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ご、誤解ですううぅ!
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特別寮に着いた私たちは、マリエルちゃんとエイディー様を談話室に案内した。
出迎えに降りてきたミリアにお茶の用意を頼み、皆の後について談話室のソファでくつろいだ。
「へえ~特別寮の中ってこんな風になってんだ」
エイディー様がキョロキョロと中の様子を物珍しそうに見ていた。
私やセイは学園に着いて早々に特別寮に押し込められたこともあり、男子寮や女子寮との違いがわからないので何が珍しいのかよくわからない。
「特別寮と言っても同じ寮なんだから、大きな違いはないだろう?」
セイも同じことを思ったみたいで、エイディー様に疑問を投げかけていた。
「いや違うだろ⁉︎ まず玄関に取り付けられてた鏡。あれただの鏡じゃないよな?」
「ああ、あれは外の様子が見える仕掛けになっているな」
そうそう、前世で言うところのインターホンみたいなモニター機能があるのよね。
「だよな。あんなの男子寮にはないっての。それに、先輩が聖獣様を一目見たくて建物の周囲を探ってみたら結界魔法が展開されてるみたいで中の様子はさっぱりわからなかったって言ってたけど、本当か?」
「ああ、出入り口以外からの侵入を防ぐために敷地と建物それぞれに別に施されていると聞いた。それに、各部屋は魔力登録した者だけ出入りできるようになってる」
「うえ~、やっぱすっげー厳重じゃん」
「他にも聖獣や契約者を護るための仕掛けがあるそうだけど、詳しくは知らない」
「お前らは聖獣様と一緒にいる間なら、ンなもんなくても安全じゃね?」
それは言えてる。聖獣様が四人いる時点で過剰戦力だもの。
むしろ暴走を抑える魔道具があると安心なくらいだわよ。
「俺やクリステア嬢はそうかもしれないけど、聖獣様や魔獣全てが戦闘に特化してるわけじゃないだろ」
「あー、確かに!」
そう、全ての聖獣様が戦いが得意ってわけじゃないだろうからねぇ。
ニール先生のティミッドモンキーも索敵や警戒に特化している魔獣でものすごく臆病な魔物だもの。
話が盛り上がってきたところで、ミリアがワゴンを押しながら談話室に入ってきた。
それに続いて入ってきたのは……白虎様と朱雀様⁉︎
「うわ、セイの聖獣様だ‼︎」
黒銀と真白の同席に慣れてきたところへ、新たな聖獣様の投入でエイディー様のテンションが一気に上がってしまった。
「お、なんだお前? 新顔だな」
「あら、主のご学友かしら?」
「は、はい! 俺、セイの友人でエイドリアン・ネルソンです!」
白虎様たちの問いに慌てて騎士の礼で挨拶するエイディー様を横目に、白虎様はセイの隣にドスンと座った。
朱雀様は私を見たけれど、真白と黒銀にガッチリガードされていたので、片眉を上げてから、マリエルちゃんの隣にしゃなりと座った。
「貴女はクリステア様のお友達の……?」
「マ、マママリエルでしゅ! はわわわわ、美女が隣に……⁉︎ ち、近っ⁉︎」
マリエルちゃんが朱雀様にあごクイされて真っ赤になってしまった。
「ふふ、可愛らしいお嬢さんだこと。貴女もお着物が似合いそうねぇ」
「ひえっ⁇ け、毛穴レスのお肌……加工不要とか神か……⁇ いや聖獣様だったな⁉︎」
マリエルちゃん落ち着いて。
朱雀様も楽しそうに揶揄わないでください。
私がジトッと見ると、朱雀様はイタズラが見つかったかのように私にウインクして手を下ろした。
「はひ……いい匂いだった……ごちそうさまでしゅ……」
マリエルちゃん、動揺するのはわかるけど、心の声がダダ漏れだからちょっと落ち着こうか⁇
「なー、お嬢。昼メシ食ってないから腹減ってんだよ。なんかくれ!」
白虎様がエイディー様がいるのも構わずにいつもの調子で手を出すものだから、セイもいつも通り鉄扇を取り出し「人様に強請るのはやめろと言っとるだろうが!(バシコーン!)」と引っ叩いた。
「いってぇ⁉︎」
「え……っ⁉︎」
それを目撃したエイディー様が絶句してしまった。
そりゃ驚くよね、聖獣様をどつく契約者とか……
「セ、セセ、セイ、おま、お前……そんなことしていいのか⁉︎」
大抵のことには動じなさそうなエイディー様があわあわしている。
それくらい衝撃的だってことよね。
「主人である俺が契約聖獣を躾なくてどうする」
まあ、ごはんやおやつを提供するのはいつものことなので、私はもう慣れっこだけどセイは負い目に感じるみたいなのよね。
お手伝いや労働で返してもらってるからもう気にしなくてもいいんだけどな。
二人しかいない特別寮生なんだし、助け合いは必要よね。
「か……」
「……か?」
「かっけー! セイまじかっけー!」
エイディー様が目をキラキラさせてセイを見ている。
「は? え?」
「だってすげーじゃん! 聖獣様を躾けるとかそんなの考えたことねーよ!」
「そ、そういうものなのか……?」
前のめりのエイディー様に対し、セイは引き気味だ。
「そりゃそうだよ! そっかぁ……聖獣契約者ってそういうものなんだな!」
ちょ、ちょっと待って⁉︎ 聖獣契約者が皆そういうものだと認識するのはやめて⁇
