手で触れた液体をお酒にする変な能力を手に入れだけどわりとなんとかなりそうです

水野(仮)

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倉庫作業

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叔父は想像していたような力こそ正義タイプだったが、俺が無傷で倒した龍を見たら油断すると忘れそうになるくらい存在感がなくなった、何故?

ドラゴン娘が兄上と結婚するって話は、あら良いじゃないの一言で了承、ついでに俺にドラゴン娘の妹を持って帰らないかと言ってきたので断った。
その時後方から、「青春の馬鹿野郎ー!!」って少女の声が聞こえたが、この世界でそんなノリがあるわけないと思うので幻聴のはず。
この世界どころか死んだ当時の日本でもないノリだと思う。
それにあの声がドラゴン妹とも限らないし、本人だとしても俺が断ったことにショックを受けることもないだろう、話したこともないし。

今回の主役となるドラゴン姉は隣の綺麗なお姉さんタイプで有りでしたね。まぁ、夫になる人が凄い強そうなので見た目通りの人ではないと思うけれども。
女王が城の仕事でストレス溜まった時に発散の手伝いする人にしか見えなくなったからな…。
昨日女王と叔父が闘技場で戦ってるの見たからさ、王妃の部屋から闘技場へ直通らしいってのがまた。



魔物だけじゃなく液体が中に入っている容器でも酒に出来ると知った城の人達が俺が寝ている間に水や果実水を入れた樽を用意し続けていたようで、おそらく訓練場じゃないかと思われる広場や闘技場、通路などに樽が置かれている。

「ささ、お願いします」
「はい」

にこにこしてるのに圧が強いんだけど。

お酒の強さを調節出来る話もしていたので試飲してもらいながら作業をする。
それぞれ好みの強さがあるみたいだが飲むのが目的になって全然作業が捗らないので、水が入ってる樽は全てアルコール96%にした。強すぎるって文句が出たが好きな濃さに薄めればこの樽1つで良いでしょって言ったら納得してた。

果実水に紅茶に薬草、変わったところだと温泉水や山羊の乳、何故これをと思ったのがワイン樽やエール樽。そのままアルコール度数上げるか迷ったけど、ワインとエールは蒸留してから熟成させた。

この作業をした結果、マジックリングを貰った。
この都市くらいの容量はあるといっていたが、そんな国宝級貰って良いの?!

「代わりと言ってはなんだが、たまに寄ってくれたら嬉しい」
「はい、喜んで!」

年に数回今日と同じくらいの作業をするだけで国宝級のアイテム貰えるなら安い物だよ。

「それとこちらもどうだ? 空を移動した方が良いであろう?」
「そちらは謹んでお断りします」
「そうか」
「なんで~ え~ え~ え~…」

自分の身体にリボン巻いてるドラゴン妹をお断りしたらセルフエコーで走り去っていった。

「そのな、悪い子ではないのだがな、ちょっとな…」

実の親が扱い困ってるぞ、ドラゴン妹。
普段からあのノリなのか、ドラゴン妹。

それはともかく、俺が転生者とか思われてるわけではないよな?
見た目なんて銀髪色白の現地民丸出し少年よ? 
魔力吸収の魔道具を身に付けてないと魔力が身体に収まりきらなくてVなMAXだったりスーパーなサイヤみたくなったり、酒魔法を使ってる時に瞳の色が金から赤に変わるとかは有るが。

*****
☆龍王と女王
他国の人が龍王国の女王を呼ぶときは龍王
龍王国の人や親族からは女王
直接本人と話すときは他国の人も女王陛下と呼ぶ

☆ドラゴン姉 
名はドリス
次期女王でドラゴン王家長女
優しげな見た目だが龍王の血族なので当然夫は他国から攫って来た男

☆主人公
幼い頃から大魔法使いを目指して魔力を増やす訓練をしていたせいか、身体に収まり切らないほどの魔力を持っている
訓練方法は魔力を使い切ったり増やすイメージしたり感じ取った魔力を身体から出し入れしたり

魔力を貯めやすく増えやすい身体になるも出し入れ訓練のおかげで穴が多く開いており、余剰分を外に逃すことで無意識に体内魔力量を調整している

☆魔力過多症
魔力の多い子供に起こりやすい病気で体調を崩して寝たきりになる場合が多い
身体の大きさが魔力保有量を超えると治ることが多いので成長すると自然に治る

身に付けることで魔力を消費する魔道具が有り、富裕層の家には用意されているし無くても買える
庶民の場合は区画管理者に言えば貸してもらえるが、魔力が多い子供だと知られることになる
それが良いのか悪いのかはその家次第

魔法を使える家の子供に見られる病気で魔力の高い血を代々受け継ぎ取り入れてきた貴族や王族の病とも言える

☆主人公の身に付けてる魔道具
主人公が何個か身に付けている魔力吸収の魔道具は魔力過多症の治療用に作られた物を改良した
主人公の魔力を空の魔石に貯めるようにしてある
本来、使い終わった空の魔石に魔力を込めるのは無理なのだが主人公の魔力は何故か入る
属性魔法が全く使えないからではないかと言われているが定かではない

☆魔石
魔物の心臓のような物
身体のサイズに関係なく同じ種族の魔石は同じ大きさになる
その事から魔物は魔道具の一種なのではと主人公は少しだけ疑っている
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