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第一章 最強呪符使い故郷を追われる
癒草の値段に目がくらみ絡む不良冒険者①
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「こ、これは……フォレストベアーの頭に生える『癒し草』っ! しかも、こんなにたくさんっ!? 一体、何体のフォレストベアーを倒したんですかっ!? い、いえっ、フォレストベアーは『花ゴブリンの森』の主のはず……。も、もしかして、フォレストベアーが繁殖したっ? それも大量にっ!?」
「えっ? 一体も倒していませんよ? (熊ちゃんと)協力して採取しただけです。多分、繁殖もしていないと思います」
ボクが見たのは、ポメちゃんが倒し、呪符の力で隷属した一体だけだったし……。
なぜか混乱し出す受付嬢さんに首を傾けながらそう言うと、受付嬢さんは両手をテーブルに付けながら大声を上げる。
「き、協力してですか!?」
「はい。その通りです」
熊ちゃんの献身的な協力により手に入れた『癒し草』。
ある意味間違っていない。
そう言うと、知らない人がボクの肩を抱いてきた。
「そうそう。俺達と協力して『癒し草』を採取したんだよ。なー坊主?」
「えっ?」
誰だろう。このおじさん?
ニヤニヤ笑いながら、ボクに肯定を求めてくるおじさんに、ボクは首を傾けて質問する。
「……えっと、どなたですか?」
そう言うと、おじさんは頬を引き攣らせる。
「お、おいおい。忘れちまったのか? ドランだよ。ゴブリンキラーのドラン。酷い奴だぜ。俺のことを忘れちまうなんてよぉ」
『ゴブリンキラー』のドラン。
うん。全然聞いたことのない名前だ。
もしかして、ドランさんは誰かと勘違いしているんじゃないだろうか?
でも、とりあえず、称賛だけはしておこう。
なんだかこの人。無駄にプライドが高そうだし……。
「ゴブリンキラーのドランさんですかぁ! すごい二つ名ですね!」
そう称賛の声を上げると、ドランさんは引き攣らせた頬を緩め笑みを浮かべる。
「お、おお、そうだ。ドランだっ! ようやく思い出したかっ!」
「いえ、初耳です。それで、ボクになんの用でしょうか?」
そう尋ねると、ゴブリンキラーのドランはまたも顔を引き攣らせる。
「お、おいおい。冗談は止めてくれよ……」
そう言いながら、ボクの足を踏みつけるドラン。
普通に痛いから止めてほしい。
さっきからこの人、なにが言いたいのだろうか?
「すいません。その足、除けてくれますか? 踏み付けられて痛いんですけど……」
「おっと、失礼……すまなかったなぁ……」
ドランはそう言うと、顔を引き攣らせながら、足を除けてくれた。
「もう、気を付けて下さいよね」
ボクは頬をぷくっと膨らませてそう言う。
「それで、受付嬢さん。熊ちゃんの頭に生えていた『癒し草』の買取価格はどの位なんですか?」
「……そうですね。ゴブリンの頭に生える『癒され草』は初級回復薬の材料となりますが、フォレストベアーの頭に生える『癒し草』は中級回復薬の材料となります。買い取り価格は一本当たり銀貨五枚といった所でしょうか?」
「銀貨五枚ですかっ!?」
一本当たり銀貨五枚。日本円に換算すると一本当たり五千円の大金だ。
五千円あれば、元いた世界で牛丼が十杯は食べれる。
三日分の食費に相当する金額である。
その『癒し草』が千本あるから……ご、五百万円っ!?
驚きのあまり、目が点になりそうだ。
「は、はい……それにしても、よくこんなに『癒し草』を採取できましたね……」
目を点にして茫然としていると、ゴブリンキラーのドランが話に割り込んでくる。
「いや、だから、さっきから言ってるだろっ! 俺達が協力して採取したんだよっ!」
「えっと、リーメイくん? ドランさんはこう言っていますが……」
睨み付けるかのような視線を向けてくるドラン。
なんでこんなに絡んでくるのかわからなないボクは、ありのままを伝える。
「いえ、その素材の採取は最初から最後までボクが一人でやりましたけど……」
そう言うと、ドランはこめかみに青筋を浮かべた。
「いい度胸じゃねーか、クソガキッ!」
そういって急に掴み掛かって来ようとするドラン。
胸ぐらを掴もうとするドランの手を避けると、ボクは首を傾け問いかける。
「えっと、ドランさんはなんでボクに絡んでくるんですか?」
「決まっているだろっ! お前が納品した『癒され草』と『癒し草』は俺達が、お前に協力して採取した物だからだっ! 独り占めしようなんて、そんなの許せる訳がねーだろっ!」
「えっ? でも、ドランさんとは今が初対面ですよ?」
ボクがそう指摘すると、ドランは怒声を上げる。
「だから、俺達がお前に協力して採取したと言っただろっ!」
「いま、初めて会ったのにですか?」
「嘘付くんじゃねぇ! 俺達は『花ゴブリンの森』で偶々、会ったんだろうがよっ!
そして、協力して『癒され草』と『癒し草』を手に入れたっ! そう言っているだろうがっ!」
うーん。この人は一体、なにを言っているのだろうか?
