王さまとなぞの手紙

村崎けい子

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 やがて、うんめいの日が やって来ました。
 三人の大臣たちが、それぞれ はちをもって、王さまのもとへと あつまります。
 
 一の大臣の はちには、色とりどりの りっぱな花が さいています。


 これを見た王さまは、とても がっかりしました。
(まさか 一の大臣が、ウソつきだったとはな……。)

 ところが、一の大臣は、王さまへ はちを わたしながら、こう言ったのです。
「にじ色の花のめは、とうとう出ませんでした。大切にお世話をしたのですが……。」

 では、この花は一体どうしたというのでしょう。
 王さまは、一の大臣を見つめて、次の ことばを まちました。
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