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龍王国に到着した
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最初の街と似たようなやりとりを何度か繰り返し、俺は意図せず大金を手に入れてしまった。
大型魔獣の希少部位以外を売るだけでこんなにお金が貯まるとは…、希少部位を売ったらどれくらいの値段になるのだろう。
これは傭兵として魔物を狩って生きていくのも有りなのでは?
「でも、空を飛んで移動出来ないし俺専用のマジックバッグとかがないから運べないしなぁ」
「龍は渡せないけどマジックリングなら言えば私のより容量大きいの貰えるかも知れないわよ」
「マジで?」
「この中に入ってる物はそれだけ価値があるのよ、結婚祝い程度で贈られたら困るくらいにね」
そうなのか。
うちでは作業の分担がきっちりされてるから狩って持ち込むだけで買い取りとか気にしたことないからな。
マジックバッグも狩へ出かける時に誰かが持ってくるので自分専用のを買おうと考えたこともなかった。
家から出るならその辺りの知識を学ばないとダメか。
買取交渉とか上手く出来そうな気はしないし、その辺りを任せられる人を探す必要が出てくるか。
いや、別に家から出る必要も無いのか。今と同じ生活を続けても…、いや何時迄も家に居たらダメだろう。
何者になりたいわけでもないけれどせめて独立はしないと。
幸い戦えて稼げるスキルも持っていることだしさ。
「貴方、あの家の子なのに何も知らないの?」
「その手の知識はまだ学んでないんだよ」
「そういえば何歳なの?」
「12歳」
「もっと上だと思ってたわ」
精神年齢はもっと上だからね。
でも、身体はこの世界の12歳と変わらないよ?
*
城の中に直接龍で降りると、使用人や騎士みたいな人達がやってくる。
「みんなただいま! 無事に連れて来たわよ!」
「ご無事でなによりです!!」
「姫さまお帰りなさい!」
「その坊主が酒仙人ですか!」
「やはり強いのですか!」
愛されてるんだなドラゴン娘。
つか、酒仙人てなんだ? あと、やはり強いのが正義みたいな価値基準なのか?
「彼が酒魔法使いね、そして強さは私が保証するわ! これを見なさい!!」
そう言ってここへ来る途中に倒した龍を出す。
強さを疑われる前に見せつけてあげましょうって話になり、ドラゴン娘が召喚する龍ほどの大きさはないが軍を出さないと倒せないと言われる龍を1体倒したんだ。
私の実力では絶対倒せないし外傷もない、解体すれば血が酒に変わってるのがわかるから疑う者は城から居なくなるし、外の連中でも情報収集能力が高い人は恐る。貴方に何か言ってくる連中は馬鹿か無能だけだから殺しても構わないって言われてさ。
彼らの反応を見ると成功みたいだな。
「これを彼が?」
「そう、1人でね!」
「「「「「おお!!」」」」」
「早速解体お願い、その龍の血はお酒になってるから一滴も漏らさずにね!」
「龍の血を酒に?! それは本当ですか!!」
「本当よ!! ドワーフが龍種の血はこの世の酒の中で1番だと言っていたわ!」
「「「「「「「「「「「おおー!!」」」」」」」」」」」
俺が龍を1人で倒したと知った時より反応凄くないか?
前世で毎日晩酌するくらいには酒好きだったけど、美味い酒が飲めることにそこまで喜んだりはしなかったぞ…。
*****
龍王国
戦闘民族なので酒好きで有る。
狩った龍は肉の味が保証される年代物。
血も錬金術ギルド大喜び物件。
でも、そんな血を酒に? 大丈夫? それ飲めるの?
アル中のプロのお墨付きだぜヤッホー!!
なお、降りたところは汗臭くなかった。
建物の中はまだわからない。
マジックリング
身に付けることで触れた物を異空間に収納出来るようになるマジックアイテム。
ドラゴン娘のは時間停止機能付きでだいたいバスケットコートくらいの容量。
龍王国の城の中でだけ作られるのであまり出回っていない。
龍の夫になる家や贈呈品に使われることが多い。
盗まれても契約者の元に帰ってくる安全安心設計。
マジックバッグ
魔術に秀でていると言われる魔導王国がマジックリングを解析して作ったマジックアイテム。
バッグの見た目以上に入るのは確かだが口より大きな物を入れられないので大型魔獣を持ち運ぶ時は解体してからになる。
容量は少なく最大でも六条一間分くらいで時間停止機能やお帰り機能はない。
これを作る為にマジックリングを7つほどダメにして解析したらしい。
魔導王国
他国の王族から借りたマジックリングを壊して返せなくなった魔導王国は多額の賠償金を払い切れず領土が都市1つにまで減ったと言う。
一応、魔法を極めるなら魔導王国へ行けと言われているところではある。
大型魔獣の希少部位以外を売るだけでこんなにお金が貯まるとは…、希少部位を売ったらどれくらいの値段になるのだろう。
これは傭兵として魔物を狩って生きていくのも有りなのでは?
