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エンディング編
44 新たな環境の男
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「――ふぅ」
一通り目を通した書類を机の隅に片付けると、息が自然と漏れた。
激動の学園祭を終えてから、既に数週間が経った。
色とりどりの花で飾られた門はすっかりいつもの灰色の姿に戻り、あの喧騒と熱狂が嘘のように感じられるほど、ティーンポゥ学園は落ち着きを取り戻し、生徒たちは再び授業と課題に追われる日々を送っている。
俺はというと学園祭準備に比べたら落ち着いてはいるが、変わらず忙しい日々を送っている。自然と、視線の先にある書類に先程書いたばかりの自分のサインを見つめた。
『生徒会会長 ルーク・アルバンベルト』
俺は学園祭を終え、「ルーク生徒会長」と学園の生徒達に呼ばれるようになっていた。
本来、カイリがつくはずであった席に、ルークが座っていた。
学園祭が終わると、生徒会では引き継ぎが本格的に始まった。
オーウェンは変わらず俺に会長後任を迫り、そんな彼に俺は何度も「俺よりカイリに後任を任せてはどうか」と伝え突き返していた。
それで1度折れたオーウェンがカイリに確認を取ったみたいなのだが、「カイリ・フェンディルは君のサポート以外は引き受ける気が無いそうだ」とカイリにまで突き返されたようで、結局それからは一度も引き下がる事は無かった。
俺が会長後任を断り続けていた事で、勧誘された当初は前向きな返答をしていたカイリも俺が会長にならないのであれば「生徒会入りそのものを辞退する」とまで言い始めたらしい。そのことにより余計に焦ったオーウェンは他生徒の目も気にせず、教室までやってきて俺に泣きつき会長になることを懇願してきたこともあった。
オーウェンにはなんだかんだと学園祭のコンテストの後始末で迷惑をかけたし、カイリに至っては俺は彼にかけた迷惑なんて数え切れないほどある。その2人からの要望を、俺は断れる程偉い立場にはなかった。
こうして四方も八方を塞がれていた俺は、会長にならざるを得なかったというわけである。
「失礼しますルーク様、馬術部が部費について交渉をしてきていまして」
「……本当お前はどこまでもついてくるな」
俺が生徒会長就任すると同時に、知らぬ間に生徒会役員へ立候補をして、それでいてしれっと当選したモグリソンが今は生徒会書記をやっている。今も、時間が惜しいのか部費に関する書類を確認しながら生徒会室へ入ってきた。
勿論、本来のゲームではルークと同じく、ただの取り巻きであるモグリソンが生徒会に入るルートも存在しない。今の生徒会メンバーは、ゲームにてどのルートにも存在しない滅茶苦茶な編成となっているのだが、もう既に選挙は終わり、メンバーとして入ってきてしまったものはどうする事もできない。このことが今後どのような影響を及ぼすのか予想がつかないが、俺が今できる事としてはせめて誰からも後ろ指を指されないように活動に専念するばかりである。
「戻りました、ルーク先輩」
「……おつかれ様、カイリ」
モグリソンが入ってきた扉から続けて入ってきたのは、……カイリだ。
カイリはというと、元々後任予定であった副会長として生徒会に入り、同じく学園の日常を支える立場として共に働いている。制服の襟を少し緩めた姿で、俺の机の前に立った。カイリの手の中にも複数枚の書類があり、見るからに仕事を終えてきたばかりといった様子だ。
「魔法科学部が実験失敗して校舎裏を半焼けにした件、こちら当人と関係者の調書終わりました。確認お願いします」
「早いな。今朝頼んだばかりなのに」
「先輩にそう言って貰えると励みになります」
そう口にしてカイリはにこりと微笑んだが、以前みたくそれ以上俺に絡んでくる気配はない。「他にご用がなければ戻りますね」と書類を置いて踵を返す姿に、俺は言葉を飲み込んだ。
生徒会にカイリと共に入ったものの、俺がカイリと距離をとるよりも先にカイリが明確に俺との壁を作って接してきていた。
あくまで俺達はただの先輩と後輩関係であり、元々近かった距離は自然とあいてカイリは生徒会長の俺をサポートする副会長として以外関わるつもりは無いようだった。
――お前、おかしいよ
混乱していたとはいえ、告げられた好意に対しあまりにも失礼な事を俺は口にしたと思う。こんな俺に対して幻滅するのは仕方ない。きっと、副会長としてサポートをするといっていたのは彼の元からの義理堅い性格故にだろう。
言い過ぎたと以前の医務室での出来事を謝ろうとも思ったが、まるでカイリ自身を否定するような拒絶の言葉を吐いておいて、改めて謝るなんて事を今更行うのはただの俺の自己満足でしかなく、俺が罪悪感から解放されたいだけのパフォーマンスでしかない。謝るなんて逃げ道に、また逃げるなんて卑怯な事はしたくない。
こうして俺とカイリ間は距離は近くとも、2人の間には常に薄い膜のようなものが張られているような空気と緊張感がある。
「ルーク様、馬術部が部費の追加を認めろと五月蠅いのですがいかがしましょう」
そんな薄ら気まずい俺達の空気を断つのは、またしても何も知らないモグリソンである。カイリのすぐ隣に立って、馬術部から押しつけられたのであろう苦情と不満が並べられた紙ペラを見ながら眉間に皺を寄せていた。
「……却下で。予算はもう決まっているし、交渉したいなら来年度の計画書をすぐに出して貰おう」
「了解しました!さすがルーク様、決断が早い!」
「ちょ……顔ちか……」
相変わらず俺のヨイショが止まらないモグリソンは、感激した様子で勢いのまま俺に顔を近づける。こいつの俺に対する忠誠心はもはや宗教レベルに達しているのではないだろうか。最近はモグリソンが本当に犬に見えてきている。多分、お手もお座りも命令すればコイツはするだろう。
俺達がああだこうだと騒いでいると、ドンッと鈍い音が生徒会室に響いた。
「ああ。すみません、虫が」
「あ、そ、そうか」
音の正体を辿れば、笑みを浮かべたままのカイリは生徒会室扉を殴りつけていた。……「虫が」というのは、「そこに虫が居たので潰した」という事であっているよな。俺らに対して「虫が。潰すぞ」って意味じゃ無いよな。そう思わせるくらい、カイリの周りの空気が冷えていた。
一通り目を通した書類を机の隅に片付けると、息が自然と漏れた。
激動の学園祭を終えてから、既に数週間が経った。
色とりどりの花で飾られた門はすっかりいつもの灰色の姿に戻り、あの喧騒と熱狂が嘘のように感じられるほど、ティーンポゥ学園は落ち着きを取り戻し、生徒たちは再び授業と課題に追われる日々を送っている。
俺はというと学園祭準備に比べたら落ち着いてはいるが、変わらず忙しい日々を送っている。自然と、視線の先にある書類に先程書いたばかりの自分のサインを見つめた。
『生徒会会長 ルーク・アルバンベルト』
俺は学園祭を終え、「ルーク生徒会長」と学園の生徒達に呼ばれるようになっていた。
本来、カイリがつくはずであった席に、ルークが座っていた。
学園祭が終わると、生徒会では引き継ぎが本格的に始まった。
オーウェンは変わらず俺に会長後任を迫り、そんな彼に俺は何度も「俺よりカイリに後任を任せてはどうか」と伝え突き返していた。
それで1度折れたオーウェンがカイリに確認を取ったみたいなのだが、「カイリ・フェンディルは君のサポート以外は引き受ける気が無いそうだ」とカイリにまで突き返されたようで、結局それからは一度も引き下がる事は無かった。
俺が会長後任を断り続けていた事で、勧誘された当初は前向きな返答をしていたカイリも俺が会長にならないのであれば「生徒会入りそのものを辞退する」とまで言い始めたらしい。そのことにより余計に焦ったオーウェンは他生徒の目も気にせず、教室までやってきて俺に泣きつき会長になることを懇願してきたこともあった。
オーウェンにはなんだかんだと学園祭のコンテストの後始末で迷惑をかけたし、カイリに至っては俺は彼にかけた迷惑なんて数え切れないほどある。その2人からの要望を、俺は断れる程偉い立場にはなかった。
こうして四方も八方を塞がれていた俺は、会長にならざるを得なかったというわけである。
「失礼しますルーク様、馬術部が部費について交渉をしてきていまして」
