……きっとそれは、中にいる誰も身を抜くことが出来ないから…押し付けたってことなのか?
まぁちょっと使いづらそうではあるけれど。
とにかく、呪われてる風でもなかったので貰っておいた。レギには自分の買い物を楽しんでくれと俺の分から金貨を渡しておいたのだが、次から次へとみんなに合いそうな物を見つけていったのだ。
なに?これってあいつのスキルなの?なんかレアものばかり手に入るんだけど…。
さて、戻ろうかと3人で宿へ向かう。
「ピルスルさんにも良いの有りましたね」
そう言っていたレギが、ホクホク笑顔であった。
今度から買い物は任せてしまって良いのじゃないだろうか…?
ピルスルは、朝からどこかへ出かけているのだった。多分別のダンジョンでも見に行ったのだろうか。
ザワザワ…。
急に街が騒がしくなる、いやそれまでも十分に騒がしいのだけれど。
どうも街の入り口の方で何かあったのだそうだ。
「おい、男が襲われてるらしいぞ」
「あぁ聞いた、女の子も一緒だって話だろ?」
なに?それは助けなければいけないんじゃないのか?騎士団はもう動いてるんだろうなぁ…?
まぁ、言っても城下町。
すぐに屈強な戦士たちが来て収まるだろうなぁ、と物見遊山で入り口に向かい覗き見たのだけれど。
「ピルスルっ!!」
いやまさかお前かよ!何してんだよ、ってことは…。
やっぱりお相手はイフリートさんですか…。
何しちゃってんの?人のバカンスを!休暇をーーーーー!!
早朝、すでに『出かけるぞ!』な雰囲気の漂う中、俺は土下座をしていた。
「せっかく大きな街にいるっていうのに、着いてからは拘束されて…。
ようやく解放されたと思えば塔に登り…。
見ろ!ローズなんか既に女を捨てたような髪をしているぞ!」
もはや身だしなみなど関係なかった。
ピルスルの目的は王への謁見と調査だったのだから。
「ようやく、レギも回復したところだ、少しは気持ちを切り替えてもいいのではないだろうか?」
俺は二人の為、自分の為に熱弁する。
「せやせやー…」
放心状態のローズも同意していた。
そんな感じで、熱弁の甲斐あって街の観光へと繰り出すことができたのだった。
「結局昨日はギルド寄らんと帰ってもうたやん?ピルスルおらんけどウチらだけでお金取りに行こうや」
そうだった、査定待ちだったのだ。
要らない物を全部売ったお陰で、俺のインベントリもすっきりして食料と装備、アイテムくらいなものだ。
「えーっと、シュウ様からお預かりしていた素材ですね…」
ゴソゴソと後ろの巨大金庫から革袋をひとつ。
「こちらの金貨30枚です、一部見たことのないものも含まれていたのですが、良いものだということでして少し色をつけての金額になっております。
明細はご入り用でしょうか?」
『あ、大丈夫です』むしろ貰いすぎな気が…。
「少し銀貨でいただけますか?」
ちょっとした買い物に金貨をポンポン出すわけにもいくまい…。
さて、軍資金もできたことだし、いざ!
…まず俺の希望でアクセサリーショップを覗いていた。
「誰かにプレゼント買うんか?」
「あ、いや火属性強化できないかと思って」
俺が答えると、ローズは『あんさんも同じクチやっちゅうことか…』なんてぼやいてた。
うん、女心はよくわからん。
レギはレギで『これカッコいいです…』なんて言って、鍛冶屋の前で見惚れてるし。
しかし何がそんなにカッコいいのだろうか…お、おぅズカズカと入っていった?!…やるなレギ。
一回り小さい身体に巨大な槌を振り回すドワーフ族が中で長身の剣を打っているのだったが。
それらの剣はレギには振り回せそうもない。
と、思っていたのにレギのやつ…。
よりによってその中でも特に長い業物を買ってきやがった。
「はぁー…素敵です…」
ちょっと変わってやがるとは思ったがここまでとは。
「で、それどうすんだ?」
もしかしてレギが装備するのか?それならちょっと見てみたくないわけでもないぞ。
「いえ、シュウさんなら似合うと思って」
『え?なんでそんな事を聞くのだ?』といった風に首を傾げながらレギが答える。
「え?俺はこの武器(ゴブリンスリンガー)が…」
「いいじゃないですかー、金貨8枚もしましたけど、普段火属性だ炎だって言ってるシュウさんにはぴったりだと思いますよ」
「あー、確かにシュウって変わったとこあんもんなぁ」
俺はローズにまで変わった男に見られているのか。
そりゃ火属性だなんだは言っていたがこれは理由が…まぁいいや…。
「数年に一度生え変わるとされる火龍の牙を使った武器だそうで、すっごく強そうなんです」
非常に怪しい謳い文句だが…まさか観光客相手だと思われてつかまされてんじゃないだろうか?とりあえず鑑定だな。
【魔剣キルディクス:攻撃力10、倒した魔物の力を吸収し成長する、使用する者を選ぶため低レベルの者ではその身を拝むことすら叶わない、適正レベル25】
うわー…もっとヤバいのきたー…。
なに魔剣って?そんなの売るなよ鍛冶屋ども!……でもちょっと気になるな。
「な、…なぁレギ、その剣抜くことできるか?」
俺はレギ自身にまず抜かせようと決めた。
だって呪われたくないもん。
レギが鞘と柄に手をかけ引くと、スルリと鞘からその美しい刀身を露わにする。
「やっぱ綺麗ですよねぇー、中でも見せてもらってたんですが。
急にそこの偉い人が『似合ってる』って言うんですよ、火属性が良いって言ったんですけど『これ』がそうだってことで、絶対にシュウさんの方が似合うと思ってつい買っちゃいました」
……きっとそれは、中にいる誰も身を抜くことが出来ないから…押し付けたってことなのか?
まぁちょっと使いづらそうではあるけれど。
とにかく、呪われてる風でもなかったので貰っておいた。レギには自分の買い物を楽しんでくれと俺の分から金貨を渡しておいたのだが、次から次へとみんなに合いそうな物を見つけていったのだ。
なに?これってあいつのスキルなの?なんかレアものばかり手に入るんだけど…。
さて、戻ろうかと3人で宿へ向かう。
「ピルスルさんにも良いの有りましたね」
そう言っていたレギが、ホクホク笑顔であった。
今度から買い物は任せてしまって良いのじゃないだろうか…?
ピルスルは、朝からどこかへ出かけているのだった。多分別のダンジョンでも見に行ったのだろうか。
ザワザワ…。
急に街が騒がしくなる、いやそれまでも十分に騒がしいのだけれど。
どうも街の入り口の方で何かあったのだそうだ。
「おい、男が襲われてるらしいぞ」
「あぁ聞いた、女の子も一緒だって話だろ?」
なに?それは助けなければいけないんじゃないのか?騎士団はもう動いてるんだろうなぁ…?
まぁ、言っても城下町。
すぐに屈強な戦士たちが来て収まるだろうなぁ、と物見遊山で入り口に向かい覗き見たのだけれど。
「ピルスルっ!!」
いやまさかお前かよ!何してんだよ、ってことは…。
やっぱりお相手はイフリートさんですか…。
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