不良青年君が補習でお漏らしする話

こじらせた処女

文字の大きさ
1 / 6

1

「うわっ万智、お前あのテストで赤点かよ!ダッセー」
昼休み、メロンパンを片手にクラスメイトが笑う。
「っせーな…」
教室の人間にも散々バカにされた後で辟易しているというのに、目の前の悪友達は笑うことをやめない。なぜなら俺と同じ、授業サボりの常習犯であるこいつらは全員テストをクリアしているからだ。
「何回見直してもおんなじだぞー、それにお前、惜しいってレベルじゃねえじゃん」
13点、採点ミスが無いかを必死に眺めているが、一個二個あったところでこの補習は覆せない。
「てかお前ら、何で通ってんだよ…」
数学という教科は得意な人間もいる反面、苦手としている人間も一定数はいる。むしろ、そっちの方が大多数だ。前回だって一クラス弱ほど、引っかかっていた。目の前の笑っている奴らもその中に含まれている。
「そりゃあ…なぁ…?」
「流石に俺ら、分数は計算できるぞ」
問一のバラバラとした計算ゾーンを見せられる。
「ここ間違えるってお前、ヤベエよ」
「下手したら中学生よりバカなんじゃねえのー?」
「っチッ…」
 周りの奴らの冗談めかした声に、居心地が悪くなる。九九だってまともに覚えていないのに、分かるわけない。
「まあ、今日は予定通りカラオケ行くけど、もし終わったら来いよ。どうせ1時間かからねえだろ」
「…おう」
 ああ、憂鬱だ。

 お経のような国語の授業を眠って過ごし、放課後の合図のチャイムが鳴った。部活に出る人、帰る人、それぞれ皆が一斉に動き出す。
「じゃあカイト、駅前のカラオケで。部屋番あとで送るわー」
「おー…」
 補習場所は、数学準備室。資料や赤本がズラリと並んでいるが、俺には関係ない教材ばかり。そんなこじんまりとした部屋に2つ、机と椅子のセット。
「来たか、万智。さっさと座れー」
 席の一つに足を組んで偉そうに座っているやつが数学教師、御手洗。もっさりとした髪、だらしなく生えた髭。26歳とは思えないくらいにオヤジ臭い。
「ったく…補習したくねえから簡単な問題出してやったのに…まさか引っかかるとはな。ほらこのプリント、やって帰れ。1時間もあれば終わるから」
「っす…てこれ…」
クリップで閉じられたプリント。3枚ほどのものだったが、全く分かりそうにない。グラフと文章が頭の中で揺れる。
「…帰る」
 1時間で終わるかよ、心の中で悪態をつき、おろしかけたカバンを肩にかけ直す。
「帰っても良いけど、進級させないからな。俺は別に良いけど。」
「チッ」

 目の前の数字の羅列には頭が痛くなる。そもそも、最近こそ授業には出ているが、ずっと寝るかゲームをして過ごしているのだ。勉強するために座って頭を使うのは慣れていなくて苦痛だ。
「こら、ケータイで調べるな。終わるまで預かっておく。渡しなさい」
いつもの癖で出したスマホを没収されてしまった。
「早く帰りてぇんだろ。なら見させろよ。一生おわんねーよ」
「だめだ。分からんところは教えてやるから。どこだ?」
しょっぱなの問題を指さす。
「ここはな、赤玉と白玉が…」
淡々とした口調で始まる説明。
「ほら、ここ。6×6はなんだ?」
「…さんじゅうろく」
「よし、じゃあ分母にそれ書け。じゃあ次、さっきと同じような問題だから。やってみろ」
何とか空欄を一つ埋められた。しかし時計を見るともう10分も経っていた。残りの問題を数えると14問もある。明らかに1時間で終わる量じゃない。俺がバカなだけなのだろうけど。
「おい、どこ行く」
「便所」
カバンを肩にかけ、教室を出る。引き止められないように、早足でそこを出る。案外何にも言われなかったな。あいつ、チョロいじゃん。
感想 0

あなたにおすすめの小説

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

待てって言われたから…

ゆあ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。 //今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて… がっつり小スカです。 投稿不定期です🙇表紙は自筆です。 華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

笑って誤魔化してるうちに溜め込んでしまう人

こじらせた処女
BL
颯(はやて)(27)×榊(さかき)(24) おねしょが治らない榊の余裕が無くなっていく話。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。