「……本当お前はどこまでもついてくるな」
俺が生徒会長就任すると同時に、知らぬ間に生徒会役員へ立候補をして、それでいてしれっと当選したモグリソンが今は生徒会書記をやっている。今も、時間が惜しいのか部費に関する書類を確認しながら生徒会室へ入ってきた。
勿論、本来のゲームではルークと同じく、ただの取り巻きであるモグリソンが生徒会に入るルートも存在しない。今の生徒会メンバーは、ゲームにてどのルートにも存在しない滅茶苦茶な編成となっているのだが、もう既に選挙は終わり、メンバーとして入ってきてしまったものはどうする事もできない。このことが今後どのような影響を及ぼすのか予想がつかないが、俺が今できる事としてはせめて誰からも後ろ指を指されないように活動に専念するばかりである。
「戻りました、ルーク先輩」
「……おつかれ様、カイリ」
モグリソンが入ってきた扉から続けて入ってきたのは、……カイリだ。
カイリはというと、元々後任予定であった副会長として生徒会に入り、同じく学園の日常を支える立場として共に働いている。制服の襟を少し緩めた姿で、俺の机の前に立った。カイリの手の中にも複数枚の書類があり、見るからに仕事を終えてきたばかりといった様子だ。
「魔法科学部が実験失敗して校舎裏を半焼けにした件、こちら当人と関係者の調書終わりました。確認お願いします」
「早いな。今朝頼んだばかりなのに」
「先輩にそう言って貰えると励みになります」
そう口にしてカイリはにこりと微笑んだが、以前みたくそれ以上俺に絡んでくる気配はない。「他にご用がなければ戻りますね」と書類を置いて踵を返す姿に、俺は言葉を飲み込んだ。
生徒会にカイリと共に入ったものの、俺がカイリと距離をとるよりも先にカイリが明確に俺との壁を作って接してきていた。
あくまで俺達はただの先輩と後輩関係であり、元々近かった距離は自然とあいてカイリは生徒会長の俺をサポートする副会長として以外関わるつもりは無いようだった。
――お前、おかしいよ
混乱していたとはいえ、告げられた好意に対しあまりにも失礼な事を俺は口にしたと思う。こんな俺に対して幻滅するのは仕方ない。きっと、副会長としてサポートをするといっていたのは彼の元からの義理堅い性格故にだろう。
言い過ぎたと以前の医務室での出来事を謝ろうとも思ったが、まるでカイリ自身を否定するような拒絶の言葉を吐いておいて、改めて謝るなんて事を今更行うのはただの俺の自己満足でしかなく、俺が罪悪感から解放されたいだけのパフォーマンスでしかない。謝るなんて逃げ道に、また逃げるなんて卑怯な事はしたくない。
こうして俺とカイリ間は距離は近くとも、2人の間には常に薄い膜のようなものが張られているような空気と緊張感がある。
「ルーク様、馬術部が部費の追加を認めろと五月蠅いのですがいかがしましょう」
そんな薄ら気まずい俺達の空気を断つのは、またしても何も知らないモグリソンである。カイリのすぐ隣に立って、馬術部から押しつけられたのであろう苦情と不満が並べられた紙ペラを見ながら眉間に皺を寄せていた。
「……却下で。予算はもう決まっているし、交渉したいなら来年度の計画書をすぐに出して貰おう」
「了解しました!さすがルーク様、決断が早い!」
「ちょ……顔ちか……」
相変わらず俺のヨイショが止まらないモグリソンは、感激した様子で勢いのまま俺に顔を近づける。こいつの俺に対する忠誠心はもはや宗教レベルに達しているのではないだろうか。最近はモグリソンが本当に犬に見えてきている。多分、お手もお座りも命令すればコイツはするだろう。
俺達がああだこうだと騒いでいると、ドンッと鈍い音が生徒会室に響いた。
「ああ。すみません、虫が」
「あ、そ、そうか」
音の正体を辿れば、笑みを浮かべたままのカイリは生徒会室扉を殴りつけていた。……「虫が」というのは、「そこに虫が居たので潰した」という事であっているよな。俺らに対して「虫が。潰すぞ」って意味じゃ無いよな。そう思わせるくらい、カイリの周りの空気が冷えていた。
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