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第一章 最強呪符使い故郷を追われる
癒草の値段に目がくらみ絡む不良冒険者②
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「それじゃあ、いまから『花ゴブリンの森』に向かいましょうか」
そう言うと、ドランは顔を引き攣らせる。
「な、なんでそんなっ……」
「だって、ボクの採取方法と全然違いますから……ドランさんの言い分が正しければ、『花ゴブリンの森』に千体の花ゴブリンとフォレストベアーが倒れていなきゃおかしいですよね?」
そう言って、受付嬢さんに顔を向けると、受付嬢さんは笑みを浮かべ頷いた。
「そうですね。ドランさんが千体もの花ゴブリンとフォレストベアーを倒したというのであれば、冒険者ギルドとして確認しなければなりません」
「っ!? い、いや、だがよ……花ゴブリンの森に向かっても、もうゴブリンとフォレストベアーの遺体は残っていないかもしれねーかも……」
突然、日和出すドラン。
「えっ? でも、花を採取してきたのはついさっきですよ? それだけ倒したのであれば、まだ遺体が残っているんじゃありませんか? そもそも、フォレストベアーが千体いるっていうのも疑問ですけど……」
ボクが花ゴブリンの森で見たフォレストベアーは一体だけだったし……。
そう言うと、ドランは再び頬を引き攣らせた。
受付嬢さんもドランにジッと目を向けている。
「う、うるせえっ! そんなに言うなら一緒に花ゴブリンの森に行ってやろうじゃねーか!」
ドランがそう言うと、周りにいた仲間が慌てふためく。
「ま、待てよ、ドラン。癇癪を起すんじゃねえ! 悪いな坊主。ドランの奴、朝から酒を飲んでいてさ……悪酔いしてるんだ」
「イ、イコパス、な、なにを言っていやがるっ! 俺は酒なんて飲んで……む、むぐっ!?」
突然、弁解し始めたと思えば、今度は、ドランの口に酒が入っているであろう水筒を含ませた。
「ド、ドラン、駄目だよぉ~! そんなに酒を呷っちゃ!」
「ぶっ!? ヒュインスター、お、お前までっ!? ぐっ……」
「えっ、でも、ドランさん顔が真っ赤で……だ、大丈夫ですか?」
鼻を塞がれ無理矢理酒の入った水筒をドランに飲ませているように見えるんですけど、本当に大丈夫だろうか?
アルコール度数が高いのか、ドランが目を回し始めた。
「うんうん! 全然、大丈夫だよぉ~まったくドランったら、酔い過ぎだぞっ! ごめんねぇ~。どうやら、ドランの奴、花ゴブリンの森で花ゴブリンとフォレストベアーを千体倒した白昼夢を見たみたいでさっ! 受付嬢さんも本気にしないでよね!」
「そ、そうですか……それなら別に構わないのですが……」
「ボ、ボクも気にしていないので、そろそろ、止めて上げた方がいいんじゃ……」
二本目の水筒を無理矢理飲まされ、ドランの顔は真っ赤。
無理矢理飲まされているであろう水筒に入っていたお酒のアルコール度数が高かったためか、足取りはおぼつかない様子で、膝がガクガク震えている。
「だ、大丈夫、大丈夫っ! あっ!?」
ドランの仲間、ヒュインスターがそう驚きの声を上げると同時に、アルコール過剰摂取によりドランが目を回し、そのままぶっ倒れてしまった。
「あ、あちゃ~! ドラン、もうお酒要らないってさっ!」
「ほ、本当だな、それじゃあ、俺達はこれで! ああ、さっきのドランの言った戯言はなんでもないからっ! 酔っ払いの戯言だと思って流してくれっ!」
そう言うと、イコパスとヒュインスターは、へべれけになったドランを担ぎ、冒険者ギルドから去っていく。
「……一体、なんだったんですかね?」
「……まあ、寒い季節を終え、暖かい季節になってきましたし、この季節にはよくあることです。気にしたら負けですよ」
「そ、そうですか?」
ま、まあ、元生きていた世界では、春になると変な人がよく現れていたけど、でも、それは自律神経の乱れや交感神経の鈍化が原因っていうし……。
まあいいか……。
「まあ、その話は置いておきましょう」
そう言うと、受付嬢さんはテーブルに小さな袋を置く。
「えっと、これは……」
「ええ、もちろんこれは、リーメイさんへの報酬です!」
テーブルに置かれた小さな袋。
紐を解いて見ると、そこには大量の金貨が入っていた。
「こ、こんなにいいんですかっ!?」
「はい。癒され草の報酬が金貨百枚。癒し草の報酬が金貨五百枚で、合計で六百枚の金貨です! まだ冒険者になって間もないのにすごいです!」
「そ、そうですか?」
「ええ! 普通のFランク冒険者稼ぎではありません! あのぉ~私、いま、恋人募集中なのですが、もしリーメイさんさえよければ、お食事に行きませんか?」
ボクは受付嬢さんの顔をジッと見つめる。
「……えっと、ボク、十二歳なんですけど」
そう呟くと、受付嬢さんは悔しげな表情を浮かべ、『ダンッ!』とテーブルを叩いた。
「くっ……時の神が憎いですわっ……私があと十年若ければ、うら若いそのお体に既成事実を仕込みましたのに……」
う、受付嬢さんがなんだか怖い……。
