262 / 423
連載
嫌いですわ!
しおりを挟む
「きゃあぁ!」
真白たちの私に対する認識と独占欲に憤慨していると、背後からアリシア様の悲鳴が上がった。
またもや魔物が出てきたのかと慌てて振り向くと、アリシア様の足元に小さな蛇がいた。
「あ……ぁ」
アリシア様はブルブルと怯えて動けなくなってしまったようだった。
まさか……毒蛇⁉︎
私とマリエルちゃんもどうしたらいいかわからず、その場に立ちすくんでいるとエイディー様が近くに落ちていた枝を拾い、スタスタとアリシア様のところへ向かい、ヒョイっと枝で蛇をすくい上げ茂みの向こうへ放り投げた。
あまりに自然な流れにぽかんとしていた私たちをよそに、エイディー様が呆れたようにアリシア様を見た。
「なんだよ、アリー。今のは毒なんでないし、おとなしいやつだぞ? 昔はあんなの平気だったじゃないか」
どうやらアオダイショウのような無毒の類いだったようで、エイディー様の言葉に私たちもホッと胸をなで下ろした。
しかしアリシア様はキッと涙目でエイディー様を睨みつけた。
「平気なわけないでしょう⁉︎ むしろ嫌いですわ!」
「はあ⁉︎ なんでだよ?」
「あっ、貴方が昔からカエルだの蛇だの捕まえては持ってくるからでしょう⁉︎ 嫌いになってもしかたないじゃありませんの!」
「ええ⁉︎ でかくてかっこいいのを捕まえたからわざわざ見せに行ってたのに!」
「見せるどころか、手や頭に乗せてこられたらいやに決まってますでしょう⁉︎」
「えっ⁉︎ 大人しく乗せたままだったから楽しいのかと思ってたのに……」
「そんなわけあるわけないでしょう⁉︎ 恐怖で動けなかっただけですわ!」
なるほど……エイディー様、それはあかんやつ……!
本人は宝物を見せたり触らせたりしたつもりでしょうけど、アリシア様からしてみればとんだ災難じゃないですか。
私は前世では無毒なら触ってもまあいいかなと思えるくらいは平気だったけど、実際には飼ったりしたことはないし、子どもの頃にそんな体験したら苦手になると思うよ⁉︎
「……エイディー、誰もが蛇やカエルが好きなわけじゃないし、何なら苦手な人は多いぞ。アリシア嬢に謝れ」
セイがエイディー様の肩に手を置き、フルフルと首を横に振って言った。
「え……でも、とっておきの、すげーかっこいいやつだったんだぜ?」
エイディー様が信じられないような表情でセイや私たちを見るので、マリエルちゃんと私もセイと同じように首を横に振った。
「そ、そんな……いでっ⁉︎」
しょんぼりするエイディー様の頭をヘクター様が後ろからガシッと掴んだ。
「お・ま・え・なあぁ……レディに何て事してんだ⁉︎ 今すぐ謝罪しろ!」
ヘクター様がエイディー様の頭をぐいぐいと下げようと押さえつける。
えええ、家格的にはエイディー様のほうが上なのに、そんなことして大丈夫なの⁉︎
「いてーよ、ヘクター兄! し、知らなかったんだからしかたねーだろ⁉︎ 俺はてっきり喜んでるとばかり……」
「騎士たる者、淑女は守り、慈しむべき。そう団長たちから教わってきたはずだろう! 小さなレディを恐怖に陥れてどうする!」
「そ、そうだけど……だから、俺なりに宝物を見せてやってたのに……」
「エイディー、君はもう少しレディが繊細であることを理解したほうがよさそうだね。とにかく、これまでのことを今すぐ謝罪すべきだと思うよ」
お兄様が冷ややかな笑顔で忠告した。
「……それにもし、クリステアにそんなことをしたら僕が許さないから」
「ひっ……す、すみませんでしたぁ!」
ボソリと呟くように言ったお兄様の周囲が冷え冷えとした空気に変わったのに気づいたエイディー様がバッと頭を下げ謝罪した。
……なんで、ヘクター様まで一緒にお兄様に頭を下げてるの?
