285 / 423
連載
危険な私⁉︎
しおりを挟む
「でもクリステアちゃんだし、ねぇ?」
「うむ。嬢ちゃんの魔力量はケタ違いだし、使う魔法はわしらの想像を超えとるから今更だのう」
ティリエさんとガルバノおじさまの諦めたような遠い目がなんだかつらい!
「そうそう、前にも海の中に壁を作った時もすごかったものねぇ」
「は? 海の中に⁉︎ 普通作る端から波で崩れてくだろ⁉︎ なんで作れんだよ? おかしいだろ⁉︎」
それは今作った壁同様、水圧や波に負けない強度を目指したからです。
実際に作れたんだからおかしくないですよ!
オーウェンさんのツッコミに納得いかず、むくれていると、私の様子に気づいたオーウェンさんが頭をガリガリと掻いた。
「あー……アデリア学園に入学したばかりだったか? ……てことは、学園内でこの規模の魔法はまだ使ってないよな?」
「え? ええと……」
どうだったかな?
ちょっとした魔法なら使ったけど、多分、大丈夫なはず……?
「あのな、将来魔法師団の幹部を目指すとかでもないんなら、大っぴらにでかい魔法をぶっ放すのは控えたほうがいい」
魔法師団? 剣などの武器を使った近接戦が主なのが騎士団で、魔法を使って遠距離戦が得意なのが魔法師団だっけ。
前にティリエさんから「魔法師団長も夢じゃない」とか言われたような……
「特に魔法師団に入りたいとは思っていませんけど……」
「それなら使う魔法はセーブして、自分が使える魔法は大したことない風を装え。じゃないと学園の卒業を待たずに魔法師団に引き入れられて嬢ちゃ……じゃねえ、クリステア嬢自身が兵器扱いされかねん」
「えぇ⁉︎」
壁作っただけで、何で兵器⁉︎
「こんだけ硬い壁を土魔法で瞬時に作れりゃ、戦地の塹壕や砦作りなんかに重宝する。岸からの距離にもよるだろうが海中からストーンウォール……例えば、先の尖った柱を船底から突き立てりゃ敵の船を沈め放題だし、騎馬にも有効だ。となれば、十分戦略の一つに使えるだろ?」
「……」
言われてみればその通りだわ。
たかが壁と思っていたけれど、使い方によっては、戦争に一石を投じることになりかねない。
「オーウェン、私は娘を戦地に送り込むつもりはない。そのような不穏なことを娘に吹き込むのはやめてもらおう」
お父様が私とオーウェンさんの間に立ち、黒銀と真白が私を庇うように両脇を固めた。
「我らが主を護るゆえ、心配には及ばぬ」
「そうだそうだ!」
オーウェンさんが私の保護者たちを見て大きなため息を吐いた。
「公爵。娘さんが大切なのはわかりますが、聖獣契約者というだけでも目立つ彼女が戦争において有用だとわかれば、聖獣様方による他国への抑止力だけでなく、いざとなれば彼女自身が戦力として数えられるのは当然でしょう。現在は平和なものだが、もし戦争になればドリスタン王国の貴族である以上、要請を拒否することは難しい。そのことをきちんと教えないのは危険だとこの現状を目の当たりにした貴方ならお分かりのはずでは?」
「む、しかしだな、クリステアはまだ子どもなのだし……」
「先ほどのマリエル嬢とルビィ殿のやりとりを見ていたでしょう? 保護者や我々大人、そしていくら聖獣様方が護ると言ってもどこかで綻びがないとも限らない。クリステア嬢もそれを自覚して慎重な行動をとらなきゃ皆が今日ここでなあなあにしたことを後悔することになりかねんと思いますよ?」
「う……」
オーウェンさんの厳しい言葉にお父様が怯んだ。普段なら領民相手にこんな態度を取らないお父様が弱気を見せるということは、お父様もオーウェンさんの主張が正しいとわかっているからだ。
「お父様、オーウェンさんの言う通りです」
「クリステア⁉︎」
私は膨大な魔力持ちの自覚を持ちながら、どこかで護られているという甘えがあるのだと思う。情けないことに。
実際、家族や黒銀、真白たちに助けられたことはこれまでたくさんあったもの。
私はお父様の隣に並んでオーウェンさんと向かいあった。
「オーウェンさん、助言ありがとうございます。聖獣契約者としてすでに目立っている以上、全てを隠し通すのは難しいですけれど、皆と相談しながら考えたいと思います」
「ああ、それがいいと思うぜ」
「お父様、それに黒銀、真白。私なりに頑張るから、甘やかさず助言をお願いしますね」
「クリステア……」
ぺこりとお父様たちに頭を下げると、オーウェンさんがうんうんと頷いた。
「まあ、クリステア嬢が膨大な魔力持ちなのは知れ渡ってるわけだし『あまりに無茶を強いられたらぁ、私ぃ、魔力が暴走して味方に甚大な被害が及ぶかもぉ?』とか言っとけばいいんじゃね?」
オーウェンさんが両手を頬に当て、裏声で戯けて言うので、思わず「私、そんな話し方はいたしません!」と反論したら皆に大笑いされてしまった。ぐぬう。
真白と黒銀だけは「こいつ殺っとく?」と笑顔で言うので宥めるのが大変だった……
その後は改めて設置した的を使い、魔導具の試射が再開された。
