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聖獣同伴⁉︎
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「はあ……お腹いっぱいになっちゃいました。それにしても、よかったですね!学園でも和食が食べられるようになって」
カフェを出て、教室に帰る途中、マリエルちゃんがお腹をさすりながら話しかけてきた。
……マリエルちゃん、その仕草は淑女のマナーとしては失格よ?
「そうね。だしが味の決め手だってことを理解してもらえたし、これからバステア商会に味噌だけでなく昆布や鰹節も大量発注すると言っていたから、いつもお世話になっているバステア商会の役に立ててよかったわ」
「それについては俺からも礼を言わせてほしい。エリスフィード公爵家だけでもかなり贔屓してもらっているのに、学園でも……ヤハトゥールの味がドリスタン王国でも認められたことは俺にとっても誇らしく嬉しいことだから……」
「やだ、お礼なんて言わないでちょうだい。ただヤハトゥールの料理が素晴らしいってだけのことだもの。私の手柄なんかじゃないわ」
「いや、クリステア嬢がバステア商会にきてくれてから、色々なことが変わったように思う。俺がいたところで、こんなふうに学園でヤハトゥールの料理が作られることなんてないだろうからな」
「そうですよ! クリステアさんがレシピを登録しなければ、ヤハトゥール料理の美味しさが知られることはなかったんですから。そのきっかけを作ったという功績は大きいですよ!」
「その通りだ」
「そ、そうかしら?」
「そうですよ! 私だって、クリステアさんがレシピを登録してくれたお陰で、こうしてお友達になれたんですから……」
マリエルちゃんはえへへ、と照れながら笑った。
そっか、転生者仲間のマリエルちゃんとは、私のレシピがきっかけだものね。
そう考えるとレシピを登録して本当によかったわ。
「そうだよ、くりすてあはすごいんだからね!」
「うむ。主のメシの素晴らしさはもっと誇ってもよいと我も思うぞ」
真白さんに黒銀さんや、なぜ君たちがドヤッてるのかな?
……というか、なぜ私たちについてきてるのかな?
「……二人とも、寮に帰らないの?」
「うん! このままくりすてあがべんきょうしてるのをけんがくするよ!」
いや、するよ! じゃなくてね?
「この前の披露目の条件として、学園内で自由に過ごす許可は得たからな。学園内もようやく落ち着いたようだし、もう良かろうと思ってな」
いや、良くないから。
今は学園長の警告が効いてることもあって皆おとなしくしてるだけだと思うし。
エイディー様のように、聖獣様に会いたくて会いたくて震えてる人もまだまだ少なからずいるからね⁉︎
現に、こうして教室に向かっている今も、遠巻きにガン見されてるから。
同級生だけじゃなく上級生まで、わざわざ呼びにいって見にきたりする人までいて居心地悪いことこの上ない。
「主、周りの羽虫など気にすることはない。主に危害を加えようものなら直ちに始末してやろう」
「いやそれやっちゃだめだから」
「くりすてあやおれたちにてだししちゃだめっていわれてるのに、わるいことするやつはめっしていいよね?」
「『めっして』ってかわい……いや、待って。それもしかして『滅して』⁉︎ 絶対だめだから!」
「ちえ~、だめかぁ」
あ、危うく騙されるところだった。
真白は可愛い顔して物騒な発言が多いから侮れないわ。
どこからそんな言葉を覚えてくるのか、今度じっくり問い詰めないと。
そうこうしているうちに教室に着いてしまった。
私は再度寮に戻るように説得を試みたものの、二人ともガンとして引かないので諦めて教室の扉を開けた。
私たちが入った途端、教室内の全員がおしゃべりを止め、シン……とした静寂に包まれた。
驚いて固まったりする生徒が多い中、エイディー様はガタッと席を立ち、こちらへ駆け寄ってきた。
「えっ本物の聖獣様⁉︎ やった、まじで連れてきてくれたのか? ありがとな!」
エイディー様が私たちの近くまで来ると、黒銀と真白が私の前に立ち、エイディー様を睨みつけた。
「主に何の用だ?」
「くりすてあに、きやすくちかよるな!」
エイディー様は二人の言葉にハッとして立ち止まり、二人の前にゆっくりと歩み寄るとピシッと姿勢良く立ち、左胸に手を当て、恭しく礼をした。騎士がよくやる挨拶だ。
「クリステア嬢の聖獣様にご挨拶申し上げます。俺……いえ、私の名はエイドリアン・ネルソン。聖獣様に憧れる者でございます」
おお、ざっくばらんな態度から雑な性格なのかと思いきや、騎士としてちゃんとした挨拶ができる人だったんだ。
騎士団長の御子息だもの、そりゃ礼儀には厳しいわよね。
「ふむ、主ではなく我らに用があると?」
「おれはおまえにようはないけど?」
真白、礼儀正しく挨拶してくれた人にその態度はだめよ。
「真白、失礼よ。エイドリアン様、申し訳ございません」
「……ごめんなさい」
私が謝ると真白がしょんぼりとしながら謝罪した。
うん、ちゃんとごめんなさいが言えてえらいぞ、真白。
「い、いや俺が馴れ馴れしく近寄ったから。警戒されて当然だし」
「いえ、エイドリアン様は私の級友なのですから……」
「こいつ、くりすてあのともだち?」
ええと、そう改めて聞かれると、友達というほどでは……なんせ、クラスメイトになったばかりだし。知人てところかしらね。
「はい! 俺とクリステア嬢たちは友達になったばかりです! クリステア嬢も、聖獣様方も俺のことエイディーと呼んでください!」
エイディー様はニパッと弾けんばかりの笑顔で答えた。
えっエイディー様の中では私たちってもう友人枠なの⁉︎
距離の詰め方が早くない⁇
おおう、エイディー様の強メンタルとコミュ力ときたら……!
