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第36話「抱擁」
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第36話「抱擁」
宿に着くと、女将が丁寧に迎えてくれた。凪の望むデザイン浴衣が旅館にあったので、その浴衣を受け取り部屋に通された。お茶を入れてもらい、蛍と凪は一息ついた。外湯巡りのチケットを受け取ったが、夕食まで1時間だったので、出かけるのは止めて部屋での食事を待つことにした。
「では、7時50分になりましたら、配膳を開始させていただきますので、それまでごゆっくりとお過ごしください。」
と女将が部屋を出ると、蛍と凪は各々のスマホをチェックした。
蛍のスマホには、碧の弁護士から、2度の着信が入っていたが無視することにした。凪は、母親からのラインに対し、「しばらく家には帰りません。食事の材料は、昨日までの買い物で済ませてます。」とだけ返事を送り、妹には「日曜日まで旅行に出ると思います。お母さんの事、よろしく。」と送った。凪がラインを送り終わったのを確認して、
「凪君、私、浴衣に着替えるからちょっと手伝ってくれる?」
と蛍が声をかけた。
「は、はい。喜んでお手伝いさせてもらいます。」
凪がひっくり返った声で返事をすると、蛍は「くすくすっ」と笑って、呟いた。
「じゃあ、まずは脱がせてもらおうかな…。」
すくっと蛍は立ち上がると、凪も合わせて立ち上がった。まずは、スーツの上着を脱がせハンガーにかけた。続いてブラウスのボタンを外しに入った。指先が少し震えている。不器用にひとつひとつボタンを外し終わると、パンツのホックを外し、ゆっくりと脱がせた。白く細い蛍の太ももと白いショーツが凪の目の前に現れた。
パンツをスーツと同じハンガーにかけると、もう一本ハンガーを持ってきてブラウスを脱がせた。下着姿になった蛍が、
「凪君が選んでくれた下着に履き替えさせてくれる?浴衣がピンクだから、ピンクのブラとショーツでいいのかな?」
と悪戯っぽく尋ね、豊岡で買った下着の袋を開いた。黙って、凪は頷き、蛍からブラジャーとショーツを受け取った。蛍は、ちらっと凪の股間に視線を向けたが、反応してる様子はない。(うーん、前やったら、下着姿見せるだけでも「ぱつんぱつん」やったのになぁ…。まあ、ここからやな…。)
「じゃあ、ブラジャーから取り変えてもらってええかな?」
蛍が言うと、凪は正面から両手を蛍の背中に回し、ホックをゆっくりと外した。凪の高い鼻が蛍の胸にこすれる。凪は外したブラジャーを丁寧にカップを重ねてテーブルに置くと、新しいブラジャーを受け取り蛍の腕を通させ、ゆっくりと背中のホックをはめた。
「螢さん、凄くかわいいです。似合ってますよ。次、ショーツも履き替えでいいですか?それとも、ショーツはご自身で履き替えられますか?」
と真っ赤になって蛍に聞いた。
「凪くんさえよかったら、ショーツも履き替えさせて。ただ、裏地は絶対に見んといてな。ちょっと、恥ずかしいことになってるから…。」
と呟くと、凪は黙って頷きショーツに手をかけた。膝立ちになった凪の顔が、ちょうど蛍の股間の茂みの前にある状態で、ゆっくりとショーツは下げられた。濡れた中央部は半透明の液体が糸を引いた。20センチの距離の凪の吐息が当たるような気がして、蛍は興奮していた。
膝まで下げられたショーツを右足から引き抜かれ、両足を抜き終わると、抑えきれず蛍は凪に聞いた。
「凪君、どう?すごく恥ずかしいけど、聞かせてもらうわな?勃った?」
凪は申し訳なさそうに首を振った。
「すみません。めちゃくちゃ興奮してるんですけど、下はダメです。螢さんにこんなに恥ずかしい思いしてもらってるのに、すみません。本当にすみません。」
黙って、凪は新しいピンクのフリル付きのショーツに足を通させ、上に引き上げた。
「凪君…。凪君の選んでくれた下着似合ってるかな?」
「はい、凄くかわいいです。今すぐ抱きしめて顔を埋めさせてもらいたいくらいです。」
「ありがとう…。顔を埋めてもらうのはご飯の後まで我慢してもらうとして、ぎゅっと抱きしめてキスはして欲しいかな…。」
と返事をすると、凪は立ち上がり、蛍を両手でしっかりと抱きしめ、優しく唇を重ねた。
ゆっくりと舌を侵入させ優しく吸うキスは、一昨日以前のキスと何ら変わりはなく、蛍も凪の首に両腕を回し、むさぼるように凪の舌を吸い絡めた。
「凪君、凪君、凪君、好き…、大好き…。」
「螢さん、僕もです。螢さんのこと大好きです…。」
凪の左手は蛍の左肩を抱き、右手が、肩と背中から徐々に下がってきて、蛍のお尻に触れ、いやらしく尻を撫でまわす。(おっ、凪君、やる気になってきてるんやろか…?じゃあ、私も…。)と蛍は右腕を凪の首から解き、凪の股間に手を添えた。(あかん、ここは、反応せえへんか…。まあ、今から勃ってしもても、晩御飯始まってしまうし、ご飯のあと、薬局で買った精力剤試して、お風呂で再チャレンジやな…。)
