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ルート:永遠の愛を誓おう
本気を見せてあげる
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15歳になった。
ゲームの舞台になる学園へ通わなければ良いと思っていたのだけれど、魔法に適性のある貴族子女に逃げ出すと言う選択肢は無い。
過去に拒否したことを理由に叛逆の意思が有ると取り潰しになった家も有ると知れば尚更ね。
子供が学園に通わなかっただけで家を潰されるわけはないと思うので、裏でなんか有ったんだろうなとは思うけどさ。
「せめて入学式くらいは女性用を着たら?」
「次の日から男性向けの服を着るんだ、初日だけ女生徒用を着る方が変だよ姉さん」
「そんなものかしらね?」
あとは王子からも男装で来いと言われているのも有るかな。
お披露目の後から王子の話し相手としてよく城に呼ばれるようになって結構仲良くしてると思う。
王女様にも気に入られ、何度も「なんで本当の男じゃないの」と言われている。貴女と結婚したい、子供は要らないから貴女が良いのと本気で迫られた時はこの人の人生を狂わせてしまったことに罪悪感を持ってしまったのもあって、私が20歳になりお互いに相手が居なかったら2人で辺境に行こうと約束をしている。
陛下と王子はそれを阻止しようと動いているらしいが。
*
「お前が男の真似事をしてる女か」
入学の式典が終わり見知った令嬢たちと話していると、後ろから声を掛けられた。
「そうだが、お前はだ…」
この顔は婚約者じゃないの! こいつ実在したんだ!
王子と親友って話なのに全然見掛けないし話にも出ないからこの世界には居ないと思ってたよ!
「お前のせいで俺は、俺は、俺は王子の側仕えに選ばれなかった! お前のような女のせいで!」
あ~、本来婚約者が居るはずの場所に私が入ってしまったのか。それで会うことがなかったんだな。
でも、側近になれなくても友人としては付き合えるんじゃないの?
と思ったが、彼には王子と親しくする時間が無かったのかもしれない。
私と王子は一緒にいる時間が長かった。
姉が君と会いたいらしいんだと呼ばれたり、男装での入城が父に認められたので一度来て欲しいと呼ばれたり、母が君と話したいらしいんだと呼ばれたり、魔導師が君の魔法に興味あるみたいなんだ、騎士が格闘術に興味があるなどなど、色々な理由で呼ばれて王城の間取りを覚えた頃に、対等な友人になって欲しいと言われて了承した。
その時に「私は友人のつもりだったけど、今まで違ってた?」と返したら「違わない、俺もそのつもりだった」と答えられた。
それからは本当に友人として過ごしている。
王子と意見が対立した時に第三王女の前で殴り合いの喧嘩をするくらいには気安い関係になった。
「お兄様もアルもやり過ぎです!」
妹ちゃん姫を泣かせてしまったのは反省、お姉ちゃん姫は笑ってだけど。
心配性だった妹姫は私たちの傷を治す為に光属性魔法の上位属性で有る聖魔法を身に付けるほどになった。
光属性魔法を使えるようになるだけで聖女認定されたゲームの主人公を超えてるのだけれど、良いのかなこれ? とその時は思ったものだ。
まぁ、そんなこと言ったら下級中級の全属性を使える私はどうなんだってことになるけど。
「無視をするな! 俺は話す価値もないと言うのか!」
「すまない、少し考え事をしていた」
私の婚約者だった男、こんなめんどくさい奴だったのか。
「お兄様、みっともないですわよ」
私と話していた令嬢が婚約者だった男に話し掛ける。
同じ学年に兄妹が居るのか、双子か10ヶ月違いか母親が違うとかなのかな?
「なんだと!」
「家が近いからと言うだけで側仕えになれると安心していたお兄様が悪いのです」
「それは…」
「王子様にも友を選ぶ権利があるのです。家の繋がりだけが全てでは有りません」
「う、う、俺だって、俺だって」
その場に泣き崩れる婚約者だった男…、え? こんな人前で貴族の男が泣き崩れるの?! こんな人だったの婚約者だった男! アニメではそんな素振りなかったけど?!
これは流石にちょっと…、周りの女の子たちも引き気味では?
