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1章 ダンジョンと少女
お勉強
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『あの子やべぇっス!』
『マジ半端ねぇんスよ!』
『俺もスライム飼って良いっスか?』
『あーーー、羨ましいっスよ!』
川の掃除から2週間、語彙力の失ったマールが言っていたという言葉の数々である。
ボルは口数が少ないのだが、それでも『あんなスライムは初めて見た』とは言ったようである。
そうなるとスライムを召喚し辛くなるわけで、凍花も勘違いをしていたことに少しばかり後悔することとなった。
「噂は聞いてるわよ、マジヤバテイマーさん」
「やめてくださいよサラさんっ。
スキルくらいみんな使ってるって話だったし、そこまで変わってるって思ってなかったんだから!」
スキルなんてものは発動に時間はかかるし、一度使えばしばらくは使えない。
凍花の召喚もまた瞬時に対応できるものでもないのだ。
だからこそ、ちょっと雑用に向いている平凡なスキルだと凍花が思い込んでしまったのだ。
ともかく、冒険者としての心得を学ぶため、ギルド長は凍花と面識のあるサラに依頼を出してくれていた。
若い芽を潰したくはないのは、小さな村ではごく当たり前の考えのようである。
獲物は短剣、少女にも扱える大きさで解体作業にも道具として利用可能。
ただし基本的には魔物とは対峙しない前提のお話。
「とりあえず、私も見てみたいけどスライムちゃんは後のお楽しみってことで。
アイテムについての講義から進めるわよ」
村から少し離れた場所で、サラは用意したものを地面に並べていく。
短剣とそれを入れる鞘。これには帯がついており腰に巻くためだ。
回復薬は万が一怪我をした時のため。
感染症などのリスクを軽減でき、治癒魔法を使うための道具でもある。
「薬だけじゃ怪我は治らないんですか?」
「そんな魔法みたいなことできないわよ。せいぜい止血が早まるか痛みがひく程度ね」
魔法というものは本来人間には使えないのだと知ることとなる。
魔法を使うために必要なものが、キューブと呼ばれる結晶体と魔力の元であるエーテル。
つまりは魔物の素材とエネルギー源を組み合わせて擬似的に魔法を生み出している。というのが正しい認識のようである。
「この場合、キューブの代わりとなるものが回復薬よ。
この中には薬草のほかに魔物の素材も使われていて、エーテルを通すことで回復魔法と同じような効果が得られるの。
まぁ実際の回復魔法なんて魔物も使わないだろうし、原理は不明よね」
回復薬単体の場合は鎮痛剤程度だが、回復魔法となると簡単な切り傷くらいはすぐに消えるという。
というか消える。
そしてそれは、木の枝でうっかりと腕に怪我を負った凍花も、身をもって体験済みであった。
そのほか、怪我をした際の道具と使い方を学ぶと、念押しに『魔物を見つけたら向こうからは見つからないという選択をすることだ』と言われることとなる。
ただ、世界にはテイマーという職業があり、積極的に戦い強い魔物を仲間にしようとする者もいる。
どうやら大きな街では、貴族の一興として魔物同士を戦わせるといった催しもあるそうなのだ。
「最後に、どうしても戦わなきゃいけないかもって時のとこだけど」
「うんうん」
「どうやら、今がその時みたいなのよねー……
フォレットって、すばしっこいから嫌いなのよね……」
サラが横目で一本の木が立っている方を見る。
その傍らには、ジッとこちらを見据える小さな人影。
凍花が初めて見る魔物、フォレットと呼ばれる小さなゴブリンが構えていたのだった。
『マジ半端ねぇんスよ!』
『俺もスライム飼って良いっスか?』
『あーーー、羨ましいっスよ!』
川の掃除から2週間、語彙力の失ったマールが言っていたという言葉の数々である。
ボルは口数が少ないのだが、それでも『あんなスライムは初めて見た』とは言ったようである。
そうなるとスライムを召喚し辛くなるわけで、凍花も勘違いをしていたことに少しばかり後悔することとなった。
「噂は聞いてるわよ、マジヤバテイマーさん」
「やめてくださいよサラさんっ。
スキルくらいみんな使ってるって話だったし、そこまで変わってるって思ってなかったんだから!」
スキルなんてものは発動に時間はかかるし、一度使えばしばらくは使えない。
凍花の召喚もまた瞬時に対応できるものでもないのだ。
だからこそ、ちょっと雑用に向いている平凡なスキルだと凍花が思い込んでしまったのだ。
ともかく、冒険者としての心得を学ぶため、ギルド長は凍花と面識のあるサラに依頼を出してくれていた。
若い芽を潰したくはないのは、小さな村ではごく当たり前の考えのようである。
獲物は短剣、少女にも扱える大きさで解体作業にも道具として利用可能。
ただし基本的には魔物とは対峙しない前提のお話。
「とりあえず、私も見てみたいけどスライムちゃんは後のお楽しみってことで。
アイテムについての講義から進めるわよ」
村から少し離れた場所で、サラは用意したものを地面に並べていく。
短剣とそれを入れる鞘。これには帯がついており腰に巻くためだ。
回復薬は万が一怪我をした時のため。
感染症などのリスクを軽減でき、治癒魔法を使うための道具でもある。
「薬だけじゃ怪我は治らないんですか?」
「そんな魔法みたいなことできないわよ。せいぜい止血が早まるか痛みがひく程度ね」
魔法というものは本来人間には使えないのだと知ることとなる。
魔法を使うために必要なものが、キューブと呼ばれる結晶体と魔力の元であるエーテル。
つまりは魔物の素材とエネルギー源を組み合わせて擬似的に魔法を生み出している。というのが正しい認識のようである。
「この場合、キューブの代わりとなるものが回復薬よ。
この中には薬草のほかに魔物の素材も使われていて、エーテルを通すことで回復魔法と同じような効果が得られるの。
まぁ実際の回復魔法なんて魔物も使わないだろうし、原理は不明よね」
回復薬単体の場合は鎮痛剤程度だが、回復魔法となると簡単な切り傷くらいはすぐに消えるという。
というか消える。
そしてそれは、木の枝でうっかりと腕に怪我を負った凍花も、身をもって体験済みであった。
そのほか、怪我をした際の道具と使い方を学ぶと、念押しに『魔物を見つけたら向こうからは見つからないという選択をすることだ』と言われることとなる。
ただ、世界にはテイマーという職業があり、積極的に戦い強い魔物を仲間にしようとする者もいる。
どうやら大きな街では、貴族の一興として魔物同士を戦わせるといった催しもあるそうなのだ。
「最後に、どうしても戦わなきゃいけないかもって時のとこだけど」
「うんうん」
「どうやら、今がその時みたいなのよねー……
フォレットって、すばしっこいから嫌いなのよね……」
サラが横目で一本の木が立っている方を見る。
その傍らには、ジッとこちらを見据える小さな人影。
凍花が初めて見る魔物、フォレットと呼ばれる小さなゴブリンが構えていたのだった。
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