「……謝るのは僕にじゃないでしょう。やり直し。もちろんしっかり反省した上でね」
「は、はい!」
頭を上げたエイディー様は、真剣な表情でアリシア様に向き直った。
「アリー、知らなかったこととはいえ、すまなかった。俺……アリーも一緒に喜んでくれてると思ってたんだ。怖がらせるつもりじゃなかった……本当にごめん」
謝罪しながらしょんぼりしていくエイディー様はまるで叱られて耳や尻尾が下がったわんこのようだった。
「エイディー様って、つくづくワンコ属性……うぐっ」
マリエルちゃんがボソリと呟くのを咄嗟に肘で小突く。
言ってることは概ね同意だけど、不謹慎よ⁉︎
アリシア様はそんなエイディー様の様子を見て、ふう、とため息を吐いた。
「……謝罪は受け取りますわ。ですが、今後は決してあのようなものを持ち込んだりしないようにしてくださいませ」
「わ、わかった! ……あ、トカゲ……」
「トカゲも嫌いですわよ⁉︎」
「いや、そうじゃなくて、アリーの肩に……」
エイディー様の言葉にアリシア様の左肩を見ると、小さなトカゲがちょこんと乗っていた。
「……い、嫌あああぁッ⁉︎」
アリシア様も自分の肩にトカゲがいるのに気づき、エイディー様に縋りついた。
「と、とと取ってくださいませ! 早くっ!」
「あー、もしかしてさっきの蛇はこいつを追いかけてきたのかもな……っと」
エイディー様は素早くトカゲを捕まえると、蛇を放り出した方向とは別の茂みのほうにトカゲを放ると、トカゲはそそくさと茂みの中へ逃げていった。
「ほら、アリー。もういねーから」
エイディー様がアリシア様の背中をポンポンと叩くと、アリシア様は今の状況に気づいたようでバッとエイディー様から離れた。
「こ、ここここれは恐怖のあまり気が動転しただけで、ごっ誤解しないでくださいましね!」
真っ赤な顔をして私に向かって言い訳してきた。
……いや、うん、その通りだよね?
「はい、わかってます」
「……わかってませんわよね⁉︎」
「え? アリシア様が蛇やトカゲが苦手だって話ですよね?」
「うぐっ……そ、そうですわ! それ以外何もありませんから!」
「はい……?」
アリシア様がプイッとそっぽを向いて薬草採取を再開したので、微妙な空気のまま私たちも採取を再開したのだった。
「……ちょっとアナタねぇ、鈍いにもほどがあるんじゃないかしら?」
マリエルちゃんと一緒に近くで採取していると、ルビィが近寄ってきて軽く体当たりしながら小声で話しかけてきた。
「え? 何がですか?」
「何がですか、じゃないわよ。さっぱりわかってないじゃない」
「クリステアさん……さっきのアリシア様のことですよ」
キョトンとしている私に、マリエルちゃんも呆れたように指摘した。
「アリシア様ですか? 誰にでも苦手なものはあるんですから、別に気にすることじゃ……」
「じゃなくて! やだもう、この子本当に鈍いわ⁉︎」
ちょっとルビィ、鈍いとか酷くないですか⁉︎
「クリステアさん……私もルビィに同意します」
マリエルちゃんまで酷い!
「あのねぇ、あの子は以前からアナタに敵対心を持ってるってマリエルから聞いてるのよ。その理由もね」
「ああ……」
レイモンド殿下の婚約者候補のことね。
確かに絡まれはしたけど、完全なる誤解だし……あ。
「もしかして、苦手なものがわかったくらいで優位に立ったと思わないようにってことですか?」
「……本気で言ってるんじゃないわよね?」
「え? そんなこと思いませんよ? さっきも言いましたけど苦手なものがあっても嫌がらせするつもりなんてないから、別にそれを利用したりは……」
「違うでしょ? エイディーって子に抱きついたりしたけど、好意とかそういうんじゃないから誤解して王太子くんにあの二人はいい仲だ、とか告げ口とかすんなってことでしょ?」
ルビィがイラついたようにダンダンと地面を叩くように踏みつけた。
「あ……ああ、なるほど! そういうことですか」
レイモンド殿下と普段親しくしているわけでもないし、そもそも婚約者候補とか狙ってるわけじゃないから、告げ口とかそういう発想すらなかったよ。
二人は幼馴染だって聞いていたから、やっぱり仲がいいなぁって思ったくらいだし。
そうルビィとマリエルちゃんに話すと、二人がはあ……と、脱力してしまった。
「ここまでとは……こんなに鈍い子にあんなに必死になって敵対心を燃やしているあの子がいっそ憐れに思えてきたわ……」
「ま、まあこれがクリステアさんですから……」
「二人とも酷くないですか⁉︎」
ルビィの言葉よりマリエルちゃんのフォローに傷ついた私なのだった。
真白たちの私に対する認識と独占欲に憤慨していると、背後からアリシア様の悲鳴が上がった。
またもや魔物が出てきたのかと慌てて振り向くと、アリシア様の足元に小さな蛇がいた。
「あ……ぁ」
アリシア様はブルブルと怯えて動けなくなってしまったようだった。
まさか……毒蛇⁉︎
私とマリエルちゃんもどうしたらいいかわからず、その場に立ちすくんでいるとエイディー様が近くに落ちていた枝を拾い、スタスタとアリシア様のところへ向かい、ヒョイっと枝で蛇をすくい上げ茂みの向こうへ放り投げた。
あまりに自然な流れにぽかんとしていた私たちをよそに、エイディー様が呆れたようにアリシア様を見た。
「なんだよ、アリー。今のは毒なんでないし、おとなしいやつだぞ? 昔はあんなの平気だったじゃないか」
どうやらアオダイショウのような無毒の類いだったようで、エイディー様の言葉に私たちもホッと胸をなで下ろした。
しかしアリシア様はキッと涙目でエイディー様を睨みつけた。
「平気なわけないでしょう⁉︎ むしろ嫌いですわ!」
「はあ⁉︎ なんでだよ?」
「あっ、貴方が昔からカエルだの蛇だの捕まえては持ってくるからでしょう⁉︎ 嫌いになってもしかたないじゃありませんの!」
「ええ⁉︎ でかくてかっこいいのを捕まえたからわざわざ見せに行ってたのに!」
「見せるどころか、手や頭に乗せてこられたらいやに決まってますでしょう⁉︎」
「えっ⁉︎ 大人しく乗せたままだったから楽しいのかと思ってたのに……」
「そんなわけあるわけないでしょう⁉︎ 恐怖で動けなかっただけですわ!」
なるほど……エイディー様、それはあかんやつ……!
