バベル 本の舟・塔の亡霊

春泥

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登場人物

登場人物一覧

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ワタル……主人公。煉瓦職人ドンクの子。十二歳から使徒候補生「選ばれし子」になり、十五歳で使徒に就任する。

ゲンヤ……孤児。十歳で使徒候補生「選ばれし子」になり、その後長老より次期長老候補「選ばれし者」に指名される。高齢の長老にかわり、十五歳で新しく長老職に就く。

パウ……図書館長で、使徒。壮健で若々しい見た目だが、高齢。ワタルを次期図書館長に指名する。

(前)長老……コミューン内では絶対的決定権を持つ指導者。高齢のため、ゲンヤを後継に選び、長老職から退く。


【選ばれし子(後に使徒に就任)】
キリヤ……物おじしないタイプ。正義感は強いが一言多い。

リーヤ……石工の子。冷静沈着なタイプ。ユッコとは幼馴染。

エル……舟大工の子。猫や鼠、動物が好き。

ユッコ……石工の子。知識に対する強い好奇心のせいで一時は選ばれし子から除外され、父親が暴力事件を起こし水没刑になる。


【司書】
贋作師……図書館の貴重な文献を写字し写本を作るスペシャリスト。変わり者が多い司書の中では比較的話が通じる方なので、ワタルに頼りにされる。

猫の世話係……全く話が通じないタイプの司書。人間が嫌いなので、ワタル達新米使徒の世話を任せられたことに強く反発している。


【使徒】
ケラ……パウに次いで最古参の使徒。悪い噂が絶えない。

ミロ……古参使徒。高い倫理観を持つ高潔な使徒。

フーラ……ミロよりは若いが、高潔な使徒。

ルキ……選ばれし子のレクチャーでは講師を務める中堅使徒。

ギノー……ケラの腰巾着


【その他】
ワタルの父……煉瓦職人。名はドンク。新長老ゲンヤを擁護する発言をしたために命を落とす。

ケラの息子……親の威を借る典型的ドラ息子。

シアム団長……塔内の警備を司る警備団の団長。

ケイナン……使徒ルキの甥。十三歳で実父を亡くしてからは、ルキが父親代わりに。舟大工だったが、警備団員に転職(第4章より登場)。

猫……名前はバスカヴィル。猫の世話係に溺愛されている。度々話題に上がるがその姿を見た者がなく、体が緑色に光るなどという情報もあり、本当に猫なのか疑問が持たれている。

鼠……名前はアルトゥール。猫と同様、その姿を見た者がいない。美食家で図書館の貴重本を選んで齧るらしい。

ベニ……煉瓦職人。ワタルよりいくつか年上の若輩者だが、子供を授かり父となる。子の名前はドンク。



【塔の断面図(横書き表示を想定しています)】

  雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲   
     □□□■ ■□□□      
     □□□■ふ■□□□
    □□□□■ ■□□□□
    〼〼〼〼■き■〼〼〼〼
   〼〼〼〼〼■ ■〼〼〼〼〼
   〼〼〼〼〼■ぬ■〼〼〼〼〼
  □□□□□□■ ■□□□□□□
  □□□□□□■け■□□□□□□   
水水水水水水水水水水水水水水水水水水水

ウエディングケーキのように段々に積み重なっている。
黒い■の部分、塔の中心に図書館がある。
〼部分が職人居住区(これは簡略図のため三層しかないが、実際には十層ある)。
図書館の入口は、職人居住区よりはるか上に位置する。
小麦の生産所は塔の高層階で図書館に隣接(連絡通路で繋がっている)、造舟所は水際に近い下の階かつ太陽光が確保できる外壁寄りに位置する。
水の中に何階分沈んでいるのか、または雲の上にどこまで伸びているのかは不明。
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