先ほど、オーウェンさんがステッキをいじっていたのは、手元に飾りのように見えていたダイヤルで、魔法の出力を五段階まで変えられる仕様になっていた。
え、なにその変態的な仕様……
試射を繰り返した結果、通常は任意の相手を戦闘不能にさせられる一番目と二番目のダイヤルをメインに、三番目は広範囲に魔法を使いたい時用、最大出力の五番目とその手前の四番目のダイヤルは余程のことがない限り封印することになった。
さらに言えば、属性の違う魔石を組み合わせて威力を増すための別の隠しダイヤルもあったのだけど、魔石一個の最大出力よりやばい結果になりかねないそうでお父様が使用を禁じた。
マリエルちゃんも「絶対に使いません!」と断言したのでその魔法は日の目を見ることはなさそうだ。
「まったく、なぜそのような危険な機能までつけたのだ……」
お父様が眉間に手を当てながら言うと、なんとオーウェンさんはにこやかに「いやぁ、あれだけの魔石を使った魔導具で、どこまでの威力が出せるものか突き詰めるのって、ロマンじゃないですか?」と言い放った。
オーウェンさん、そんな貴方に私の魔法がおかしいって言われたくないんですが⁉︎
私は憤慨していたのに、周囲の男性陣は「まあ、わからんでもない」みたいな反応だったのが解せぬ!
セイですら似たような反応だったからびっくりした。
うう、前世の平和な日本暮らしの私たちにはわからない感覚だよ……とマリエルちゃんと二人してドン引きしたのだった。
---------------------------
文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」四巻発売中でごさいます。
書き下ろし番外編は真っ白もふもふ聖獣なあの子が主役です!
よろしくお願いします!
そしてエールポチポチありがとうございます!
励みになっております~!
「うむ。嬢ちゃんの魔力量はケタ違いだし、使う魔法はわしらの想像を超えとるから今更だのう」
ティリエさんとガルバノおじさまの諦めたような遠い目がなんだかつらい!
「そうそう、前にも海の中に壁を作った時もすごかったものねぇ」
「は? 海の中に⁉︎ 普通作る端から波で崩れてくだろ⁉︎ なんで作れんだよ? おかしいだろ⁉︎」
それは今作った壁同様、水圧や波に負けない強度を目指したからです。
実際に作れたんだからおかしくないですよ!
オーウェンさんのツッコミに納得いかず、むくれていると、私の様子に気づいたオーウェンさんが頭をガリガリと掻いた。
「あー……アデリア学園に入学したばかりだったか? ……てことは、学園内でこの規模の魔法はまだ使ってないよな?」
「え? ええと……」
どうだったかな?
ちょっとした魔法なら使ったけど、多分、大丈夫なはず……?
「あのな、将来魔法師団の幹部を目指すとかでもないんなら、大っぴらにでかい魔法をぶっ放すのは控えたほうがいい」
魔法師団? 剣などの武器を使った近接戦が主なのが騎士団で、魔法を使って遠距離戦が得意なのが魔法師団だっけ。
前にティリエさんから「魔法師団長も夢じゃない」とか言われたような……
「特に魔法師団に入りたいとは思っていませんけど……」
「それなら使う魔法はセーブして、自分が使える魔法は大したことない風を装え。じゃないと学園の卒業を待たずに魔法師団に引き入れられて嬢ちゃ……じゃねえ、クリステア嬢自身が兵器扱いされかねん」
「えぇ⁉︎」
壁作っただけで、何で兵器⁉︎
「こんだけ硬い壁を土魔法で瞬時に作れりゃ、戦地の塹壕や砦作りなんかに重宝する。岸からの距離にもよるだろうが海中からストーンウォール……例えば、先の尖った柱を船底から突き立てりゃ敵の船を沈め放題だし、騎馬にも有効だ。となれば、十分戦略の一つに使えるだろ?」
「……」
言われてみればその通りだわ。
たかが壁と思っていたけれど、使い方によっては、戦争に一石を投じることになりかねない。
「オーウェン、私は娘を戦地に送り込むつもりはない。そのような不穏なことを娘に吹き込むのはやめてもらおう」
お父様が私とオーウェンさんの間に立ち、黒銀と真白が私を庇うように両脇を固めた。
「我らが主を護るゆえ、心配には及ばぬ」
「そうだそうだ!」
オーウェンさんが私の保護者たちを見て大きなため息を吐いた。
「公爵。娘さんが大切なのはわかりますが、聖獣契約者というだけでも目立つ彼女が戦争において有用だとわかれば、聖獣様方による他国への抑止力だけでなく、いざとなれば彼女自身が戦力として数えられるのは当然でしょう。現在は平和なものだが、もし戦争になればドリスタン王国の貴族である以上、要請を拒否することは難しい。そのことをきちんと教えないのは危険だとこの現状を目の当たりにした貴方ならお分かりのはずでは?」
「む、しかしだな、クリステアはまだ子どもなのだし……」
