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第37話「貸切風呂」
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第37話「貸切風呂」
約10分間のキスと下着の上からの愛撫で、蛍は十分に濡れた。ふと、壁掛け時計を見ると、7時半を過ぎていた。
「な、凪君、もう20分もしたら、ご飯の用意に来はるから、続きはご飯の後のお風呂でしよな!凪君のキスとソフトタッチ、めちゃくちゃ気持ちよかったで。ありがとうね。また、お風呂で、イチャイチャしよな!
じゃあ、浴衣の着付けするから、帯持ってくれる。浴衣羽織ったら、帯巻くの手伝ってな。」
と言い、帯締めを手伝ってもらった。
「螢さん、めちゃくちゃかわいいです。しゃ、写真撮らせてもらっていいですか?」
と凪がスマホを取り出してきた。
「じゃあ、凪君も浴衣に着替えて、ツーショットにしようや!私も凪君の浴衣姿の写真欲しいしな!」
凪はそそくさと服を脱ぐと、さっと浴衣に袖を通し、帯を締めた。
「きゃー、凪君もめっちゃ似合うで!じゃあ、こっちの窓をバックに一緒に写真撮ろうか!」
楽しく写真を撮っていると仲居がドアをノックし「食事の用意に入らせてもらっていいですか?」と声をかけてきた。
豪勢な食事に持ち込みのロゼワインを合わせて楽しんだ。日本海の魚介はどれも美味しく、煮物、揚げ物、焼き物、椀物と料理は進み、凪も満足げだった。蛍は相変わらずの小食だったが、あらかじめ、盛り付けを凪の椀や皿に振り分けてもらっていたので、同じペースで食事は進み、明日の行動予定などを楽しく話し合った。約80分で懐石コース料理を食べ終わるころには、蛍は二本目のワインがほぼ空になりかかっていた。
最後のデザートを仲居が持ってきた際に、「貸し切り湯、前のお客様が事故でキャンセルになっちゃいましたんで、9時半から10時半までご自由にしてもらっていいですよ。」と言ってくれたので、その言葉に甘えることにした。
デザートを食べ終わると、蛍は、薬局で買ったドリンク剤と漢方薬をテーブルに並べ
「凪君、さっきの薬局で試しで買ってみたんやけど、精力剤をいっぺん試してみよっか?ホンマやったら、18歳が飲むもんやないねんけど、私ばっかり気持ちよくしてもらうのも悪いし…、凪くんにも気持ちよくなってもらいたいから…。」
と言いかけたところで言葉に詰まった。
「はい、螢さんが勧めてくれるんでしたら、なんでもチャレンジします。こんなに素敵な螢さんを前にして「うん」も「すん」も言わない、あかんたれの息子ですけど、それで効果が出るならありがたいですもんね。」
とわざとらしく作った笑顔で凪はドリンクと分包薬を口にした。
貸切風呂は、ふたり用の丸い陶器の湯船に板張りの洗い場があり一畳の防水畳が敷かれていた。洗い場には、味のある木桶と木の椅子が置かれていた。
「まずは、かけ湯だけして、一緒にゆっくりあったまろうか?お風呂に入ったら、サービスタイムでお互い触り放題やで!きゃー、私何言うてんねやろ!カラカラカラ。」
と笑う蛍は、ふざけて、凪の浴衣の帯の端を掴むと、
「今から、凪君を「手籠めの刑」に処す!それー!」
と引っ張ると、
「奥方様、おやめくだされー!きゃー、ははは!」
と凪もふざけて、くるくると回った。
ふたりで、10時20分にタイマーをセットすると、小さく、深い丸い湯船に向かい合って入った。キスをすると、凪が先に蛍の胸を両手で優しく揉み始めた。蛍は凪の腕に手を添え、体を凪に預けた。
乳房を下から、円を描くように揉みながら、凪の指先が徐々に胸の中央に近づいてきて、蛍の心拍数が上がった。長いキスに呼吸が続かなくなり、蛍から唇を外し、凪の耳元で囁いた。
「凪君、めちゃくちゃ気持ちええよ。先っちょも優しく触って。できたら、下も触ってほしい。もう、感じてしもてるから、お湯と違うぬるぬる感があるかもしれへんけど…、凪君の細くて長い指が私の身体に触れてくれてるってだけでもうあかん。ああん、ごめん、恥ずかしい、声が出てしもた。」
凪は少し照れた表情を浮かべ、蛍の股間へ指を滑り込ませた。中指の腹で蛍の一番感じる突起をくるくると小さく円を描いた。「あっ、そこ、いいっ!」と蛍の喘ぎ声が凪の耳元でエコーがかかる。「あっ、あかん!」蛍の言葉に凪の指が止まる。
「違うねん、続けて…、「あかん」っていうのは「いい」っていう意味やし…。あっ、凪君の指が、私の大事なところ触ってくれてるんや…。気持ちいいっ!ちょと、はしたないけど一つお願いがあるんやけど…、………。」
と耳元で囁くと、凪が頷いた。
蛍は、湯船で立ち上がると、湯船の淵に小ぶりなお尻をかけ、左足を凪の顔の前で引き上げ湯船の淵にかけた。
約10分間のキスと下着の上からの愛撫で、蛍は十分に濡れた。ふと、壁掛け時計を見ると、7時半を過ぎていた。
「な、凪君、もう20分もしたら、ご飯の用意に来はるから、続きはご飯の後のお風呂でしよな!凪君のキスとソフトタッチ、めちゃくちゃ気持ちよかったで。ありがとうね。また、お風呂で、イチャイチャしよな!