仕方がないなぁ…。
「何時まで泣いているつもりだ」
「う、お前が、言うな…」
「泣くってことは自分の不甲斐無さを自覚しているのだろう。だったら何故強くなろうとしない」
「俺だって訓練している!」
「結果が出ないならやってるうちに入らないだろ」
「それは…」
「今度訓練に付き合え、私との違いがわかるはずだ」
成り行きで一緒に訓練することになった。
後日、婚約者だった男は訓練量の違いに落ち込んだ。
我が家と言うか私の1時間分の訓練は彼の3日分に相当するらしく、俺は本当にダメだなと大の字に寝転んだ状態で言っていた。
私は未知なる断罪に怯えて普通よりも鍛えたからな、覚悟?が違うのだよ。
なんだかんだあって、婚約者だった男は私や王子と連むようになった。
私との訓練にも付き合えるようになった頃には人前で泣くこともなくなりアニメの彼と近くなった気がする。
「もう、誰の前でも泣かないことに決めたんだ」
「強くなったね、お姉さんは嬉しいよ」
「お前はお兄さんだろ?」
「は? 生意気な口を聞くじゃないか」
ボコボコにしてやったら泣いたが。
*
結局ゲームの主人公らしい女は現れないまま、私のどころか誰の断罪イベントも無く学生生活が終わってしまった。
王子はゲームで私の婚約者だった男の妹と婚約し、婚約者だった男は妹姫と婚約して公爵家を継ぐそうだ。
妹姫は言っていた「私が居ないと彼は生きていけない」と。
昔から世話好きだった彼女は何時迄も情け無さが消えない婚約者だった男から目を離せなくなってしまっていたようだ。
私も王子も後悔しないかと何度も妹姫に聞き、それをその場で聞いていた婚約者だった男はやはり泣いていた。
「それでは行きましょうか」
「そうですね」
家柄的にも世間的にも問題無い友人達と比べ、私の婚約?は問題がある、とってもある。
私は姉姫を甘く見ていたようで本当に辺境へ行くことになるとは考えもしなかった。
侯爵家の令嬢に生まれ王族の姫を娶るのはハッピーエンドなのか激しく疑問を感じる。
「養子を迎え入れるのと貴女が男になるのどちらが良いかしら?」
何を言っているのだろう。
「貴女が全属性を使えると知って運命だと思ったのよね」
「何かあるの?」
「全属性使える人はね、身体を作り替える魔法に適性があるの」
「…はい?」
「城の禁書庫で見つけたのよ」
「と、とりあえずは2人で生活して何が良いか決めていこうよ」
「そうね、私たちには時間があるもの」
時間が有るとは?
「女2人で永遠に生きていくのも良いかもしれないわね、友情も愛情もその時々で入れ替えるの」
永遠とはなんだ、気になる、すごく気になる。
「私は貴女に出会えて本当に幸せよ」
彼女の赤く光る瞳に見つめられていると、些細なことなどどうでも良い気がしてきた。
「私も貴女に会えて良かった。死の運命から逃れられたのは貴女との約束が有ったからかも知れないな」
「光属性魔法しか使えない女になんて貴女を殺させたりしないわ」
「そうか」
「そうよ」
侯爵家に生まれて王女を伴侶に迎える。
それはハッピーエンドどころかトゥルーエンドと言っても良いだろう。
*****
裏事情?
ゲームにはヒロインと攻略対象達が力を合わせて吸血鬼となった姉姫と戦うハーレムルートが有ったのだけれど、アニメは人気の高かった王子ルートを元にしたのでゲームをプレイしてなかった本編の主人公は姉姫が吸血鬼だと知らない。
城の地下で吸血鬼化した姉姫は同時にゲームをプレイした前世を思い出し、ハーレムルートで殺されるのを回避する為に行動を起こしつつ同じく転生者だろうと思われる本編の主人公に近付き観察、気がつくと本気で惹かれていた。
前世では女だけの劇団を見に行ったりしたものの恋愛対象は異性だったので最初は冗談のつもりだったのだが、近寄ってくる男達に幻滅し続けているうちに主人公がキラキラして見えるようになった。
吸血鬼化して成長が止まったし2人で辺境で暮らすのも良いと本気で考え始め、障害になるゲームのヒロインと思われる何人かを入学前に眷属化、これがあったのでゲームで起こる数々のイベントは発生せず無事に主人公は卒業した。
辺境の屋敷では眷属化されたヒロイン疑惑のある女子たちが2人の使用人として働くことになる。