自分にとって都合のいいストーリーを並べているようにしか聞こえない。
「例えば、ドランさん達と一緒に花ゴブリンの頭に生えている花を採取したとして、一体、どうやってこれだけの『癒され草』と『癒し草』を採取したんでしたっけ? 教えてもらえますか?」
そう尋ねると、ドランが一瞬たじろぐ。
「そ、それは……」
背後にいるドランの仲間に視線を向けると、意気揚揚に答えた。
「そ、そんなことは簡単だっ! 花ゴブリンとフォレストベアーを一匹一匹ぶっ殺して手に入れたんだよっ!」
「そうですか……。一匹一匹ぶっ殺してねぇ……」
ドランの回答にボクはそんなことしたかなぁ……と、頭を悩ませた。
「えっ? 一体も倒していませんよ? (熊ちゃんと)協力して採取しただけです。多分、繁殖もしていないと思います」
ボクが見たのは、ポメちゃんが倒し、呪符の力で隷属した一体だけだったし……。
なぜか混乱し出す受付嬢さんに首を傾けながらそう言うと、受付嬢さんは両手をテーブルに付けながら大声を上げる。
「き、協力してですか!?」
「はい。その通りです」
熊ちゃんの献身的な協力により手に入れた『癒し草』。
ある意味間違っていない。
そう言うと、知らない人がボクの肩を抱いてきた。
「そうそう。俺達と協力して『癒し草』を採取したんだよ。なー坊主?」
「えっ?」
誰だろう。このおじさん?
ニヤニヤ笑いながら、ボクに肯定を求めてくるおじさんに、ボクは首を傾けて質問する。
「……えっと、どなたですか?」
そう言うと、おじさんは頬を引き攣らせる。
「お、おいおい。忘れちまったのか? ドランだよ。ゴブリンキラーのドラン。酷い奴だぜ。俺のことを忘れちまうなんてよぉ」
『ゴブリンキラー』のドラン。
うん。全然聞いたことのない名前だ。
もしかして、ドランさんは誰かと勘違いしているんじゃないだろうか?
でも、とりあえず、称賛だけはしておこう。
なんだかこの人。無駄にプライドが高そうだし……。
「ゴブリンキラーのドランさんですかぁ! すごい二つ名ですね!」
そう称賛の声を上げると、ドランさんは引き攣らせた頬を緩め笑みを浮かべる。
「お、おお、そうだ。ドランだっ! ようやく思い出したかっ!」
「いえ、初耳です。それで、ボクになんの用でしょうか?」
そう尋ねると、ゴブリンキラーのドランはまたも顔を引き攣らせる。
「お、おいおい。冗談は止めてくれよ……」
そう言いながら、ボクの足を踏みつけるドラン。
普通に痛いから止めてほしい。
さっきからこの人、なにが言いたいのだろうか?
「すいません。その足、除けてくれますか? 踏み付けられて痛いんですけど……」
「おっと、失礼……すまなかったなぁ……」
ドランはそう言うと、顔を引き攣らせながら、足を除けてくれた。
「もう、気を付けて下さいよね」
ボクは頬をぷくっと膨らませてそう言う。
「それで、受付嬢さん。熊ちゃんの頭に生えていた『癒し草』の買取価格はどの位なんですか?」
「……そうですね。ゴブリンの頭に生える『癒され草』は初級回復薬の材料となりますが、フォレストベアーの頭に生える『癒し草』は中級回復薬の材料となります。買い取り価格は一本当たり銀貨五枚といった所でしょうか?」
「銀貨五枚ですかっ!?」
一本当たり銀貨五枚。日本円に換算すると一本当たり五千円の大金だ。
五千円あれば、元いた世界で牛丼が十杯は食べれる。
三日分の食費に相当する金額である。
その『癒し草』が千本あるから……ご、五百万円っ!?
驚きのあまり、目が点になりそうだ。
「は、はい……それにしても、よくこんなに『癒し草』を採取できましたね……」
目を点にして茫然としていると、ゴブリンキラーのドランが話に割り込んでくる。
「いや、だから、さっきから言ってるだろっ! 俺達が協力して採取したんだよっ!」
「えっと、リーメイくん? ドランさんはこう言っていますが……」
睨み付けるかのような視線を向けてくるドラン。
なんでこんなに絡んでくるのかわからなないボクは、ありのままを伝える。
「いえ、その素材の採取は最初から最後までボクが一人でやりましたけど……」
そう言うと、ドランはこめかみに青筋を浮かべた。
「いい度胸じゃねーか、クソガキッ!」
そういって急に掴み掛かって来ようとするドラン。
胸ぐらを掴もうとするドランの手を避けると、ボクは首を傾け問いかける。
「えっと、ドランさんはなんでボクに絡んでくるんですか?」
「決まっているだろっ! お前が納品した『癒され草』と『癒し草』は俺達が、お前に協力して採取した物だからだっ! 独り占めしようなんて、そんなの許せる訳がねーだろっ!」
「えっ? でも、ドランさんとは今が初対面ですよ?」
ボクがそう指摘すると、ドランは怒声を上げる。
「だから、俺達がお前に協力して採取したと言っただろっ!」
「いま、初めて会ったのにですか?」
「嘘付くんじゃねぇ! 俺達は『花ゴブリンの森』で偶々、会ったんだろうがよっ!
そして、協力して『癒され草』と『癒し草』を手に入れたっ! そう言っているだろうがっ!」
うーん。この人は一体、なにを言っているのだろうか?
自分にとって都合のいいストーリーを並べているようにしか聞こえない。
「例えば、ドランさん達と一緒に花ゴブリンの頭に生えている花を採取したとして、一体、どうやってこれだけの『癒され草』と『癒し草』を採取したんでしたっけ? 教えてもらえますか?」
そう尋ねると、ドランが一瞬たじろぐ。
「そ、それは……」
背後にいるドランの仲間に視線を向けると、意気揚揚に答えた。
「そ、そんなことは簡単だっ! 花ゴブリンとフォレストベアーを一匹一匹ぶっ殺して手に入れたんだよっ!」
「そうですか……。一匹一匹ぶっ殺してねぇ……」
ドランの回答にボクはそんなことしたかなぁ……と、頭を悩ませた。
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