陽キャ、恐るべし……!
「ふむ、主とエイディーとやらが級友であるのは理解した。して、我らに何の用だ?」
黒銀の言葉に、エイディー様はキラキラとした目をして言った。
「あの、聖獣様と契約するには、どうしたらいいのですか⁉︎」
エイディー様の質問に、黒銀と真白がチラッと私のほうを見たので、思わず目を逸らしてしまった。
……ええと、美味しいごはんを作ったり、次期帝候補になったり……かな?
私たちの契約の経緯は、説明するには何とも微妙すぎて……私とセイは思わず顔を見合わせた。
黒銀、変なこと言わないでしょうね⁉︎
---------------------------
年内の更新はこれが最後です。
今年ものんびり更新にお付き合いいただき、ありがとうございました!
来年もマイペースにまったり更新していきますのでよろしくお願いいたします( ´ ▽ ` )
コミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」3巻が発売されましたが、皆様のお手元に届きましたでしょうか。
描き下ろし番外編は読まれましたか?
とても楽しい、年末年始にぴったりな飯テロ番外編、ぜひお楽しみください!
そして、来年! 年が明けてすぐ、1月上旬に文庫版3巻も発売予定です!
こちらも文庫版限定の書き下ろし番外編が掲載されておりますのでぜひ!
1巻はクリステアの侍女ミリア(ミセス・ドーラも出てます!)、2巻は冒険者ギルドのギルマス、ティリエさん視点の番外編を書き下ろしました。
番外編は主人公のクリステアではなく、その巻の登場人物にスポットを当てて書き下ろしています。
さて、3巻は……?
答えはぜひ、文庫でお確かめくださいませ。
それでは皆さま、良いお年を~!
カフェを出て、教室に帰る途中、マリエルちゃんがお腹をさすりながら話しかけてきた。
……マリエルちゃん、その仕草は淑女のマナーとしては失格よ?
「そうね。だしが味の決め手だってことを理解してもらえたし、これからバステア商会に味噌だけでなく昆布や鰹節も大量発注すると言っていたから、いつもお世話になっているバステア商会の役に立ててよかったわ」
「それについては俺からも礼を言わせてほしい。エリスフィード公爵家だけでもかなり贔屓してもらっているのに、学園でも……ヤハトゥールの味がドリスタン王国でも認められたことは俺にとっても誇らしく嬉しいことだから……」
「やだ、お礼なんて言わないでちょうだい。ただヤハトゥールの料理が素晴らしいってだけのことだもの。私の手柄なんかじゃないわ」
「いや、クリステア嬢がバステア商会にきてくれてから、色々なことが変わったように思う。俺がいたところで、こんなふうに学園でヤハトゥールの料理が作られることなんてないだろうからな」
「そうですよ! クリステアさんがレシピを登録しなければ、ヤハトゥール料理の美味しさが知られることはなかったんですから。そのきっかけを作ったという功績は大きいですよ!」
「その通りだ」
「そ、そうかしら?」
「そうですよ! 私だって、クリステアさんがレシピを登録してくれたお陰で、こうしてお友達になれたんですから……」
マリエルちゃんはえへへ、と照れながら笑った。
そっか、転生者仲間のマリエルちゃんとは、私のレシピがきっかけだものね。
そう考えるとレシピを登録して本当によかったわ。
「そうだよ、くりすてあはすごいんだからね!」
「うむ。主のメシの素晴らしさはもっと誇ってもよいと我も思うぞ」
真白さんに黒銀さんや、なぜ君たちがドヤッてるのかな?
……というか、なぜ私たちについてきてるのかな?
「……二人とも、寮に帰らないの?」
「うん! このままくりすてあがべんきょうしてるのをけんがくするよ!」
いや、するよ! じゃなくてね?