本人は宝物を見せたり触らせたりしたつもりでしょうけど、アリシア様からしてみればとんだ災難じゃないですか。
私は前世では無毒なら触ってもまあいいかなと思えるくらいは平気だったけど、実際には飼ったりしたことはないし、子どもの頃にそんな体験したら苦手になると思うよ⁉︎
「……エイディー、誰もが蛇やカエルが好きなわけじゃないし、何なら苦手な人は多いぞ。アリシア嬢に謝れ」
セイがエイディー様の肩に手を置き、フルフルと首を横に振って言った。
「え……でも、とっておきの、すげーかっこいいやつだったんだぜ?」
エイディー様が信じられないような表情でセイや私たちを見るので、マリエルちゃんと私もセイと同じように首を横に振った。
「そ、そんな……いでっ⁉︎」
しょんぼりするエイディー様の頭をヘクター様が後ろからガシッと掴んだ。
「お・ま・え・なあぁ……レディに何て事してんだ⁉︎ 今すぐ謝罪しろ!」
ヘクター様がエイディー様の頭をぐいぐいと下げようと押さえつける。
えええ、家格的にはエイディー様のほうが上なのに、そんなことして大丈夫なの⁉︎
「いてーよ、ヘクター兄! し、知らなかったんだからしかたねーだろ⁉︎ 俺はてっきり喜んでるとばかり……」
「騎士たる者、淑女は守り、慈しむべき。そう団長たちから教わってきたはずだろう! 小さなレディを恐怖に陥れてどうする!」
「そ、そうだけど……だから、俺なりに宝物を見せてやってたのに……」
「エイディー、君はもう少しレディが繊細であることを理解したほうがよさそうだね。とにかく、これまでのことを今すぐ謝罪すべきだと思うよ」
お兄様が冷ややかな笑顔で忠告した。
「……それにもし、クリステアにそんなことをしたら僕が許さないから」
「ひっ……す、すみませんでしたぁ!」
ボソリと呟くように言ったお兄様の周囲が冷え冷えとした空気に変わったのに気づいたエイディー様がバッと頭を下げ謝罪した。
……なんで、ヘクター様まで一緒にお兄様に頭を下げてるの?
「……謝るのは僕にじゃないでしょう。やり直し。もちろんしっかり反省した上でね」
「は、はい!」
頭を上げたエイディー様は、真剣な表情でアリシア様に向き直った。
「アリー、知らなかったこととはいえ、すまなかった。俺……アリーも一緒に喜んでくれてると思ってたんだ。怖がらせるつもりじゃなかった……本当にごめん」
謝罪しながらしょんぼりしていくエイディー様はまるで叱られて耳や尻尾が下がったわんこのようだった。
「エイディー様って、つくづくワンコ属性……うぐっ」
マリエルちゃんがボソリと呟くのを咄嗟に肘で小突く。
言ってることは概ね同意だけど、不謹慎よ⁉︎
アリシア様はそんなエイディー様の様子を見て、ふう、とため息を吐いた。
「……謝罪は受け取りますわ。ですが、今後は決してあのようなものを持ち込んだりしないようにしてくださいませ」
「わ、わかった! ……あ、トカゲ……」
「トカゲも嫌いですわよ⁉︎」
「いや、そうじゃなくて、アリーの肩に……」
エイディー様の言葉にアリシア様の左肩を見ると、小さなトカゲがちょこんと乗っていた。
「……い、嫌あああぁッ⁉︎」
アリシア様も自分の肩にトカゲがいるのに気づき、エイディー様に縋りついた。
「と、とと取ってくださいませ! 早くっ!」
「あー、もしかしてさっきの蛇はこいつを追いかけてきたのかもな……っと」
エイディー様は素早くトカゲを捕まえると、蛇を放り出した方向とは別の茂みのほうにトカゲを放ると、トカゲはそそくさと茂みの中へ逃げていった。
「ほら、アリー。もういねーから」
エイディー様がアリシア様の背中をポンポンと叩くと、アリシア様は今の状況に気づいたようでバッとエイディー様から離れた。
「こ、ここここれは恐怖のあまり気が動転しただけで、ごっ誤解しないでくださいましね!」
真っ赤な顔をして私に向かって言い訳してきた。
……いや、うん、その通りだよね?