「そ、そうなんですか……で、でも、受付嬢さんはとっても魅力的な女性だと思いますよ? ボクにはもったいないです!」
そうお世辞を言うと、受付嬢さんは満更でもない表情を浮かべた。
そう言うと、ドランは顔を引き攣らせる。
「な、なんでそんなっ……」
「だって、ボクの採取方法と全然違いますから……ドランさんの言い分が正しければ、『花ゴブリンの森』に千体の花ゴブリンとフォレストベアーが倒れていなきゃおかしいですよね?」
そう言って、受付嬢さんに顔を向けると、受付嬢さんは笑みを浮かべ頷いた。
「そうですね。ドランさんが千体もの花ゴブリンとフォレストベアーを倒したというのであれば、冒険者ギルドとして確認しなければなりません」
「っ!? い、いや、だがよ……花ゴブリンの森に向かっても、もうゴブリンとフォレストベアーの遺体は残っていないかもしれねーかも……」
突然、日和出すドラン。
「えっ? でも、花を採取してきたのはついさっきですよ? それだけ倒したのであれば、まだ遺体が残っているんじゃありませんか? そもそも、フォレストベアーが千体いるっていうのも疑問ですけど……」
ボクが花ゴブリンの森で見たフォレストベアーは一体だけだったし……。
そう言うと、ドランは再び頬を引き攣らせた。
受付嬢さんもドランにジッと目を向けている。
「う、うるせえっ! そんなに言うなら一緒に花ゴブリンの森に行ってやろうじゃねーか!」
ドランがそう言うと、周りにいた仲間が慌てふためく。
「ま、待てよ、ドラン。癇癪を起すんじゃねえ! 悪いな坊主。ドランの奴、朝から酒を飲んでいてさ……悪酔いしてるんだ」
「イ、イコパス、な、なにを言っていやがるっ! 俺は酒なんて飲んで……む、むぐっ!?」
突然、弁解し始めたと思えば、今度は、ドランの口に酒が入っているであろう水筒を含ませた。
「ド、ドラン、駄目だよぉ~! そんなに酒を呷っちゃ!」
「ぶっ!? ヒュインスター、お、お前までっ!? ぐっ……」
「えっ、でも、ドランさん顔が真っ赤で……だ、大丈夫ですか?」
鼻を塞がれ無理矢理酒の入った水筒をドランに飲ませているように見えるんですけど、本当に大丈夫だろうか?
アルコール度数が高いのか、ドランが目を回し始めた。
「うんうん! 全然、大丈夫だよぉ~まったくドランったら、酔い過ぎだぞっ! ごめんねぇ~。どうやら、ドランの奴、花ゴブリンの森で花ゴブリンとフォレストベアーを千体倒した白昼夢を見たみたいでさっ! 受付嬢さんも本気にしないでよね!」
「そ、そうですか……それなら別に構わないのですが……」
「ボ、ボクも気にしていないので、そろそろ、止めて上げた方がいいんじゃ……」
二本目の水筒を無理矢理飲まされ、ドランの顔は真っ赤。
無理矢理飲まされているであろう水筒に入っていたお酒のアルコール度数が高かったためか、足取りはおぼつかない様子で、膝がガクガク震えている。
「だ、大丈夫、大丈夫っ! あっ!?」
ドランの仲間、ヒュインスターがそう驚きの声を上げると同時に、アルコール過剰摂取によりドランが目を回し、そのままぶっ倒れてしまった。
「あ、あちゃ~! ドラン、もうお酒要らないってさっ!」
「ほ、本当だな、それじゃあ、俺達はこれで! ああ、さっきのドランの言った戯言はなんでもないからっ! 酔っ払いの戯言だと思って流してくれっ!」
そう言うと、イコパスとヒュインスターは、へべれけになったドランを担ぎ、冒険者ギルドから去っていく。
「……一体、なんだったんですかね?」
「……まあ、寒い季節を終え、暖かい季節になってきましたし、この季節にはよくあることです。気にしたら負けですよ」
「そ、そうですか?」
ま、まあ、元生きていた世界では、春になると変な人がよく現れていたけど、でも、それは自律神経の乱れや交感神経の鈍化が原因っていうし……。
まあいいか……。
「まあ、その話は置いておきましょう」
そう言うと、受付嬢さんはテーブルに小さな袋を置く。
「えっと、これは……」
「ええ、もちろんこれは、リーメイさんへの報酬です!」
テーブルに置かれた小さな袋。
紐を解いて見ると、そこには大量の金貨が入っていた。
「こ、こんなにいいんですかっ!?」
「はい。癒され草の報酬が金貨百枚。癒し草の報酬が金貨五百枚で、合計で六百枚の金貨です! まだ冒険者になって間もないのにすごいです!」
「そ、そうですか?」
「ええ! 普通のFランク冒険者稼ぎではありません! あのぉ~私、いま、恋人募集中なのですが、もしリーメイさんさえよければ、お食事に行きませんか?」
ボクは受付嬢さんの顔をジッと見つめる。
「……えっと、ボク、十二歳なんですけど」
そう呟くと、受付嬢さんは悔しげな表情を浮かべ、『ダンッ!』とテーブルを叩いた。
「くっ……時の神が憎いですわっ……私があと十年若ければ、うら若いそのお体に既成事実を仕込みましたのに……」
う、受付嬢さんがなんだか怖い……。
「そ、そうなんですか……で、でも、受付嬢さんはとっても魅力的な女性だと思いますよ? ボクにはもったいないです!」
そうお世辞を言うと、受付嬢さんは満更でもない表情を浮かべた。
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