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第八章 フェロー王国動乱編
第242話 廃坑内探索②
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障害物に隠れながら地竜の様子を伺っていると、少しばかり落ち着きを取り戻したヨルズルさんが俺に視線を向けてきた。
「ゆ、悠斗君。先程は取り乱してしまい申し訳ございませんでした。それで……。悠斗君、君は先ほど私達に何をしたんですか? 急に目の前が真っ暗になったかと思えば、いつの間にかこちら側にいたんですけど……」
ヨルズルさん達を崩落から守る為〔影収納〕を使った時の事かな?
「ああ、あれはヨルズルさん達を崩落から守る為、咄嗟にユニークスキルを発動させたんですよ。いやー間に合って本当に良かったです」
「へ、へぇ? ユニークスキルで私達を守ってくれたんですか? 地竜がいるこちら側に引き込んだ様に見えましたが……」
声が小さくて最後の方なんて言っていたか分からない。
俺の回答にヨルズルさん達は、呆けた表情を浮かべている。
『なあ……。俺達に崩落の危険なんて迫っていたか? 俺はアイツをここに閉じ込める為にちゃんと計算して崩落させたんだけど……。俺にはあいつが俺達を咄嗟にこちら側に引き摺り込んだ様にしか……。イテッ! ヨ、ヨルズルさん、何するんですか!?』
良く聞こえなかったけど、マークさんの呟きに、ヨルズルさんが激しい反応を見せる。一体何を話しているんだろうか?
『マーク君! 悠斗君に聞こえたらどうするんですか! 黙りなさい! 今すぐその口を閉じなさい!』
『だ、だけどヨルズルさん!』
『いいですかマーク君……。レイ君も一緒に聞きなさい。Sランク冒険者というのは本当に規格外なのです。彼等は人間の形をとった一種の災害の様なものです。私は今それを悟りました。見て下さい。地竜が迫っているにも関わらず、少し微笑を浮かべている悠斗君の表情を……。あの地竜を目の前にしてですよ! 信じられますか!? 』
ヨルズルさん達は地竜に視線を向けたかと思えば、今度は俺に視線を向けてくる。
『『イ、イかれていますね……』』
『その通りです。幸いな事に私達が悠斗君を崩落に見せかけてこの廃坑に閉じ込め様とした事には気付いていない様です。今はここから生還する事だけを考えましょう。その為には、どうすればいいのかわかりますね?』
『『は、はい!』』
『では、後の事は私に任せてあなた達は口を閉ざしていなさい』
ヨルズルさん達の話合いが終わった様だ。
何故か揉み手でこちらに向かってくる。
「悠斗君にお聞きしたい事があるんですが、悠斗君はアレを倒す事ができますか?」
ヨルズルさんはそう呟くと、モンスターで遊んでいる地竜を指差した。
「多分できると思います」
「そうですか! それは頼もしい! しかし地竜は防御力がとても強いモンスターです。私も手伝いますので、いま出せる一番攻撃力が高い魔法で地竜に攻撃を仕掛けましょう。私の合図で地竜を攻撃します。いいですね」
えっ? いま出せる一番攻撃力が高い魔法で地竜を倒すの?
酸素のない〔影収納〕に収納すれば一発なんだけど……。
俺がそんな事を考えていると、ヨルズルさんは手に魔力を貯めだした。
一番攻撃力が高い魔法か……。う~ん。何がいいかな……。
俺は〔召喚〕のバインダーを手に取ると〔竜〕のカードを手に取り、ヨルズルさんが攻撃の合図を待つ。
「いきますよ! 今です!」
ヨルズルさんは手に魔力を込めると、火属性魔法の〔爆発〕を地竜に向けて放った。
かなりの魔力を込めたのか、ヨルズルさんが大量の汗を流している。
「ゆ、悠斗君! な、何故一緒に攻撃をしてくれな……かったんですか?」
ヨルズルさんが非難の声を上げるも、俺の目の前にいる二体の竜を見上げ驚愕の表情を浮かべる。
俺が召喚したのは闇竜と光竜。ヨルズルさんが竜達を見上げると、竜達は地竜に向かって闇と光のブレスを吐き出した。
闇と光の奔流が地竜を飲み込みドォーン! という轟音が廃坑内に響き渡る。
土煙が舞いキーンという音が耳に響く中、視線を地竜のいた方向に向けると、地竜の姿がない。闇竜と光竜も既にバインダーの中に戻っていた。
闇竜と光竜の攻撃が凄すぎて地竜を消し飛ばしてしまったのだろうか?
それに今の衝撃で、廃坑内にビシリ! という音が響き渡る。
パラパラと上から石が降ってきているし、このままここに居るのは危険だ。崩落の危険もある。
俺がヨルズルさんに視線を向けると、まるで化物でも見たかの様な表情を浮かべていた。
「ヨルズルさん?」
「…………」
駄目だ。全く反応がない。まるで屍の様だ。
「ヨルズルさん。正気に戻って下さい。このままここに居座るのは危険ですよ。ほら、今の衝撃で上から石が……。ヨルズルさん。ちょっと、正気に戻って下さいってば!」
固まったまま動かなくなってしまったヨルズルさんに触れようとすると、ヨルズルさんが正気を取り戻す。
「だ、大丈夫。大丈夫だから私から離れて頂けますか……」
「あっ、はい」
正気を取り戻したヨルズルさんは俺に背を向けるとレイさんとマークさんのいる方向へと歩き始める。
俺もそれについて行こうとすると、ヨルズルさんがストップをかけてくる。
「悠斗君。君は周囲の警戒を怠らない様にして下さい。私は彼等と大切な話があります」
「わ、わかりました」
ここは冥府の扉と呼ばれる程危険な廃坑だ。
ヨルズルさんの言う様に警戒を怠らない様にしなければならない……。
俺が周囲の警戒をしていると、ヨルズルさん達が話し始めた。
『ヨ、ヨルズルさん! こんなの聞いていませんよ! 逃げましょう。今すぐ逃げましょう!』
『だ、黙りなさい。私だって悠斗君があれ程規格外だとは思いもしませんでしたよ! それに何処に逃げるというのですか! ここは廃坑ですよ! 既に逃げ道は塞がれています。こうなれば私達に出来る事はただ一つ。悠斗君の討伐を元Sランク冒険者のドレーク君に任せるしかないでしょう』
『し、しかし、彼は二体の竜を従えているんですよ! 大丈夫なんですか!』
『わ、私が知る訳ないでしょう! それに私は彼の力の一端を正確に測る為、一番攻撃力が高い魔法で地竜に攻撃を仕掛けましょうと持ち掛けたのです。二体の竜を召喚するなんて思いもしないでしょうが!』
「ゆ、悠斗君。先程は取り乱してしまい申し訳ございませんでした。それで……。悠斗君、君は先ほど私達に何をしたんですか? 急に目の前が真っ暗になったかと思えば、いつの間にかこちら側にいたんですけど……」
ヨルズルさん達を崩落から守る為〔影収納〕を使った時の事かな?
「ああ、あれはヨルズルさん達を崩落から守る為、咄嗟にユニークスキルを発動させたんですよ。いやー間に合って本当に良かったです」
「へ、へぇ? ユニークスキルで私達を守ってくれたんですか? 地竜がいるこちら側に引き込んだ様に見えましたが……」
声が小さくて最後の方なんて言っていたか分からない。
俺の回答にヨルズルさん達は、呆けた表情を浮かべている。
『なあ……。俺達に崩落の危険なんて迫っていたか? 俺はアイツをここに閉じ込める為にちゃんと計算して崩落させたんだけど……。俺にはあいつが俺達を咄嗟にこちら側に引き摺り込んだ様にしか……。イテッ! ヨ、ヨルズルさん、何するんですか!?』
良く聞こえなかったけど、マークさんの呟きに、ヨルズルさんが激しい反応を見せる。一体何を話しているんだろうか?
『マーク君! 悠斗君に聞こえたらどうするんですか! 黙りなさい! 今すぐその口を閉じなさい!』
『だ、だけどヨルズルさん!』
『いいですかマーク君……。レイ君も一緒に聞きなさい。Sランク冒険者というのは本当に規格外なのです。彼等は人間の形をとった一種の災害の様なものです。私は今それを悟りました。見て下さい。地竜が迫っているにも関わらず、少し微笑を浮かべている悠斗君の表情を……。あの地竜を目の前にしてですよ! 信じられますか!? 』
ヨルズルさん達は地竜に視線を向けたかと思えば、今度は俺に視線を向けてくる。
『『イ、イかれていますね……』』
『その通りです。幸いな事に私達が悠斗君を崩落に見せかけてこの廃坑に閉じ込め様とした事には気付いていない様です。今はここから生還する事だけを考えましょう。その為には、どうすればいいのかわかりますね?』
『『は、はい!』』
『では、後の事は私に任せてあなた達は口を閉ざしていなさい』
ヨルズルさん達の話合いが終わった様だ。
何故か揉み手でこちらに向かってくる。
「悠斗君にお聞きしたい事があるんですが、悠斗君はアレを倒す事ができますか?」
ヨルズルさんはそう呟くと、モンスターで遊んでいる地竜を指差した。
「多分できると思います」
「そうですか! それは頼もしい! しかし地竜は防御力がとても強いモンスターです。私も手伝いますので、いま出せる一番攻撃力が高い魔法で地竜に攻撃を仕掛けましょう。私の合図で地竜を攻撃します。いいですね」
えっ? いま出せる一番攻撃力が高い魔法で地竜を倒すの?
酸素のない〔影収納〕に収納すれば一発なんだけど……。
俺がそんな事を考えていると、ヨルズルさんは手に魔力を貯めだした。
一番攻撃力が高い魔法か……。う~ん。何がいいかな……。
俺は〔召喚〕のバインダーを手に取ると〔竜〕のカードを手に取り、ヨルズルさんが攻撃の合図を待つ。
「いきますよ! 今です!」
ヨルズルさんは手に魔力を込めると、火属性魔法の〔爆発〕を地竜に向けて放った。
かなりの魔力を込めたのか、ヨルズルさんが大量の汗を流している。
「ゆ、悠斗君! な、何故一緒に攻撃をしてくれな……かったんですか?」
ヨルズルさんが非難の声を上げるも、俺の目の前にいる二体の竜を見上げ驚愕の表情を浮かべる。
俺が召喚したのは闇竜と光竜。ヨルズルさんが竜達を見上げると、竜達は地竜に向かって闇と光のブレスを吐き出した。
闇と光の奔流が地竜を飲み込みドォーン! という轟音が廃坑内に響き渡る。
土煙が舞いキーンという音が耳に響く中、視線を地竜のいた方向に向けると、地竜の姿がない。闇竜と光竜も既にバインダーの中に戻っていた。
闇竜と光竜の攻撃が凄すぎて地竜を消し飛ばしてしまったのだろうか?
それに今の衝撃で、廃坑内にビシリ! という音が響き渡る。
パラパラと上から石が降ってきているし、このままここに居るのは危険だ。崩落の危険もある。
俺がヨルズルさんに視線を向けると、まるで化物でも見たかの様な表情を浮かべていた。
「ヨルズルさん?」
「…………」
駄目だ。全く反応がない。まるで屍の様だ。
「ヨルズルさん。正気に戻って下さい。このままここに居座るのは危険ですよ。ほら、今の衝撃で上から石が……。ヨルズルさん。ちょっと、正気に戻って下さいってば!」
固まったまま動かなくなってしまったヨルズルさんに触れようとすると、ヨルズルさんが正気を取り戻す。
「だ、大丈夫。大丈夫だから私から離れて頂けますか……」
「あっ、はい」
正気を取り戻したヨルズルさんは俺に背を向けるとレイさんとマークさんのいる方向へと歩き始める。
俺もそれについて行こうとすると、ヨルズルさんがストップをかけてくる。
「悠斗君。君は周囲の警戒を怠らない様にして下さい。私は彼等と大切な話があります」
「わ、わかりました」
ここは冥府の扉と呼ばれる程危険な廃坑だ。
ヨルズルさんの言う様に警戒を怠らない様にしなければならない……。
俺が周囲の警戒をしていると、ヨルズルさん達が話し始めた。
『ヨ、ヨルズルさん! こんなの聞いていませんよ! 逃げましょう。今すぐ逃げましょう!』
『だ、黙りなさい。私だって悠斗君があれ程規格外だとは思いもしませんでしたよ! それに何処に逃げるというのですか! ここは廃坑ですよ! 既に逃げ道は塞がれています。こうなれば私達に出来る事はただ一つ。悠斗君の討伐を元Sランク冒険者のドレーク君に任せるしかないでしょう』
『し、しかし、彼は二体の竜を従えているんですよ! 大丈夫なんですか!』
『わ、私が知る訳ないでしょう! それに私は彼の力の一端を正確に測る為、一番攻撃力が高い魔法で地竜に攻撃を仕掛けましょうと持ち掛けたのです。二体の竜を召喚するなんて思いもしないでしょうが!』
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