じゃあ、浴衣の着付けするから、帯持ってくれる。浴衣羽織ったら、帯巻くの手伝ってな。」
と言い、帯締めを手伝ってもらった。
「螢さん、めちゃくちゃかわいいです。しゃ、写真撮らせてもらっていいですか?」
と凪がスマホを取り出してきた。
「じゃあ、凪君も浴衣に着替えて、ツーショットにしようや!私も凪君の浴衣姿の写真欲しいしな!」
凪はそそくさと服を脱ぐと、さっと浴衣に袖を通し、帯を締めた。
「きゃー、凪君もめっちゃ似合うで!じゃあ、こっちの窓をバックに一緒に写真撮ろうか!」
楽しく写真を撮っていると仲居がドアをノックし「食事の用意に入らせてもらっていいですか?」と声をかけてきた。
豪勢な食事に持ち込みのロゼワインを合わせて楽しんだ。日本海の魚介はどれも美味しく、煮物、揚げ物、焼き物、椀物と料理は進み、凪も満足げだった。蛍は相変わらずの小食だったが、あらかじめ、盛り付けを凪の椀や皿に振り分けてもらっていたので、同じペースで食事は進み、明日の行動予定などを楽しく話し合った。約80分で懐石コース料理を食べ終わるころには、蛍は二本目のワインがほぼ空になりかかっていた。
最後のデザートを仲居が持ってきた際に、「貸し切り湯、前のお客様が事故でキャンセルになっちゃいましたんで、9時半から10時半までご自由にしてもらっていいですよ。」と言ってくれたので、その言葉に甘えることにした。
デザートを食べ終わると、蛍は、薬局で買ったドリンク剤と漢方薬をテーブルに並べ
「凪君、さっきの薬局で試しで買ってみたんやけど、精力剤をいっぺん試してみよっか?ホンマやったら、18歳が飲むもんやないねんけど、私ばっかり気持ちよくしてもらうのも悪いし…、凪くんにも気持ちよくなってもらいたいから…。」
と言いかけたところで言葉に詰まった。
「はい、螢さんが勧めてくれるんでしたら、なんでもチャレンジします。こんなに素敵な螢さんを前にして「うん」も「すん」も言わない、あかんたれの息子ですけど、それで効果が出るならありがたいですもんね。」
とわざとらしく作った笑顔で凪はドリンクと分包薬を口にした。
貸切風呂は、ふたり用の丸い陶器の湯船に板張りの洗い場があり一畳の防水畳が敷かれていた。洗い場には、味のある木桶と木の椅子が置かれていた。
「まずは、かけ湯だけして、一緒にゆっくりあったまろうか?お風呂に入ったら、サービスタイムでお互い触り放題やで!きゃー、私何言うてんねやろ!カラカラカラ。」
と笑う蛍は、ふざけて、凪の浴衣の帯の端を掴むと、
「今から、凪君を「手籠めの刑」に処す!それー!」
と引っ張ると、
「奥方様、おやめくだされー!きゃー、ははは!」
と凪もふざけて、くるくると回った。
ふたりで、10時20分にタイマーをセットすると、小さく、深い丸い湯船に向かい合って入った。キスをすると、凪が先に蛍の胸を両手で優しく揉み始めた。蛍は凪の腕に手を添え、体を凪に預けた。
乳房を下から、円を描くように揉みながら、凪の指先が徐々に胸の中央に近づいてきて、蛍の心拍数が上がった。長いキスに呼吸が続かなくなり、蛍から唇を外し、凪の耳元で囁いた。
「凪君、めちゃくちゃ気持ちええよ。先っちょも優しく触って。できたら、下も触ってほしい。もう、感じてしもてるから、お湯と違うぬるぬる感があるかもしれへんけど…、凪君の細くて長い指が私の身体に触れてくれてるってだけでもうあかん。ああん、ごめん、恥ずかしい、声が出てしもた。」
凪は少し照れた表情を浮かべ、蛍の股間へ指を滑り込ませた。中指の腹で蛍の一番感じる突起をくるくると小さく円を描いた。「あっ、そこ、いいっ!」と蛍の喘ぎ声が凪の耳元でエコーがかかる。「あっ、あかん!」蛍の言葉に凪の指が止まる。
「違うねん、続けて…、「あかん」っていうのは「いい」っていう意味やし…。あっ、凪君の指が、私の大事なところ触ってくれてるんや…。気持ちいいっ!ちょと、はしたないけど一つお願いがあるんやけど…、………。」
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蛍は、湯船で立ち上がると、湯船の淵に小ぶりなお尻をかけ、左足を凪の顔の前で引き上げ湯船の淵にかけた。
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