「この前の披露目の条件として、学園内で自由に過ごす許可は得たからな。学園内もようやく落ち着いたようだし、もう良かろうと思ってな」
いや、良くないから。
今は学園長の警告が効いてることもあって皆おとなしくしてるだけだと思うし。
エイディー様のように、聖獣様に会いたくて会いたくて震えてる人もまだまだ少なからずいるからね⁉︎
現に、こうして教室に向かっている今も、遠巻きにガン見されてるから。
同級生だけじゃなく上級生まで、わざわざ呼びにいって見にきたりする人までいて居心地悪いことこの上ない。
「主、周りの羽虫など気にすることはない。主に危害を加えようものなら直ちに始末してやろう」
「いやそれやっちゃだめだから」
「くりすてあやおれたちにてだししちゃだめっていわれてるのに、わるいことするやつはめっしていいよね?」
「『めっして』ってかわい……いや、待って。それもしかして『滅して』⁉︎ 絶対だめだから!」
「ちえ~、だめかぁ」
あ、危うく騙されるところだった。
真白は可愛い顔して物騒な発言が多いから侮れないわ。
どこからそんな言葉を覚えてくるのか、今度じっくり問い詰めないと。
そうこうしているうちに教室に着いてしまった。
私は再度寮に戻るように説得を試みたものの、二人ともガンとして引かないので諦めて教室の扉を開けた。
私たちが入った途端、教室内の全員がおしゃべりを止め、シン……とした静寂に包まれた。
驚いて固まったりする生徒が多い中、エイディー様はガタッと席を立ち、こちらへ駆け寄ってきた。
「えっ本物の聖獣様⁉︎ やった、まじで連れてきてくれたのか? ありがとな!」
エイディー様が私たちの近くまで来ると、黒銀と真白が私の前に立ち、エイディー様を睨みつけた。
「主に何の用だ?」
「くりすてあに、きやすくちかよるな!」
エイディー様は二人の言葉にハッとして立ち止まり、二人の前にゆっくりと歩み寄るとピシッと姿勢良く立ち、左胸に手を当て、恭しく礼をした。騎士がよくやる挨拶だ。
「クリステア嬢の聖獣様にご挨拶申し上げます。俺……いえ、私の名はエイドリアン・ネルソン。聖獣様に憧れる者でございます」
おお、ざっくばらんな態度から雑な性格なのかと思いきや、騎士としてちゃんとした挨拶ができる人だったんだ。
騎士団長の御子息だもの、そりゃ礼儀には厳しいわよね。
「ふむ、主ではなく我らに用があると?」
「おれはおまえにようはないけど?」
真白、礼儀正しく挨拶してくれた人にその態度はだめよ。
「真白、失礼よ。エイドリアン様、申し訳ございません」
「……ごめんなさい」
私が謝ると真白がしょんぼりとしながら謝罪した。
うん、ちゃんとごめんなさいが言えてえらいぞ、真白。
「い、いや俺が馴れ馴れしく近寄ったから。警戒されて当然だし」
「いえ、エイドリアン様は私の級友なのですから……」
「こいつ、くりすてあのともだち?」
ええと、そう改めて聞かれると、友達というほどでは……なんせ、クラスメイトになったばかりだし。知人てところかしらね。
「はい! 俺とクリステア嬢たちは友達になったばかりです! クリステア嬢も、聖獣様方も俺のことエイディーと呼んでください!」
エイディー様はニパッと弾けんばかりの笑顔で答えた。
えっエイディー様の中では私たちってもう友人枠なの⁉︎
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おおう、エイディー様の強メンタルとコミュ力ときたら……!
陽キャ、恐るべし……!
「ふむ、主とエイディーとやらが級友であるのは理解した。して、我らに何の用だ?」
黒銀の言葉に、エイディー様はキラキラとした目をして言った。
「あの、聖獣様と契約するには、どうしたらいいのですか⁉︎」
エイディー様の質問に、黒銀と真白がチラッと私のほうを見たので、思わず目を逸らしてしまった。
……ええと、美味しいごはんを作ったり、次期帝候補になったり……かな?
私たちの契約の経緯は、説明するには何とも微妙すぎて……私とセイは思わず顔を見合わせた。
黒銀、変なこと言わないでしょうね⁉︎
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年内の更新はこれが最後です。
今年ものんびり更新にお付き合いいただき、ありがとうございました!
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描き下ろし番外編は読まれましたか?
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そして、来年! 年が明けてすぐ、1月上旬に文庫版3巻も発売予定です!
こちらも文庫版限定の書き下ろし番外編が掲載されておりますのでぜひ!
1巻はクリステアの侍女ミリア(ミセス・ドーラも出てます!)、2巻は冒険者ギルドのギルマス、ティリエさん視点の番外編を書き下ろしました。
番外編は主人公のクリステアではなく、その巻の登場人物にスポットを当てて書き下ろしています。
さて、3巻は……?
答えはぜひ、文庫でお確かめくださいませ。
それでは皆さま、良いお年を~!
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