「はい、わかってます」
「……わかってませんわよね⁉︎」
「え? アリシア様が蛇やトカゲが苦手だって話ですよね?」
「うぐっ……そ、そうですわ! それ以外何もありませんから!」
「はい……?」
アリシア様がプイッとそっぽを向いて薬草採取を再開したので、微妙な空気のまま私たちも採取を再開したのだった。
「……ちょっとアナタねぇ、鈍いにもほどがあるんじゃないかしら?」
マリエルちゃんと一緒に近くで採取していると、ルビィが近寄ってきて軽く体当たりしながら小声で話しかけてきた。
「え? 何がですか?」
「何がですか、じゃないわよ。さっぱりわかってないじゃない」
「クリステアさん……さっきのアリシア様のことですよ」
キョトンとしている私に、マリエルちゃんも呆れたように指摘した。
「アリシア様ですか? 誰にでも苦手なものはあるんですから、別に気にすることじゃ……」
「じゃなくて! やだもう、この子本当に鈍いわ⁉︎」
ちょっとルビィ、鈍いとか酷くないですか⁉︎
「クリステアさん……私もルビィに同意します」
マリエルちゃんまで酷い!
「あのねぇ、あの子は以前からアナタに敵対心を持ってるってマリエルから聞いてるのよ。その理由もね」
「ああ……」
レイモンド殿下の婚約者候補のことね。
確かに絡まれはしたけど、完全なる誤解だし……あ。
「もしかして、苦手なものがわかったくらいで優位に立ったと思わないようにってことですか?」
「……本気で言ってるんじゃないわよね?」
「え? そんなこと思いませんよ? さっきも言いましたけど苦手なものがあっても嫌がらせするつもりなんてないから、別にそれを利用したりは……」
「違うでしょ? エイディーって子に抱きついたりしたけど、好意とかそういうんじゃないから誤解して王太子くんにあの二人はいい仲だ、とか告げ口とかすんなってことでしょ?」
ルビィがイラついたようにダンダンと地面を叩くように踏みつけた。
「あ……ああ、なるほど! そういうことですか」
レイモンド殿下と普段親しくしているわけでもないし、そもそも婚約者候補とか狙ってるわけじゃないから、告げ口とかそういう発想すらなかったよ。
二人は幼馴染だって聞いていたから、やっぱり仲がいいなぁって思ったくらいだし。
そうルビィとマリエルちゃんに話すと、二人がはあ……と、脱力してしまった。
「ここまでとは……こんなに鈍い子にあんなに必死になって敵対心を燃やしているあの子がいっそ憐れに思えてきたわ……」
「ま、まあこれがクリステアさんですから……」
「二人とも酷くないですか⁉︎」
ルビィの言葉よりマリエルちゃんのフォローに傷ついた私なのだった。
218
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
【完結・全3話】不細工だと捨てられましたが、貴方の代わりに呪いを受けていました。もう代わりは辞めます。呪いの処理はご自身で!
酒本 アズサ
恋愛
「お前のような不細工な婚約者がいるなんて恥ずかしいんだよ。今頃婚約破棄の書状がお前の家に届いているだろうさ」
年頃の男女が集められた王家主催のお茶会でそう言ったのは、幼い頃からの婚約者セザール様。
確かに私は見た目がよくない、血色は悪く、肌も髪もかさついている上、目も落ちくぼんでみっともない。
だけどこれはあの日呪われたセザール様を助けたい一心で、身代わりになる魔導具を使った結果なのに。
当時は私に申し訳なさそうにしながらも感謝していたのに、時と共に忘れてしまわれたのですね。
結局婚約破棄されてしまった私は、抱き続けていた恋心と共に身代わりの魔導具も捨てます。
当然呪いは本来の標的に向かいますからね?
日に日に本来の美しさを取り戻す私とは対照的に、セザール様は……。
恩を忘れた愚かな婚約者には同情しません!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。