主人公は眷属ではなく姉姫と同じく禁呪法で吸血鬼化、男性化されたのかはわからない。
また、2人は辺境の屋敷に行く途中魔物に襲われ行方不明になったと言われている。
お嬢様を倒せる魔物なんて居ませんよ。ただ、帰って来ないなら理由があるのでしょうねと侯爵家のメイドは言う。
ゲームの舞台になる学園へ通わなければ良いと思っていたのだけれど、魔法に適性のある貴族子女に逃げ出すと言う選択肢は無い。
過去に拒否したことを理由に叛逆の意思が有ると取り潰しになった家も有ると知れば尚更ね。
子供が学園に通わなかっただけで家を潰されるわけはないと思うので、裏でなんか有ったんだろうなとは思うけどさ。
「せめて入学式くらいは女性用を着たら?」
「次の日から男性向けの服を着るんだ、初日だけ女生徒用を着る方が変だよ姉さん」
「そんなものかしらね?」
あとは王子からも男装で来いと言われているのも有るかな。
お披露目の後から王子の話し相手としてよく城に呼ばれるようになって結構仲良くしてると思う。
王女様にも気に入られ、何度も「なんで本当の男じゃないの」と言われている。貴女と結婚したい、子供は要らないから貴女が良いのと本気で迫られた時はこの人の人生を狂わせてしまったことに罪悪感を持ってしまったのもあって、私が20歳になりお互いに相手が居なかったら2人で辺境に行こうと約束をしている。
陛下と王子はそれを阻止しようと動いているらしいが。
*
「お前が男の真似事をしてる女か」
入学の式典が終わり見知った令嬢たちと話していると、後ろから声を掛けられた。
「そうだが、お前はだ…」
この顔は婚約者じゃないの! こいつ実在したんだ!
王子と親友って話なのに全然見掛けないし話にも出ないからこの世界には居ないと思ってたよ!
「お前のせいで俺は、俺は、俺は王子の側仕えに選ばれなかった! お前のような女のせいで!」
あ~、本来婚約者が居るはずの場所に私が入ってしまったのか。それで会うことがなかったんだな。
でも、側近になれなくても友人としては付き合えるんじゃないの?
と思ったが、彼には王子と親しくする時間が無かったのかもしれない。
私と王子は一緒にいる時間が長かった。
姉が君と会いたいらしいんだと呼ばれたり、男装での入城が父に認められたので一度来て欲しいと呼ばれたり、母が君と話したいらしいんだと呼ばれたり、魔導師が君の魔法に興味あるみたいなんだ、騎士が格闘術に興味があるなどなど、色々な理由で呼ばれて王城の間取りを覚えた頃に、対等な友人になって欲しいと言われて了承した。
その時に「私は友人のつもりだったけど、今まで違ってた?」と返したら「違わない、俺もそのつもりだった」と答えられた。
それからは本当に友人として過ごしている。
王子と意見が対立した時に第三王女の前で殴り合いの喧嘩をするくらいには気安い関係になった。
「お兄様もアルもやり過ぎです!」
妹ちゃん姫を泣かせてしまったのは反省、お姉ちゃん姫は笑ってだけど。
心配性だった妹姫は私たちの傷を治す為に光属性魔法の上位属性で有る聖魔法を身に付けるほどになった。
光属性魔法を使えるようになるだけで聖女認定されたゲームの主人公を超えてるのだけれど、良いのかなこれ? とその時は思ったものだ。
まぁ、そんなこと言ったら下級中級の全属性を使える私はどうなんだってことになるけど。
「無視をするな! 俺は話す価値もないと言うのか!」
「すまない、少し考え事をしていた」
私の婚約者だった男、こんなめんどくさい奴だったのか。
「お兄様、みっともないですわよ」
私と話していた令嬢が婚約者だった男に話し掛ける。
同じ学年に兄妹が居るのか、双子か10ヶ月違いか母親が違うとかなのかな?
「なんだと!」
「家が近いからと言うだけで側仕えになれると安心していたお兄様が悪いのです」
「それは…」
「王子様にも友を選ぶ権利があるのです。家の繋がりだけが全てでは有りません」
「う、う、俺だって、俺だって」
その場に泣き崩れる婚約者だった男…、え? こんな人前で貴族の男が泣き崩れるの?! こんな人だったの婚約者だった男! アニメではそんな素振りなかったけど?!
これは流石にちょっと…、周りの女の子たちも引き気味では?