「先ほどのマリエル嬢とルビィ殿のやりとりを見ていたでしょう? 保護者や我々大人、そしていくら聖獣様方が護ると言ってもどこかで綻びがないとも限らない。クリステア嬢もそれを自覚して慎重な行動をとらなきゃ皆が今日ここでなあなあにしたことを後悔することになりかねんと思いますよ?」
「う……」
オーウェンさんの厳しい言葉にお父様が怯んだ。普段なら領民相手にこんな態度を取らないお父様が弱気を見せるということは、お父様もオーウェンさんの主張が正しいとわかっているからだ。
「お父様、オーウェンさんの言う通りです」
「クリステア⁉︎」
私は膨大な魔力持ちの自覚を持ちながら、どこかで護られているという甘えがあるのだと思う。情けないことに。
実際、家族や黒銀、真白たちに助けられたことはこれまでたくさんあったもの。
私はお父様の隣に並んでオーウェンさんと向かいあった。
「オーウェンさん、助言ありがとうございます。聖獣契約者としてすでに目立っている以上、全てを隠し通すのは難しいですけれど、皆と相談しながら考えたいと思います」
「ああ、それがいいと思うぜ」
「お父様、それに黒銀、真白。私なりに頑張るから、甘やかさず助言をお願いしますね」
「クリステア……」
ぺこりとお父様たちに頭を下げると、オーウェンさんがうんうんと頷いた。
「まあ、クリステア嬢が膨大な魔力持ちなのは知れ渡ってるわけだし『あまりに無茶を強いられたらぁ、私ぃ、魔力が暴走して味方に甚大な被害が及ぶかもぉ?』とか言っとけばいいんじゃね?」
オーウェンさんが両手を頬に当て、裏声で戯けて言うので、思わず「私、そんな話し方はいたしません!」と反論したら皆に大笑いされてしまった。ぐぬう。
真白と黒銀だけは「こいつ殺っとく?」と笑顔で言うので宥めるのが大変だった……
その後は改めて設置した的を使い、魔導具の試射が再開された。
先ほど、オーウェンさんがステッキをいじっていたのは、手元に飾りのように見えていたダイヤルで、魔法の出力を五段階まで変えられる仕様になっていた。
え、なにその変態的な仕様……
試射を繰り返した結果、通常は任意の相手を戦闘不能にさせられる一番目と二番目のダイヤルをメインに、三番目は広範囲に魔法を使いたい時用、最大出力の五番目とその手前の四番目のダイヤルは余程のことがない限り封印することになった。
さらに言えば、属性の違う魔石を組み合わせて威力を増すための別の隠しダイヤルもあったのだけど、魔石一個の最大出力よりやばい結果になりかねないそうでお父様が使用を禁じた。
マリエルちゃんも「絶対に使いません!」と断言したのでその魔法は日の目を見ることはなさそうだ。
「まったく、なぜそのような危険な機能までつけたのだ……」
お父様が眉間に手を当てながら言うと、なんとオーウェンさんはにこやかに「いやぁ、あれだけの魔石を使った魔導具で、どこまでの威力が出せるものか突き詰めるのって、ロマンじゃないですか?」と言い放った。
オーウェンさん、そんな貴方に私の魔法がおかしいって言われたくないんですが⁉︎
私は憤慨していたのに、周囲の男性陣は「まあ、わからんでもない」みたいな反応だったのが解せぬ!
セイですら似たような反応だったからびっくりした。
うう、前世の平和な日本暮らしの私たちにはわからない感覚だよ……とマリエルちゃんと二人してドン引きしたのだった。
---------------------------
文庫版「転生令嬢は庶民の味に飢えている」四巻発売中でごさいます。
書き下ろし番外編は真っ白もふもふ聖獣なあの子が主役です!
よろしくお願いします!
そしてエールポチポチありがとうございます!
励みになっております~!
183
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
【完結・全3話】不細工だと捨てられましたが、貴方の代わりに呪いを受けていました。もう代わりは辞めます。呪いの処理はご自身で!
酒本 アズサ
恋愛
「お前のような不細工な婚約者がいるなんて恥ずかしいんだよ。今頃婚約破棄の書状がお前の家に届いているだろうさ」
年頃の男女が集められた王家主催のお茶会でそう言ったのは、幼い頃からの婚約者セザール様。
確かに私は見た目がよくない、血色は悪く、肌も髪もかさついている上、目も落ちくぼんでみっともない。
だけどこれはあの日呪われたセザール様を助けたい一心で、身代わりになる魔導具を使った結果なのに。
当時は私に申し訳なさそうにしながらも感謝していたのに、時と共に忘れてしまわれたのですね。
結局婚約破棄されてしまった私は、抱き続けていた恋心と共に身代わりの魔導具も捨てます。
当然呪いは本来の標的に向かいますからね?
日に日に本来の美しさを取り戻す私とは対照的に、セザール様は……。
恩を忘れた愚かな婚約者には同情しません!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。