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余話~ガルバノ氏、クリステアについて語る。2
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最近では、カキゴーリキ?とか言うものの製作を頼まれたが、嬢ちゃんの説明や絵では作りがイマイチよくわからんので、来年の夏までの課題となった。氷の塊を削ってふわふわにするそうだが、氷をふわふわに?どうやって?と聞いても、氷をショリショリ削るとかワケがわからん。他には、カツオブシケズリキとか言う、木片のような食い物を薄く削る道具を持ち込んで同じものを複数作って欲しいと言われたな。
あれは面白かったの。ヤハトゥールの品と聞いたが、刃が美しかったし、削りくずのなんと薄くてきれいなことよ…。あれでカキゴーリキを作るヒントをつかんだ気がしてきたぞ?何にせよ素晴らしい業物なので譲って欲しいと頼んだが断られたわい。
その代わりにと、嬢ちゃんはバステア商会を教えてくれた。カタナという武器やホウチョウとかいう料理用ナイフがやはり美しい刃文を持つらしい。
気になって早速見に行ったら、カタナとやらはかなり細身で面白いソードだったの。あれで敵が倒せるのか?と思うて聞いてみたが、それではお試しに…と刃の上から木の葉をふわりと落とせば、スッと音もなく2つに切れて落ちたのを目の当たりにし、たまげたわい。
ヤハトゥールにも凄腕の職人がおるのだな。いつか、実際に会って話を聞いてみたいもんだわい。
他にも面白い…というか、美味そうなものがあったぞ?酒だ。コメから作ったヤハトゥール酒というのを見つけたので、試飲させてもらった。おお…。水のように澄み切っておるが、なんとも言えぬ豊かな味わい…。わしもドワーフのはしくれ、酒については一家言あると自負しておったが、まだまだだの。
買えるだけ買って帰ったわ。
良い買い物ができたと嬢ちゃんに礼を言うと、「えっ!?バステア商会にお酒が!?」とすごい食いつきだったがなぁ…嬢ちゃんがあの酒を飲むのはまだ早いと思うぞ?
そんな嬢ちゃんにも最近、何やらいらん虫が近づいてきた…と公爵が愚痴りにきたが…。そもそも公爵令嬢である嬢ちゃんに、未だに婚約者がおらん方が不思議じゃわい。それにお前さんが言う、いらん虫っちゅうのが王太子?おかしくないか?
婚約者を早々に決めんのは、それこそ王太子狙いだろうと噂されておっただろ?と言うと、「クリステアは嫁にはやらん!」ときた。親馬鹿も大概にせんか。ぼやぼやしていたら嬢ちゃんが行き遅れになるぞい!まあ、王太子妃…ゆくゆくは王妃となると滅多に…いいや、全く会うことも無かろうから、寂しくなるが…国母となるのは誉れだからの。
ん?下手に婚約者なんぞを決めたら、家…いや国を出て行きかねない?
おいおい、その冗談は面白くないぞ?
んん?マーレンが頭を抱えるほど規格外の魔法を使う?
…頼もしいじゃないか。
は?聖獣と契約?二体も?…魔獣とも?
…いくら親馬鹿でもそこまで話を盛るのは…嘘ではない?本当に?
…そ、それならまあ、わからんこともないな。
嬢ちゃんは今ではそこそこ小金を持っておるし、料理だってする。しかもそれがまた美味い。そこらの店ではそうそう食えんような美味いものを次々と作る。前に差し入れてくれたフライドポテトやカラアゲはエールがグイグイ飲めてしまう、危険なほど美味い食い物だったのう…また持ってきてくれんかな?
おっと、話がそれたな。
そこへ加えて、本人の強力な魔法と護衛。
ふーむ…。家を出ても案外それなりにやっていけるかもしれん。
しかし、嬢ちゃんは世間知らずだ。
そう簡単に家出など考えもせんだろうて。
…多分な。
あれは面白かったの。ヤハトゥールの品と聞いたが、刃が美しかったし、削りくずのなんと薄くてきれいなことよ…。あれでカキゴーリキを作るヒントをつかんだ気がしてきたぞ?何にせよ素晴らしい業物なので譲って欲しいと頼んだが断られたわい。
その代わりにと、嬢ちゃんはバステア商会を教えてくれた。カタナという武器やホウチョウとかいう料理用ナイフがやはり美しい刃文を持つらしい。
気になって早速見に行ったら、カタナとやらはかなり細身で面白いソードだったの。あれで敵が倒せるのか?と思うて聞いてみたが、それではお試しに…と刃の上から木の葉をふわりと落とせば、スッと音もなく2つに切れて落ちたのを目の当たりにし、たまげたわい。
ヤハトゥールにも凄腕の職人がおるのだな。いつか、実際に会って話を聞いてみたいもんだわい。
他にも面白い…というか、美味そうなものがあったぞ?酒だ。コメから作ったヤハトゥール酒というのを見つけたので、試飲させてもらった。おお…。水のように澄み切っておるが、なんとも言えぬ豊かな味わい…。わしもドワーフのはしくれ、酒については一家言あると自負しておったが、まだまだだの。
買えるだけ買って帰ったわ。
良い買い物ができたと嬢ちゃんに礼を言うと、「えっ!?バステア商会にお酒が!?」とすごい食いつきだったがなぁ…嬢ちゃんがあの酒を飲むのはまだ早いと思うぞ?
そんな嬢ちゃんにも最近、何やらいらん虫が近づいてきた…と公爵が愚痴りにきたが…。そもそも公爵令嬢である嬢ちゃんに、未だに婚約者がおらん方が不思議じゃわい。それにお前さんが言う、いらん虫っちゅうのが王太子?おかしくないか?
婚約者を早々に決めんのは、それこそ王太子狙いだろうと噂されておっただろ?と言うと、「クリステアは嫁にはやらん!」ときた。親馬鹿も大概にせんか。ぼやぼやしていたら嬢ちゃんが行き遅れになるぞい!まあ、王太子妃…ゆくゆくは王妃となると滅多に…いいや、全く会うことも無かろうから、寂しくなるが…国母となるのは誉れだからの。
ん?下手に婚約者なんぞを決めたら、家…いや国を出て行きかねない?
おいおい、その冗談は面白くないぞ?
んん?マーレンが頭を抱えるほど規格外の魔法を使う?
…頼もしいじゃないか。
は?聖獣と契約?二体も?…魔獣とも?
…いくら親馬鹿でもそこまで話を盛るのは…嘘ではない?本当に?
…そ、それならまあ、わからんこともないな。
嬢ちゃんは今ではそこそこ小金を持っておるし、料理だってする。しかもそれがまた美味い。そこらの店ではそうそう食えんような美味いものを次々と作る。前に差し入れてくれたフライドポテトやカラアゲはエールがグイグイ飲めてしまう、危険なほど美味い食い物だったのう…また持ってきてくれんかな?
おっと、話がそれたな。
そこへ加えて、本人の強力な魔法と護衛。
ふーむ…。家を出ても案外それなりにやっていけるかもしれん。
しかし、嬢ちゃんは世間知らずだ。
そう簡単に家出など考えもせんだろうて。
…多分な。
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