まだ恋を知らない。

聖知ーCecilー

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この世界は…狂っている。
世の中?
社会?
有り得ない。
ここは、戦場だ。
目の前では、狼と魔女が戦っている。
ちなみに私の名前は、
リオン・クリストファー
リオンでいい。
私は魔女族。
魔法が使える。
他にも、狼 戦士 侍 海賊 狐 
…などの族がある
「リオン!」
『…シオン…』
私の名前を呼んだのは双子の弟、
シオン・クリストファー
鷹族だ。
羽が生えている。
目がいい。
未来や過去、
相手の思っている事が分かる。
自慢の弟。
継母「リオン!シオン!
家の中に入りなさい!」
お母様がそう言う。
…本当のお母様じゃない。
私とシオンは捨て子だ。
違う国から来た。
その国では、
異人は殺されていた。
ちなみにこの世界は異人と並人
二つの種類の人間がいる。
私達は異人だ。
育てられない。と海に流された。
拾ってくれたのが今のお母様だ。
女手一つで育ててくれた。
だけど…
お母様のピリピリした空気は苦手だ。
だけど、シオンはお母様に好かれている
当然だ。愛想が良いし完璧だから。
それに比べて私は、
完璧だが、愛想が良くない。
何でもシオンに比べられていた。
分かっている。
だけどそんな人、信じられない。
この世界で信じられるのは、
シオンだけ。
『ただいま』
シオン「ただいま!」
継母「おかえり"シオン"もうご飯出来てるから、手を洗ってきなさい。」
シオン「うん」
シオンが手を洗いに行ったら、
お母様が睨んできた。
お母様は私を邪魔者扱いする。
継母「後で話があるから、ご飯食べ終わったら、リビングに来なさい。」
『……はい…』
ご飯を食べ終わって
リビングへ向かう。
そこにはお母様が待っていた。
継母「遅かったわね。」
『すみません……』
お母様からの視線が痛い。
継母「貴方は他の国へ行ってもらうわ。」
『どうしてですか?』
継母「邪魔だからよ。返事は明日聞かせてもらうわ。」
私は急ぎ足で自室へ戻った。
トントン
シオン「入っていい?」
『うん………』
シオン「いつもはリオンが僕の部屋に来るのに、来ないから心配したんだよ?」
『そっか…ごめんね。』
シオン「何かあった?言ってごらん。」
『違う国へ行くの。だからシオンと一緒に居られない。』
シオン「誰が…そんなこと……!」
『お母様……だよ…』
シオン「じゃあ、俺も行く。」
『分かった!』
………?
あれ?
はぁぁぁああああ?
シオン「なんでそんなに驚いてるの?」
『いやいやいや何言ってんの?』
はぁああ。
と深いため息をついたのはシオンだ。
シオン「リオンが心配なの!」
『無理だよ!お母様が怒るよ!』
シオン「じゃあ言ってく『ま、待って!』
シオン「?」
『明日まで!明日まで待って!』
ポンポン
シオン「大丈夫。待ってあげるから。」
私はシオンのこう言う所が大好きだ。
シオンといると何故か落ち着く。

いつもの時間に目が覚めた。
……視界に何かが写っている。
『……シオン?』
シオン「?な~に?」
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