27 / 55
1章 ダンジョンと少女
魔物と獣人
しおりを挟む
凍花がパン屋に戻ると、店の灯りはついたままで店内には誰もいなかった。
店を閉めて食事の準備をしているわけでもなく、かといって出かけている様子もない。
ロゼッタがどこにいるのかという疑問はあったが、屋根裏に寝かせた獣人のことも気になって階段を上る凍花。
しかし、あまりに想定外の光景が広がっていて凍花は叫ぶしかできずにいた。
「どうしたんですかロゼッタさん!」
横になり腫れた腕を押さえながら呻くロゼッタの姿があり、そこには獣人もトラの姿も見当たらない。
トラには普段は特に指示はしていなかったが、今回は獣人の子を見てて欲しいと伝えただけである。
それは誰かに危害を加えようとするのを止めるという指示でもなく、誰かから護れという指示でもない。
「そういうこと……?」
妙に納得したが、起きてしまった出来事をそう易々と受け入れることもできないのも事実。
「いや、そんなことより早く手当しなきゃ!
えっと、ステータス割り振りがたしか知力と……」
店に回復薬はあるが、取りに下の階へ降りる時間も惜しく感じてしまう。
召喚するのはやはりスライムであり、以前より多くのステータスが割り振れる分、魔法の習得もあっさりと上手くいく。
【ヒーリング:対象単体に回復の効果】
実際に使うのは初めてだったが、その効果はかなり優れていたようだ。
ゆっくりと腫れが引いていき、徐々に痣は消えていき、痛みに関しては和らいだのかどうかは不明だが、ロゼッタの荒い息も落ち着き、そのまま意識を失ってしまったのだ。
念のためにもう一度と思ったが、スライムのステータスが低いため、しばらくは使用できそうにない。
「とりあえず大丈夫……かな?
後で謝らなきゃ……だよね」
原因はほぼ間違いなく獣人の子であり、それは人間にとって魔物という認識なのだろう。
どうしてロゼッタを襲ったのかは定かではないが、ここから逃げ出してどこかに隠れているのは間違いない様子。
店を飛び出した凍花は村中を駆け回る。
すぐに見つかればいいが、ギルドの様子からすると、発見次第獣人の子は討伐対象になるのだろう。
だから『大物だな』なんて言われていて、きっとそれは獣人を倒して持ち帰ったという事を意味していたのだろう。
「いたか?
こっちは見当たらない!」
「いや、畑の方にもいなかった!
建物の隙間も探した方がいい!」
あれだけ平穏な村だったというのに、一瞬にして物々しい雰囲気になってしまう。
そして、男達のその表情と言葉がが凍花の心に突き刺さってくる。
さらには村に訪れていた行商の面々も、騒ぎに巻き込まれまいと慌てて荷物を片付けているのだ。
「帰ったらオレンジマーマレード作ろう……とか考えてたのになぁ……
ねぇトラ、どこ行ったのよトラ……」
辺りには『殺せ』と騒ぐ冒険者と、騒ぎを知って怯える村人達。
呼びかける魔物も見当たらなければ、獣人の姿ももちろん見つからない。
次第に不安になり、呼びかける声は大きくなっていった。
それでも返事は聞こえてこない。
ダンジョンの調査で頑張ったつもりだったが、しっかり迷惑をかけてしまったのだ。
たしかに人間にとっては魔物かもしれないが、言葉を理解する怯えた獣人の子が殺されるなんて納得もいかない。
そして以前も考えていた不安要素がもう一つ。
やはり自分もまた人間ではない存在なのかという気持ちが凍花を襲う。
「やだよもう……
こんな世界で生活するの怖いよ……」
小さな教会にかかる十字架を見上げて、凍花は気持ちが言葉になって溢れてしまう。
身体は幼い頃に戻り、田舎の家族とも連絡はとれず。
一度は神様を恨んだけれど、それでも前向きに暮らそうと思った矢先の出来事。
異世界について知らないことが多すぎて、だけどどうにかできそうな気持ちが無いわけでもなかった。
きっと明日には村を追われて出ていくことになる。
それだけならともかく、自分もまた魔物扱いされて追われる立場になるのかもしれない。
すべて凍花の勝手な妄想ではあるが、知っている者もいない異世界での生活という孤独な状況に、悲観的にならずにはいられないのも仕方なかったのだろう。
だから凍花は諦めてしまった。
村人と和解する道を閉ざし、逃げて、楽に生きたいと願ったのだ。
「おい、逃げたぞ!
