22 / 60
設立編
—第11章:機械技師リオ4
しおりを挟む
「へぇ…そんなの作れるなんて、あんた本当に天才なのね」
それを聞いてリオはとても嬉しかった。今までは「実用性がない」とか「安定性が悪い」と難癖をつけられてきたからだ。
しかも、優しくしてくれた人から言われたのでその嬉しさは格別だった。
「え、えへへ」
笑顔になってにっこりするリオを見て、ヴェルヴェットが続ける。
「なんだ、ちゃんと笑って接客できるじゃない。そうやって商売すれば、きっと売り上げも上がるわよ」
その言葉にハッとする。今までは必死に機械の開発ばかりに専念して、笑顔で売り込みをしていただろうか?
どこかで焦り、どうせ客には大して理解できないだろうと見下していた気もする。もしかしたら今の状況には、自分にも原因があるのかもしれないと感じた。
「そうですね。もう少し笑顔で売り込みをしてみようと思います」
ヴェルヴェットに言われると、何でも素直に受け入れられる自分に驚く。
まったく嫌味に聞こえないし、本当に心から思っていることを言ってくれていると感じる。何より、自分に母のように優しくしてくれた人だ。嫌な感情など生まれるはずもない。
「ん、これは?」
ヴェルヴェットが小型の筒状の機械を手に持つ。
「ああ、それは魔法を機械のエネルギーに変換する機械です。
魔法自体を蓄積することもできるのですが、ここでは魔法を使う人が少ないので、機械のエネルギーに変換してバッテリーとして使うんです」
「へえ、魔法もストックできる?」
「その一つ前の試作機が、そうですね」
「そのストックされた魔法を放つ機械は作れるの?」
「蓄積された魔法を放つ、ですか…うーん…理屈上は留めることができるので、出口さえあれば放つことはできると思います。ただ、その魔法の効果がきちんと発揮されるかは、実験しないとわかりません」
「よし、その機械を買うわ」
ヴェルヴェットはさっきの3万ギアに2万ギアを上乗せして5万ギアを手渡した。
「え、5万ギア!?」
—どういうことですか、ヴェルヴェット?
困惑するマリアとリオの二人に向けて説明する。
「あたしは今、魔法が使えるんだけど、魔法を唱えるときって色々と手間がかかるのよ。呪文を唱えたり儀式をしたりね。その間が戦闘では命取りになることもある。
でも、魔法を放つ機械があれば、それは一瞬で使える。スキなんて生まれない。別に込めた魔法通りに放てなくてもいい。大事なのはスピードよ」
リオはお金や説明に驚きつつ、それ以上に驚いたことがあった。
「ヴェルヴェットさんが魔法使いなんですか?」
「魔法使い?ここでは神官を魔法使いと呼ぶの?だから聖王国みたいに神官の格好したやつがいないわけね」
「魔法使いは少ないですがある程度はいます、神官のような決まった格好はしていません。ここは機械信仰の国ですからね。嫌われているわけではありませんが、少し下に見られている傾向があります」
リオの疑問に答える。
「あたしは傭兵よ。魔法使いってわけじゃない。もっぱら剣で戦ってる」
貴族のような服装で傭兵で、しかも魔法が使える?リオには理解が追いつかない。
明晰な頭脳で考えを巡らせ、理解できない状況が発生したときは、ひとつひとつ対処するのが最善と判断した。
「ヴェルヴェットさんは聖王国の貴族ではないのですか?」
「聖王国出身ではあるけど、あたしは傭兵だってさっき言ったでしょ?ああ、この服装?これはやっかいになってる貴族から服を借りてるの。あいにく、持っていた服は捨てられてしまったからね…」
使用人に捨てられた嫌な記憶が蘇り、自然と苦虫を噛んだ顔になる。
そこでリオはさらに質問を続ける。
「傭兵で魔法を使うというのは、聞いたことがありません。傭兵は機械の道具や武器を使うものです。聖王国の傭兵は魔法を使うのですか?」
「いや、聖王国の傭兵は基本的に肉弾戦がメインよ。微妙な回復とかを使う奴もいるにはいるけど、魔法は基本的に神官が使うものね。だから傭兵のパーティには神官が必須ってわけ。ところでさっき魔法使いが少ないって言ってたけど、治癒する仲間がいなくてどうやって戦ってるの?」
「ポーションを使います。メカストリアではさまざまなポーションが製造されています。機械のポーションも多いですが、回復ポーションなども大量に生産されているので、安価で手に入れられるんです」
「なるほど、そういうことか」
ヴェルヴェットは先ほど道具屋でのポーションの価格に納得した。
会話を重ねるうちに、ヴェルヴェットとリオはお互いに理解を深めていった。しかし、リオには一つだけ矛盾が気になっていた。
「ヴェルヴェットさんは傭兵なのに、どうして魔法が使えるんですか?」
「それはね…」
説明をしているうちに、この質問はおそらくされるだろうと予想していたが、うまい返しが結局思いつかないまま突っ込まれてしまった。
考えに考えた末、答えを出す。
「ちょ、超強いから…」
「おー!そうなんですね!さすがヴェルヴェットさん!」
目をキラキラさせて尊敬のまなざしで見つめてくるリオの眼差しが痛い。チクチクする。
マリアも少し吹き出したようだが、何も言ってこない。心を読めるのだから理由を考える時間も同じくあったはずだ。お前も同罪だからなと心の中で悪態をつく。
しかし、打ち解けたのはいいが、ここまでいきなり態度が変わるものか?そんなに自分の作ったご飯が美味かったのだろうか?