「クリステア嬢もそうなんだな? すげーな!」
「いや、ちが……」
「うむ。我が主は我らが間違っていればとても厳しいのだ」
「ちょっ……⁉︎ 黒銀⁉︎」
「うん。だからおれたち、くりすてあのいうことはちゃんときくようにしてるんだ~」
「真白⁉︎ 貴方なにを言って……」
「そうだな、お嬢は怒ったらすげぇぞ?」
「ええ、あのお仕置きはとても辛かったですわ……」
「白虎様に朱雀様まで⁉︎」
ちょおおおお! 待って⁉︎
それって、どれもごはん抜きとかおやつ抜きとか、そういうやつだよね⁉︎
「す……すげー! クリステア嬢はセイの聖獣様まで手懐けてんのか! すげーよ!」
ひええ、エイディー様のキラキラお目目が被弾したぁ⁉︎
「ちょっ、ち、違いますわ! わ、私は躾なんてしてませんー!」
セイ、マリエルちゃん、横で笑いを堪えてないで助けて! 誤解を解いてええぇ‼︎
---------------------------
コミカライズ版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」三巻の電子書籍の配信が開始しております。電書派の皆様お見逃しなく!
そして、文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」三巻が書店や通販サイトにて発売中です!
文庫版は主人公以外の視点で書いた、文庫版限定書き下ろし番外編が収録されておりますのでぜひ!
購入された皆様は、誰視点のお話だったのか、予想は的中しましたでしょうか?
コミカライズ三巻にもちょこっとリンクしている内容ですので、お楽しみいただけるかと思います( ´ ▽ ` )
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「特別寮と言っても同じ寮なんだから、大きな違いはないだろう?」
セイも同じことを思ったみたいで、エイディー様に疑問を投げかけていた。
「いや違うだろ⁉︎ まず玄関に取り付けられてた鏡。あれただの鏡じゃないよな?」
「ああ、あれは外の様子が見える仕掛けになっているな」
そうそう、前世で言うところのインターホンみたいなモニター機能があるのよね。
「だよな。あんなの男子寮にはないっての。それに、先輩が聖獣様を一目見たくて建物の周囲を探ってみたら結界魔法が展開されてるみたいで中の様子はさっぱりわからなかったって言ってたけど、本当か?」
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「うえ~、やっぱすっげー厳重じゃん」
「他にも聖獣や契約者を護るための仕掛けがあるそうだけど、詳しくは知らない」
「お前らは聖獣様と一緒にいる間なら、ンなもんなくても安全じゃね?」
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むしろ暴走を抑える魔道具があると安心なくらいだわよ。
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「あー、確かに!」
そう、全ての聖獣様が戦いが得意ってわけじゃないだろうからねぇ。
ニール先生のティミッドモンキーも索敵や警戒に特化している魔獣でものすごく臆病な魔物だもの。
話が盛り上がってきたところで、ミリアがワゴンを押しながら談話室に入ってきた。
それに続いて入ってきたのは……白虎様と朱雀様⁉︎
「うわ、セイの聖獣様だ‼︎」
黒銀と真白の同席に慣れてきたところへ、新たな聖獣様の投入でエイディー様のテンションが一気に上がってしまった。
「お、なんだお前? 新顔だな」
「あら、主のご学友かしら?」
「は、はい! 俺、セイの友人でエイドリアン・ネルソンです!」
白虎様たちの問いに慌てて騎士の礼で挨拶するエイディー様を横目に、白虎様はセイの隣にドスンと座った。
朱雀様は私を見たけれど、真白と黒銀にガッチリガードされていたので、片眉を上げてから、マリエルちゃんの隣にしゃなりと座った。
「貴女はクリステア様のお友達の……?」
「マ、マママリエルでしゅ! はわわわわ、美女が隣に……⁉︎ ち、近っ⁉︎」
マリエルちゃんが朱雀様にあごクイされて真っ赤になってしまった。
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「いや、ちが……」
「うむ。我が主は我らが間違っていればとても厳しいのだ」
「ちょっ……⁉︎ 黒銀⁉︎」
「うん。だからおれたち、くりすてあのいうことはちゃんときくようにしてるんだ~」
「真白⁉︎ 貴方なにを言って……」
「そうだな、お嬢は怒ったらすげぇぞ?」
「ええ、あのお仕置きはとても辛かったですわ……」
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ちょおおおお! 待って⁉︎
それって、どれもごはん抜きとかおやつ抜きとか、そういうやつだよね⁉︎
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