スキル【合成】が楽しすぎて最初の村から出られない

紅柄ねこ(Bengara Neko)

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7章《チートマジシャン》

4話

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「おいっ、カンブリス隊長が新人と真剣勝負だって⁈」
「俺は訓練を見たことがあるが、あの隊長はバケモンだぞ」
「しかも新人ってのが、ギルドにいた副長さんだって噂だぜ?」
「あぁ、あの男か。確かに腕はあるらしいが、それだけじゃあなぁ……」

 僕たちが演習場に近づいていくと、見学に来た冒険者たちの、そんな話が聞こえてくる。
 この一週間で、バリエさんがレベルを上げたことを知っているのは僕たちだけだし、皆一様にカンブリスの勝ちを信じて疑わない。
「周りがこんなにも言うんだから、隊長さんって本当に強いのね」
 テセスが周囲を見回しながら心配そうにする。

「大丈夫よテセス。大蛇でレベル上げをしてたって聞いたけど、一日一体だけなんだから大したことないわよ」
 得意げにリリアが答えるのだけど、テセスが首を横に振っている。
「どっちが勝つとかはあんまり興味はないけど、負けるなんて思ってないわよ。
 それだけ信じられてる人を、アッサリ倒しちゃったらどうなのかな? って思っちゃってさ」
 もし隊長が強くないと広まり、騎兵隊への信用がなくなったら、国として大丈夫なのか?
 確かに新人にすら負けてしまう隊長となれば、そんな危惧の念を抱かれても仕方ないのだろう。

「おっ、出てきたみたいだぜ」
「おいおい、あんなもんで戦う気かよアイツ」
 周囲の声に気付いて顔を上げると、演習場の奥にある小屋から出てくるバリエさんの姿が見える。
 その姿は昨日別れた時のまま。
 防具は外しており、手には一本の杖を持っている。

「今度は隊長さんのお出ましか。
 こっちもいつもより軽装じゃないか?」
 カンブリスの姿は、まるで買い出しにでも来たような姿。
 胸当てや脛当てはついているが、武器は予備に持っているような短剣が一本。今から戦いが始まるようには到底見えない。
「なんだなんだ? 誰だよ真剣勝負とか嘘言った奴は!」
 誰かがそう言うと、他の人達も一緒になって騒ぎ立てヤジを飛ばす。

「どうしたんだろう……バリエさんの装備品なら僕が持ってるから、今から渡してくれば良いのかな?」
 インベントリから剣を取り出し眺める。
「どうなんだろ? お互いにっていうのなら、なにかワケがあるんじゃないの?」
 リリアがそう言うので、とりあえずは様子を見ていた。
 先ほどから一人の隊員が司会役を務め、話を聞くにどうやら『騎兵隊たる者、どこで何があろうとも、すぐに動けるようにしていなくてはならない』なんていう規則があるらしい。

「先日教会の中、神御前にて戦いの約束がなされた。
 各々、その時のままの格好で、騎兵隊の一員としてこの戦いに挑まれることとなったもだ」
 隊員が言うのももっともらしく聞こえていたのだけど、横でリリアが『杖しか持ってないの、分かってて言うんだから大したものよね、って』なんて言う。
 一時は戦争かもしれないなんて言ってたのに、なんだか楽しそうな人達だなぁなんて、僕は皮肉混じりに思っていた。

 話が終わり、遂に戦いが始まるらしい。
 ルールは簡単、勝てば勝ちなのだ。
 相手を降伏させるなり気絶させるなり。
 お互いに言いたいこともあるようで、正しいと思ったことを貫き通すには、相手を打ち負かす相応の力が必要だと言う。
 コルンが『野蛮だな』とは言うけれど、お互いに正しいと思い話では収まらないのなら、何かしらで決着をつけなければ仕方ないのだろう。

「武器や魔法は自由! お前たちも見学も自由だが、怪我をしても自己責任だ!」
「「おおぉっ‼︎」」
「では、始めっ!」
 隊員が試合開始の合図を出すと、周囲の盛り上がりは一層増し、僕たちの周りでは腕を振り上げて声を張り上げる冒険者たちで埋め尽くされた。

「すごい盛り上がりだね」
「さっきチラッと聞こえたけど、賭け事もやってるみたいよ。
 隊長さんが勝つ方に賭ける人が大多数だから、傷を付けれるかどうかの賭けになってるんだってさ」
 呆れた表情でリリアが教えてくれて、なるほど、それなら観客に熱が入るのも納得だと思った。