そんなことを考えつつも、自分の先ほどの答えが恥ずかしくなり話を進める。
「ということで、さっきの金で作れそう?」
「少し時間はかかると思いますが、この資金で作れるはずです!」
「よし、決まりね。出来上がったら…連絡はどうしよう?」
「それならこれを使ってください」
リオは自分が腕に巻いていた機械と同じものを手渡す。
「これは腕巻き式の通信機です。
街を歩いていた時、街の人が自分より大きい機械に話しかけていたのを見かけたでしょ?あれをコンパクトにして持ち運べるようにしたんです。これでいつでもお互い話すことができます」
どれだけ売り込みが下手なんだ?リオの売り込み方に興味が湧いたが、それについて突っ込むめんどくささが勝ったのか、頭の端にしまっておく。
「じゃあよろしく。あと、次から”さん”付けはしなくていい。そういうの、苦手なの」
そう言い残し、ヴェルヴェットはリオの自宅を後にした。
それを聞いてリオはとても嬉しかった。今までは「実用性がない」とか「安定性が悪い」と難癖をつけられてきたからだ。
しかも、優しくしてくれた人から言われたのでその嬉しさは格別だった。
「え、えへへ」
笑顔になってにっこりするリオを見て、ヴェルヴェットが続ける。
「なんだ、ちゃんと笑って接客できるじゃない。そうやって商売すれば、きっと売り上げも上がるわよ」
その言葉にハッとする。今までは必死に機械の開発ばかりに専念して、笑顔で売り込みをしていただろうか?
どこかで焦り、どうせ客には大して理解できないだろうと見下していた気もする。もしかしたら今の状況には、自分にも原因があるのかもしれないと感じた。
「そうですね。もう少し笑顔で売り込みをしてみようと思います」
ヴェルヴェットに言われると、何でも素直に受け入れられる自分に驚く。
まったく嫌味に聞こえないし、本当に心から思っていることを言ってくれていると感じる。何より、自分に母のように優しくしてくれた人だ。嫌な感情など生まれるはずもない。
「ん、これは?」
ヴェルヴェットが小型の筒状の機械を手に持つ。
「ああ、それは魔法を機械のエネルギーに変換する機械です。
魔法自体を蓄積することもできるのですが、ここでは魔法を使う人が少ないので、機械のエネルギーに変換してバッテリーとして使うんです」
「へえ、魔法もストックできる?」
「その一つ前の試作機が、そうですね」
「そのストックされた魔法を放つ機械は作れるの?」
「蓄積された魔法を放つ、ですか…うーん…理屈上は留めることができるので、出口さえあれば放つことはできると思います。ただ、その魔法の効果がきちんと発揮されるかは、実験しないとわかりません」
「よし、その機械を買うわ」
ヴェルヴェットはさっきの3万ギアに2万ギアを上乗せして5万ギアを手渡した。
「え、5万ギア!?」
—どういうことですか、ヴェルヴェット?
