翠龍と白龍

あぷろ

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白龍様は悩ましい

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 そよそよと庭を渡ってくる風に目を細めた。
 あれから考えて翠龍を呼び出す場所を自分の隠れ家にしたのだ。
 疲れた時やいろいろ面倒になった時のために一族とは何の関係のない場所が欲しくて用意した家だ。
 これで翠龍には知られてしまうが、お互いの屋敷で肌を合わせるよりは、ねぇ・・・・・・?
 この家の管理を任せている老婆に案内されてやってきた翠龍に黙って盃を差し出す。
 翠龍はおとなしく前に座ると盃を受け取った。
 それに酒を注ぎながら口を開く。
 「何で、私?」
 特に気に入られるようなことはなかったと思うけど。
 「それは・・・・・・わからない。ただ・・・・・・はじめて見た時、これだと思った。この人が欲しい、と―――白龍・・・・・・」
 こちらに向かって伸びてくる手を今度は受け入れ、目を閉じた。
 あー・・・・・・やっぱり私がこちら側か・・・・・・。
 ワンチャン、突っ込む側もあるかな、と期待したんだけど。まあ、勃つかどうかは別として。


 「っっ・・・・・・!」
 ―――痛い。
 痛いし、翠龍の指が身体の内を暴れ回って何だか気持ち悪いし、でもそれだけじゃなくて・・・・・・とっても変な感じ。
 あー何で数時間前の私、こんなこと了承したかな・・・・・・というか翠龍もこんな素人を相手するよりプロに相手してもらえ。
 「はっ・・・」
 好き勝手していた翠龍の指がずるりと抜かれ知らずつめていた息を吐き出した。
 いやー無理だよ、無理・・・・・・。
 脚を抱え身体を進めてくる翠龍の肩を何とかおさえる。
 「いっ、まって、無理、待って・・・・・・!」
 なだめるように翠龍の唇が降ってくる。
 唇に、頬に、頭に。
 「大丈夫だ、白龍」
 そして手で私の雄の象徴に触れてくる。
 おおかた快楽で誤魔化そうというのだろうが、そうじゃないんだよな。
 それに全然大丈夫じゃないのに大丈夫という嘘・・・・・・ではないけど、適当なこと云うのは私の得意技なのに。くそっ、男は皆こうなのか。
 ・・・・・・今度からは女の子の待っては素直に聞くことにしよう。
 「んっ、ぐぅっ」
 自然と逃げを打つ身体を翠龍に抱き止められそらした喉に舌を這わせられる。
 「あっ・・・・・・!」
 「白龍」
 だから待てと云っているだろうがっ!
 ゆっくりと腰を動かしはじめた翠龍をはたこうとして手を上げるがそのまま絡めとられてしまう。くっそう、覚えてろよっ・・・・・・!



 ん・・・・・・?
 背中に触れてくる柔らかな感触にゆっくりと意識が浮上する。
 「起きたか」
 聞こえてくる男の声に寝起きの頭が??? でいっぱいになる。
 ・・・・・・だれだっけ?
 寝起きでボーっとしている間に男の指が昨夜さんざん酷使した後孔に触れてくる。ピクッと身体が震えた。
 「・・・・・・まだやわらかい」
 「ん、ぁ・・・・・・?」
 よくわからないうちに腰を引き寄せられ男に貫かれた。
 「ああああ・・・・・・っ!」
 腰をつかまれて揺さぶられているうちにだんだん意識もはっきりしてくる。
 ・・・・・・朝から盛るなよ。
 そう呆れはするもののもうどうにも出来ないのでおとなしく翠龍の劣情を受け止め続けた。


 「もう、だめ、しぬ・・・・・・」
 「すまない。調子に乗った」
 へばって倒れている私に向かって伸ばされてくる翠龍の手をぺちっと叩き落とす。
 また悪さをされてはたまらないからな。
 「機嫌が悪いんだな?」
 翠龍が首を傾げながら云う。
 あ、それ、可愛い―――なんて思ってないからな!?
 危ない危ない。血迷うところだった。
 「そりゃそうでしょ。誰のせいで体調が最悪だと思っているのさ―――ということで私は今日、休むからね」
 「では、俺も―――」
 「お前は行け。仕事しろ」
 「じゃあ誰がお前の世話をする?」
 「お前じゃないことだけは確か―――あ、出仕したらついでにうちのに体調不良で休むって伝えといてよ。そしたらいろいろ手配してくれるはず」
 「なるほど。わかった」
 ・・・・・・まあ、翠龍を伝言係として使うことによって本当にいろいろ察せられてしまうかも、だけど。
 出掛ける用意をする翠龍を何とはなしに眺めながら口を開く。
 「翠龍、二度はない。私が欲しければ手順を踏め」
 いざとなったら例え自分の対でも切り捨てることが出来るのだから・・・・・・多分。
 まあ、でも一度想いを遂げたんだからスッキリ、満足してこれっきりということもあるか。
 「・・・・・・ああ、わかっている」
 どことなく淋しく微笑う翠龍に軽く息を吐き出す。
 「・・・・・・私もなるべく話を聞くようにするから」
 思い返せば私がろくに相手をしなかったせいでもあるもんな。
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