宿に着くと、女将が丁寧に迎えてくれた。凪の望むデザイン浴衣が旅館にあったので、その浴衣を受け取り部屋に通された。お茶を入れてもらい、蛍と凪は一息ついた。外湯巡りのチケットを受け取ったが、夕食まで1時間だったので、出かけるのは止めて部屋での食事を待つことにした。
「では、7時50分になりましたら、配膳を開始させていただきますので、それまでごゆっくりとお過ごしください。」
と女将が部屋を出ると、蛍と凪は各々のスマホをチェックした。
蛍のスマホには、碧の弁護士から、2度の着信が入っていたが無視することにした。凪は、母親からのラインに対し、「しばらく家には帰りません。食事の材料は、昨日までの買い物で済ませてます。」とだけ返事を送り、妹には「日曜日まで旅行に出ると思います。お母さんの事、よろしく。」と送った。凪がラインを送り終わったのを確認して、
「凪君、私、浴衣に着替えるからちょっと手伝ってくれる?」
と蛍が声をかけた。
「は、はい。喜んでお手伝いさせてもらいます。」
凪がひっくり返った声で返事をすると、蛍は「くすくすっ」と笑って、呟いた。
「じゃあ、まずは脱がせてもらおうかな…。」
すくっと蛍は立ち上がると、凪も合わせて立ち上がった。まずは、スーツの上着を脱がせハンガーにかけた。続いてブラウスのボタンを外しに入った。指先が少し震えている。不器用にひとつひとつボタンを外し終わると、パンツのホックを外し、ゆっくりと脱がせた。白く細い蛍の太ももと白いショーツが凪の目の前に現れた。
パンツをスーツと同じハンガーにかけると、もう一本ハンガーを持ってきてブラウスを脱がせた。下着姿になった蛍が、
「凪君が選んでくれた下着に履き替えさせてくれる?浴衣がピンクだから、ピンクのブラとショーツでいいのかな?」
と悪戯っぽく尋ね、豊岡で買った下着の袋を開いた。黙って、凪は頷き、蛍からブラジャーとショーツを受け取った。蛍は、ちらっと凪の股間に視線を向けたが、反応してる様子はない。(うーん、前やったら、下着姿見せるだけでも「ぱつんぱつん」やったのになぁ…。まあ、ここからやな…。)
「じゃあ、ブラジャーから取り変えてもらってええかな?」
蛍が言うと、凪は正面から両手を蛍の背中に回し、ホックをゆっくりと外した。凪の高い鼻が蛍の胸にこすれる。凪は外したブラジャーを丁寧にカップを重ねてテーブルに置くと、新しいブラジャーを受け取り蛍の腕を通させ、ゆっくりと背中のホックをはめた。
「螢さん、凄くかわいいです。似合ってますよ。次、ショーツも履き替えでいいですか?それとも、ショーツはご自身で履き替えられますか?」
と真っ赤になって蛍に聞いた。
「凪くんさえよかったら、ショーツも履き替えさせて。ただ、裏地は絶対に見んといてな。ちょっと、恥ずかしいことになってるから…。」
と呟くと、凪は黙って頷きショーツに手をかけた。膝立ちになった凪の顔が、ちょうど蛍の股間の茂みの前にある状態で、ゆっくりとショーツは下げられた。濡れた中央部は半透明の液体が糸を引いた。20センチの距離の凪の吐息が当たるような気がして、蛍は興奮していた。
膝まで下げられたショーツを右足から引き抜かれ、両足を抜き終わると、抑えきれず蛍は凪に聞いた。
「凪君、どう?すごく恥ずかしいけど、聞かせてもらうわな?勃った?」
凪は申し訳なさそうに首を振った。
「すみません。めちゃくちゃ興奮してるんですけど、下はダメです。螢さんにこんなに恥ずかしい思いしてもらってるのに、すみません。本当にすみません。」
黙って、凪は新しいピンクのフリル付きのショーツに足を通させ、上に引き上げた。
「凪君…。凪君の選んでくれた下着似合ってるかな?」
「はい、凄くかわいいです。今すぐ抱きしめて顔を埋めさせてもらいたいくらいです。」
「ありがとう…。顔を埋めてもらうのはご飯の後まで我慢してもらうとして、ぎゅっと抱きしめてキスはして欲しいかな…。」
と返事をすると、凪は立ち上がり、蛍を両手でしっかりと抱きしめ、優しく唇を重ねた。
ゆっくりと舌を侵入させ優しく吸うキスは、一昨日以前のキスと何ら変わりはなく、蛍も凪の首に両腕を回し、むさぼるように凪の舌を吸い絡めた。
「凪君、凪君、凪君、好き…、大好き…。」
「螢さん、僕もです。螢さんのこと大好きです…。」
凪の左手は蛍の左肩を抱き、右手が、肩と背中から徐々に下がってきて、蛍のお尻に触れ、いやらしく尻を撫でまわす。(おっ、凪君、やる気になってきてるんやろか…?じゃあ、私も…。)と蛍は右腕を凪の首から解き、凪の股間に手を添えた。(あかん、ここは、反応せえへんか…。まあ、今から勃ってしもても、晩御飯始まってしまうし、ご飯のあと、薬局で買った精力剤試して、お風呂で再チャレンジやな…。)
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