「でも、空を飛んで移動出来ないし俺専用のマジックバッグとかがないから運べないしなぁ」
「龍は渡せないけどマジックリングなら言えば私のより容量大きいの貰えるかも知れないわよ」
「マジで?」
「この中に入ってる物はそれだけ価値があるのよ、結婚祝い程度で贈られたら困るくらいにね」
そうなのか。
うちでは作業の分担がきっちりされてるから狩って持ち込むだけで買い取りとか気にしたことないからな。
マジックバッグも狩へ出かける時に誰かが持ってくるので自分専用のを買おうと考えたこともなかった。
家から出るならその辺りの知識を学ばないとダメか。
買取交渉とか上手く出来そうな気はしないし、その辺りを任せられる人を探す必要が出てくるか。
いや、別に家から出る必要も無いのか。今と同じ生活を続けても…、いや何時迄も家に居たらダメだろう。
何者になりたいわけでもないけれどせめて独立はしないと。
幸い戦えて稼げるスキルも持っていることだしさ。
「貴方、あの家の子なのに何も知らないの?」
「その手の知識はまだ学んでないんだよ」
「そういえば何歳なの?」
「12歳」
「もっと上だと思ってたわ」
精神年齢はもっと上だからね。
でも、身体はこの世界の12歳と変わらないよ?
*
城の中に直接龍で降りると、使用人や騎士みたいな人達がやってくる。
「みんなただいま! 無事に連れて来たわよ!」
「ご無事でなによりです!!」
「姫さまお帰りなさい!」
「その坊主が酒仙人ですか!」
「やはり強いのですか!」
愛されてるんだなドラゴン娘。
つか、酒仙人てなんだ? あと、やはり強いのが正義みたいな価値基準なのか?
「彼が酒魔法使いね、そして強さは私が保証するわ! これを見なさい!!」
そう言ってここへ来る途中に倒した龍を出す。
強さを疑われる前に見せつけてあげましょうって話になり、ドラゴン娘が召喚する龍ほどの大きさはないが軍を出さないと倒せないと言われる龍を1体倒したんだ。
私の実力では絶対倒せないし外傷もない、解体すれば血が酒に変わってるのがわかるから疑う者は城から居なくなるし、外の連中でも情報収集能力が高い人は恐る。貴方に何か言ってくる連中は馬鹿か無能だけだから殺しても構わないって言われてさ。
彼らの反応を見ると成功みたいだな。
「これを彼が?」
「そう、1人でね!」
「「「「「おお!!」」」」」
「早速解体お願い、その龍の血はお酒になってるから一滴も漏らさずにね!」
「龍の血を酒に?! それは本当ですか!!」
「本当よ!! ドワーフが龍種の血はこの世の酒の中で1番だと言っていたわ!」
「「「「「「「「「「「おおー!!」」」」」」」」」」」
俺が龍を1人で倒したと知った時より反応凄くないか?
前世で毎日晩酌するくらいには酒好きだったけど、美味い酒が飲めることにそこまで喜んだりはしなかったぞ…。
*****
龍王国
戦闘民族なので酒好きで有る。
狩った龍は肉の味が保証される年代物。
血も錬金術ギルド大喜び物件。
でも、そんな血を酒に? 大丈夫? それ飲めるの?
アル中のプロのお墨付きだぜヤッホー!!
なお、降りたところは汗臭くなかった。
建物の中はまだわからない。
マジックリング
身に付けることで触れた物を異空間に収納出来るようになるマジックアイテム。
ドラゴン娘のは時間停止機能付きでだいたいバスケットコートくらいの容量。
龍王国の城の中でだけ作られるのであまり出回っていない。
龍の夫になる家や贈呈品に使われることが多い。
盗まれても契約者の元に帰ってくる安全安心設計。
マジックバッグ
魔術に秀でていると言われる魔導王国がマジックリングを解析して作ったマジックアイテム。
バッグの見た目以上に入るのは確かだが口より大きな物を入れられないので大型魔獣を持ち運ぶ時は解体してからになる。
容量は少なく最大でも六条一間分くらいで時間停止機能やお帰り機能はない。
これを作る為にマジックリングを7つほどダメにして解析したらしい。
魔導王国
他国の王族から借りたマジックリングを壊して返せなくなった魔導王国は多額の賠償金を払い切れず領土が都市1つにまで減ったと言う。
一応、魔法を極めるなら魔導王国へ行けと言われているところではある。
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