教会の方へ行った!」
「逃すな、変異種だ殺せ!」
冒険者と共に、村人もクワや斧を持って走ってくる。
しかし、教会に近づくと大きな巨体が村人たちの行手を阻む。
「もうやめて……
子供を追いかけまわすとか……意味わかんない」
オークは特に行動するわけでもなく、ただ凍花たちを護るように立ちはだかるのみである。
村人にとってはオークから村を護ったはずの者が、急にオークを出して襲いかかってくるのだから恐怖でしかない。
当然、その言葉の刃は凍花にも振りかざされることとなったのだ。
「そいつは魔物だぞ!」
「そうだ、早く殺さねぇと!」
「おめぇもそいつらの仲間だったんか?!」
一体どちらが魔物なのだろうか?
確かに平野に現れる魔物は意味もなく人々を襲いかかる。
だが、今のこの状況は全くの真逆ではないのか?
そう思うと、凍花も我慢できずに口走ってしまう。
「魔物はあんた達じゃない!
こんな小さな子に寄ってたかって!」
自分もおそらく魔物寄りの存在に違いない。
それでもこちら側にも言い分はいくらでもあるのだ。
トラに隠れる獣人の子を見て、凍花は気持ちを固めてしまう。
「もういい……やって!」
『グォォォ!』
オークが夜の村で大きな雄叫びを上げると、近くにいた村人達は竦んでしまう。
そして地面に強い一撃を放ち、周囲には土煙が巻き起こる。
そして次の瞬間には、凍花たちの姿はどこにも見当たらなかったのであった……
店を閉めて食事の準備をしているわけでもなく、かといって出かけている様子もない。
ロゼッタがどこにいるのかという疑問はあったが、屋根裏に寝かせた獣人のことも気になって階段を上る凍花。
しかし、あまりに想定外の光景が広がっていて凍花は叫ぶしかできずにいた。
「どうしたんですかロゼッタさん!」
横になり腫れた腕を押さえながら呻くロゼッタの姿があり、そこには獣人もトラの姿も見当たらない。
トラには普段は特に指示はしていなかったが、今回は獣人の子を見てて欲しいと伝えただけである。
それは誰かに危害を加えようとするのを止めるという指示でもなく、誰かから護れという指示でもない。
「そういうこと……?」
妙に納得したが、起きてしまった出来事をそう易々と受け入れることもできないのも事実。
「いや、そんなことより早く手当しなきゃ!
えっと、ステータス割り振りがたしか知力と……」
店に回復薬はあるが、取りに下の階へ降りる時間も惜しく感じてしまう。
召喚するのはやはりスライムであり、以前より多くのステータスが割り振れる分、魔法の習得もあっさりと上手くいく。
【ヒーリング:対象単体に回復の効果】
実際に使うのは初めてだったが、その効果はかなり優れていたようだ。
ゆっくりと腫れが引いていき、徐々に痣は消えていき、痛みに関しては和らいだのかどうかは不明だが、ロゼッタの荒い息も落ち着き、そのまま意識を失ってしまったのだ。
念のためにもう一度と思ったが、スライムのステータスが低いため、しばらくは使用できそうにない。
「とりあえず大丈夫……かな?