「多少手違いは生じたようだが、お主も剣は不要だと申したのだ。
 では、約束通り一週間でワシを越えられたか試させてもらおうぞ」
 短剣を構え、刃先をバリエさんに向けるカンブリス。
「杖だからって甘く見ないほうが良いですよ。
 なんてったってミスリルの十倍は強い金属なんですから」
 バリエさんが僕の作ったヒヒイロカネの杖を構えて、カンブリスに言い返すが、『そんな金属、聞いたこともない』なんて笑みを浮かべながら言うカンブリス。

 まぁ十倍どころじゃないかもしれないけど、あくまでも魔法攻撃力。
 しかも、装備できないんじゃ意味がない。
「ではまずは小手調べじゃ!」
 素早い動きで詰め寄って、剣を振るうカンブリス。
 周囲の歓声が一層増し、難なくそれを杖で受け止めたバリエさんを見ると、さらに歓声は大きくなった。

「ぬっ……なかなかやるではないか」
「いかなる相手も、甘く見てはならないと教えてくれたのは隊長ですよ。
 小手調べなんて言わずに、本気で向かって来た方が良いんじゃないですか?」
 あまりの声援の声で、戦っている二人の声がほとんど聞こえないのだが、なんとなく理解できるのは僕のスキルのおかげだろうか?
「なんか喋りながら戦ってるな、二人とも」
 コルンも、二人の動く口元が気になる様子だった。

 短剣を確実に杖で受けるバリエさんに痺れを切らしたのか、カンブリスの動きが格段に増すのだが、バリエさんはそれすらも確実に受け止める。
「反撃はしないのかしら?」
 リリアが呟くと、ちょうどバリエさんも杖を振り回し、それはカンブリスの脇に命中していた。
 『おぉっ!』という驚きの声が周囲から聞こえるが、攻撃を受けたカンブリスは全く動じていない。

「今のは傷じゃねぇ! まだ賭けは負けてねぇぞ!」
「ふざけんじゃねぇ! 攻撃は当たってたじゃねぇか!」
「主催者! どうなんだ? 傷がついてないなら、まだ続行か?」
「賭けの対象は傷だってよ! 出血しなけりゃ続行だ!」

 二人も多分真剣に戦っているのだろうけれど、周囲の賭け事の話が気になって集中して見れない。
 まぁ……そうだよね、あの杖は『攻撃力0』なんだし、装備できていたって叩いても威力は無いのだから。
「ふはは、まさか今のが本気なのか?
 一週間で身に付けたのは剣を受けることだけか? 魔物は倒さなくては永遠に攻撃を繰り出してくるのだぞ?」
「大丈夫ですよ隊長。ちょっと離れててもらわないと、僕も自分の魔法に巻き込まれてしまいそうで、それが怖いだけですよ」
 バリエさんが杖を両手で持ち直して、何やら呟き始める。
 遂に魔法が見れるのか?
 杖を構えたバリエさんが放つ魔法は一体どんなものなのか?
 そんな興味に惹かれたところで、再びカンブリスが接近し、バリエさんは魔法を中断せざるを得ない様子。
 あぁ、もどかしい。

「魔法なんて、魔力を溜めなくていいならすぐに放てるんじゃないのか?」
「そうよ、威力を高めようと思ったら時間はかかるけれど、ちょっとした火の玉くらいならすぐに出せるわよ。
 まだまだ特訓が足りないんじゃないの?」
 コルンの疑問にリリアが答えながら僕の方を見る。
「いや……練習では結構ちゃんと撃ててたよ。形は微妙だったけど」
 それに、ブツブツと何かを喋ることもなかったし、内容が『火の精霊』がどうのって、全く意味のわからない内容だった。

「どうしたのだ? 魔法を使うのではないのか?」
 カンブリスの動きはさらにキレを増し、なぜかバリエさんの動きは鈍っているように見える。
 徐々にバリエさんの身体に切り傷が刻まれていくと、観客の中には『もう見ていられねぇ』なんて言って立ち去る者が出てきた。
 終始一方的な戦いに見えてしまっているのだから仕方ない。
 別にイジメではないのだろうが、そうだと言われればそう見えてくるくらいには、勝敗は一目瞭然のように感じられたのだ。

「なんか変よ。動きが鈍るったって、急すぎるわ。
 まるで状態異常にでもかかったみたい……」
 確かに動きが急に鈍っていた。
 実際にはカンブリスは速くなり、バリエさんは遅くなったものだから、相対的に物凄く動きが鈍ったように見えてしまう。
「おいおいっ、もうバテたのかよさんよっ!」
 そんなわけだから、周囲の声もどんどんとヤジが増えていく。
「ふざけんなよ新米っ! お前にいくら注ぎ込んだと思ってやがんだ!」
 そんなことはバリエさんに関係なくないか?