困惑するマリアとリオの二人に向けて説明する。
「あたしは今、魔法が使えるんだけど、魔法を唱えるときって色々と手間がかかるのよ。呪文を唱えたり儀式をしたりね。その間が戦闘では命取りになることもある。
でも、魔法を放つ機械があれば、それは一瞬で使える。スキなんて生まれない。別に込めた魔法通りに放てなくてもいい。大事なのはスピードよ」
リオはお金や説明に驚きつつ、それ以上に驚いたことがあった。
「ヴェルヴェットさんが魔法使いなんですか?」
「魔法使い?ここでは神官を魔法使いと呼ぶの?だから聖王国みたいに神官の格好したやつがいないわけね」
「魔法使いは少ないですがある程度はいます、神官のような決まった格好はしていません。ここは機械信仰の国ですからね。嫌われているわけではありませんが、少し下に見られている傾向があります」
リオの疑問に答える。
「あたしは傭兵よ。魔法使いってわけじゃない。もっぱら剣で戦ってる」
貴族のような服装で傭兵で、しかも魔法が使える?リオには理解が追いつかない。
明晰な頭脳で考えを巡らせ、理解できない状況が発生したときは、ひとつひとつ対処するのが最善と判断した。
「ヴェルヴェットさんは聖王国の貴族ではないのですか?」
「聖王国出身ではあるけど、あたしは傭兵だってさっき言ったでしょ?ああ、この服装?これはやっかいになってる貴族から服を借りてるの。あいにく、持っていた服は捨てられてしまったからね…」
使用人に捨てられた嫌な記憶が蘇り、自然と苦虫を噛んだ顔になる。
そこでリオはさらに質問を続ける。
「傭兵で魔法を使うというのは、聞いたことがありません。傭兵は機械の道具や武器を使うものです。聖王国の傭兵は魔法を使うのですか?」
「いや、聖王国の傭兵は基本的に肉弾戦がメインよ。微妙な回復とかを使う奴もいるにはいるけど、魔法は基本的に神官が使うものね。だから傭兵のパーティには神官が必須ってわけ。ところでさっき魔法使いが少ないって言ってたけど、治癒する仲間がいなくてどうやって戦ってるの?」
「ポーションを使います。メカストリアではさまざまなポーションが製造されています。機械のポーションも多いですが、回復ポーションなども大量に生産されているので、安価で手に入れられるんです」
「なるほど、そういうことか」
ヴェルヴェットは先ほど道具屋でのポーションの価格に納得した。
会話を重ねるうちに、ヴェルヴェットとリオはお互いに理解を深めていった。しかし、リオには一つだけ矛盾が気になっていた。
「ヴェルヴェットさんは傭兵なのに、どうして魔法が使えるんですか?」
「それはね…」
説明をしているうちに、この質問はおそらくされるだろうと予想していたが、うまい返しが結局思いつかないまま突っ込まれてしまった。
考えに考えた末、答えを出す。
「ちょ、超強いから…」
「おー!そうなんですね!さすがヴェルヴェットさん!」
目をキラキラさせて尊敬のまなざしで見つめてくるリオの眼差しが痛い。チクチクする。
マリアも少し吹き出したようだが、何も言ってこない。心を読めるのだから理由を考える時間も同じくあったはずだ。お前も同罪だからなと心の中で悪態をつく。
しかし、打ち解けたのはいいが、ここまでいきなり態度が変わるものか?そんなに自分の作ったご飯が美味かったのだろうか?
そんなことを考えつつも、自分の先ほどの答えが恥ずかしくなり話を進める。
「ということで、さっきの金で作れそう?」
「少し時間はかかると思いますが、この資金で作れるはずです!」
「よし、決まりね。出来上がったら…連絡はどうしよう?」
「それならこれを使ってください」
リオは自分が腕に巻いていた機械と同じものを手渡す。
「これは腕巻き式の通信機です。
街を歩いていた時、街の人が自分より大きい機械に話しかけていたのを見かけたでしょ?あれをコンパクトにして持ち運べるようにしたんです。これでいつでもお互い話すことができます」
どれだけ売り込みが下手なんだ?リオの売り込み方に興味が湧いたが、それについて突っ込むめんどくささが勝ったのか、頭の端にしまっておく。
「じゃあよろしく。あと、次から”さん”付けはしなくていい。そういうの、苦手なの」
そう言い残し、ヴェルヴェットはリオの自宅を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる