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1章 ダンジョンと少女
リンク レベル2
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ダンジョンコアも発見して、ラビの強力な一撃であっさりと破壊することができた。
通路が広かったこともあり、ダンジョンの発見を除けば最も簡単だったと言っても良いだろう。
まぁそれだけラビや仲間たちが強くなったということかも知れないのだけど。
「お姉ちゃん、また強くなった?」
「うん。やっぱりゴーレムの召喚と新しいスキル付与みたい。
リフレクション……かぁ、結構苦労させられたけど、それだけ強いスキルだよね」
【リフレクション:対象1体からの物理攻撃を一度だけ倍にして跳ね返す】
クールタイムを考えると、一日に使えるのは2回程度。
威力に関係なく、物理攻撃のみという制限もあるため使いどころは難しそうである。
「これでゴーレムダンジョンも攻略完了ね。
村に戻るのも嫌だし、マリアさんの言ってた街を目指してみよっか?」
マリアのくれた外套を羽織れば、見た目だけは小さな子供がいるようにしか見えない。
新しく行く場所であれば、ラビも普通に街の中を歩くことができるに違いない。
「うん。またダンジョンがあるといいね。
今度は私がダンジョンの入り口を壊すよっ」
「えーっ……探すの大変だから、私は入り口は塞がないでおいてほしいけどなぁ……」
「そういえば、ラビも大会に出場するの?」
「そ、そんなこと怖くてできませんよ……」
そんなこれからのことを話しながら歩いていると、山を越えた先に壮大な景色が見えてくる。
山の麓には湖が広がり、その近くに塀に囲まれた大きな街が見える。
広がる沼地らしき場所に、森、そして向こう側にはこれまで以上に大きくそびえる山。
理由はさておき、広大な世界の中でこれまでの出来事は小さな村の些細なものでしかない。
「なんかもう、馬鹿らしくなったなー。
ねぇラビ、少し休憩しよっか?」
人間、働き詰めは良くないものだ。
異世界に来て頑張らなくてはいけないと、どこか自分の中で決めてしまっていたのだろう。
仕事をもらって店番をしながらギルドに通い詰めた。
魔法を知ってキューブを買い、魔物のことを勉強して。
自分のスキルを知ってラビと出会い村を出ることにした。
うまく立ち回れたら今でも村に住んでいたのかもしれないけれど、ラビと共に旅立ったことは後悔していない。
座って遠くを眺めていると、沼地で誰かが魔物と戦っている様子が窺える。
やはり景色は似ていても異世界であることは変わりない。
「そうだ、ラビに新しいスキルを使ってあげなきゃって思ってたんだ。
なかなかタイミングが無くてさ」
「お姉ちゃんのスキル?
もっと強くなりたいです。お姉ちゃんみたいに!」
「あはは、ラビは私なんかより全然強いじゃん」
【リンク2:力を譲渡する】
レベル1はお互いにステータスの向上されるスキルだったが、レベル2になって得たものはラビの強化が目的のようである。
もし、このスキルをラビも持っていてお互いに譲渡し合うことができるなら、先に教えてくれただろうか。
きっと、このリンクスキルはラビのためにあるラビのスキルなのだろう。
「とりあえずスケルトンとレイスは使い所が難しいし、これでテストしてみるね」
譲渡の対象は自身のステータスやスキルの一部、エーテルやマテリアから好きなものといった感じである。
ステータスは、ただでさえ人並みなのだから渡せないとして、スケルトンが召喚できなくても困りはしないだろう。
「どう? 何か変化あった?」
譲渡した力はラビのステータスの強化となるそうで、魔物召喚が可能になるわけではない。
わらわらとスケルトンを召喚されても困るので、そこは正直ありがたいと思う凍花である。
「ちょっと強くなった! ……と思う!」
すぐに体感できるほどの強化では無いのだろうが、間違いなくスケルトンとレイスは召喚できる魔物のリストから消滅。
力としてラビに移ったことは間違いがないようだ。
「あ、新しいのも覚えたみたいです」
のほほんとラビを見守っていたら、突然そんなことを言い出した。
『(仮称)肉球パンチ』くらいしか見たことがないが、ラビはラビで何かしらのスキルは最初から持っているのだろう。
そういえばステータスカードを見せてもらったことはないのだが。
「えっと、ダークボール?」
「へぇ、魔法も覚えれるんだ。
多分それ、レイスが使うやつなんだと思うけど」
『えいっ』とか言いながら試し撃ちをする無邪気なラビだが、その手元から放たれるのは漆黒の電気玉のよう。
ゆっくりと動き、木にぶつかると弾けて消えた。
「威力……は、そこまで無いみたいね。
ファイヤーボールだったら色々役に立ちそうなんだけどなぁ」
「見て見てお姉ちゃん、いっぱい浮かんでるー」
「ラビー、エーテルがもったいないよー」
動きは遅いが足止めには使えそうでもある。
レイス自体は強化すれば別の魔法も覚えるのだろうが、譲渡してもその全てを覚えるわけではなさそうである。
ジェラートスライムなら氷魔法も覚えるような気はするが、ヒンヤリした枕が出せなくなるのは惜しい。
「あとは……ゴブリンを混ぜるのは、なんか嫌だしなぁ。
まぁスケルトンを渡した後に言うことでもないけどさ……」
ステータスカードを見て考えながらラビに目をやると、パチパチと爆ぜながら浮かぶ無数の球体が、ラビの周囲にしばらく浮かんでいたのである。
通路が広かったこともあり、ダンジョンの発見を除けば最も簡単だったと言っても良いだろう。
まぁそれだけラビや仲間たちが強くなったということかも知れないのだけど。
「お姉ちゃん、また強くなった?」
「うん。やっぱりゴーレムの召喚と新しいスキル付与みたい。
リフレクション……かぁ、結構苦労させられたけど、それだけ強いスキルだよね」
【リフレクション:対象1体からの物理攻撃を一度だけ倍にして跳ね返す】
クールタイムを考えると、一日に使えるのは2回程度。
威力に関係なく、物理攻撃のみという制限もあるため使いどころは難しそうである。
「これでゴーレムダンジョンも攻略完了ね。
村に戻るのも嫌だし、マリアさんの言ってた街を目指してみよっか?」
マリアのくれた外套を羽織れば、見た目だけは小さな子供がいるようにしか見えない。
新しく行く場所であれば、ラビも普通に街の中を歩くことができるに違いない。
「うん。またダンジョンがあるといいね。
今度は私がダンジョンの入り口を壊すよっ」
「えーっ……探すの大変だから、私は入り口は塞がないでおいてほしいけどなぁ……」
「そういえば、ラビも大会に出場するの?」
「そ、そんなこと怖くてできませんよ……」
そんなこれからのことを話しながら歩いていると、山を越えた先に壮大な景色が見えてくる。
山の麓には湖が広がり、その近くに塀に囲まれた大きな街が見える。
広がる沼地らしき場所に、森、そして向こう側にはこれまで以上に大きくそびえる山。
理由はさておき、広大な世界の中でこれまでの出来事は小さな村の些細なものでしかない。
「なんかもう、馬鹿らしくなったなー。
ねぇラビ、少し休憩しよっか?」
人間、働き詰めは良くないものだ。
異世界に来て頑張らなくてはいけないと、どこか自分の中で決めてしまっていたのだろう。
仕事をもらって店番をしながらギルドに通い詰めた。
魔法を知ってキューブを買い、魔物のことを勉強して。
自分のスキルを知ってラビと出会い村を出ることにした。
うまく立ち回れたら今でも村に住んでいたのかもしれないけれど、ラビと共に旅立ったことは後悔していない。
座って遠くを眺めていると、沼地で誰かが魔物と戦っている様子が窺える。
やはり景色は似ていても異世界であることは変わりない。
「そうだ、ラビに新しいスキルを使ってあげなきゃって思ってたんだ。
なかなかタイミングが無くてさ」
「お姉ちゃんのスキル?
もっと強くなりたいです。お姉ちゃんみたいに!」
「あはは、ラビは私なんかより全然強いじゃん」
【リンク2:力を譲渡する】
レベル1はお互いにステータスの向上されるスキルだったが、レベル2になって得たものはラビの強化が目的のようである。
もし、このスキルをラビも持っていてお互いに譲渡し合うことができるなら、先に教えてくれただろうか。
きっと、このリンクスキルはラビのためにあるラビのスキルなのだろう。
「とりあえずスケルトンとレイスは使い所が難しいし、これでテストしてみるね」
譲渡の対象は自身のステータスやスキルの一部、エーテルやマテリアから好きなものといった感じである。
ステータスは、ただでさえ人並みなのだから渡せないとして、スケルトンが召喚できなくても困りはしないだろう。
「どう? 何か変化あった?」
譲渡した力はラビのステータスの強化となるそうで、魔物召喚が可能になるわけではない。
わらわらとスケルトンを召喚されても困るので、そこは正直ありがたいと思う凍花である。
「ちょっと強くなった! ……と思う!」
すぐに体感できるほどの強化では無いのだろうが、間違いなくスケルトンとレイスは召喚できる魔物のリストから消滅。
力としてラビに移ったことは間違いがないようだ。
「あ、新しいのも覚えたみたいです」
のほほんとラビを見守っていたら、突然そんなことを言い出した。
『(仮称)肉球パンチ』くらいしか見たことがないが、ラビはラビで何かしらのスキルは最初から持っているのだろう。
そういえばステータスカードを見せてもらったことはないのだが。
「えっと、ダークボール?」
「へぇ、魔法も覚えれるんだ。
多分それ、レイスが使うやつなんだと思うけど」
『えいっ』とか言いながら試し撃ちをする無邪気なラビだが、その手元から放たれるのは漆黒の電気玉のよう。
ゆっくりと動き、木にぶつかると弾けて消えた。
「威力……は、そこまで無いみたいね。
ファイヤーボールだったら色々役に立ちそうなんだけどなぁ」
「見て見てお姉ちゃん、いっぱい浮かんでるー」
「ラビー、エーテルがもったいないよー」
動きは遅いが足止めには使えそうでもある。
レイス自体は強化すれば別の魔法も覚えるのだろうが、譲渡してもその全てを覚えるわけではなさそうである。
ジェラートスライムなら氷魔法も覚えるような気はするが、ヒンヤリした枕が出せなくなるのは惜しい。
「あとは……ゴブリンを混ぜるのは、なんか嫌だしなぁ。
まぁスケルトンを渡した後に言うことでもないけどさ……」
ステータスカードを見て考えながらラビに目をやると、パチパチと爆ぜながら浮かぶ無数の球体が、ラビの周囲にしばらく浮かんでいたのである。
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