 しばらく、そんな一方的な戦いが続き、バリエさんも杖を構えて魔法を放つのは諦めたようで、胸元から練習に使っていたルースを取り出していた。
「ファイアー!」
「ぬぅ⁈ なかなかの威力の魔法を放つではないか!」
 カンブリスには、そこそこ効いているようだけど、練習時よりもさらに形を成しておらず、どう見ても威力は低い。
 魔物と違って、魔力を溜めるような隙を与えてくれないから、まともに撃つことも難しいのだろう。

「ほれっ、もう終わりなのかっ?」
 そんな魔法ではなかなか怯まないカンブリスは、さらに速度を上げバリエさんを一方的に攻撃し続ける。
 なんとか堪えているバリエさんだが、時間の問題だろう……

「ちょっと行ってくる……待ってて」
「え? あ、ミア? どうしたの?」
 急に背後から声が聞こえたものだから、誰かと思い驚いてしまった。
 それにしても『行ってくる』って、どこへ?
 試合に飽きてしまったのだろうか?

「お、隊長さんも疲れてきたみてぇだな!」
 戦っている二人の動きが明かに鈍っている。
 バリエさんは攻め続けられた疲れや痛みからだろうが、さすがのカンブリスにも疲れがみえたようだ。
「むっ⁈ ワシはまだまだ疲れてはおらんぞっ!」
 そう言って再び短剣を振るうのだが、誰の目から見ても、動きが鈍っているのは明らかだった。

「やはり歳かねぇ……」
「そろそろ引退なんじゃないか?」
 遠くの方では隊員たちが声援を送っているのだが、冒険者が多く並ぶこちら側では、そう言った声が多くなっていった。
 まだ賭け事は続いているし、もしかしたらどんでん返しが起きるのではないかとなって、再び盛り上がりを見せる。

 すると再びバリエさんが、簡単な火魔法でカンブリスを引き離す。
 火魔法ではなく、他の属性だったら血が出て賭けはバリエさん側で決まっていたかもしれないのだけど、残念ながら今のところ流血はないようだ。
「おっ、バリエさんも調子出てきたんじゃないか?」
「本当だね、身体が温まってきたのかな?」
 コルンに言われてよく見てみれば、確かに動きのキレが先ほどとは違う。
 再び火魔法でカンブリスを引き離したところで、再び例の杖を前に突き出していた。
 この間合いなら、魔力を溜めた魔法を放てると判断したのだろう。

煉獄れんごくの狭間より堕ちし火の精霊……
 汝の力は柱となり、天に在る不徳の象徴へと至るであろう……』
 バリエさんは何を呟いているのだろうか?
 周りの人達の中には、キョトンとした表情を見せる者もいるし、誰にもその行動が理解できていないのだと思う。
 まぁ、これがバリエさんなりに魔法をイメージしやすい言葉なのだとしたら、今からそういう魔法を使うという意味なのだろうけれど。

 バリエさんが呟き終わると、杖の先端に赤い火が灯る。
 一呼吸おいて、ようやく魔法が放たれるようだ。

『堕天を貫け! フレイムピラー!』
 バリエさんが杖を天に掲げて魔法名を叫ぶと、カンブリスとの間にある地面が次第に赤く輝いていく。
 まるで地面が熱で溶けていくかのように、その円は広がっていき、カンブリスの立つ手前にまで広がっていった。
 すると次の瞬間……

 ドン、という表現では足りないのだろう。
 少なくとも大きな音がしたのは間違いないのだが、それ以上に目の前に現れた巨大な炎の柱は皆の視線を奪っていたようだ。
 どこまでも続く炎の柱は、魔法というよりもこの世の終焉しゅうえん
 しばらくして柱は消え去ったが、人々の視線は、その後もしばらく上空へと向いたままだったのだった……
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