お兄ちゃんだって甘えたい!!

こじらせた処女

文字の大きさ
3 / 5

3

しおりを挟む
「ぁ、や、まって、まって、」
ハーパンから溢れ出す液体は足を伝い、靴に染み込み、それでも足りずに地面にシミを作る。前を走っている兄貴は気づかない。
ぢゅいっ…ぢゅいいいいっ、
振動が伝わるたび、大きくなっていく水流。
(うそ、こんなの、止まれ止まれ止まれ止まれ…)
「ぁっ、ふぁ、あ、あ…」
手も、足も、靴も。全部全部がびちょびちょ。
 見ないで、お願い。こっち、見ないで。
涙が出そう。泣きそう。心臓バクバクして、もぉやだ。
「ぁにき…」
膀胱がゾクゾクして、それを皮切りに、出口が一気に広がった。ぐっしょり濡れたズボンがまた、濡れる。
っしぃいいいいいっ!!!!
とてつもない勢いで出てくるソレを知らんぷりしながら走るなんて、できない。掴まれた手を離し、思わず腹を押さえる。もうこれは中断できない。チンコに力、入んないんだもん。
「いろ君?あ…」
一気に腹が萎む感覚が気持ち良くて、でもクラクラしてしゃがみこむ。
ぢゅいいいいいいいい…
「ぁ…あぁ…」
(おしっこ…でてるぅ…いっぱい…)
自分で作った水たまりの癖に、現実味がない。頭がふわふわして、ボーッとする。
しぃ…しゅいぃ…
ぴちゃん、最後の一滴が落ちる。
「終わった?」
「…ぁ…おれ、」
「立とっか」
「…ん…」

『お漏らし』
絶対しないって言ってたのに。あれだけ我慢したのに。道端で、あとちょっとだったのに。
びちょびちょの手を引かれて、立ち上がるとじゃばぁっと溜まったおしっこが落ちる。
「これ巻いときな」
放心状態の俺の腰元にさっきのカーディガンを巻かれる。
「きたないから、いぃ…」
「洗濯するから。な?おいで」
手を握られて、歩く。ダメだ、泣いたら。もっと惨めになるから。そう思うのに、じわじわと視界がぼやけていく。


「着いた。ちょっと待ってな?タオル取ってくる」
こういう時は、廊下が汚れないように玄関先で体をサッと拭いてから、風呂場に向かう。俺より歳上の兄貴が知らない訳がなくて。
「はい、ここに足乗せて。…あんまり気にすんな?」
顔を上げられない俺と目線が合うようにしてしゃがみ込まれて、腕をさすられたらもう、ダメだった。
「お゛れ、おしっこ済ませるつもり、だったぁ…家出るまえからっ、っふ、」
こんなの言い訳じゃんって思うのに。言葉も涙もポロポロポロポロ。止まんなくて、しゃくり上げてしまう。
「ん、そうだよな。行けなかったんだよな。分かってる分かってる。とりあえずシャワー浴びてきな。風邪ひいちゃうから」
「っ゛、……」
弟達の世話で何度もやってきた、お漏らし後の処置。シャワーで体を流してやって、服も一緒に濯いで。そんで、大丈夫って何度も声かけて、着替えさせてやって。
「おれ、ひとりでするの…?」
無意識だった。キョトンとする兄を見て、とんでもない事言ったって気づいたぐらいに。
「ぁ、っ、ちがう、おれ、こーこーせい、だし、」
じっとりと耳が熱い。汗が背中を伝う。でも、ちょっとだけの、期待。俺も、あんな風に頭を撫でて、体を洗ってもらって、甘えてみたいだなんて、そんなことを考えてしまう。
「ふふっ、いーよ。一緒に入ろう」
手を引かれて、ペタペタと廊下を歩く。
ああ、そうだ。俺も弟だった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

笑って誤魔化してるうちに溜め込んでしまう人

こじらせた処女
BL
颯(はやて)(27)×榊(さかき)(24) おねしょが治らない榊の余裕が無くなっていく話。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

ナースコール

wawabubu
大衆娯楽
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

待てって言われたから…

ゆあ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。 //今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて… がっつり小スカです。 投稿不定期です🙇表紙は自筆です。 華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)

Memory

yoyo
BL
昔の嫌な記憶が蘇って、恋人の隣でおねしょしてしまう話です

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...