仕方がないなぁ…。
「何時まで泣いているつもりだ」
「う、お前が、言うな…」
「泣くってことは自分の不甲斐無さを自覚しているのだろう。だったら何故強くなろうとしない」
「俺だって訓練している!」
「結果が出ないならやってるうちに入らないだろ」
「それは…」
「今度訓練に付き合え、私との違いがわかるはずだ」
成り行きで一緒に訓練することになった。
後日、婚約者だった男は訓練量の違いに落ち込んだ。
我が家と言うか私の1時間分の訓練は彼の3日分に相当するらしく、俺は本当にダメだなと大の字に寝転んだ状態で言っていた。
私は未知なる断罪に怯えて普通よりも鍛えたからな、覚悟?が違うのだよ。
なんだかんだあって、婚約者だった男は私や王子と連むようになった。
私との訓練にも付き合えるようになった頃には人前で泣くこともなくなりアニメの彼と近くなった気がする。
「もう、誰の前でも泣かないことに決めたんだ」
「強くなったね、お姉さんは嬉しいよ」
「お前はお兄さんだろ?」
「は? 生意気な口を聞くじゃないか」
ボコボコにしてやったら泣いたが。
*
結局ゲームの主人公らしい女は現れないまま、私のどころか誰の断罪イベントも無く学生生活が終わってしまった。
王子はゲームで私の婚約者だった男の妹と婚約し、婚約者だった男は妹姫と婚約して公爵家を継ぐそうだ。
妹姫は言っていた「私が居ないと彼は生きていけない」と。
昔から世話好きだった彼女は何時迄も情け無さが消えない婚約者だった男から目を離せなくなってしまっていたようだ。
私も王子も後悔しないかと何度も妹姫に聞き、それをその場で聞いていた婚約者だった男はやはり泣いていた。
「それでは行きましょうか」
「そうですね」
家柄的にも世間的にも問題無い友人達と比べ、私の婚約?は問題がある、とってもある。
私は姉姫を甘く見ていたようで本当に辺境へ行くことになるとは考えもしなかった。
侯爵家の令嬢に生まれ王族の姫を娶るのはハッピーエンドなのか激しく疑問を感じる。
「養子を迎え入れるのと貴女が男になるのどちらが良いかしら?」
何を言っているのだろう。
「貴女が全属性を使えると知って運命だと思ったのよね」
「何かあるの?」
「全属性使える人はね、身体を作り替える魔法に適性があるの」
「…はい?」
「城の禁書庫で見つけたのよ」
「と、とりあえずは2人で生活して何が良いか決めていこうよ」
「そうね、私たちには時間があるもの」
時間が有るとは?
「女2人で永遠に生きていくのも良いかもしれないわね、友情も愛情もその時々で入れ替えるの」
永遠とはなんだ、気になる、すごく気になる。
「私は貴女に出会えて本当に幸せよ」
彼女の赤く光る瞳に見つめられていると、些細なことなどどうでも良い気がしてきた。
「私も貴女に会えて良かった。死の運命から逃れられたのは貴女との約束が有ったからかも知れないな」
「光属性魔法しか使えない女になんて貴女を殺させたりしないわ」
「そうか」
「そうよ」
侯爵家に生まれて王女を伴侶に迎える。
それはハッピーエンドどころかトゥルーエンドと言っても良いだろう。
*****
裏事情?
ゲームにはヒロインと攻略対象達が力を合わせて吸血鬼となった姉姫と戦うハーレムルートが有ったのだけれど、アニメは人気の高かった王子ルートを元にしたのでゲームをプレイしてなかった本編の主人公は姉姫が吸血鬼だと知らない。
城の地下で吸血鬼化した姉姫は同時にゲームをプレイした前世を思い出し、ハーレムルートで殺されるのを回避する為に行動を起こしつつ同じく転生者だろうと思われる本編の主人公に近付き観察、気がつくと本気で惹かれていた。
前世では女だけの劇団を見に行ったりしたものの恋愛対象は異性だったので最初は冗談のつもりだったのだが、近寄ってくる男達に幻滅し続けているうちに主人公がキラキラして見えるようになった。
吸血鬼化して成長が止まったし2人で辺境で暮らすのも良いと本気で考え始め、障害になるゲームのヒロインと思われる何人かを入学前に眷属化、これがあったのでゲームで起こる数々のイベントは発生せず無事に主人公は卒業した。
辺境の屋敷では眷属化されたヒロイン疑惑のある女子たちが2人の使用人として働くことになる。
主人公は眷属ではなく姉姫と同じく禁呪法で吸血鬼化、男性化されたのかはわからない。
また、2人は辺境の屋敷に行く途中魔物に襲われ行方不明になったと言われている。
お嬢様を倒せる魔物なんて居ませんよ。ただ、帰って来ないなら理由があるのでしょうねと侯爵家のメイドは言う。
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この作品は感想を受け付けておりません。
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