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1章 ダンジョンと少女
ゴーレムダンジョン『隠匿』
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長きにわたってストーンゴーレムの時代が続いている。
しかしそれ以前はリザードがいて、村には毎年何人もの犠牲者が現れた。
『もう俺は我慢ならねぇ! 息子は犠牲になり、畑は先日焼け野原になった』
日を吐くトカゲは食料にもなり、エーテルを管理したいギルドがコアの破壊を先延ばしにしていたのだ。
村の有志を募ってダンジョンに無理やり押しかけて、その時も数名の犠牲をだしつつコアは破壊された。
新しく現れるようになった魔物は次第に成長し、非常に硬い岩に擬態する。
しかし、対策を練って堀を設けた結果、村に魔物が入り込むことは無くなったのだ。
だが、村としてそのまま放置するわけにはいかないため、新しく発生したと思しきダンジョンを総出で探して回った。
ところがどうだ、どこを見てもダンジョンの影も形も見当たらないではないか。
何日も何週間も捜索は続いたが、ある日ギルドから一つの指示が出されることになった。
『現状考えうる魔物の被害で、今節はもっとも好ましいレベルであると判断する。
また近隣地域に存在する無上クエの影響もあり、この地域での活動はすぐに活発になるものではない。
以上の理由より、今案件は変異種の出現が確認されるまで保留とする』
つまりは、ダンジョン探しの実質放棄である。
魔物も自然から手に入れた力だけでは成長は遅く、大きく環境が変わらない限りは別のダンジョンができても対処は割と容易であろう。
ギルド側もある程度のエーテルが確保できると判断し、ダンジョンを絶級クエと認定。冒険者による攻略は制限されることとなった。
『隠匿クエ ゴーレムダンジョン』
穴から内部に入った凍花が見たものは、ダンジョン内で増えた大量の魔物の姿であった。
軽く見まわしただけで30は存在しており、その一体一体が岩に貼りついてカリカリと音をたてているのだ。
「大きな空間だけど、もしかしてストーンゴーレムがこれを空けたのかな?」
「かじってる音聞こえるよ、お姉ちゃん」
ダンジョンの外では冒険者に狩られてしまうから、隠れてダンジョン内でエネルギーの回収をしている。
そんな風に見えてしまい、会社の中で黙々とパソコンに向かう自分の姿を思い出した凍花。
「うーん……魔物って本当に悪者なのかなぁ……」
「わる物? 魔物は魔物? 今は岩をかじる物?」
「あ、いや人間にとって敵になるんだよね。
それは間違いないんだけど、こうやって見てると魔物も魔物の生きる理由があるんじゃないかって思えちゃうのよね」
「わからないけど……人間は怖いかな……」
本能で血を吸う蚊や、ネズミやGを人間は害虫だと言って駆除しようとする。
それと同じく、魔物も人間を襲うため駆除されるのは道理。
姿形が違うだけで、やっていることの本質は異世界も地球も同じなのだろうか?
このダンジョンが会社のオフィスなら、さながら自分達は建物を破壊して侵入した怪獣か?
少しだけ魔物に同情してしまい、考えることをやめてスライムを向かわせる凍花。
スキルの使用を確認してラビがとどめの一撃。
スライムベッドが次々いなくなって、ストーンゴーレムも消えていく。
さながら奴隷たちに特攻させる上官か貴族のようである。
「私って、やってること鬼畜だよね」
色々と考えてしまうが、これも仕方がないのだとすぐに自身を納得させようとする。
なぜなら、村人たちの態度が気に入らないのだから……
そう言い訳をしている凍花であった。
しかしそれ以前はリザードがいて、村には毎年何人もの犠牲者が現れた。
『もう俺は我慢ならねぇ! 息子は犠牲になり、畑は先日焼け野原になった』
日を吐くトカゲは食料にもなり、エーテルを管理したいギルドがコアの破壊を先延ばしにしていたのだ。
村の有志を募ってダンジョンに無理やり押しかけて、その時も数名の犠牲をだしつつコアは破壊された。
新しく現れるようになった魔物は次第に成長し、非常に硬い岩に擬態する。
しかし、対策を練って堀を設けた結果、村に魔物が入り込むことは無くなったのだ。
だが、村としてそのまま放置するわけにはいかないため、新しく発生したと思しきダンジョンを総出で探して回った。
ところがどうだ、どこを見てもダンジョンの影も形も見当たらないではないか。
何日も何週間も捜索は続いたが、ある日ギルドから一つの指示が出されることになった。
『現状考えうる魔物の被害で、今節はもっとも好ましいレベルであると判断する。
また近隣地域に存在する無上クエの影響もあり、この地域での活動はすぐに活発になるものではない。
以上の理由より、今案件は変異種の出現が確認されるまで保留とする』
つまりは、ダンジョン探しの実質放棄である。
魔物も自然から手に入れた力だけでは成長は遅く、大きく環境が変わらない限りは別のダンジョンができても対処は割と容易であろう。
ギルド側もある程度のエーテルが確保できると判断し、ダンジョンを絶級クエと認定。冒険者による攻略は制限されることとなった。
『隠匿クエ ゴーレムダンジョン』
穴から内部に入った凍花が見たものは、ダンジョン内で増えた大量の魔物の姿であった。
軽く見まわしただけで30は存在しており、その一体一体が岩に貼りついてカリカリと音をたてているのだ。
「大きな空間だけど、もしかしてストーンゴーレムがこれを空けたのかな?」
「かじってる音聞こえるよ、お姉ちゃん」
ダンジョンの外では冒険者に狩られてしまうから、隠れてダンジョン内でエネルギーの回収をしている。
そんな風に見えてしまい、会社の中で黙々とパソコンに向かう自分の姿を思い出した凍花。
「うーん……魔物って本当に悪者なのかなぁ……」
「わる物? 魔物は魔物? 今は岩をかじる物?」
「あ、いや人間にとって敵になるんだよね。
それは間違いないんだけど、こうやって見てると魔物も魔物の生きる理由があるんじゃないかって思えちゃうのよね」
「わからないけど……人間は怖いかな……」
本能で血を吸う蚊や、ネズミやGを人間は害虫だと言って駆除しようとする。
それと同じく、魔物も人間を襲うため駆除されるのは道理。
姿形が違うだけで、やっていることの本質は異世界も地球も同じなのだろうか?
このダンジョンが会社のオフィスなら、さながら自分達は建物を破壊して侵入した怪獣か?
少しだけ魔物に同情してしまい、考えることをやめてスライムを向かわせる凍花。
スキルの使用を確認してラビがとどめの一撃。
スライムベッドが次々いなくなって、ストーンゴーレムも消えていく。
さながら奴隷たちに特攻させる上官か貴族のようである。
「私って、やってること鬼畜だよね」
色々と考えてしまうが、これも仕方がないのだとすぐに自身を納得させようとする。
なぜなら、村人たちの態度が気に入らないのだから……
そう言い訳をしている凍花であった。
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