後で謝らなきゃ……だよね」
原因はほぼ間違いなく獣人の子であり、それは人間にとって魔物という認識なのだろう。
どうしてロゼッタを襲ったのかは定かではないが、ここから逃げ出してどこかに隠れているのは間違いない様子。
店を飛び出した凍花は村中を駆け回る。
すぐに見つかればいいが、ギルドの様子からすると、発見次第獣人の子は討伐対象になるのだろう。
だから『大物だな』なんて言われていて、きっとそれは獣人を倒して持ち帰ったという事を意味していたのだろう。
「いたか?
こっちは見当たらない!」
「いや、畑の方にもいなかった!
建物の隙間も探した方がいい!」
あれだけ平穏な村だったというのに、一瞬にして物々しい雰囲気になってしまう。
そして、男達のその表情と言葉がが凍花の心に突き刺さってくる。
さらには村に訪れていた行商の面々も、騒ぎに巻き込まれまいと慌てて荷物を片付けているのだ。
「帰ったらオレンジマーマレード作ろう……とか考えてたのになぁ……
ねぇトラ、どこ行ったのよトラ……」
辺りには『殺せ』と騒ぐ冒険者と、騒ぎを知って怯える村人達。
呼びかける魔物も見当たらなければ、獣人の姿ももちろん見つからない。
次第に不安になり、呼びかける声は大きくなっていった。
それでも返事は聞こえてこない。
ダンジョンの調査で頑張ったつもりだったが、しっかり迷惑をかけてしまったのだ。
たしかに人間にとっては魔物かもしれないが、言葉を理解する怯えた獣人の子が殺されるなんて納得もいかない。
そして以前も考えていた不安要素がもう一つ。
やはり自分もまた人間ではない存在なのかという気持ちが凍花を襲う。
「やだよもう……
こんな世界で生活するの怖いよ……」
小さな教会にかかる十字架を見上げて、凍花は気持ちが言葉になって溢れてしまう。
身体は幼い頃に戻り、田舎の家族とも連絡はとれず。
一度は神様を恨んだけれど、それでも前向きに暮らそうと思った矢先の出来事。
異世界について知らないことが多すぎて、だけどどうにかできそうな気持ちが無いわけでもなかった。
きっと明日には村を追われて出ていくことになる。
それだけならともかく、自分もまた魔物扱いされて追われる立場になるのかもしれない。
すべて凍花の勝手な妄想ではあるが、知っている者もいない異世界での生活という孤独な状況に、悲観的にならずにはいられないのも仕方なかったのだろう。
だから凍花は諦めてしまった。
村人と和解する道を閉ざし、逃げて、楽に生きたいと願ったのだ。
「おい、逃げたぞ!
教会の方へ行った!」
「逃すな、変異種だ殺せ!」
冒険者と共に、村人もクワや斧を持って走ってくる。
しかし、教会に近づくと大きな巨体が村人たちの行手を阻む。
「もうやめて……
子供を追いかけまわすとか……意味わかんない」
オークは特に行動するわけでもなく、ただ凍花たちを護るように立ちはだかるのみである。
村人にとってはオークから村を護ったはずの者が、急にオークを出して襲いかかってくるのだから恐怖でしかない。
当然、その言葉の刃は凍花にも振りかざされることとなったのだ。
「そいつは魔物だぞ!」
「そうだ、早く殺さねぇと!」
「おめぇもそいつらの仲間だったんか?!」
一体どちらが魔物なのだろうか?
確かに平野に現れる魔物は意味もなく人々を襲いかかる。
だが、今のこの状況は全くの真逆ではないのか?
そう思うと、凍花も我慢できずに口走ってしまう。
「魔物はあんた達じゃない!
こんな小さな子に寄ってたかって!」
自分もおそらく魔物寄りの存在に違いない。
それでもこちら側にも言い分はいくらでもあるのだ。
トラに隠れる獣人の子を見て、凍花は気持ちを固めてしまう。
「もういい……やって!」
『グォォォ!』
オークが夜の村で大きな雄叫びを上げると、近くにいた村人達は竦んでしまう。
そして地面に強い一撃を放ち、周囲には土煙が巻き起こる。
そして次の瞬間には、凍花たちの姿はどこにも見当たらなかったのであった……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる